『ダークソウル3』ではフェアな高難易度を目指す!? 宮崎ディレクターが語る戦略性とRPG性の両立とは？

文：kbj

　フロム・ソフトウェアは、2016年初頭に発売予定のPS4/Xbox One/PC用ソフト『DARK SOULS III（ダークソウル3）』のプレスカンファレンスを、本日6月29日に開催した。

　本作は、アクションRPG『ダークソウル』のゲームコンセプトを継承したシリーズ最新作。ダンジョン探索の緊張感や達成感につながるゲーム性はそのままに、新たな世界で構築された完全新作の本格アクションRPGだ。日本での販売はフロム・ソフトウェアが担当し、海外での販売はバンダイナムコエンターテインメントが担当する。

　今回のプレゼンは、先日米国にて開催された“E3 2015（Electronic Entertainment Expo 2015）”でのカンファレンス内容と基本的には同じもの。国内のプレス関係者に向けて、ソフトを紹介する内容になっていた。

　そのため、実機を使ったプレゼンテーションの詳細については先日の記事を参照してほしい。

▲KADOKAWAの松原眞樹代表取締役社長は、「KADOKAWAはゲームに重きを置いている」とコメント。協力企業のバンダイナムコエンターテインメント、ハードメーカーと規格戦略を立ててソフトをアピールしていくことを宣言した。

▲フロム・ソフトウェアの中島英一取締役。今年で30周年を迎えるフロム・ソフトウェアの方針として、これからも真摯（しんし）に物づくりしていくことを語っていた。

　フロム・ソフトウェアの中島取締役は、改めて『ダークソウル』シリーズについて解説。2011年に発売された1作目『ダークソウル』は、全世界で高い評価を経て、280万本を突破した。PC版を経て、2013年には『ダークソウル2』が発売された。2014年にリリースされた『SCHOLAR OF THE FIRST SIN』でシリーズ累計出荷数が全世界で800万本、国内94万本を突破したという。

　そして、先日発表されたのがシリーズ最新作である『ダークソウル3』。こちらは、フロム・ソフトウェアの宮崎英高ディレクターが指揮をとっているという。発売は2016年初頭を予定しているため、「ぜひ頑張ってほしい！」とスタッフに檄を飛ばした。

　ソフトをプレゼンするために宮崎ディレクターが登場。本作でかかげた3つのポイントは“世界のスケール感と没入感”、“終末の世界と英雄の物語”、“コンセプトの継承と深化”であるという。

　道中では、スケール感を増している世界観、ぬるくなっていない手ごたえのあるアクション、戦略性とRPG性を両立したアクションについてを解説。これまで同様に殺す気満々で亡者が配置されているが、対策するための手段もちゃんとあるという。

　アクション性を増しつつ、RPGを増す要素として、各武器に新アクションが追加されている。これらと軽やかなモーションによって、既存のタイトル以上に爽快に操作できるようだ。そのうえで、高い難易度になっていたとしても付け入るスキがあることを随所で説明。「本作では“フェアな高難度”を目指しています」とコメントしていた。

▲最後に登壇したのは、バンダイナムコエンターテインメントの浅沼誠常務取締役。“E3 2015”では海外のクオリティの高い作品が多数出ていたことをコメントした後で「本作も全世界の人に愛されるよう、がんばります」と決意を固めていた。

　以下では、新たな素材を掲載する。また、その後には会場で公開されたフロム・ソフトウェア30周年を記念して公開されたトレーラーの写真もお届けする。こちらは同社の懐かしいタイトルを垣間見ることができるので往年のフロムファンはぜひご覧いただきたい。

▲王城、下層のワンシーン。皇子像の飾られた噴水の広場には、恐るべき虐殺の跡が広がっている。無数の騎士の死体が、血にまみれ、燃え、悪臭を放っている。

▲墓場と、その先にある謎めいた建物。ここがどういう場所であるのかは、まだ分からない。

▲剣を突き、祈る甲冑の騎士。燃え爛れた甲冑と、その内にちらつく赤い炎はかつての薪の王の徴だろうか!?

▲王城をさまよう亡者の騎士。『ダークソウル3』では、騎士が再び恐るべき敵手となっているのは、先ほど宮崎さんも説明していた。

▲汚れた羽を背負った亡者 。これが何者であるのかは、まだ不明。

▲手にした炎の剣、冷たい甲冑、幻のような白いヴェールを纏ったその姿は、まるで異国の踊り子のようだ。開発メンバーからは“冷たい谷の踊り子”と呼ばれている。

▲色褪せた黄金の太陽を仰ぐ、灰の舞う巨大な王城。 大きくスケール感を増した立体構造と、終末観を感じるスクリーンショットだ。

▲恐ろしいドラゴンの炎のブレス。『ダークソウル』の世界独特の“岩の古竜”の末裔でもある。

▲巨大な武器を振るう、大柄な甲冑騎士との一騎打ち 。甲冑騎士は、翼飾りを背負った恐ろしい処罰者だ。

▲本日のイベントの登壇者一同。篝火に手をかざしたことで、ここが休息の場となるのか、それとも死亡後のリスポーン地点となるのか？

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• 『ダークソウル』シリーズ公式サイト

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