News

2015年7月30日(木)

『超銀河船団』の司令官でもある声優・明坂聡美さんがキャラ愛を熱く語る! ユリアン生誕秘話も

文:電撃オンライン

 5pb.がサービス中のPCブラウザゲーム『超銀河船団』を皆さんご存知でしょうか? 人気イラストレーター・八重樫南さんらのキャラクターデザインや、電撃オンラインで連載中の4コマ漫画“ちょギンガ★劇場”などで注目を集めている作品です。

『超銀河船団』

 今回は、本作のすべてを知る原案の高野肇さんと、ユリアン役として出演している声優の明坂聡美さんに『超銀河船団』の魅力を語っていただきました。

 明坂さん自身も本作を遊んでいることから、とても内容の濃いインタビューとなっています。このゲームを初めて知る人というも、ぜひ最後までご覧ください。

『超銀河船団』
▲ヘビーゲーマーとしても有名な明坂さん。本作ではエクセルを使って開発データなどの管理をするほどやり込んでいるそうです。

『超銀河船団』とは?

 地球を脱出した宇宙移民船団の司令官となって、船団を守るスペースオペラSLG。3チームに分かれた美少女ぞろいの隊員たちを指揮して、宇宙人の撃退や敵惑星の攻略などの多彩なミッションを突破していきます。

『超銀河船団』
▲最終目的は、数々のミッションをクリアして移住可能な惑星を探し出し、船団を新天地に導くことです。

 ミッションや開発で手に入れた部品を組み上げて生産するドロイド(戦闘用ロボット)、戦闘で捕獲して仲間に引き入れたミュータント(宇宙人、宇宙怪獣)たちも、船団内では美少女になるのが大きな特徴です。

『超銀河船団』
▲条件を満たせば、彼女たちの会話をのぞき見るイベントもフルボイスで楽しめます!

明坂さんの名演技でユリアンが想定外の暴走キャラに!?

※インタビュー中は敬称略

――初めに読者の皆さんへ自己紹介をお願いします。

高野肇:キャラクターの設定を決めたり、ストーリーのプロットを書いたりしている原案の高野です。

明坂聡美:隊員のハギワラ ユリアン、ミュータントのオーメルとサーシム、ドロイドのメイシーラルの4役を担当しております、声優の明坂聡美です。

『超銀河船団』
▲最初に仲間になる隊員のハギワラ ユリアン。明坂さんによれば「私と似たり寄ったりの性格」とのこと。

――4役も演じているのですか!?

明坂:はい、いっぱい演じさせていただいて嬉しいです! ゲームではまだメイシーラルをゲットできていませんが(笑)。

高野:ドロイドは組み上げるための部品を集めないといけないので、入手するのに手間がかかりますからね。

明坂:難しいですよねー。しかも、部品を開発しようにもレシピ配合がまったくわからないので。

 実を言うと私、エクセルで配合表を作っているんですよ。この配合でこれが出た、っていうのを記録して、メイシーラルを作ろうと頑張っています。

高野:メイシーラルは、4本の腕でビームサーベルをブンブン振り回すドロイドで、かなり強いですよ。

明坂:恐ろしい、それが私(笑)。性格は和の心を持った文武両道のキャラクターというイメージなんですけどね。

高野:がんばって手に入れてください(笑)。

――そのメイシーラルより目立っているメインキャラクターのハギワラ ユリアンについてですが、どういったキャラクターになりますか?

明坂:チーム1に所属しているキャラクターで、普通にしていれば皆のいいお姉さん的な役割です。

 周囲のことも見えているし、任務に対しても真面目なんですけど……。ただ、目の前に小さな女の子が現れると、途端に何もかもダメになってそっちに一直線になる悪い癖があって(笑)。

 そのせいで、距離の近い隊員たちやミュータントから違和感を抱かれているので、イベントがなかなかおもしろいですよ。

『超銀河船団』
▲かわいい子が現れると暴走しがちなユリアン。一歩間違えたら、船団内の治安維持組織に逮捕されてもおかしくはないような……?

――ホーム画面の凛々しいイメージと、イベントでのダメダメなところのギャップが激しいキャラクターですよね。

明坂:そうですね。収録の時にやりたい放題で演じてみたら一発OKだったので、大丈夫かなと思っていたりもしたのですが(笑)。

高野:実はユリアン、あの性癖をあんなに大っぴらに出すことは想定していなかったんですが、シナリオ担当者が暴走しまして(笑)。

 で、思った以上にダメなキャラになったのに加えて、明坂さんの演技でさらにブーストがかかったんです。そこで「じゃあもうこのまま行っちゃえー!」とGOサインを出したことで、現在のユリアンが出来上がったというわけです。

明坂:そうだったんですか!? 私と似たり寄ったりの性格になったなー、とは思っていましたが(笑)。

――収録の際、最初から突き抜けた演技をしようと考えていたのですか?

