2015年6月23日(火)
“Charlotte & Angel Beats! presents スタッフトークイベント in 大阪”ニコ生まとめリポート
6月20日(土)にニコニコ生放送でも配信された“Charlotte & Angel Beats! presents スタッフトークイベント in 大阪”のイベントで発表された最新情報をまとめリポート!
ゲーム版を発売直前にひかえた『Angel Beats!』と2週間後よりTVアニメがスタートする『Charlotte』を中心としたスタッフのトークイベントで、ここでしか見られないスタッフたちの本音も飛び出しました。
イベントには高橋祐馬さん(ANIPLEX宣伝プロデューサー)を司会として、鳥羽洋典さん(ANIPLEXプロデューサー)、辻 充仁さん(P.A.WORKSプロデューサー)、小荒井孝典さん(KADOKAWA アスキー・メディアワークス)が出演。オール男性、オールサラリーマンである登壇者4人が全員メガネをかけていたことから、ニコ生では「メガネまみれ!」「メガネ率100%」などとコメントされることも。
■『Angel Beats!』はTVアニメ放送より5周年!
5年のブランクを感じさせない特典内容に!
2010年にTVアニメが放送され、今年で5年となる『Angel Beats!』のBlu-ray BOXが6月24日にリリースされます。麻枝 准さん描き下ろし新エピソードが収録されるという完全生産限定版。期待が高まりますね!
Na-GaさんにBlu-rayの表紙を描いてもらう際、ちょうどゲーム版のイラストを描いている真っ最中だったとか。平田雄三さん描き下ろしデジパックも表紙同様、たくさんのキャラクターが描かれています!
特製ムック本には電撃G‘smagazine2009年4月の“麻枝 准最新作!”という初出し情報から『Angel Beats!』の全記事を掲載しており、228ページという大ボリュームになっています!
また、麻枝さん下ろし完全新作アニメーションのタイトルは『Hell’s Kitchen』。岩沢がまだいるころの懐かしいドタバタ話が楽しめるそうです。できあがった映像は特典以上の分量になっています! と辻さんは力強く語っていました。
キャストもゲーム版を収録している最中だったためキャラクターを忘れてはおらず、収録もスムーズに進んだというエピソードも。
■思わず懐かしくなってしまうイベントとは?
アニプレ高橋さんのPCハードディスクにはこんなものが入っていた!!
▲画像右からポスター、トロステ、ガルデモCD、本編アニメ、Blu-ray。 |
『Angel Beats!』放送直前に富山のP.A.WORKSまで行った思い出も。当時を振り返るとたくさん懐かしい話が出てきますね。
▲画像は本編、タワレコでのライブイベント、名曲『一番の宝物』。 |
麻枝さんから来た脚本をどうやって伝えていくか、盛り上げていくかを考えていく日々で、熱量がとても高い作品だったとスタッフ陣は語ります。
▲画像は秋葉原のTVアニメ告知看板、本編、エイプリルフールネタ、タワーレコードでの看板娘ゆり。 |
『Angel Beats!』の熱量や経験は『Charlotte』につながっていきます――。
■日向が音無を「エロ侍」と呼ぶ、そのわけとは――?
PC版『AB-1st beat-』の画面キャプチャーをリーク!
アニメでなかった可能性や、キャラクターへの深い掘り下げを楽しめるPCゲーム版。ビジュアルアーツから届いたスクリーンショットを数点公開!
日向と音無の会話の一部。日向お前何を言っているんだ……! 音無はどんな選択をしたのか!? 「体験版でも登場した音無のあだ名、【ただのエロ少年】は始まりでしかなかった。このレベルアップはどこまで続くのか。音無は呼び名をコンプリートできるのか」とPC版制作ディレクター魁さんはコメントしている。
ゲーム版にはRPG的な要素も入っており、やり込み度も相当。妄想のような状態から殺伐としたシチュエーションまで、どんな選択肢を選べばこのような構図になるのでしょう……。
「PC版『Angel Beats!』長らくお待たせいたしました。アニメを再現しつつ、ゲームとしての面白さを見せられるよう調整いたしました。『Angel Beats!』という作品の可能性をぜひお楽しみください。」と、イベントには来れなかったディレクター魁さんからのコメントが紹介されました。
■『Charlotte』盛りだくさんの告知
電撃G’s magazine8月号は友利奈緒が表紙に!
