2015年6月19日(金)
カプコンから2016年初頭に発売予定のPS4/PS3/Xbox One/Xbox360/PC用ソフト『バイオハザード0 HDリマスター』。シリーズの出発点である“洋館事件”、そのさらに始まりが描かれる作品で、オリジナル版はPS2で2002年11月に発売されている。
本作の特徴は『バイオハザード』と対を成すかのようなストーリーに加え、2人の主人公・レベッカとビリーを交互に切り替えながら謎を解き明かしていくシステムを採用し、その後のシリーズ作品にも大きな影響を与える作品となった。
ここでは、“E3 2015”のカプコンブースで出展されていた本作を、オリジナル版未経験者がプレイしたレビューを掲載する。
▲『バイオ0』の舞台である列車をイメージさせる試遊ブース。 |
今回プレイできたのは物語冒頭でレベッカとビリーが出会い、パートナーザッピングが可能となる前後まで。オリジナル版は未プレイなのですが、正直な感想として、最近プレイしたほかのどんなゲームよりも怖い……。
怖さを感じる要因はいくつかあります。1つはグラフィック。今回のリメイクにあたって、ゾンビの質感がしっかりとHD化されており、グロさ、気持ち悪さが際立っています。 ライティングもしっかりしており、画像に古臭さも感じません。
▲E3ビルドは英語音声ですが、レベッカの声優さんの声がかわいくて癒しでした。 |
そしてサウンド。オリジナル版では2chステレオで収録されていたサウンドは、5.1ch化に加えて、より高品位なビットレートで収録されており、サウンドもHD化が図られています。
もともと『バイオ』シリーズの効果音は恐怖でしかなかったのですが(ドアを開ける「ギィッ」という音だけで怖い)、本作も例にもれず、物音1つ1つで本当にドキドキが止まりません。カメラアングルが固定されているため、角を曲がったりドアを開けるのに精神的なブレーキがかかります。あと、冒頭では何もなかったですが、なぜか嫌な予感がするので窓の近くには絶対に寄りたくありません……。
操作はクラシック操作(いわゆる“ラジコン操作”)とアレンジ操作を選択できます。 アレンジ操作では入力したキーの方向に直接キャラクターが動く(しかもダッシュしてくれる)ので、シリーズに慣れていない人は断然こちらのほうがプレイしやすいと思います。 思い通りに動かせるぶん、恐怖も少し和らぐ印象ですね。
対して左右キーで方向を変え、上下キーで前進/後退を行うクラシック操作は、やはり不便に感じます。しかし、この“ままならないからこその恐怖感”というのも『バイオ』の1つの醍醐味だと思います。ですので、シリーズ初心者こそ最初はぜひクラシック操作でのプレイを推奨します!
今回は本当に冒頭のみで、本作のキモであるレベッカとビリーのパートナーザッピングはほとんど体験できませんでした。ただ、システム的なポイントはさておき、やはりこの怖さは本物!! オリジナル版未経験者こそ、この機会にぜひプレイしてみてほしいと思います。
▲プレイするともれなく、ゾンビに遭遇したときの対処が身につくかも?(※今回の記事とは関係ありません) |
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