明坂:どこまでやっていいかわからなかったので、とりあえず自分のやりたいようにやって、行き過ぎたら止めてもらえるだろうと思っていました。ところが誰もブレーキを踏んでくれなかったという(笑)。

高野:ブレーキをかけないほうがおもしろいと思いまして、あえて突っ走ってもらいました(笑)。

――それに対するユーザーさんの反応はいかがでしたか?

明坂:「衝撃を受けました」「明坂さんに寄り過ぎじゃないですか」「大好きな幼女を追いかけ回せてよかったですね」などのコメントをいただいていて、評判はとてもいいです(笑)。

高野:いやー、それはもう褒め言葉なんじゃないですか(笑)。

――それだけ突き抜けた性格のユリアンを、あえてメインキャラクターにした理由は何だったのでしょうか? 巨乳のメガネっ子がメインというのも珍しいですし。

高野:巨乳のメガネっ子というファクターは、あまり意識していませんでしたね。先ほど明坂さんがおっしゃったように、皆のお姉さん役でしっかり者という要素のほうを重視していました。

 もっと言うと、隊員の女の子たちは誰がメインになってもいいような感じで作ったんですよ。だから変な個性が付いているキャラクターが多いんですけど。

 で、宣伝をする時になって、チーム1のリーダー的存在ということでユリアンをセンターに選んだわけです。意識してやったことではありませんでしたが、ユーザーさんから「メガネっ子がセンターなのは新しい」との反応をいただけたのはよかったですね。

チーム4の隊員はすでに情報が出ていた!? 高野さんが語る裏話

――ユリアンの他にも魅力的なキャラクターがたくさん登場しますが、その中から明坂さんのお気に入りを選ぶとしたら誰になりますか?

明坂:私はミュータントのアデュールちゃんが好きです。語尾に「~なのん」って付けるのが口癖で、ひと言ひと言がおもしろい子です。

 危険を察知する能力が鋭いのか、いつも後ろでコソコソしていて、ユリアンにも全然近付いてくれなかったりするんですけど(笑)。攻撃時にも「あっち行ってー!」とか叫んだり、すごく必死に敵を倒そうとするのがかわいいな、と思いながら使っています。

 隊員の中から選ぶとしたら、チーム2のジーヤ エコーになりますね。ものすごいぶっ飛んだキャラクターなので(笑)。

高野:え、そんなにぶっ飛んでいますか? 特徴としては、カタコトでテンション高めなキャラクターですけど。

『超銀河船団』
▲全隊員の中でも屈指のテンションの高さを誇るジーヤ エコー。初対面の人には自己紹介を欠かさずする礼儀正しいところもあります。

明坂:結構ぶっ飛んでいると思います。まあ、地球から脱出した船団ですからいろんな民族の子がいるだろうとは思っていましたが、まさかカタコトのキャラがいるとは思ってなかったですね。

 言っていることはまともだし、いろいろなことをすごく真面目に考えているのですが、それゆえにちょっとズレた発言をしたりとか、そういう突飛なところがおもしろいな、と。シナリオの展開が想像できない子ですね。

――ちなみに、高野さんがお気に入りのキャラを選ぶとしたら?

高野:うーん……選べないなあ。キャラクターは全部で80人くらいいるんですけど、その設定は私が1人でウンウン唸りながら考えたんですよ。どんな個性を付けようかとか、ビジュアルはどうしようかとかに苦しみつつ、腹を痛めて生み出した子たちですので(笑)。

 でもまあ、強いて言うならユリアンかな。一番最初に作ったキャラクターになりますし。

明坂:それじゃユリアンは長女だった訳ですね(笑)。

高野:長女です。だからというわけじゃありませんが、身長が170㎝でやたらと高いんですよね。

――ところで、隊員は現在3チーム18人が実装されていますが、チームごとに決まった特徴はあるのでしょうか?

高野:チーム1は比較的オーソドックスな性格付けでまとめていて、バランスが取れた感じですね。年齢層は15~19歳くらいの間でばらけています。チーム2に関しては、全員15歳なんですよ、実は。

明坂:あら! そうなんですか?

『超銀河船団』
▲全員15歳の最年少チームだというチーム2の隊員たち。大事に育ててあげましょう!

高野:そうなんです、最年少チームなんですよ。性格的には、さっき話に出たジーヤのような外人系のキャラがいたり、ロリっぽい子がいたり、ツンデレがいたりして、バラエティに富んだ感じにしました。

 チーム3に関しては元々別の船団にいた隊員たちで、すでに実戦経験を積んでいるベテランチームになります。まあ、ベテランと言ってもみんな19歳とかそのくらいなんですけど、精神年齢的には高めで20代後半くらいに設定しています。

『超銀河船団』
▲ベテランの風格を漂わせるチーム3の隊員たち。別の船団からなぜ移ってきたのかも気になるところ。

――ちなみに今後、チーム4やチーム5を実装する予定はありますか?

