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2015年7月28日(火)

『インペリアル サガ』今後配信の闇の最終皇帝ルートでは『サガフロ』キャラが多数登場! 妖魔など種族の追加も

文:まさん

 スクウェア・エニックスが“Yahoo!ゲーム”で運営中のPC用ブラウザゲーム『インペリアル サガ』。本記事では配信1カ月を迎えた本作のインタビューをお届けします。

『インペリアル サガ』
『インペリアル サガ』

 今回のインタビューでは、本作のプロデューサーである広野啓さんに(実際は2人だったけど)全軍突撃! 『インペリアル サガ』のバランスやユーザーからの反応など、気になるアレコレをいろいろとうかがってきました!

『インペリアル サガ』
▲スクウェア・エニックスで、さまざまな企画を手掛けている広野啓さん。実は、あの『実在性ミリオンアーサー』の仕掛け人の1人です。

開発側とユーザーの考えの“ズレ”を埋めつつゲームに反映しています

──『インペリアル サガ』が配信されてから約1カ月が経過しました。配信を開始してから現在に至るまで、ユーザーからはどういった反応がありましたか?

 私たちなりに考えたバランスでリリースしたのですが、配信直後は「難しすぎる」という意見を多くいただきましたね。現在は、より遊びやすい形に進化させていくため、ほぼ毎週1回メンテナンスを行い、遊びやすさの追求や「こうして欲しい」といった要望をフォローしています。

 私たちも各種掲示板やTwitterなどで出された意見はきちんと追っていますし、それらを真摯(しんし)に受け止めてゲームに反映させていきたいと考えています。

 ここ最近では、そうしたアップデートや“久遠の復讐! 七英雄vs七英雄!”というイベントをはじめたことなどもあり、ゲームそのものの評価も、非常に好意的に受け止めていただけるようになりました。ユーザーの要望に対して、ある程度お応えできたかなと手ごたえを感じているところです。

『インペリアル サガ』
▲現在、後半戦が展開中のイベント“久遠の復讐! 七英雄vs七英雄!”。これは、古代人時代の七英雄と『ロマンシング サ・ガ2』で敵となった七英雄が激突するイベントだ。
『インペリアル サガ』
▲“久遠の復讐! 七英雄vs七英雄!”では、各シナリオをクリアすることで家臣として対応する七英雄を入手できる。

──自分も初期からプレイしていますが、当初は『サガ』シリーズらしく、かなりピーキーなバランスだと思いました。

 やはり『サガ』という名前を冠したゲームを作る以上、特徴のあるゲームシステムがキモになると思うんですよ。経験値でレベルアップするのも『サガ』ではないし、LPがつきてロストしないというのも『サガ』じゃないですよね?

 1番最初のバランスでも、がんばれば無課金でもクリアできるように作っていたのですが、配信当初にプレイされたユーザーの皆さまがすぐに、「難しすぎる……」という反応をされたんです。

 そうした声については、開発側とユーザーの考えがズレていたのかもしれないと真摯に受け止め、すぐに対応させていただきました。

──確かに、LP制は『サガ』シリーズならではの特徴的なシステムと言えますが、キャラクターが完全にロストしてしまうのでブラウザゲームとの相性は悪そうですね。

 それについては、企画当初から何度も検討を重ねていました。しかし、『サガ』シリーズには“新しいプラットフォームで新しいことをやる”とか、“新しい作品で新しい仕組みを入れる”といったチャレンジ精神がつねにあります。

 本作もシリーズ初のPCブラウザタイトルとして、どうチャレンジしようかと大いに悩んだ結果、LP制ならではのよさやハードルを入れてみようという結論になりました。我々としてもLP制はチャレンジだったのですが、ユーザーにとっても新しすぎて、ちょっとビックリされたのかもしれません。

──アップデートで周回して戻ってきた皇帝はLPが回復するようになりましたが、基本的にLPの回復手段がないというのもチャレンジだと思います。たとえば、LP回復薬などを実装する予定はないのでしょうか?

 それを必要としないバランスで作ってはいますが、LP回復薬に関する議論は企画のなかでもずっと挙がっていて、作るべきだという意見ももちろんあります。ユーザーの声しだいで実装することもありえますが、それによってバランスが崩れてしまうこともあるので、まずは1つ目の施策として周回プレイでのLP回復を導入しました。

 基本的には周回プレイを何度も楽しんでもらいたい作品ですので、その仕組みの一環として皇帝にしたキャラが戻ってくる時にLPが回復する、という形になっています。

『インペリアル サガ』
▲“皇位継承”は当初、自分が持っているキャラクターから1人選ぶ仕様。選んだキャラは次の章でいなくなるため、育てた仲間が消えることへの反発があった。
『インペリアル サガ』

──個人的には、LP回復薬があるとうれしいですね。“身代わり人形”に頼らず、強いキャラクターをガンガン出撃させられますから。間違いなく課金しちゃうと思います!

