2015年7月10日(金)
『なないろランガールズ』に対戦モードが!? 声優・古木のぞみさんが開発スタジオを訪問
Craft Egg×エイティングのiOS/Android用育成SLG『なないろランガールズ』(ないろん)に期待するファンの皆さん、ランラーン! こんにちは、電撃オンラインの新人スタッフ・みょんちゃんです。本作で橘柑奈(たちばなかんな)ちゃんを演じる声優・古木のぞみさんが、ゲーム開発を担当するエイティングの大阪スタジオを訪問するということで、一緒に現場にお邪魔してきました。いろいろとお話を伺う中で未公開の新情報も聞き出せたので、ぜひチェックしてみてください。
▲大阪出張ということで浮かれているみょんちゃん(左)と、開発現場を激励しにやって来た古木のぞみさん(右)。今回のレポート、しっかりお願いします! |
まずは開発スタッフを激励! 古木さんの気配りはさすがです
受付から案内されて開発スタジオのドアを開けると、7人のガールが勢ぞろいした特大パネルがお出迎え! さっそくテンションが上がっちゃいます。
まずは、お忙しそうな皆さんのデスクを回って、古木さんが1人ずつに声を掛けていきます。ここではお見せできない極秘資料をちらりと拝見しながら、いろんなおしゃべりを楽しんだり、スタッフの方をねぎらったり……。古木さんの気配り、さすがです。
スタジオの壁には、公式Twitterなどで公開されている4コマ漫画がずらり。古木さんはなぜか、怜華さんの胸の谷間が気になっている様子でした。
▲4コマの柑奈ちゃんと同じ表情でパシャリ! |
企画チームとの対談の中でフルボイス化が判明!
さて、開発スタッフの皆さんに、いろいろとお話を聞いていきます。トップバッターは、企画チームの統括ディレクターを務める尾崎さんです。
古木のぞみさん(以下、古木):事前登録がついに始まりましたね! 手ごたえはいかがですか?
尾崎徹さん(以下、尾崎):サイコーです(笑)。いい感じで登録が伸びていますね。キャラクターの応援キャンペーンも8万件を超えて、10万件までもう少しです。もし10万件を超えると、手描きキャラクターイラスト色紙が追加プレゼントになりますので、ぜひよろしくお願いいたします!
古木:「こういうところに期待しています」みたいなメッセージは届いていますか?
尾崎:キャラクターのかわいさとか、出演声優陣の豪華さなどについてはいろんな声をいただいています。あとは、キャラクターの走り方がおもしろいという声も……。
古木:あー確かに!
みょんちゃん(以下、みょん)::各キャラの個性が出ている走り方ですよね。
古木:手が回っているところとか(笑)。
尾崎:走り方のパターンをいろいろと用意してほしいなんて話も出ているみたいです。
古木:走り方ガチャとかあったら、楽しそうですね。
みょん:「最終的に飛ぶんじゃないか?」とか。
古木:私は、りなの走り方が気になっています(手をグルグル回しながら)。
みょん:あと、優希ちゃんの走り方がカッコイイ!
古木:どこまでもカッコイイ! そこがかわいい(笑)。
尾崎:走り方については、柑奈と菜々美とりなの3人が基本になっているんです。それをベースに、それぞれに一番似合う走り方をさせています。
みょん:何か走り方の参考にしたものなどはありますか?
尾崎:すべてアクターさんのアドリブですね。アクションを何度かやっていただいて、いろいろと提案していただきました。最初は動きが激しすぎて、画面に収まらないといったこともありましたが(笑)。
古木:走り終わった後の「はあはあ……」という呼吸音も、何パターンも録りました! 落ち着いた感じの「はあはあ」とか、かなりきつい感じの「はあはあ」とか。皆の「はあはあ」が早く聴きたいです。
尾崎:個人的には、菜々美の「はあはあ」がヤバイ感じです(笑)。
みょん:レースシーンはとてもスピード感があっていいと思います! 『なないろランガールズ』はCraft Eggさんとエイティングさんの共同プロジェクトですが、そのあたりのタッグはしっかりかみ合っていますか?