高野:あります。まだ実装するタイミングを図れていませんが、キャラデザインはもう完成していますよ。

明坂:おお、やったー! 隊員募集チケットが余りまくってたんですよー。

高野:チーム4に関しては、シルエットだけならすでに公開されているんですよ。OPムービーの最後のほうにさりげなく登場しています。

『超銀河船団』
▲OPムービー後半にチーム4の隊員たちのシルエットが! 気付いていなかった人は、さっそくゲーム内で確認してみましょう。

明坂:えーっ! 知らなかった、そんなネタが仕込まれていたなんて。OPムービー、いつも飛ばしちゃうから……。

高野:話題になるかなー、と思っていましたが、意外と皆さん気付いていらっしゃらないようでしたので、ここでバラしておきます(笑)。

――隊員以外のキャラクターでいうと、モンスターやロボットの美少女化は珍しいですよね。これを採用した理由は?

高野:それはズバリ、珍しいからです(笑)。まあそれは冗談としても、ロボっ子とかケモミミっ子といった感じで、ロボットやクリーチャーを擬人化することはこれまでにも行われてきました。

 ただ、女の子が怪獣に変身して戦うといった表現はあまりなく、ビジュアル的なインパクトとしても引きになるだろうと思って採用しました。

 開発初期は隊員も変身させようかと思っていたのですが、隊員とパートナーを組み合わせてアンリミテッドデュオを使わせるシステムなどが考案されるにつれ、変身する女の子と一緒に出撃する方向に変わっていったんです。

 だから、どこか別のところでチャンスがあったら、隊員も変身させられたらいいなあとは思っています。

明坂さんから開発チームへの要望とは?

――ところで、明坂さんは本作をどれくらいのペースで遊んでいますか?

明坂:やり込んでいるというほどではありませんが、ちょっとした隙間を見て遊ばせていただいています。

 PCを起動した際にログインボーナスを受け取って、資源を突っ込んで開発をして、減った資源を回収して。で、開発が終わるまで別の作業をしてから派遣に出して……と、そんな感じですね。

『超銀河船団』
▲実際に明坂さんにゲームをプレイしていただいたカットがこちら。バトルでの隊員の配置を、かなり真剣に考えていました。

――なるほど。では、本作をプレイした感想を教えてください。

明坂:船団からミッションに出した時に、突然変わる隊員たちのフォルム。あれにまず衝撃を受けました(笑)。

 それから、アンリミテッドデュオ……隊員とパートナーの仲良し度が上がると発動する技とか、同じドロイドを合体させると攻撃範囲が広がって使いやすくなったりとか、1人ひとりのキャラクターにやり込み要素があるのも魅力ですね。

 あと、パートナー同士を掛け合わせると新しい子が産まれることがあるようですけど、下手に掛け合わせて何も生まれないのが怖いので、まだ挑戦する勇気が持てずにいます(笑)。

高野:何と何を掛け合わせると新しい子が生まれる、という組み合わせは決まっているので、そこさえ分かれば失敗はしないようになっています。生まれる場合は開発担当の船団職員が出てきて「続けてもいいか」と聞いてきますので、すぐにわかりますよ。

『超銀河船団』
▲ミュータントやドロイドの合成で新キャラが誕生する場合、このように警告画面が入ります。

明坂:初期に手に入るキャラは何体か重複することもあるので、使い道があるのはいいですね。あと、パートナーの掛け合わせや資材の開発で何ができるかを、ゲーム内で確認できるようになるといいなあ。

 最初にも言いましたけど、そういうデータを自分でまとめていますので。資材を倍くらい投入したのに、たまに同じものができるともう腹が立って腹が立って(笑)。

高野:すいません、開発にはランダム要素が入っていて、必ずこれができるというレシピがなかったりする場合も……。

明坂:ええ~っ! それじゃ、あのデータは無意味だった……!?

高野:いえ、これだけの資材を投入すれば何分の1かでこれができる、というのがわかりますので。

明坂:なるほど。ということは、データ数値もう1回書き直さないと(笑)。

――サービス開始からかなり経ちましたが、ユーザーさんからの反響はいかがでしたか?