 そこが難しいところでして……。課金してもらわないと運営は続けられないのですが、ユーザー側からすれば、課金をするゲームはイヤだという声も当然ありますよね。そのバランスをどうとるべきかずっと考えています。ユーザーと直接対話することはできませんが、そういった意見はつねに我々も意識しています。

──LP制以外にも挑戦的なところが多いゲームですが、皇位継承には特に驚きました。コンシューマーでは普通ですが、ブラウザゲームでキャラクターがいなくなるというのは、かなり挑戦的ではないでしょうか?

 『ロマンシング サ・ガ2』をリスペクトしているので、皇位継承をやってみたかったんです。ひとまず導入してみて、ユーザーの反応をうかがってみたのですが、キャラクターがロストしてしまうことに対しては一定のケアをしなければならないことがわかりました。

 現在のバージョンでは、自分のキャラクター以外にも継承できる枠が出現するので、ある程度は緩和できたと思っています。皇帝にしたキャラクターは最終的にLPが回復して戻ってきますので、新しい仕組みとして遊んでもらいつつ、さらなるご意見をいただきたいですね。

『インペリアル サガ』
▲現在のバージョンの皇位継承では、特別枠の存在や2周目での帰還など、完全にロストする仕様ではなくなっている。

──アップデートの内容を見ると、イベントスキップや命中率のアップといったユーザーの間で挙がっていた要望が反映されている部分も多いですね。最初に難易度の高いところに放り投げられるのは『サガ』だと当たり前ですが、ブラウザゲームということで、初動の“つかみ”は苦労されたのではないでしょうか?

 本作に最初に触れるであろうユーザーは『サガ』シリーズを知っている方だと想定していたので、この難易度でも受け入れてもらえると思っていたのですが……。やはり、今の時代にマッチしたバランスや遊び方を提供しなければいけないということを、大変勉強させていただきました。

 ですから、我々も予定していたスケジュールをいったんストップして、まずはユーザーの声を吸収させていただいたうえで、ゲーム内に反映するようにしています。

──ちなみに、ユーザーからの意見で1番要望が多かったものは何でしょうか?

 それは、アップデートのたびに変わっているので一概には言えないですね。もちろん、開発スタッフ一同、すべての意見になるべく目を通すべく、Twitterや掲示板などでいただいた意見も拝見させていただいております。

 辛辣(しんらつ)な意見も多くいただいておりますが、現状の更新スケジュールおよび、システムに対しての影響が大きくないものから、取捨選択させていただいてアップデートにつなげているのが現状です。

 私たちも、よりよいゲームになるようにLPを削りながら作っていますので、みなさんどうかお手柔らかにお願いします! ユーザーの意見はなるべく多くいただきたいのですが、LPを削られすぎると私たちもロストしてしまいますので(笑)。

『インペリアル サガ』

──お話をうかがっていると、ユーザーの声にしっかりと反応して受け止めていると感じました。

 『サガ』は今年で25周年ですが、スクウェア・エニックスとしてはこのIPを楽しんでもらいつつ、30周年に向けて長く続けていきたいと考えています。私たちとしても『インペリアル サガ』は長い運営を見据えていきたいと願うタイトルです。

 ずっと課金を続けてしまうことで、ユーザーが体力的にゲームを続けられなくなってしまうという形は避けたいんです。なるべくゆっくりと、長く遊んでもらえる形が1番いいと思っています。

 そういった理由から、本作では昔ながらのRPGのように、きっちりと物語が最後まで終わるようにしました。運営するタイプのゲームって、話が終わらないものも多いですよね。でも『インペリアル サガ』は、第4章でお話がしっかりと完結します。

 “クリアできる”という楽しみも提供させていただきつつ、“長く運営するにはどうすればいいのか”を課題にして運営しているところです。これについては、これからも課題になってくることだと思いますし、つねにユーザーに応えていかなければいけない部分だとも思っています。

──第4章というかなり速い段階で、お話しとしてキッチリ完結してクリアできてしまう。これは、ブラウザゲームだとかなり珍しいですよね。

 はい。非常に特殊なケースだと思います。これは『サガ』シリーズには“フリーシナリオシステム”の作品が多いので、ユーザーの遊び方によって結末は同じでも過程が変わる、というところを感じてもらいたかったからなんです。