尾崎:「うまくいっていない」というのはあり得ないですね! 最初にボクらが作ったプロトタイプがあって、Craft Eggさんが「これいいですね。もっとよくなりますよ」と言って協力し合うことになりました。もともとは“走るゲーム”だったのですが、育成ゲームとしての要素と、女の子のかわいさを、より強化しています。それと、今風のソーシャルゲームとしてチューニングしていくことがポイントになっています。Craft Eggさんの宣伝の力もあって、徐々に盛り上がってきているのが現状です。
古木:最初にイメージされていたゲームの内容と、現時点で出来上がっている内容とで、どれくらいの差がありますか?
尾崎:基本の“走る”というところは変わっていませんが、めっちゃ差がありますよ! もともとは女の子がもっとメカっぽい感じで近未来感の強い内容でしたが、普通の女の子のような人間味のある雰囲気になりました。この中で一番変わっていないのは柑奈かな?
古木:へー! 他の子たちは、もっとメカっぽい感じだったんですか?
尾崎:開発の過程で2段階あって、最初にデザインが固まったのが柑奈だったんです。それ以外の子たちは、その後から徐々に決まっていった感じです。一番変わったのは愛かな? 髪型も後ろ側を今みたいにまとめていなくて、下ろした感じのウェーブの髪型でした。
古木:結んだのは正解ですね!
みょん:うなじが見えるのはサイコーです(笑)。
古木:ゲームが変わっていくにつれて、育成の部分が大きくなってきたと伺っていますが、そのあたりはいかがですか?
尾崎:かなり育成感が上がったなと思います。最初はレースをして、レースした分だけ育っていくというシステムでしたが、それが今はいろんなトレーニングがあって、特定のステータスを狙って成長させられますから。それに、トレーニングのメニュー自体も変化していくので、いろいろな育て方を模索できると思います。
みょん:先ほど、少しだけゲームをさわらせていただいたのですが、新しいメニューの解除条件なども確認できるので「次はこのトレーニングをやってみたい」と思いました。自分のスタイルで遊べるという感じが強いですね。
古木:やり込み要素も相当あるとお聞きしました。
尾崎:めっちゃありますよ! 育成部分で一番変わったのは、1つのシーズンが終わったらキャラクターのステータスがリセットされて、ちょっとだけ強くなった状態で再びチャレンジできるという部分ですね。これについてはいろいろありました。
古木:かなり苦労されたんですか?
尾崎:よく今の形にまとまったと思いますね。ずっと未来の完成形が見えない状態が続いていて、シーズン終了後に女の子たちがいなくなってしまうようなアイデアもありました。
古木&みょん:えー!?
尾崎:今となっては「そんなアイデアもあったね」という感じですが(笑)。
みょん:1周目のプレイでいろんな要素がアンロックされていくと思うのですが、2周目、3周目以降はどうなるんでしょうか。
尾崎:基本的に、新しいレースを次々にアンロックしていく形になります。それに、複数のキャラクターを育てたり新しいシナリオを見たりしないと発生しない要素がたくさんありますので、それは1周目だと絶対体験できません。ですので、繰り返しプレイしていただいて楽しんでいただきたいと思います。
さらに言うと、リセットという要素がありますが、2周目はステータスが底上げされた状態でスタートするので、プレイの積み重ねで新たなコンテンツをアンロックしていけます。「このレースで勝つには、スタミナを上げないと」ということがありますので、いろいろと考えてもらいたいと思います。
ただし、下手な育て方をするとリセット時にステータスが下がってしまうこともありますが(笑)。
古木:けっこう難しそう……。攻略サイトのお世話になることが多そうですね。「どうするの? どうするの?」って。
尾崎:基本的には、トレーニングの繰り返しで徐々に強くなっていきます。ただ、効率よく強化したいとか、特定のレースでトップになりたいという場合には、じっくり攻略する必要がありますね。
古木:いろんなトレーニングを活用できるよう、私もプレイヤーとして頑張ります!
みょん:企画チームとして特にこだわっている部分はどこですか?
尾崎:女の子がかわいく見えるという点と、プレイヤーの方が女の子たちを応援しているという気持ちになってもらうことですね。何かを指示しているというのではなく、一緒に何かをしているという部分を大切にしています。シナリオやイベントなどで、女の子たちの表情や仕草を通じて、そういった部分を感じていただければと思います。
古木:会議などで、女の子たちの仕草を実演されたりとか……?
