2015年9月29日(火)
岩関昂道先生が執筆する電撃文庫『フェイクゲーム 未来強奪』の紹介記事をお届けします。
難関進学校の富士見田高校に在籍する、元不良の新藤陽太、元ご当地アイドルの高見乃那、メカ好きのヒデこと室井秀一は、小学校のころからの幼なじみ。 3人の友情は今も変わらず、いっしょの機械科学部に在籍しているほどです。
ある日のこと、学年最下位の成績を取ってしまった陽太は、脳を活性化させる効果があるという謎のマシン“シンクロエナジャイザー”を装着するのですが……。 結果、頭脳明晰にはならず。やはり、勉強が一番ですね!! ところが、あとになってから彼の脳はどんでもない“ギフト”を受け取っていたことが判明します。
陽太が手に入れたもの――それは触れた相手の未来が見える≪予知能力≫でした。 同級生の才女・若月美登利を交通事故から守ったり、幼なじみの乃那の危機を救ったり。最初は授かった予知能力を身近な人助けに使っていた陽太ですが、ある事件をきっかけに、地元の街を巻き込んだ巨大な陰謀に巻き込まれていきます。
“シンクロエナジャイザー”はアメリカ軍が開発したものであること。 2年前に東京で起こった連続殺人事件に予知能力者が深く関わっていること。 その事件の被害者が陽太たちの地元を「ベトナムを再現するのにうってつけ」と言い残していたこと。
この事実から導き出される答えとは――? 予知能力を武器に、平和な日常を脅かす者と命懸けで対峙する陽太と仲間たち。その活躍をぜひ最後まで見届けて!!
予知能力者の事件と並行して描かれる、幼なじみやヒロインとの交流も印象深い本作。特に正反対の魅力を放つ2人のヒロイン――高見乃那と若月美登利とのエピソードは、青春らしいトキメキがあってオススメです。
幼なじみの乃那は笑うと八重歯がのぞく口元に、ショートカットがよく似合う美少女。いたずらっぽい発言で、いつも陽太をからかっています。中学時代は人気のご当地アイドルだったという驚くべき経歴の持ち主でもあります。
一方、若月美登利は学年トップの成績を誇る才女。知的で慎み深く、白い肌に黒髪のロングヘアがよく映える完璧な美少女です。彼女に憧れる男子は数知れず。
ただ、これは表向きの顔――。本当は極度の猫かぶり!! 陽太の前でだけ、人使いの荒い高飛車な素顔を見せます。でも、それがぜんぜん嫌味じゃない!! むしろ、もっとキツイ視線&言葉をお願いしますと頼みたくなるから不思議……。
気さくな幼なじみ、それとも高嶺の華? どちらを支持するか、実際に物語を読んで決めてください!!
(C)岩関昂道/ KADOKAWA CORPORATION 2015
イラスト:岩本ゼロゴ
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