『Charlotte』第1話の予告映像が解禁
第1話はプロローグのような話となるそうです。
放送日と放送時間の詳細は以下の通りです! 皆さんの該当する局の放送時間をチェックしてくださいね。TOKYO MX、MBS、BS11他にて、7月4日24時から放送開始! 放送はほとんど毎週土曜日の深夜なので、日本全国一斉に盛り上がれること間違いなし! レコーダーの予約を忘れないようにしてくださいね!
放送直前特番はメイキングの様子を見れるチャンス! スタッフの様子やキャストインタビューなど、制作の裏側などが放送されます。もちろん1話の未公開シーンも!
ニコニコ生放送特番はコチラから。どちらも新しい情報があるということなので、見逃さないようにしましょう!
6月30日発売の電撃G’s magazine8月号は表紙が『Charlotte』! 色校正という制作中の表紙を公開しました。6月30日はNa-Gaさんの友利奈緒のイラストを目印にしてくださいね♪
■シークレットゲストには麻枝 准氏が登場!
新キービジュアルは青と赤の2種類……!
原作・脚本を手がけた麻枝 准さん。登場した時、ニコ生の画面は拍手や「待ってた!」などのファンコメントで埋め尽くされました。
『Charlotte』の主人公である乙坂は、麻枝さんの書く作品では初めてのヒールキャラ。好感度得なくても良く、書きやすいそうです。キャストオーディション、CDを出したいという麻枝氏の野望、キャラクターの誕生秘話など、ところどころで笑いが起こるトークが続きました。
趣の異なる2枚のキービジュアルが公開されました。「青春という輝かしいもの」と、この作品に待っている「過酷な運命」というものを表しているそうです。スロースタートとなる本作品、6話くらいまでは離れずに見てほしいと麻枝さんは語ります。(6話と言わず、全話見てくださいね……!)
BGMなど音楽的な面にも注目。映像とリンクしているような心地の良い楽曲です、と辻さん。もちろんオープニングと、2種類のエンディングは麻枝さんが制作に携わっています! 鳥羽さんはオープニングのBメロが特に気に入っているそうで……?
「ネタバレになっちゃうから言えないけども……」と言葉を詰まらせる出演者たち。二面性を持つ本作品、見どころは語りきれないくらいに多いようです。
さらに6月26日(金)夜ごろにPVを公開予定とのことです。TVアニメ放送のみならず放送直前特番やニコ生特番など、数々のイベントや情報解禁を今後もお楽しみに!
そして! ニコ生のあとに屈指の麻枝 准氏のファンである鳥羽プロデューサーとKADOKAOWA アスキー・メディアワークスの小荒井さんの2人に、『Angel Beats!』と『Charlotte』についての裏話をインタビューしてきましたので、電撃G’sマガジン.comと前後編にして、お届けいたします!
<後編はこちら→『Charlotte』鳥羽P&小荒井編集長、麻枝ファンの2人にインタビュー!>
前編では、『Angel Beats!』の話題を中心にお届けいたします。
――今回『Angel Beats!』のスタッフが集結したTVアニメ再びということですが、率直な心境などをお聞かせ下さい。
鳥羽:『Charlotte』は『Angel Beats!』とチームは一緒ですが、同じものを作るというより前作の経験を積んで新たなチャレンジしている感じがありますね。麻枝さんの今回の「テーマ」だったり、作り方や描き方がブラッシュアップされている気がします。
小荒井:『Angel Beats!』のストーリーは麻枝さんの「ゲームのシナリオ」っぽい感じがしたんですよね。それをアニメスタッフがどうやってアニメにしようかって考えて作ったのが『Angel Beats!』だった。だからアニメでは描ききれなかったところがいっぱいあって、ゲーム化まで展開している。でも『Charlotte』って麻枝さんも言ってますが「ゲーム化できない」んですよね。それは麻枝さんがアニメのためのものを書けたからだと思うんです。そこが、『Angel Beats!』と変わっているところかなと思います。
鳥羽:変わっているし、どちらかというと麻枝さんの素が出てる作品に近くて。麻枝さんがゲームの時に気にしていたいろんなものを取り外している感はあるかもなって。
――それはアニメ用に?