尾崎:写真を撮られました(笑)。いくつかのモーションは私がモデルになっています。
みょん:いろんな衣装でレースに出場するのは「どうなんだろう?」と思っていたんですが、実際に見てみると普段着のまま全力で走っているのがすごくかわいかったです。
古木:衣装が変わるとステータスがアップしたりするんですか?
尾崎:衣装によって、見られるイベントが変わってきます。スピードがアップしたり、新しいスキルが取得できたりもしますが、メインはイベントの変化ですね。
みょん:正式サービス開始後にやってみたいことはありますか?
尾崎:大勢のプレイヤーで1人のキャラクターを応援するような要素を入れたいですね。
古木:思いつきですけれど、応援合戦みたいな機能もおもしろそうですね。
尾崎:育成SLGだと、どうしても1人で黙々と遊ぶスタイルになりがちなので、そこはオンラインでつながっているゲームならではの楽しみを入れたいと考えています。それと、リレーみたいな団体戦もやってみたいですね。
スタッフの中からは、ライバルキャラの“あすか”をプレイヤーキャラとして出したいなんて意見もあります。
古木:アニメ化とか、どうですかー?
尾崎:やりたいですね! それを実現するためにも、ぜひ『なないろランガールズ』を応援してください。それから、先日グッズとして制作した“なないろウォーター”が、実際にコンビニで並んでいるなんていうのも夢の1つですね。
古木:おまけでミニフィギュアが付いていたら買い占めます!
尾崎:『なないろランガールズ』の世界観をベースに、いろんなコンテンツのクロスオーバー展開をやってみたいですね。また、近々発表させていただく予定ですが、さまざまなコンテンツとのコラボも計画中です。
古木:楽しみにしています!
尾崎:女の子たちがかわいくなるよう、正式サービス開始に向けてひたすら調整を続けていますので、ぜひご期待ください!
3D&2Dデザインチームを直撃! 古木さん直筆のデザイン画もお目見え
お次は、3D&2Dデザインチームの宮坂さんにお話を伺いました。『なないろランガールズ』のヒロインたちの魅力の秘密は!?
みょん:『なないろランガールズ』と言えばかわいい女の子! ファンの間でもいろいろと好みが分かれると思うのですが、デザインチームとしてその魅力を引き出す秘訣みたいなものを教えてください。
古木:聞きたーい!
宮坂紀子さん(以下、宮坂):キャラクターの動きについては、基本的に2Dをベースに再現して合わせるということはしておらず、あくまでそのキャラらしい、3Dとしてのかわいさをグラフィックに落とし込んでいます。それぞれの性格などをなるべく生かせるようにチューニングしています。
3Dは“動いてナンボ!”なところがあると思いますが、目線の動きなどにもこだわっています。3Dは動きありきという部分でプレイヤーの方に見ていただいて、2Dはビジュアルの密度などで素直に“かわいい!”と感じていただければ。
古木:イラストはデザインチームで制作されているのですか?
宮坂:東京のスタジオにいるスタッフが担当しています。Twitterなどでも新規イラストを随時公開しているので、ぜひご覧いただだければと思います。
みょん:キャラクターのちょっとした仕草がかわいいですよね! 初めてスクリーンショットを見たときに、Live2Dを使っていると勘違いしてしまいました。
宮坂:バリバリの3Dなんですよ(笑)。会話シーンでは正面から向かい合う形になるので、わりと2Dライクな感覚かなと思います。でも走っているフォームは、どの角度からでも見られます。本作の注目ポイントの1つですね。Live2Dではぞれが難しいので……。
ギリギリ下までのぞき込んだりできるのは、360度どこからでも見られる3Dの利点です。自分がかわいいと感じるアングルを探してスクリーンショットを撮影してもらいたいですね。
あとは、キャラクターのモーションをそのまま作りたかったというのもあります。Live2Dではいろいろな制約があるのと、それなりのノウハウが必要になるので、そういう意味ではエイティングの得意とする3Dを選択したのは正解だと考えています。
古木:スクリーンショットで見るよりも、実際に動いているゲーム画面を見たほうがずっとかわいいです!
