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2015年8月5日(水)

『がっこうぐらし!』圭との別れで変化する美紀の心。高橋李依さんが第4話アフレコ後の感想を語る

文:たけのこ

 7月9日に放送がスタートしたTVアニメ『がっこうぐらし!』について、第4話アフレコ後の感想を声優陣に伺ったインタビューが公開された。

『がっこうぐらし!』

 インタビューに答えてくれたのは、直樹美紀役の高橋李依さん。第4話のアフレコを終えた感想や想いを語ってくれた。

――第4話は、みーくんがしゃべりっぱなしの回でしたね。収録を終えてみて、いかがでしたか?

高橋李依さん(以下、敬略称):前半のほとんどが、みーくんと圭ちゃんの回想シーンということで、体力と精神力を使い果たしました(笑)。『がっこうぐらし!』は演じていると、いろんな感情が揺さぶられるので、精神的な疲労が大きいです。

――メンタルに来るものがある。

高橋:たぶんもうみなさん、第4話を観終わっていると思うんですが、今は本当にみーくんと同じ気持ちで、心にポッカリと穴が空いちゃってます。「圭が出て行っちゃった……」って……。

――ということは、一番印象的だった場面は、やはり2人の別れのシーンでしょうか?

高橋:そうですね。別れのシーンもそうなんですが、あそこに行くまでの流れがあるからこそ、2人の別れがより一層際立つというのもあって……。

 原作では、みーくんと圭ちゃんの掛け合いというのは、それほど深く描かれていなかったんですよ。でも、今回のアニメではみーくんと圭ちゃんの関係性を改めて認識したうえで、あのお別れの場面が来る。

『がっこうぐらし!』

――なるほど。関係性という意味では、2人がショッピングモールで買い物をしているところも、印象的でした。

高橋:そうですね! プリントシール機だったりCDだったり、あと本を読んだり。私も高校時代はよく、ショッピングモールに遊びに出かけていたので、そういう雰囲気を詰め込めたかなと思います。2人の写真がどのようなものなのか、ちょっと見てみたいですよね。

――何か書きこんだりしてるのかな? と(笑)。

高橋:“みき”、“けい”とか書いてるんでしょうかね。もしやってたら、ちょっとかわいいな(笑)。

――ほかに印象的な場面というと?

高橋:別れのシーンからの、太郎丸への叫び。あれは本当に心苦しかったです。あの場面では、重なったいろんな感情を詰め込もうと思ってて……。

 台本にはなんて書きこんだんだったかな?(取り出した台本を読みながら) ……あっ、ここですね。太郎丸に2回「ごめんね」って言うんですけど、最初の「ごめんね」は「大きな声を出してごめんね、太郎丸が悪いんじゃないんだよ」という気持ち。

 で、2回目の「ごめんね」は、“圭ちゃんに対して今一番想っている言葉”、“謝ることしかできない悔しさ”、“前に進めない喪失感”。そういう「ごめんね」を意識しました。とにかく、今回はひと言ひと言に対する思いが、強い回になったかなと思います。

――今回は、これまで以上にみーくんの内面が描かれた回でしたが、改めて彼女のキャラクターをどう捉えていらっしゃいますか?

高橋:圭ちゃんと2人で買い物に行くシーンを見たり、事件が発生した後の対処の仕方を見たりしていると、「思っていたより、大人びた子じゃなかったんだな」と思いました。

 学園生活部にいると、ゆき先輩がそばにいることもあって(笑)、やっぱり“しっかり者”という印象なんですよね。でも、じつは“しっかり者”ではなかったんじゃないかな、と。むしろ、圭ちゃんとの一件があったからこそ、今の“しっかり者の後輩”というポジションがあるんだろうな、というか。

『がっこうぐらし!』

――確かに、圭ちゃんとの別れの前と後では、少し性格も変わっているように思います。

高橋:あの時は圭ちゃんが引っ張ってくれたから、みーくんは頑張れたんだな、と。圭ちゃんに呼びかける言葉にしても、一言一言に自信が持てなくて、強く発言できない。

 たぶん、今のしっかり者のみーくんなら「圭、ダメだよ」って、ハッキリ言うと思うんです。それができなかったのが、以前のみーくんだったんじゃないかなって。

――あと、太郎丸がなぜみーくんをイヤがっているのかも、理由がわかりましたね。

高橋:そうですね。たぶんアレが原因だなって(笑)。……でも、ああいうときはやっぱり大声を出したくなりますよ! 太郎丸からしてみれば「なんなんだ」と思って当然なんですけど(笑)。“プイッ”とやりたくなる、太郎丸の気持ちもわかります。

――収録も結構、進んできましたが、高橋さんが一番「自分に近い」と感じるのは、学園生活部の4人のうちの誰でしょう?

