2015年7月11日(土)
7月11日、12日の2日間、京都で行われているインディーゲームの祭典『BitSummit 2015』のステージイベントに、comceptの稲船敬二氏が登壇。『Mighty No.9』を制作しているインティ・クリエイツの會津卓也氏とともに、現在の制作状況、そして先日発表された『RED ASH 機鎧城カルカノンの魔女』について語ってくれた。
まずは『Mighty No.9』。PS4、PS Vitaのほか6機種に対応し、この秋リリース予定の本作だが、現在は制作を担当するインティ・クリエイツのもと、バグ取り作業をメインに行っているとのこと。すでに稲船氏率いるcomceptサイドの手は離れており、秋の発売に向けた最終開発段階となっているようだ。
また稲船氏は『Mighty No.9』の映画化について、日本では少し誤解されているようだとして、自ら補足したいと話した。『Mighty No.9』の映画化は、米映画会社レジェンダリー・ピクチャーズと組んで、ハリウッド映画として制作されるもの。けっして自分たちが制作するわけではない。『Mighty No.9』はハリウッドでの実写映画化だけでなく、アニメ化も昨年発表した。もちろんそれだけでなく、コンテンツとしてもっと広げていきたいと、『Mighty No.9』のさらなる展開を示唆させた。
BitSummitの会場では、発売を控える『Mighty No.9』を試遊可能。今回初めて日本語対応版を展示しているとのことなので、気になる人は会場でひと足早く触れてみては? 日本での発売は9月18日を予定している。
稲船氏とともに『Mighty No.9』を制作する會津氏は、『ギャルガンボルト』を宣伝。こちらはPlayStation 4で発売予定のタイトルで、インティー・クリエイツのブースに出展されている。『Mighty No.9』の試遊と合わせて、チェックしてみては?
最後に稲船氏は、今大きな注目を集めている『RED ASH 機鎧城カルカノンの魔女』についても触れた。先日発表し、現在キックスターターを行っているが、苦戦しているとのこと。キックスターターは日本ではまだなじみがないかもしれないが、ぜひ協力してほしいと訴えた。アニメパートはSTUDIO4℃が担当している本作だが、まずはプロローグ版を制作し、そこから応援してくれているみなさんと、一緒に作っていきたいと語った。
発売を控え、盛り上がりを見せる『Mighty No.9』。いろいろな憶測を呼び、その全貌に注目が集まる『RED ASH 機鎧城カルカノンの魔女』。稲船氏のインディー魂を体現する、2作品の今後の展開に期待したい。