鳥羽:アニメ用にというのももちろんですが、同時に麻枝さんが素直にやりたいもの書いた感じがあるんですよね。『Angel Beats!』が終わって、『Angel Beats!』のゲームが一段落ついて、自分の中にあるピュアにやりたいものを書きましたっていう感じがすごくしています。キャラクターの描き方も「ゲーム的」ではないんですよ、今回。特に主人公は、今までの「ゲームの主人公」じゃないんです。
小荒井:“ゲームの主人公”ってやっぱりプレーした人が感情移入しやすいように器の役割というか、ある程度個性が強くなりすぎないように用意されていると思うんですけど、今回は主人公はけっこう能動的というか。自分から動いて、成長もしていく主人公なんですよね。
鳥羽:今回は主人公の話ですからね。今までって、麻枝さんはヒロインの話を書いてきていると思うんです。それは『AIR』の美鈴も『CLANNAD』の渚も全部そうで。ヒロインが運命を背負っていて、主人公はどちらかというと傍観者だったり、協力者っていう立場だったんだけど、今回はそれとは少し違うんですよね。そういう意味では、PAワークスの堀川社長も仰ってたとおり、麻枝さんの私小説に近いんですよね。麻枝さんが「ゲーム」という縛りを外して書いたものっていう。例えるなら麻枝さんのプライベート作品っていう色が濃いかなっていう。
――麻枝さんが書かれたいものをいつもより純粋に書いている感じですね。
鳥羽:そうですね。最初にこの企画の話をした時、麻枝さんから3つくらい案がきて、「この3つのどれがいいですかね」って話があって。「これかな?」って言ったら「いや、これがやりたい!」って麻枝さんが言ってきて、だったら別に3つも出さなくていいじゃんって。これやりたいって言えばいいですよ! みたいな(笑)。
――ずっと書きたくて温めてものを今ここで出した、という感じなのでしょうか。
鳥羽:書きたくて温めてきたものであり、きっと本人の中で書いてなかったものっていうか、やってなかったことだと思うんですよね。こういうストレートな“主人公”の成長物語って。Key作品の延長線上に位置しつつも、そのギリギリのところを麻枝さんが狙ってきたので。そういう意味ではお客さんがどういう反応をされるかっていうのもすごい楽しみです。
小荒井:お客さんはきっと『Charlotte』を見て、今までの麻枝作品とはまた違った印象を受けると思いますね。
――そもそも『Angel Beats!』スタッフ再集結は、どのようにして実現しましたか。
鳥羽:もともとはP.A.WORKSの堀川(憲司)さんと僕とで新作をやりましょうっていう話をしていた中で、話せば話すほど麻枝さんの話になって。堀川さんから『Angel Beats!』の時はP.A.WORKS自体が立ち上がって間もなく、スタッフも若かったので、もう1回麻枝さんとやるんだったら、もっと麻枝さんの望むものができるかなという話があったんです。その話を麻枝さんに持っていって……というのがきっかけです。
――いつの段階で小荒井さんは聞いていたんですか。
鳥羽:大昔ですよね。2012年くらいとか。
小荒井:全然覚えてないくらい前です(笑)。
――そんなにも前から! その大昔から動いていた『Charlotte』、ちょうど今、制作のまっただ中かと思いますが、『Angel Beats!』時代とはこういうところが変わったなという点があれば教えてください。
鳥羽:少なくとも『Angel Beats!』とはまた違った新たな作品になったなというのがあります。『Angel Beats!』の良かった要素は汲み取りながらも、いい意味で引きずられてない感がちゃんとあるなと。それは麻枝さんが同じものをやりたがらないっていうのもあるのかもしれないですけど。麻枝さんは『Angel Beats!』を通じて、アニメだったらこれができるからこうした方がいいんだな、といった経験値をだいぶ得ていて。その経験が『Charlotte』の中に注ぎ込まれていますね。
小荒井:麻枝さんの中に自信が見えるというか、作りたいものがブレてない印象を受けています。『Angel Beats!』も決してブレてはいないんですけど、アニメってどうなのかなっていうことを、周りのみなさんに聞きながら自分の意見に集約していたんです。でも今は麻枝さんの中で「やりたいもの・見せたいものがあります」っていうのをちゃんと持っている感じがしますね。
鳥羽:そいういう意味では、麻枝さんの持っているエンタテインメント性と作家性が上手く混ざり合ってると思います。
――『Charlotte』は『Angel Beats!』のどういう経験が活かされていますか?
