2015年8月27日(木)
『大正偶像浪漫「帝國スタア」キネマトグラフ 伍番星・怜』近藤隆さん収録後インタビュー完全版
大帝國劇場を舞台に、美しく踊り舞う歌劇団“帝國スタア”の偶像(アイドル)との恋を楽しめる『大正偶像浪漫「帝國スタア」キネマトグラフ』。劇場の伍番星、厭世的で常に気だるげな怜を演じた近藤隆さんにインタビュー! 電撃Girl’sStyle8月号に掲載されたインタビュー完全版をお届け。
――久しぶりの怜との再会になりますが、演じられたご感想はいかがでしょうか?
死にたがりなところがあった怜ですが、ヒロインとの交流を通して環境や精神状態が変わり、最終的には普通の人に近い感覚を持つまでになったんです。人としての成長はよいことな反面、彼らが抱える闇も本作の魅力の1つだと思うんですよ。ダークな魅力を出し切った後の物語なので、台本が来るまでどんな展開になるんだろうと思っていました。
本作では怜の肩の荷が下りて、人として魅力的になっているなと思いましたね。ひとまわり成長した彼に会えた気がします。
――シナリオを読んで成長を感じた部分は?
怜の中で退廃主義への傾倒が、まったくなくなったわけではないと思います。しかしオーナーのために自制して、死の世界への誘惑を自ら断ち切れるようになったのが変わったなと感じましたね。
――印象に残っているシーンはありますか?
脚本が書けなくなって、思い悩むシーンです。とある事情で物語が書けなくなるというのが、すごく人間らしいなと感じましたね。浮世離れした感じがする彼ですが、そういう部分は我々と同じです。でも物語の核心は、このエピソードの後にあります。そこはぜひ、ご自分の耳で確かめていただけたら。
――本作は帝國スタアとの恋が描かれます。ご自身が憧れるスタアはいますか?
スタア性があって、純粋にすごいなと思うのは小説家の栗本薫さんです。代表作『グイン・サーガ』は、僕が生まれたくらいから始まって何十年も書き続けていたわけですから。途中で三カ月連続刊行などを挟みながら、SF長編作品を早いペースで書きつづけられるのが本当にすごいことです。
――読者にメッセージをお願いします。
しばらくぶりでこざいます。新キャラを加え、装いを新たに帰って参りました。前作からの延長線上のお話ではありますが、身も心もキレイになって再出発の気持ちで演じております。すでに作品を知ってくださっている方は、彼らの成長物語を楽しんでいただけるはずです。本作からの方は前作を聴くと「こんな人だったの!」という驚愕を体験していただけるかと。両方とも楽しんでいただけたら、より作品の世界が広がっていくかなと思います。よろしくお願いします。
(C)2014 Rejet
データ