 ですので、物語の進行のさせ方によって遊べるクエストと遊べなくなるクエストをあえて作ったり、難しくて最初は太刀打ちできないけれど、2周目以降ならクリアできるといったバランスの取り方をしました。話としては完結はするものの、周回プレイとして遊んでもらえるという構成にしたのはそういった理由からです。

 ちなみに、これは今後の配信の話になってしまいますが、分岐として“闇の最終皇帝ルート”が追加されます。横に話を広げていくのではなく、遊びこめる深さのバリエーションを増やしていく形でシナリオを追加していく予定です。

『インペリアル サガ』
▲ユニークな選択肢が数多く登場するのも『サガ』シリーズの魅力のひとつ。

──ということは、これ以降も第4章以降の話が追加されるのではなく、そこにいたるまでの過程が埋まっていくような形になると?

 第4章で決着はついていますので、そこまでのお話の幅を広げていく形になると思います。サブクエストもどんどん更新していきますが、そちらも4章までの間にキャラクターがどうしていたのか、裏で何をしていたのか、といった部分が補完されるといった形です。

 もちろん、来たるべき時が来たら4章以降を作るかもしれませんが、現状では1つの歴史の中でその密度を濃くしていく、という形にしていこうと考えています。

『インペリアル サガ』
▲『サガ』ファンおなじみの名場面も! これからもどのようなエピソードが展開していくのかに期待したい。

『サガ フロンティア』シリーズのキャラが仲間に! 『アルスラーン戦記』とのコラボも

──先ほどおっしゃった通り、長期的な運営を見据えられているようですね。

 PCブラウザゲームということもありますが、なるべく長く続けていく予定です。公式のロードマップも近いうちに公開しますので、そこはご期待いただければと思います。

 直近の予定を少しお話しさせていただきますと、まず今回のイベント“久遠の復讐! 七英雄vs七英雄!”が7月30日で終了します。その後は、アニメ『アルスラーン戦記』とのコラボを実施する予定です。

──まさかの作品ですね! どういった経緯でコラボが決まったのでしょうか?

 新しいユーザーに遊んでもらいたいということに加え、キャラクターと世界観設定の親和性が高く、かつビックリするものということで選ばせていただきました。

 ゲームの仕組みとしても、より遊びやすくなる要素をということで“コマンダーモード”のようなシステムも追加する予定です。これが直近としては最も大きな調整でして、ザックリ言うとソーシャルゲームでおなじみの“リーダースキル”が追加されると思っていただければと思います。

 リーダースキルは部隊に対して1人の指揮官を入れて、その指揮官が持つスキルが部隊全体にプラスの効果を及ぼす、というものです。たとえば、初代『ロマンシング サ・ガ』のキャラクターでチームを組んだ場合、『ロマンシング サ・ガ』のキャラクターを強化するスキルをもった指揮官を選べば、その部隊がグッと強くなるイメージです。

 こういった形でキャラクター性を際立たせたり、部隊全体の構成をユーザーに何パターンも考えていただけるような仕組みを考えています。

『インペリアル サガ』
▲ゆきだるまをはじめ、魅力的なキャラクターが多数登場する本作。リーダースキルの登場で、編成にもより熱が入りそう!

 それから、育てたキャラクターたちの実力を発揮できる場として、連続バトルに挑戦する超高難易度クエスト“神々の試練”も入ります。これは、自分の育てたキャラクターで試練に挑み、どこまで敵を倒せるかに挑戦するというもので、イメージとしては『ロマンシング サ・ガ』の最終試練ですね。

 先ほどお話しした“闇の最終皇帝ルート”と平行して制作を進めています。じつは、闇ルートの追加だけではなく、このタイミングで『サガ フロンティア』シリーズのキャラクターも一気に追加されます。

──ファンとしては『サガ フロンティア』シリーズの追加はウレシイです! 現状では仲間にできませんが、アセルスやギュスターヴもストーリー中に出てきますし。

 闇ルートは『サガ フロンティア』シリーズのキャラクターがメインになりますし、実装後は彼らを仲間にもできます。新たな武器“銃”が追加されますし、妖魔やメカ、ロボットといった『サガ フロンティア』に登場した種族は、育成システム自体が人間とは変わってくるんですよ。

『インペリアル サガ』
▲一部のキャラは登場しているが、家臣として『サガ フロンティア』シリーズのキャラクターが仲間になるのは“闇の最終皇帝ルート”実装後から!