宮坂:ありがとうございます(笑)。止め絵で見てしまうと、どうしても情報量の多い2Dのほうがよりキレイに見えてしまうので……。そこは動きで補完したりしています。
みょん:作業中の苦労話などはありますか?
宮坂:デザインチームは4人で固まって作業しているのですが、男性スタッフは1人だけなんです。作業中、横から女性スタッフ陣がのぞき込んできて「これはかわいくない」とツッコミを入れられていて、大変そうでしたね。
みょん:男性から見たかわいさと、女性から見たかわいさで、違いがあるのでしょうか?
宮坂:やはり違うかもしれませんね。思いもしないことを言われることもありました。かわいさを追及するためにいろいろ話し合って、顔のモデリングもかなり作り直しています。最初のころは人形みたいな感じでしたから。
みょん:キャラが3Dということは、衣装も3Dで1つずつ作らないといけませんよね。
宮坂:基本的にはそうなります。新しいデザインができたら、1から衣装を作っていきます。部位によって着せ替えが自由にできるので、好きな格好をさせてイベントに登場させることができます。最初は色替えなども検討していたのですが。
アクセサリーは、かなりぶっ飛んだデザインのものを用意していますので、いろいろと着せ替えで遊べると思います。ランドセルなんかも全員に似合いますね。
古木:そういうの好きです!
宮坂:衣装はキャラごとに分かれておらず、全員に着せることができるので、ミスマッチなコーディネートなんかも自由に楽しんでもらえたらと思います。
古木:柑奈に愛の服を着せるとかもできるんですね?
みょん:菜々美ちゃんの服はお嬢様風だから、意外に柑奈ちゃんにも似合うかも。
宮坂:普通のスカートの服に菜々美のタイツをはかせると、ニーソになりますよ。
古木:衣装と言えば、電撃オンラインで衣装デザインコンテストをやっていますよね。実は私も“夏”をテーマに、デザインを考えてみたんです!
みょん:え! そうなんですか?
宮坂:ぜひ見せてください!
古木:こちらです。じゃん!
みょん:わ!
宮坂:これは、確かに夏っぽいですね(笑)。
古木:これは第1段階で、第2段階と第3段階もあるんです。
みょん:おー。
宮坂:すいかワンピースとすいかビキニはかわいいですねー。でもパッカーンは……。
みょん:ぜひゲームに実装してもらいましょうよ!
宮坂:け、検討します(笑)。
古木:よろしくお願いします!
みょん:ファンの方から、「この子がいい!」といった声も聞こえてきていると思うのですが、デザインチームの中で人気があるのは誰ですか? こっそり教えてください(笑)。
宮坂:私は沙麗那派なんですけれど、やはりそれぞれ違いますね。
古木:キャラクターにボイスが付いて、印象が変わったことはありますか?
宮坂:実はキャラクターのデザインを決める時に、事前に声を聞かせてもらってイメージを調整したんです。特に、佐倉綾音さんが演じられている優希などは、カッコイイ印象に合わせてデザインを変えたりしています。
最初のイメージでは、柑奈はわりと「こういう子だろう」というイメージが固まっていましたが、沙麗奈や怜華はボイスを聞いた後にデザインを寄せていきました。でも、実際にボイスを聴きながらキャラクターを確認した時には、イメージがピッタリとハマった感じがしてうれしかったですね。特に、柑奈はハマり過ぎです。
みょん:古木さん、すごくほめられてますよ!
古木:恥ずかしいー。でも、もっとほめてほしい(笑)。
宮坂:ストーリーを追いながらキャラクターを深く知っていくと、推しキャラがきっと変わってくると思います。パッと見だと、ツンデレの愛や元気っ子の柑奈、清楚な菜々美などが目にとまると思いますが、他のキャラの個性にも注目してもらいたいです。
みょん:沙麗奈は最初、陰があって暗いキャラクターなのかなという印象だったのですが、意外にお茶目に絡んできますよね。楽しいキャラだなって思いました。
宮坂:すごく人懐っこいんですよ。他の女の子の「好き」と、沙麗奈の「好き」は意味が少し違うので、そのあたりも楽しみにしてください。
古木:育てて、走って、そして恋をするんですよね?