小荒井:『Angel Beats!』は大成功ですけど、麻枝さん的には「できなかった」と感じている点があるのかも、と思っているんです。
――アニメには入りきらなかった多くのシナリオがゲームの方でやることになった、というところなどですかね。
小荒井:それもそうかもしれません。ただそれはちゃんと『Charlotte』に活かされているというか、『Charlotte』はアニメ1本で完結するように作っていると思うんですよね。
鳥羽:ただ、どちらにしても僕らは、麻枝さんが書いたストーリーをどうやって上手くアニメにするかっていうことと、どうやって見せていくかっていうところが勝負なのは変わらないんですけどね。前回から麻枝さんの描き方が変わったので、アニメの技術的な作り方は変わっていないんですけど、作風として『Angel Beats!』とはまた違った感じになっていますね。
――麻枝さんの“考え方の変化”というのは『Angel Beats!』の経験からでしょうか。
鳥羽:それに加えて描きたいものの変化でしょうね。『Angel Beats!』の経験を通じて、今回は新たに描きたいものが出てきたという感じだと思います。
――それがさっき鳥羽さんが仰っていた「エンタテインメント性と作家性が混ざり合った」というところでしょうか。
鳥羽:はい。麻枝さんご本人は否定するかもしれませんが、今回は、作家性もちゃんと出ているように感じますね。
――麻枝さんの作家性が出ているとなると麻枝さんのファンはより楽しみになりますね。鳥羽さんは、『Angel Beats!』での経験は、『Charlotte』で何か活かされていますか?
鳥羽:麻枝さんとのコミュニケーションがだいぶ上手くなりました(笑)。
小荒井:麻枝さん自身の鳥羽さんに対する信頼の上昇が、理由としてはあると思います。当時はKey作品がとても好きなプロデューサーが来たというだけだったけれど、今は『Angel Beats!』で激戦をくぐり抜けた、一緒にやってきた戦友ですからね。
いかがでしたでしょうか。後編は『Charlotte』を中心のお話を伺ってきましたよ!『Charlotte』放送までもうすぐ! 楽しみにお待ちください。
<後編はこちら→『Charlotte』鳥羽P&小荒井編集長、麻枝ファンの2人にインタビュー!>
■“Charlotte & Angel Beats! presents スタッフトークイベント in 大阪”イベント概要
・日時:6月20日(土)21:20開場、21:30開演
・出演:鳥羽洋典(ANIPLEXプロデューサー)、辻 充仁(P.A.WORKSプロデューサー)、小荒井孝典(KADOKAWA アスキー・メディアワークス)、麻枝 準(Key)
・司会:高橋祐馬(ANIPLEX宣伝プロデューサー)
・場所:大阪市内某所
■TVアニメ『Charlotte』作品概要
<スタッフ>※敬称略
原作・脚本:麻枝 准
キャラクター原案:Na-Ga
監督:浅井義之
キャラクターデザイン:関口可奈味
総作画監督:杉光 登・関口可奈味
アクション作画監督:宮下雄次
美術監督:東地和生
色彩設定:菅原美佳
撮影監督:佐藤勝史
3D監督:小川耕平
特殊効果:村上正博
編集:高橋 歩
音響監督:飯田里樹
音楽:ANANT-GARDE EYES・麻枝 准
制作:P.A. WORKS
オープニング:『Bravely You』Lia
エンディング:『灼け落ちない翼』多田葵
エンディング2:『楽園まで』How-Low-Hello 西森柚咲(CV:内田真礼)
<キャスト>※敬称略
乙坂有宇:内山昂輝
友利奈緒:佐倉綾音
高城丈士朗:水島大宙
西森柚咲・美砂:内田真礼
乙坂歩未:麻倉もも ほか
<放送情報>
TOKYO MX:7月4日(土) 24時00分~
チバテレ:7月4日(土) 24時30分~
tvk:7月4日(土) 24時30分~
テレ玉:7月4日(土) 24時30分~
とちぎテレビ:7月4日(土) 24時00分~
群馬テレビ:7月4日(土) 24時00分~
MBS:7月4日(土) 25時58分~
CBCテレビ:7月8日(水) 27時01分~
チューリップテレビ:7月4日(土) 25時53分~
BS11:7月4日(土) 24時00分~
※放送日時は編成上の都合等により変更となる場合がございます。
(C)VisualArt's/Key/Charlotte Project