──お話をうかがっていると、かなり大規模なアップデートだと感じました。ブラウザゲームというよりも、ブラウザ上で『サガ』を遊ぶ方向にアップデートしているイメージがあるのですが、対人戦などといったブラウザゲーム的な要素は実装されないのでしょうか?

 対人戦などについては、コンシューマゲームとしての『サガ』を期待しているユーザーが大勢いらっしゃるので、1人でちゃんと遊べる状況を作ってからというのが現状の方針です。

 まずは、“神々の試練”というクエストクリア型の要素を追加して、そこにランキングバトルを実装してみようと思っています。

 もちろん、キャラクター同士を戦わせてみたいという要望は出てくるかと思います。ですので、対人戦やランキング、それともギルドバトルという形になるのかはまだわかりませんが、人と競い合う仕組みも検討しています。

 たとえば、『ロマンシング サ・ガ3』にあった“マスコンバット”はブラウザゲームにもマッチしますよね。このゲームは軍と軍の戦いなので、そういう形で実装するものもあるかもしれません。

『SAGA2015(仮題)』と『インペリアル サガ』で一緒に遊べる仕組みを作りたい

──キャラクターといえば、今は『ロマンシング サ・ガ』シリーズが中心ですが、今後、他の作品も追加されていくのでしょうか?

 闇ルートで『サガ フロンティア』と『サガ フロンティア2』のキャラクターを追加しますが、最終的には『サガ』シリーズオールスターにしたいと考えています。PVは『ロマンシング サ・ガ』シリーズが中心ですが、最初から全部出してしまうと混同されてしまうと思ったので出していないだけなんです。

 ゆくゆくは『アンリミテッド:サガ』や『魔界塔士Sa・Ga』といったタイトルも出したいと思っています。

『インペリアル サガ』
『インペリアル サガ』
▲参戦するキャラの数が増えるほど、オールスター感も強く! シリーズを全作やりこんだ自分としてはたまりません!!

──オールスターゲームといえば、iOS/Androidで配信中のRPG『エンペラーズ サガ』もそうですが、あちらと差別化しようというお話はあったのでしょうか?

 『エンペラーズ サガ』は当社がずっと運営している作品で、今年で3年になります。立ち位置としては、『エンペラーズ サガ』がソーシャル性の高いカードバトルRPGという遊び方であるのに対し、『インペリアル サガ』はよりコンシューマゲームの遊びに近いものをといったところですね。

 これは裏のテーマになるのですが、『インペリアル サガ』は『エンペラーズ サガ』と物語がつながっているんです。『インペリアル サガ』がすべての発端であり、そこから『エンペラーズ サガ』へと続く流れになっています。セルマが出てくるのはそうした理由からです。

 また『エンペラーズ サガ』のカードイラストは本作にも採用されていますし、そういった意味でもオールスター的な作品と言えます。『エンペラーズ サガ』のイラストが登場すれば、2つの作品をよりリンクさせながら遊んでいただけると思い、採用した次第です。

──ソーシャルゲームの『エンペラーズサガ』と、ブラウザゲームの『インペリアル サガ』では運営の仕組みも違ってくると思いますが、『エンペラーズサガ』の運営で参考にしているところはありますか?

 『エンペラーズサガ』の初期に関わっていたディレクターが、このゲームのディレクターをやっているんです。立ち上げを経験した人間がチームにいるので、そういう意味では参考にさせてもらった部分はあります。

 とはいえ、スマホのソーシャルゲームと違って、PCブラウザゲームは遊んでいるユーザーの年齢層が高めです。我々としては20~30代の方をターゲットにして作っていますが、なるべく若いユーザーにも遊んでいただけるよう、工夫していきたいですね。

──『サガ』シリーズのファンとしては、音楽もオールスターな感じでうれしかったです。新曲からも、しっかりと『ロマンシング サ・ガ』シリーズの雰囲気を感じられました。

 最初に伊藤賢治さんにお話を持ち掛けた時に「新作だけどオールスターを意識して作ってほしい」とお願いしました。過去作品の曲も入っていますが、サウンドチームの人間がイトケンさんとガッツリ組んでまとめてくれたので、なかなか聞きごたえのある物量の楽曲が作れたと思っています。

 ちなみに、このゲームはオーケストラで録音していて、サウンドの費用がコンシューマゲームと同じくらいかかっているんです。『サガ』シリーズなので、サウンドに予算をかけなきゃダメだろうと。

