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2015年7月3日(金)

『戦国無双4 Empires』では内政と合戦の結びつきが強化。深みのある戦略的要素や武将ドラマを紹介

文:キャナ☆メン

 コーエーテクモゲームスが9月3日に発売するPS4/PS3/PS Vita用ソフト『戦国無双4 Empires(エンパイアーズ)』について、政略から合戦を行うまでの流れや、歴史SLG的な要素、プレイできるシナリオの一部などを紹介する。

『戦国無双4 Empires』

 『戦国無双4 Empires』は、一騎当千の爽快感を味わえる『無双』シリーズのおもしろさに、国取りSLGとしての戦略性を加えた『Empires』シリーズの最新作。戦略パートでは、配下の武将たちを軍備や開発の“奉行”に任命し、内政を進めることができる。また、兵站ラインで結ばれた拠点を制圧しながら前線を押し上げていく“兵站線バトル”が復活し、より戦略的にゲームを進められる。さらに、武将たちの人間関係に焦点を当てたドラマも展開され、時として、史実にはない人間関係に発展していく場合もあるという。

内政では武将の関係も考慮した適材適所を

 内政を行う政略時は、2人の武将を“開発”や“人事”などの部屋に配置することで、奉行に任命できる。開発なら“石高”や“商業”、人事なら“忠誠”といった基本国力を、奉行が毎ターン上昇させていく仕組みだ。なお、2人の相性や人間関係によって、上昇値は変化する。

『戦国無双4 Empires』
▲3Dで表現された居城の各部屋に武将たちを配置し、奉行に任命する。
『戦国無双4 Empires』
▲任命する2人の相性によって国力の上昇値が変わるので、人間関係にも気をつけたい。

 奉行に任命した武将からは、さまざまな政略コマンドが提案されるようになる。例えば、“軍備”に任命した武将からは、下記のように合戦を有利にする提案が行われる。いずれかの提案を選べば、そのターンの内政は進む。

『戦国無双4 Empires』

■“軍備”に任命した武将からの提案(一例)
・徴兵……武将1人の兵力を回復させる
・陣形訓練……合戦で“陣形・魚鱗の陣”が使用可能になる(使い捨て)

 他にも、“交渉”奉行の提案によって同盟国の“援軍”を受けたり、“計略”奉行の提案で敵国に損害を与えるなど、ゲームが進むにつれて戦略の幅が広がっていく。また、特定の武将のみが提案する政略コマンドもあり、武将集めが戦略に直結するシステムになっている。

『戦国無双4 Empires』
▲織田信長のみが提案できる“楽市楽座”。実行させると、支配地域すべての商業を発展させられる。

国力を増やして準備が整ったら合戦へ

 奉行任命によって国力を増やし、軍備系の提案を実行することで、合戦の準備が整ったら、いよいよ合戦を始める時だ。内政と合戦の結びつきが強化された本作では、居城内政でしっかりと準備するほど、合戦が有利になる。今まで以上に、歴史SLG的な遊びを楽しめるだろう。

『戦国無双4 Empires』
▲軍団編成の画面。

 合戦を始める前の軍団編成では、出陣武将や、持っていく兵糧を決定しよう。出陣武将の兵力の最大値は、“足軽頭”や“軍師”といった身分によって決まる。兵糧は、数が多いほど合戦の制限時間が長くなる。すべて決めたら、いざ出陣だ。

『戦国無双4 Empires』
▲合戦中の画面。居城内政でしっかりと下準備を行う戦略面も重要だが、拠点の取り合いや味方武将との連携、“陣形”や“戦場策”のタイミングなど、戦術面での攻略要素もやはり大事だ。

内政や合戦を通じて武将たちの人間関係が変化

 内政や合戦を通して武将同士の人間関係が変化し、武将の人間ドラマを描いたイベントを見られることがある。同じ奉行に任命したり、合戦で救援したり、または協力奥義を発動したりすることで友好度が上昇する他、ミッションが発生することもあるという。武将同士の関係は、“親友”や“夫婦”、“師弟”や“宿敵”などさまざまで、多彩な人間ドラマを楽しむことができる。

