2015年9月17日(木)
コロプラが新作VRパズルを出展。ミスするとクマたちに思わぬ悲劇が【TGS2015】
コロプラは、9月17日~20日にかけて開催される東京ゲームショウ2015にて、Oculus Rift用バーチャルリアリティー(VR)パズルゲーム『Fly to KUMA』のデモ版を出展する。そのゲーム概要を、実際に遊んだ感想とあわせてお届けしよう。
同社といえば、看板タイトルである『白猫プロジェクト』のVR版をリリースするなど、国内でもVRコンテンツ開発に力を注いできたゲームメーカーだ。本記事では、ゲームの魅力やポイントなどをはじめ『Fly to KUMA』の開発秘話をお届けしよう。
クマのやられる姿見たさに失敗したくなる!?
『Fly to KUMA』は、シンプルに表現するなら“トラップの仕掛けられたステージを舞台に、自走するクマたちを無事にゴールへと導く”というルールのゲームだ。
青いブロックを持ち上げるなどして進行ルートに配置し、障害物を排除したうえでスタート地点に並んだクマたちを走らせ、ゴールにたどり着かせるのが目的となる。
ちょっと上の年齢の人には『レミングス』に似た雰囲気を持つパズルゲーム……といったほうが伝わりやすいかもしれない。
▲青いブロックは自由に動かすことができる。 |
▲知恵をしぼって、クマがトラップに引っかからないようにしよう! |
ストーリーは、荒廃し住めなくなってしまった“クマ惑星”を離れて新天地を探しているクマたちが、アクシデントによって不時着した惑星で謎のロケットを発見。
その最上階にあるコントロールルームにたどり着き、新天地探しを再開するためにパズルを解いて、どんどんフロアを進んでいくというものになっている。
実際に遊んでみて強く感じたのは、クマを間近で見ることができるというおもしろさだ。既存のゲームでは、テレビなどに顔を近づけてもキャラに接近しているような感覚はなかなか得られないと思うが、Oculus Riftを装着すると視界が一変。
筆者も、ゲームのプレイ中にクマをのぞきこむようにして実際に動いてみたのだが、クマたちもそれに反応してこちらを向いてくれるなど、あたかも自分がその場にいるような感覚を味わうことができた。
このように、ポジショントラッキングをうまく生かしたVR内表現も、本作の見どころのひとつとなっている。
もちろんゲーム自体も面白い。「この形状の青いブロックをどう置いたら障害物を越えられるかな?」とアナログスティックをぐりぐり動かして位置や表裏を調整してコースに置き、最後までクマたちを無事に導けたときには「やったぜ!」というカタルシスを得られる。
▲配置された青いブロックを回転させるなど、三次元的にパズルを解いていこう。 |
失敗した時のクマたちのやられグラフィックにも引き寄せられるものがある。ゲームは全体的にファンシーで「めちゃくちゃかわいい!」といった雰囲気なのだが、青いブロックを上手に置けず仕掛けられたトラップにハマってしまうと大変なことに。
例えばレーザーで上半身と下半身が真っ二つにされてしまうなど、かなりグロい状況になってしまうのだ。
カワイさとグロテスクさのギャップがスゴいので、あえて失敗して「どんな悲劇がおきてしまうんだろう(ドキドキ)」と、いじめたくなってしまうのが不思議なところだ。
東京ゲームショウでは3ステージを体験できるが、コロプラによると、将来的にはステージを拡充してOculus Rift向けに製品版としてリリースする予定とのこと。確かに“グロかわ”なギャップは海外でも受けそうな予感がビンビンする。
VRコンテンツは、作り方の悪いものではVR酔いして気持ち悪くなってしまうこともあるが、三人称視点の『Fly to KUMA』なら酔わずに楽しむことができた(少なくとも筆者は酔わなかった)。
ぜひ東京ゲームショウの会場でOculus VRブースを訪れて、コロプラによる最先端の映像表現を体験してほしい。
■東京ゲームショウ2015 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2015年9月17日~18日 各日10:00~17:00
一般公開日……2015年9月19日~20日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料
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