停滞する少女と、全力で生きる少年たちの恋とおうたの物語『全力少年達のおうた＆とりあい』から、『1年生ユニット タイガ＆トア』の『おうたCD』が8月26日、『とりあいCD』が9月30日に発売！　電撃Girl’sStyle9月号に掲載しきれなかった、タイガ役・斉藤壮馬さんの収録後インタビュー完全版をお届けする。

――タイガの第一印象を教えてください。

　最初に設定をいただいたときに、マンガ研究部に入っているということだったので、“何かにのめり込んでいる男の子”というイメージを持っていたんです。ですが、ふたを開けてみると意外と普通の男の子でした。プロのマンガ家として活動しているので、そういうところで変にミーハーな気持ちとかもないんですよね。好きなものに対して饒舌になってしまうところは、僕自身共感できました。

――実際に演じられていかがでしたか？

　高校1年生らしい、あどけない部分ももちろんあるんですけれど、好きな女の子を全力で取り合うときには男の部分が出るんだなと感じました。気持ちを言葉にすることがちゃんとできる人ですね。そこまで言いよどんだり、照れて……みたいなニュアンスを入れるよりは、しっかり相手に気持ちを伝えるように演じることを意識しました。

――結構ストレートなキャラなんですね。

　好きな子と2人きりのときは強気に出るところもありましたね。そういうギャップみたいなものを楽しんでいただけたらいいなと思います。

――ライバルのトアの印象はいかがですか？

　とんでもないキャラですよ。あんな高校1年生が実際いたら、ちょっとイヤです（笑）。タイガくんは、「はいはい」と言いながらも彼の話を聞いてあげているので、えらいなと思います。そういうところも含めて、いいコンビなんじゃないでしょうか。

――1人の女の子を取り合いするお話でしたが、シナリオを読んでみていかがでしたか？

　世に言う「私のために争わないで」みたいな感じですよね（笑）。僕は、自分をめぐって争われたことはないのでわからないんですけれど、好いてくれる気持ち自体はうれしいと思います。女性向けのコンテンツのお仕事をしていていつも思うのは、アプローチの仕方は人それぞれだなということです。僕、手紙を読むのが好きなんですが、文字の感じとか筆跡、漢字をどれくらい開くか、どんな言葉をよく使うのかというのは、かなり千差万別じゃないですか。同じ言葉づかいの人は、あまりいないですよね。

　それと同じように、告白とかアプローチの仕方は人によって全部違うなと。いつもはっちゃけている人が告白のところでは逆なこともしたりしますよね。普段は草食系だけど、2人きりになったらグイグイくるみたいな人も実際にいると思います。　今回のお話でも、トアくんはしめるところはきっちりしめていたと思いますし、タイガくんはタイガくんでこんなに余裕のある攻め方をするんだと思うところもありました。もちろんフィクションの世界なんですけれど、現実にもあるようなギャップみたいなものを感じられておもしろかったです。

――斉藤さん自身の青春の思い出を教えてください。

　僕の1番の青春は、大学時代です。僕は、高校ぐらいまで斜に構えた子供だったので、学園祭とかも全力で楽しんだりしてきませんでした。団体行動もしていなかったですし、そんなに盛り上がらなくても……みたいに思っていたんですよね。

　ですが、そのあと高校卒業して東京に出てきたことが、自分のなかでとても大きなきっかけになりました。大学時代に出会った人たちによって、人生を素直に楽しむ方法を教えてもらったんです。それがなかったら、今どんな役をやっても斜に構えてるやつみたいな芝居しかできなかったかもしれません。自分の狭い世界から出て、いろんな人に出会えたことがいい経験だなと思います。

――高校時代の友だちとは、今でも交流したりしますか？

　先日久しぶりに会う機会がありました。高校時代、僕は文化系だったんですけれど、うちの高校はある部活動が強かったんです。その部活動のエースの子と僕は仲がよくて、よく遊んでいました。その子は高校卒業してからずっと海外に留学していて、たまたま帰ってきたときにいっしょにご飯を食べました。そうしたら、向こうでお芝居の勉強をしていると言っていたんです。お互い共通する話題なので、昔話もできたし、これからの話もできてうれしかったですね。離れていても話せる友だちがいてくれることがありがたいなと思いました。

――最後に、メッセージをお願いします。

　結構ボリュームがあると思います。高校生のおおざっぱなところも、繊細なきらめきみたいなものもつまっています。このタイトルに偽りなしです！　あなたをめぐって若い男の子たちが、つたないながらも全力でアプローチしてしますので、そこにキュンキュンしていただければと思います。いろんなキャラクターがいますけれど、今回は梅原裕一郎くんと一騎打ちですから（笑）。トアくんもタイガくんも本当に魅力的なキャラクターなんですけれど、最後は僕を選んでね、期待してます（笑）。よろしくお願いします。

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