『戦国無双4 Empires』
▲戦闘や内政で一緒になった武将同士が、“顔見知り”となるイベント。
『戦国無双4 Empires』
▲親友となった武将同士が、合戦前に士気を高め合う。
『戦国無双4 Empires』
▲武将4人が“四天王”に任命された際、イベントが発生する。

支配地域を広げて居城を大きくしよう

 合戦によって支配地域が増えると、さらに大規模な居城を建築できるようになる。居城が大きくなると新たな部屋が増え、奉行に任命できる人数や提案のバリエーションが拡張されるため、内政の幅が広がって有利にゲームを進められる。

『戦国無双4 Empires』
▲“計略”部屋が増えたことにより、敵国への計略提案が選択可能になった。
『戦国無双4 Empires』
▲前の画像よりもさらに居城が大きくなると、見た目が豪華になり、部屋の数も増える。

 なお、居城を大きくする際はタイプによる分岐が存在する。“開発”の部屋が増える開発型居城や、“軍備”の部屋が多い軍事型居城など、選択した居城によって力を入れる部分が変わってくる。プレイスタイルに合わせて選ぼう。

地域の特産が戦略に影響を与える

 支配した城の“特産”によって、特殊な提案を実行できる場合がある。どの武将を仲間にするかだけでなく、どの城から攻めていくかによっても、政略の幅が広がる。

『戦国無双4 Empires』
▲特産“金山”により、提案“金山採掘”が実行可能になった。実行すれば、臨時収入を得られる。
『戦国無双4 Empires』
▲特産“鉄砲鍛冶”により、戦場策“鉄砲隊急襲”が可能に。味方鉄砲隊を呼び寄せ、敵に大打撃を与える。
特産 効果
金山 “金山発掘”が実行できるようになる。金山の数で収入量が変動。
銀山 “銀山発掘”が実行できるようになる。銀山の数で収入量が変動。
馬産地 “軍馬購入”が実行できるようになる。馬産地の数で購入金額が変動。“騎馬隊突撃”系の戦場策が獲得できるようになる。
忍びの里 “暗殺”コマンドが実行できるようになる。忍びの里の数で成功確率が変動。“忍者隊急襲”系の戦場策が獲得できるようになる。
鉄砲鍛冶 “鉄砲隊急襲”系の戦場策が獲得できるようになる。戦場策“矢弾強化”が獲得できるようになる。
刀鍛冶 “武器強化”が実行できるようになる。刀鍛冶の数で強化量が変動。“鍛工強化”が実行できるようになる。刀鍛冶の数で強化量が変動。
交易港 “交易”が実行できるようになる。交易港の数で収入量が変動。
朝廷 “官位奏請”が実行できるようになる。“陰陽師加勢”系の戦場策が獲得できるようになる。
小京都 “朝廷献上”が実行できるようになる。小京都の数で献上金額が変動。“赤心勧誘”が実行できるようになる。小京都の数で登用人数が変動。
陶芸 “褒美・茶器”が実行できるようになる。陶芸の数で忠誠上昇人数が変動。
温泉 “傷兵回復”が実行できるようになる。温泉の数で回復兵力数が変動。

居城に旗を飾ろう

 特定の武将を撃破するなど、条件を満たすことで新たな“旗”を入手できる。旗は居城に置くことができ、居城全体の見た目をカスタマイズできるだけでなく、旗ごとに、収入増などのさまざまな効果を得られる。

『戦国無双4 Empires』
『戦国無双4 Empires』

 なお、『戦国無双4』や『戦国無双4-II』のセーブデータがあると、引継ぎ特典として、それぞれのタイトルでのメインキャラクターである、真田兄弟と、井伊直政にまつわる旗が獲得できる。2つの旗は、特別な効果が用意されているという。