高橋:うーん、誰だろうなあ……。私はすごくおしゃべりだって言われるんですけど、1人でいるときはすごく静かなんですよ。……まあ、1人の時は誰でも静かだと思うんですが(笑)。

――1人のときでもしゃべりまくってたら、それはちょっと怖いですけどね(笑)。

高橋:そうですよね(笑)。ただ、それを踏まえて考えると、ゆきちゃんかみーくんか……。こういう事態になったら、ゆきちゃんみたいにとにかく場の空気を和ませようとするか、それとも、まったく心を開こうとしないか(笑)。どっちかだと思います。

――では、もし劇中のような事件が起きたとしたら、高橋さんはどんな行動に出ますか?

高橋:高校のときは、軽音楽部と放送部に所属していたので、ギターを持って戦う?(笑)

――戦いますか!(笑)

高橋:“ギターで打撃!”みたいな(笑)。「絶対に死にたくない!」という意思は強いので、きっとあきらめないと思います。なにかしら手元にあるものを手に取って戦います。

――なるほど(笑)。あと後半では「遠足」と称して、ゆきたちが学校の外へ足を伸ばすエピソードが登場しますが、高橋さんは「遠足」の思い出はありますか?

高橋: 高校生のときに“遠足”という名目で、ディズニーランドに行きました。

――それは本当に遠足ですか?(笑)

高橋:ちゃんとした学校行事でしたから! “遠足”だって勝手に名乗って出かけた、学園生活部とは違います(笑)。あとは、ちょっと郊外にあるキャンプ場みたいなところに出かけたり。

『がっこうぐらし!』

――楽しそうですね。

高橋:遊びましたねー。私にとって遠足は“遊ぶもの”でした(笑)。

――外に出れば、勉強しなくてもいいし。

高橋:そうそう。とにかく学校行事が好きだったんですよ。机に向かって勉強するよりは、羽根を伸ばして学校の外に出る方が好きで。『がっこうぐらし!』に関わっている人が言うような発言ではないと思いますが……(笑)。

――いえいえ(笑)。では最後に、今後の展開で気になるところ、楽しみにしているところを教えてください。

高橋:第4話の時点で気になっているといえば、やっぱり後半。みーくんがまだ合流する前の、学園生活部の様子が描かれていたんですけど……。3人と顧問のめぐねえが会話しているのを見ていて、「いいなあ、入りたいなあ」と私が思ってしまいました。

『がっこうぐらし!』

――まあ、入部することになるのは間違いないんですが(笑)。

高橋:なんというか、すごく切なかったんです! 「学園生活部は明るくて楽しそうだなあ、いいなあ」って(笑)。だからとにかく早く、みーくんを彼女たちと会わせてあげたい、というか。会ったときにはどうなるんだろうな? というのは思いましたね。

――ということは、合流の場面が気になる?

高橋:そうですね。一刻も早く会わせてあげたいなって。あと圭ちゃんとの一件を、みーくんがどう乗り越えられるのかも気になりますし、ここを乗り越えないと、みーくんはきっと一歩も進めないでしょうし……。

――あとは、太郎丸の行方も。

高橋:そうですね。太郎丸はどこに行っちゃったんでしょうね。ここは原作にも描かれていないところなので、気になるところです。

■『がっこうぐらし!』放送情報
TOKYO MX……毎週木曜23:30~
サンテレビ……毎週木曜24:30~
BS11……毎週木曜24:30~
AT-X……毎週木曜21:30~/※リピート放送あり

(C)Nitroplus/海法紀光・千葉サドル・芳文社/がっこうぐらし!製作委員会

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