2015年7月15日(水)

セクシー女優・乃亜様が『バットマン:アーカム・ナイト』北米版をレビュー。シリーズ最新作の完成度は?

文:乃亜

 現役のセクシー女優であり、コアなゲーマーとしても知られる乃亜様が、自らのゲームライフをつづる“乃亜流ゲームコラム”。第13回は、日本では7月16日にPS4用ソフトが発売される『バットマン:アーカム・ナイト』のレビューをお届けします。

 フルローカライズされる日本版の発売に先んじて、6月23日に北米で発売されたPS4/XboxOne用ソフト『Batman: Arkham Knight(北米版)』をプレイした乃亜様の感想は!?

Batmanへの愛情が感じられる、大局的に完成されたゲーム

 ごきげんよう、乃亜です。

 長雨が続き、肌寒いような日もございますが、お元気ですか。雨また雨の毎日……天気の悪い東京の夜景って、ゴッサム・シティみたいね。

乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』

 というわけで今回は、北米で6月23日に発売されたPS4/XboxOne用ソフト『Batman: Arkham Knight』(北米版)。

乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』

 『Batman: Arkham Knight』はRocksteady Studiosが開発するアーカムシリーズ最新作にしてシリーズの最終作。バットマンが犯罪者たちから守護する“ゴッサム・シティ”という街が舞台で、オープンワールドのゲーム。マップの広さは前作『バットマン:アーカム・シティ』と比べると約5倍もの広さになっていて、この広大な街を滑空したり、ワイヤーをビュっと出してバシューと移動したり、車に乗って縦横無尽に暴れまくれます。

乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』 乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』

 フリーフローコンバットと呼ばれる“近接格闘戦”はコンボのバリエーションや新アクションが増えていて、よりダイナミックに正統進化しています。新アクションの“フィアーマルチテイクダウン”は背後から忍び寄り、最大で5人までの敵を連続動作で一気にねじ伏せることができるのでかなり爽快です。グラインド(滑空)しながらのガジェット使用も可能になっているので、バリエーションの幅は本当に広がりましたね。

乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』

 殴って気絶させる格闘戦以外にも、“プレデターモード”と呼ばれるステルス戦闘があります。こちらも“サイレント・テイクダウン”への行動バリエーションが増えていて、映画さながらのアクションシーンのように“BE THE BATMAN”できます。

乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』 乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』

 映画『バットマン』ではクリストファー・ノーラン監督が新たにダークナイトの伝説を作り上げましたが、Rocksteadyは1作目『アーカム・アサイラム』と2作目『アーカム・シティ』で、ただのキャラゲーに留まらないゲームバットマンの新たな伝説を作りました。それは『バットマン:アーカム・ナイト』でも間違いなく引き継がれています。

 芸術的なグラフィックと重厚なストーリー、素晴らしいゲームボリュームで極上のオープンワールドなゴッサム・シティがそこにある。ゴッサム・シティの出来は目をみはるほど美しく、そのディテールへのこだわりはBatmanへの愛情が感じられます。

乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』

 オープンワールドでありながらゲーム中でのロードが“一切ない”のがこのゲームの圧倒的な没入感の理由かしら。最高のドラマ性を持たせたメインストーリーは当然ながら、それを補完する、数多く用意されたサイドミッションも見逃せない内容。大局的に完成されたゲームといった感じがしました。

 今作で初搭載された、仲間と共闘する“デュアルプレイ”も熱い要素。プレイヤーがバットマンを操作中、CPUの自動操作で仲間(ナイトウィング、ロビン、キャットウーマン)も戦闘参加。コンボを繋げながら仲間キャラに操作を切り替えたり、2人でフィニッシュを決めるコンビネーションテイクダウンが決まった時は快感です。ただ、デュアルプレイできる場面は限られているので、いつでもどこでも仲間を操作したかったわね。

乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』 乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』

 バットマンの相棒“バットモービル”の追加も今回の重大な要素。バットマンが扱う“車”、バットモービルは戦車形態(バトルモード)にも変形できて、ミッション内でバットマンを阻む障害物を片付けたり、ソナーを使って目標を特定したり、ミサイルや主砲で敵を排除したり、多彩なギミックでバットマンを手助けしてくれます。こんな車、現実で欲しいわね。

乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』

 バットモービルの操作性は少し独特で、慣れるまで時間はかかりました。操作方法が2種類用意されていたので、まず最初にオプションで切り替えて操作しやすいほうを選ぶのが賢明。今作は本当にバットモービルを扱う場面が多いので、戦車バトルは最初は新鮮さがあるのだけれど、こなしていくに連れて、その、マンネリ感もあったり。

乃亜流ゲームコラム『バットマン:アーカム・ナイト』

 操作が難しく、うまく敵が倒せなかった時などは苦に感じる時もありましたが、その操作に慣れ、完璧にバットモービルを扱えるようになった時、“BE THE BATMAN”に酔いしれて、気持ちのいいプレイができました。

 日本語版のPS4用ソフト『バットマン:アーカム・ナイト』は7月16日に発売予定。英語音声、日本語字幕だと字幕に集中していなければいけませんが、今作はフルローカライズでの吹き替え。字幕に集中しなくてよい分、よりゲームの映像やキャラクターの動作に集中でき、ゲームの世界観にのめり込むことができるわね。

 それでは。

乃亜・プロフィール

セクシー女優として活躍しながら、コアなゲーマーとしても知られている。ゲームの嗜好はさまざまで、和ゲー・洋ゲーを問わずハードなゲームも好む。


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