宮坂:それは、プレイヤーさんがキャラクターに恋をするという意味なんです。
古木:そうなんだ! 7股で付き合うのかと思っていました。
宮坂:マスターと7人の女の子は家族みたいな関係なので、もし特定の誰かと付き合うことになったら……、それは『なないろランガールズ』の世界がエンディングを迎えるという意味になるかもしれませんね。
古木:なるほど!
みょん:デザインチームとして、将来的にやってみたいことってありますか?
宮坂:マスコットキャラの“かんなさん”を、ゲームの中で走らせてみたいです。かんなさんアバターみたいな形で、頭だけだったら実現できるかな?
それと、最高レアリティの衣装で“天使のドレス”シリーズというものがあるのですが、そういった凝った作りの衣装をもっと作りたいですね。
みょん:それでは、本作を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。
宮坂:衣装ももちろんなのですが、やはりキャラクターを見てほしいですね。メインストーリーやサイドストーリーを通じて、キャラクターが表情を変えながらリアクションするところに、ぜひ注目してください。そのあたりも絶賛調整中ですので、頑張ります!
プログラマチームからは対戦モードに関する新情報が!
最後は、プログラマチームの川北さんにお話を伺います。未公開のゲームモード“VSリーグ”に関する情報も飛び出しました!
みょん:事前登録が始まりましたが、手ごたえはいかがですか?
川北洋平さん(以下、川北):おかげさまでたくさんの方に登録していただき、感謝しております。
みょん:『なないろランガールズ』で、プログラマチームが一番こだわったのはどの部分ですか?
川北:やはり、女の子をいかにかわいく、キレイに見せるかですね。それに育成SLGなので、キャラがユーザーと一緒に育っていくという機能を盛り込みました。
育成という部分でトレーニングを繰り返していくことになるのですが、レスポンスがよくないとストレスになるので、そういった面にも気をつかっています。
みょん:通信もサクサクでした。ローディングがすごく早くてよかったです。
川北:そこはかなりこだわりましたね。最初の頃は通信の頻度が多すぎだったので、かなり改良しています。
古木:いろんな苦労があったんですね。
川北:これからも正式サービスに向けて、もっと改良していきます。
みょん:最初はレースという部分を中心に開発がスタートして、徐々に育成SLGへ進化していったとのことですが、そのあたりでプログラマチームが苦労した部分は?
川北:最初は純粋なレースゲームで、でも「女の子を出さないとダメでしょう」となった時に、育成要素が入ってきて……。「マジふざけんな」と思いましたね(笑)。でも、もっとかわいらしさを出すためにドラマ的な要素を追加して、冷や汗をかきながら「ユーザーさんに楽しんでもらえるなら」と考えて、頑張って作業しました。
実際に開発を進めていって、「やってよかった」と思える出来栄えになりましたね。個人的にもストーリーの続きが気になっています。
みょん:企画チームやデザインチームから、いろんな要望が来るかと思うのですが、逆にプログラマチームから提案をしたりといったことはありますか?
川北:企画チームだけが全部を考えるというよりは、常に全員で考えるといった感じですね。UIのチームも一緒になって考えています。個々に作業して他のチームに持っていった時に、「これはできません」となるのが嫌だったので。
古木:プログラマチームの推しキャラは誰ですか?
川北:私は優希の一択ですね。他のメンバーは、愛とか怜華とか。怜華の“人妻感”が最高なんだそうです(笑)。
古木:優希は女性ファンに人気が出そうと思っていましたが、男性にも人気なんですね。
みょん:ひいきというわけではないですが、お気に入りのキャラのためにアイデアを出したりすることはありましたか?
川北:それをやると作業が増えてしまうので(笑)。皆、平等にかわいいですよ! ゲームのテストをする時に、「今日は誰を使ってやろうかな♪」と悩む楽しみもあります。菜々美ばっかりでテストしているスタッフもいますが……。
古木:柑奈も見てください(笑)。
みょん:実際にプレイしてみて、レースシーンのスピード感がすごいと思ったのですが、工夫された点などはありますか?