 『インペリアル サガ オリジナル・サウンドトラック』も9月16日に発売されます。このサウンドトラックは“東京ゲームショー2015”の会場でも販売しますのでぜひご購入いただければと思います。闇ルートの曲も入っていますし、現状聞ける曲はほぼすべてサントラに入れていますので、ぜひ買って聴いてほしいですね。

『インペリアル サガ』
▲『インペリアル サガ オリジナル・サウンドトラック』のジャケット。

 もちろん、収録したけれどゲームには入っていない曲もまだまだたくさんあります。今後も新しい曲が登場するかもしれませんので、ご期待ください。

──今年は『サガ』シリーズ25周年ということで『SAGA2015(仮題)』も発売予定ですし、『サガ』シリーズに対する期待度は非常に高まっていますよね。

 みなさんが新作を待ち望んでいる状態のなか『インペリアル サガ』に注目していただけたのは、非常にありがたいことだったと思っています。この勢いのまま『SAGA2015(仮題)』につなげていきたいですし、『SAGA2015(仮題)』が出てからも、コラボレーションなどで一緒に遊べるような形にしていきたいですね。

 ちなみに直近のイベントとしては、『インペリアル サガ』の登録人数が10万人を超えことを記念し、10万人突破キャンペーンを実施する予定です。

 ソーシャルゲームと違って、PCブラウザゲームは人が集まりにくいジャンルですので、登録者数が10万人を越えたというのは、なかなかの立ち上がりなのではと思います。今後の展開としては、Yahoo!ゲームさんだけでなく、他のプラットフォームにも広げていきたいと考えています。

──『サガ』シリーズは濃いファンが多いので、『インペリアル サガ』への注目度は高いと思います。その一方、初心者だとシリーズならではの遊び方がわからなくて苦労する部分もあるかと思いますが、オススメの遊び方などはありますか?

 自由に遊べるというのが『サガ』の特徴なので、こう遊んだ方がいい、ということはないのですが、当然ながら強いキャラクターがいればいるほど、スムーズに攻略できます。

 ですので、お金に余裕があれば、“結託の砦”の上級養成所で“我が下に集え!”の11回セットを回して、帝のキャラクターを早い段階で手に入れるのがよいかもしれません。

 また、本作は状態異常が強力ですが、実はコッペリアやモール族などのキャラは状態異常耐性がついています。この状態異常耐性がついているキャラを有効に使ってほしいですね。レジストがついているキャラクターは、他にもいますので、そういったキャラクターをパーティに入れるのがオススメです。

『インペリアル サガ』
▲“帝”のコッペリア。原作に忠実な小生意気なイラストになっている。
『インペリアル サガ』
▲状態異常耐性を持っているコッペリアだが、個人的には“帝”よりも今風のかわいいイラストの“戦”のコッペリアの方が好き!

 ただ、ゲームの攻略法は、自分で見つけるのが楽しかったりもするじゃないですか。攻略情報が少なかった昔の感覚を思い出しつつ、手探りで遊んで欲しいという気持ちもあります。

 どうしても不安であれば、今なら攻略wikiもありますし、ユーザーがまとめられているサイトもありますから、そこをガッツリ読んだうえで遊んでいただければと思います。

──では、最後に『インペリアル サガ』をプレイしているユーザーと、これから遊ぼうと考えているユーザーに向けてメッセージをお願いします。

 本作は、新たな『サガ』シリーズということで、システムとストーリーの両面で新しいユーザーとこれまでのユーザーにアプローチできるよう作っています。新しいユーザーには、このゲームで『サガ』シリーズを知ってもらい、原作を遊んでいただくブリッジになれれば、と思います。

 昔からのファンであるユーザーには、このゲームでしか味わえない、作品の垣根を越えた夢の競演を楽しんでいただきたいですね。

 手軽に遊べるというのも基本無料のゲームの利点なので、この記事を読まれたら、少しでもよいので試しに遊んでみていただきたいです。おそらく、最初の30分を遊んでいただければ、このゲームがやりたいことを感じ取っていただけると思います。

 『インペリアル サガ』は、これからも長くしっかりと続けていこうと思っている作品ですし、大事なIPとブランドの確立のためにも、開発スタッフ一同全力で運営していきます。

 ユーザーの意見を聞く体制もバッチリ整えていますので、今後とも『インペリアル サガ』をどうぞよろしくお願いいたします。

(C) 2014,2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI

データ

▼『インペリアル サガ』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PC
■ジャンル:RPG
■サービス開始日:2015年6月18日
■プレイ料金:基本無料/アイテム課金

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