高野:正直に言うと、サービス開始当初はバグが残っていたせいもあってお叱りを受けることもありました。ですが、バグについては直し続けてきたので落ち着いてきた印象です。最近ではゲーム性、世界観、キャラ設定などに注目していただけるようになり、ゲームとしての方向性は間違っていないという評価をいただいています。

 ゲームシステムの改善も進んで、今はかなり遊びやすくなったと思いますよ。これからも、より楽しく、より遊びやすくするための追及は続けていきたいと、開発会社さんと話しています。

 あと、意外に気付かれていないのですが、ゲーム画面の下のほうに“how-toページ”があるんです。そこに本作の世界設定などを用語集みたいな感じで掲載したりもしていますので、読んでいただけると新たな発見があって、より一層ゲームが楽しめると思います。

『超銀河船団』
▲気になる方は、ゲーム画面の下にある“how-toページ”から設定や用語集を確認してみましょう。

明坂:へえ~っ! やっぱり世界設定がしっかりしているので、私はメインシナリオを映像で見てみたいですね。地球を脱出した経緯とか、隊員たちの過去や家族とか。

高野:表に出してはいませんが、そういう設定もきちんと用意していますので、いずれは個々のキャラクターを掘り下げていきたいと思っています。ゲーム以外でも何かできたらいいなあ。

――ゲーム以外と言うと、ニコニコ生放送で明坂さんをMCにして特別番組を放送していますよね? その他にもメディアミックスを行われる予定は?

高野:『電撃G'sマガジン』さんなどのゲーム雑誌にシリアルコードが載せていただいたり、電撃オンラインさんに4コマ漫画を掲載していただいたりはしていますが、新しいメディアミックスは今のところ未定です。

 今後もニュースサイトなどのネット媒体さんとか、ゲーム雑誌さんとかで、何かしらイベントをしつつゲーム内イベントに繋げていきたいと思っています。できれば、アニメ化もしたいんですけどね(笑)。

明坂:アニメ化すると声優陣がすごく豪華になりますね! ただ、皆さんも4役、5役を持っているので、収録が大変なことになりそう(笑)。

高野:明坂さんもそうですけど、ゲーム内で1人で掛け合いをしている声優さんも多いですからね。

――ゲームの話に戻りますが、今後予定されているイベントやアップデートなどがありましたら教えてください。

高野:皆さんがこれを読んでる頃にはもう終わってしまいますが、7月16~30日の期間でレイドイベント“異次元世界との遭遇”を開催していまして、今後も2週間から3週間置きにゲーム内イベントを行っていく予定です。

 もちろん、ユーザーさんからのご要望にも随時対応していきたいと思っています。

――ちなみに明坂さんから何か要望を出すとしたら?

明坂:えーと、シナリオにオートモードを付けてほしいことと、画面がすぐに切り替わってほしいことと、データ管理を自分でできるページがほしいことと、私がメモしていることが自動で記録されることです。これが全部叶ったら、すごく助かります(笑)。

 あとは、アンリミテッドデュオが発動する組み合わせがもっとわかりやすくなるといいですね。この子とこの子が今親密度が高いですよ、というのがわかるとありがたいです。

高野:完全にガチゲーマーの意見ですね(笑)。画面の切り替えなどはこちらも問題視していましたので、いずれ対応していきます。

明坂:あ、それからオーメルとスラープの着ぐるみを作ってほしいです。イベントとかでコンパニオンの女の子がミュータントのコスプレをしたりしているんですけど、その横に怪獣形態の着ぐるみがいたらいいなあ、と(笑)。絶対インパクトありますよ!

高野:そうですね、目標の1つに掲げたいと思います。

――では最後に、読者の皆さまにメッセージをお願いします。

明坂:魅力的なキャラクターがいっぱいいる作品で、それがどんどん増え続けています。チーム3の隊員も最近登場しましたし。

 イベントでも新しいドロイドやミュータントが出てきて、今後もっと盛り上がっていくと思いますので、皆さんも遊んでみてください。どこまでも無料で遊べますよ! もちろん、やり込んで課金していただく価値もあります!

 最初は簡単ですけど、強くなろうと思うと開発のデータを収集したりとかがあるので、間口は広くて奥が深いゲームだと思います。自分でコツコツ記録するのが好きな方に向いていると思いますので、ぜひどうぞ!(笑)

高野:間口が広くて奥が深いのは、こちらが目指していたところでもあるので、そういう印象を持っていただけたのはありがたいです。

 えーと、女の子が急にロボットや怪獣に変身するとか、そういう突拍子もない展開があるのがゲームの中では新しいかなと思っていますので、お楽しみいただけたら幸いです。

 ゲーム自体も今後アップデートを繰り返していきますし、イベントもどんどん新しいものを追加していこうと企画中です。ぜひ、よろしくお願いいたします。

(C)MAGES./5pb. (C)にじよめ

データ

▼『超銀河船団』
■メーカー:5pb.(MAGES.)
■対応機種:PC
■ジャンル:SLG
■正式サービス開始日:2015年5月27日
■プレイ料金:基本無料(アイテム課金制)

関連サイト