川北:レース担当の専任スタッフがいるのですが、事前にすべてのデータを読み込んで、レース中にはいっさい読み込みがないように工夫しているようです。今も端末によっては若干動きが重くなってしまうことがあるのですが、これからも調整を続けていきます。
みょん:スキルが発動するとグッと加速する感じがあって、かなりカッコイイですね。
川北:レースによってはカーブがあるのですが、自由なタイミングでカーブが出現するような設計にしてくれと言われまして、苦労しながらなんとか対応しました。だいぶ盛り上がるレースに仕上がりましたよ。
みょん:レース中にタイミングを合わせてタップする操作がありますが、レベルが上がるとより難しくなっていくのでしょうか?
川北:いえ、そこは変わらないですね。アクションなどが苦手な人もで大丈夫です。
古木:スキルをセットする順番とかって重要ですか?
川北:順番による影響はありません。カーブが多いとか、ストレートが長いといったレースの特性に合わせて、適したスキルを選んでセットしていただければ。レース前の準備で戦略を組み立てていただいて、狙ったところでスキルが発動して、最後にガッツポーズをしていただくのが狙いです。
みょん:「これは!」というような変わったスキルはありますか?
川北:“あの夏の思い出”という激レアスキルがあります(笑)。内容としてはレース中にスタミナが回復するというシンプルなものなのですが、専用の演出がなぜか付いていますので、楽しみにしていてください。
古木:早く見たいですー。
川北:レアスキルなので、まずは見つけていただかないと。見ても怒らないでくださね(笑)。
古木:スキルは全部でいくつくらいあるんですか?
川北:現段階では50種類くらいですが、これから無尽蔵に増えていきます。演出付きのスキルもいろいろあります。スキルは基本的に汎用で、誰でも使えるのですが、キャラ固有の覚醒スキルのようなものも用意しています。その覚醒スキルを他のキャラでも使いたければ、まだ覚えていないキャラで頑張っていただかないといけません。
みょん:3Dキャラクターを動かすという部分で、難しいところはありましたか?
川北:デザイナーチームがすごく頑張ってかわいいキャラを作ってくれているのですが、「データが重いなー」というのはありました。柑奈のもみあげにもボーンが入っていたります。「ここまで細かくするの?」とか、「エフェクトがちょっと多すぎやしませんか?」とかありましたが、データを軽くしてくれという話はしませんでしたね。あくまでクオリティ重視です。「オレが頑張るから」と(笑)。
苦労しないことには遊んでもらえないと思うので、プログラマ全員が「お客様が第一」という気持ちで取り組んでいます。
みょん:正式サービス開始後にやってみたいことってありますか?
川北:リアルタイム対戦をやってみたいですね。
実は『なないろランガールズ』には、“VSリーグ”という対戦モードを用意しています。最初のシーズンの最後に、育てたキャラのデータで他のユーザーのキャラと対決するモードです。2周目以降はいつでもプレイできるので、自分のキャラがどのくらい強くなっているかの目安として活用できます。
みょん:なんと!
川北:対戦時には、自分のキャラと同程度のランクのプレイヤーがマッチングされますが、VSリーグでしか手に入らないアイテムなども、あるかもしれません(笑)。また、いずれはリアルタイムで対戦できるモードや、多人数で対戦できるモードも作ってみたいですね。マラソンイベントや駅伝イベントもおもしろそうです。
あとは、リアルのイベントもやってみたいです。他にも、マスコットの“かんなさん”をゲームの中で走らせるとか……。
古木:デザイナーチームの宮坂さんも、“かんなさん”を走らせたいって言ってました。
みょん:プレイヤーの皆さんに、こんな風に遊んでもらいたいといった希望はありますか?
川北:やはりアプリなので、電車待ちのちょっとした空き時間などで手軽に遊んでいただきたいですね。育成という要素もありますので、友だち同士で「オレの柑奈はこれだけ育ってるぞ」と自慢しあうような感じで、一緒に応援する気持ちで楽しんでもらえればと思います。
古木:最後に、本作に期待しているファンの方へ熱いメッセージをお願いします!
川北:あまり最近にはないジャンルのゲームだと思いますが、性別を問わず100%ハマってもらえる仕上がりです。かつ、1度でも遊んでもらえれば確実にハメることができる自信がありますので、ぜひプレイしてみてください!
古木&みょん:期待しています!
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