『戦国無双4 Empires』
▲『戦国無双4』のデータ引き継ぎ特典“金錦真田軍旗”。
『戦国無双4 Empires』
▲『戦国無双4-II』のデータ引き継ぎ特典“金錦井伊軍旗”。

プレイできるシナリオを紹介

 本作は、歴史SLGのように、開始年代がそれぞれ異なるシナリオを選んでプレイ可能だ。開始年代によって勢力状況が変わるため、シナリオによって違う楽しみ方ができる。また、真田幸村や石田三成でプレイしたい場合は戦国後半のシナリオ“関ヶ原の戦い”を選ぶなど、プレイしたい武将や勢力によってシナリオを選ぶのもアリだろう。

『戦国無双4 Empires』
『戦国無双4 Empires』
▲シナリオを選んだら、武将の死亡の“あり/なし”や、新武将や姫武将の登場ON/OFFなど、歴史SLGらしい機能の設定を行える。
『戦国無双4 Empires』
▲用意されたシナリオをプレイするメインモードは“争覇演武”。他に、自分でシナリオを編集できる“創世演武”というモードもある。

 今回の記事では、1560年開始の“桶狭間の戦い”と、1599年開始の“関ヶ原の戦い”の2つを紹介する。これ以外にも、シナリオをクリアすることでさらに新たなシナリオが選択可能になっていく。

●桶狭間の戦い 1560年

 天下統一を果たすべく上洛を開始した、“東海道一の弓取り”今川義元。その前に、“尾張のうつけ”織田信長が立ちはだかる。織田信長がその名を世に知らしめた“桶狭間の戦い”のころを舞台としたシナリオだ。

 武田信玄、上杉謙信、毛利元就、長宗我部元親など、名だたる有力大名たちが並び立ち、群雄割拠していた時代。1国から全国制覇を目指して版図を広げていく、国取りの醍醐味を味わうことができる。

【登場する主な無双武将】

『戦国無双4 Empires』 『戦国無双4 Empires』
▲織田信長
『戦国無双4 Empires』 『戦国無双4 Empires』
▲武田信玄
『戦国無双4 Empires』 『戦国無双4 Empires』
▲上杉謙信
『戦国無双4 Empires』 『戦国無双4 Empires』
▲毛利元就

●関ヶ原の戦い 1599年

 天下統一を果たした豊臣秀吉の死去により、世は再び乱れ出す――徳川家康率いる東軍と、石田三成率いる西軍による天下分け目の“関ヶ原の戦い”がまさに始まろうとするころが舞台。開始年が1599年と下るこのシナリオでは、真田幸村や伊達政宗など、戦国後期に活躍した武将をはじめから操作することができる。

【登場する主な無双武将】

『戦国無双4 Empires』 『戦国無双4 Empires』
▲石田三成
『戦国無双4 Empires』 『戦国無双4 Empires』
▲徳川家康
『戦国無双4 Empires』 『戦国無双4 Empires』
▲真田幸村
『戦国無双4 Empires』 『戦国無双4 Empires』
▲伊達政宗

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データ

▼『戦国無双4 Empires』
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS4
■ジャンル:アクション
■発売日:2015年9月3日
■希望小売価格:6,800円+税
▼『戦国無双4 Empires』
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS3
■ジャンル:アクション
■発売日:2015年9月3日
■希望小売価格:6,800円+税
▼『戦国無双4 Empires』
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:アクション
■発売日:2015年9月3日
■希望小売価格:5,800円+税
▼『戦国無双4 Empires(ダウンロード版)』
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS4
■ジャンル:アクション
■配信日:2015年9月3日
■価格:6,000円+税
▼『戦国無双4 Empires(ダウンロード版)』
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS3
■ジャンル:アクション
■配信日:2015年9月3日
■価格:6,000円+税
▼『戦国無双4 Empires(ダウンロード版)』
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:アクション
■配信日:2015年9月3日
■価格:5,143円+税

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