2015年8月26日(水)
松屋大好先生が執筆する電撃文庫『宇宙人の村へようこそ 四之村農業高校探偵部は見た!』の紹介記事をお届けします。
東京のタワーマンションで暮らす高校1年生の神室圭治が引っ越してきたのは、岐阜県の山奥にある四之村。隠れ里だったというその村は、八家(はっけ)と呼ばれる8人の長老がいる旧家が支配する自治区で、世間の常識が通用しません。
まずは、教育水準がすこぶる高い!!(小学生でも大学入試レベルの数学が解けます。東京の学校では首席だった圭治も、ここでは下から数えたほうが早い成績に……)
次に農業至上主義ともいえる作物への愛! (遺伝子組み換え技術は世界トップレベル。この村で誕生した品種も多いらしい)
特に驚くのが、住人たちは大人も子供も“推理”が大好きだということ。 (誰もが好奇心や刺激に飢えていて、難事件があれば解決したいと思っているのだとか!)
……田舎らしくなくて、驚きませんか?こんな土地柄だからこそ、村で唯一の高校である四之村農業高校へ転入した圭治は、探偵部に入部してこの村で起こる怪事件や殺人事件を捜査することになるのです。
部長の“ハコさん”こと祖母井葉子がいうのには、「この村の人間は宇宙人なのよ」。 それこそ、この村最大の謎じゃないですか――!? 無傷で血を抜かれた死体や吸血鬼のウワサ、オカルト談義に宇宙人騒ぎまで。怪異の連続技に最初はビビるかもしれません。でも、(いろんな意味で)無事読み終わった暁には、あなたも“なんでもあり”の四之村に魅了されているはず♪
全裸を見られても気にせず、野菜嫌いでランチに生肉をムシャムシャ食らい、ひと口食べただけで胃が持たれる高カロリーの大根を品種改良で作ってしまう美少女――。 それが四之村農業高校2年の探偵部部長・祖母井葉子です。愛称はハコ。
もともとは彼女も圭治と同じく村外から来た人間なのですが、村を支配する八家の血が流れているらしく、農業を至高と考え、推理を愛する変人……。好奇心が強すぎるところが玉にキズで、怪事件とあらば見境なく飛びついてしまいます。コ〇ン君もびっくりですよ!
ハコ先輩と圭治はペアを組んで、探偵部の活動に勤しむことになるのですが、実は一番あやしいのはハコ先輩の素性だったり!? 常識を捨てないと、真実は見えてこないのです。
この作品が応募された第21回電撃小説大賞選考会で、物議をかもしたという怪作。 満を持しての発売……ということは生肉美少女も検討の結果、萌えの範疇だということですね♪ 登場人物たちはすべて個性派ぞろいですから目が離せませんよ!!
(C)松屋大好/ KADOKAWA CORPORATION 2015
イラスト:霜月えいと
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