2015年9月19日(土)
『モンハンストーリーズ』レビュー。『MH』らしさがふんだんにある中にキラリと光る絆の要素【TGS2015】
『モンハン』シリーズ初のRPGとして、2016年発売予定の3DS『モンスターハンターストーリーズ』。この記事では“東京ゲームショウ2015”で本作を遊んだ内容をもとに、見どころや感想をお届けする。
TGSの試遊バージョンは、主人公がイャンクックの卵を持ち帰り、オトモモンスターの“オトモン”にするところからスタート。いろいろとアドバイスをくれるアイルーの“ナビルー”を加え、フィールドでモンスターの討伐しにいくことになる。本作におけるモンスターは討伐対象でもあり、冒険の相棒でもあるようだ。
▲ゲーム開始時は主人公の性別を選択できる。 |
フィールドにはアプトノスやケルビなどの小型モンスターの他、アオアシラといった大型モンスターも生息。目の前に広がる広大な大地を、オトモンに乗って移動する“ライド”で自由に動き回れる。
ライド中は移動が早いだけでなく、各オトモンが持つ“ライドスキル”を使用できる。道をふさぐ岩を壊すなどの効果があり、冒険を進めていくうえで重要になりそうだ。
もちろん、“採取”や“釣り”といったアイテム収集、素材を組み合わせて別のアイテムを作り出す“調合”などおなじみの要素もある。シリーズ経験者ならすんなりとゲームに入っていけるだろう。
本作における狩猟は、プレイヤーが接触するとスタートするシンボルエンカウント方式で、その後に各キャラにコマンドで指示を出して進めていくというもの。このあたりはRPGの定番ともいえる要素だが、そこには『モンハン』らしさがあった。
攻撃にはパワー、テクニック、スピードの3タイプがあり、それぞれ3すくみの関係になっている。モンスターごとにクセがあるようで、攻撃するタイプに偏りがあるようだ。その部分はまさしく、狩りを続けて行動のクセを知り対処していく『モンハン』の狩りそのものだと感じた。
通常攻撃とは別に“特技”という武器ごとの特殊な攻撃も使える。大剣の場合は敵単体にダメージを与える“斬り上げ”、複数の敵を攻撃できる“なぎ払い”など、アクション名や特徴も受け継がれていた。
オトモンの攻撃も同様、イャンクックなら連続ついばみや突進が使える。自分にとってやっかいだと思っていた攻撃を使ってモンスターを苦しめるさまは、なんとも言えない快感があり、思わずニヤリ。
また、戦闘中にたまっていく絆ゲージが満タンになると、主人公はオトモンに乗ることができる。このライドオン状態は、ターン数に応じて上昇する“ライドゲージ”や強力な“絆技”を駆使して、バトルを有利に進められるものだった。
ライドゲージがたまるほど攻撃力が上がるため、いかにしてライドゲージをため、どのタイミングで強力な“絆技”を放つかが攻略のカギとなりそうだ。
シリーズに登場したモンスターやハンターのアクションをふんだんに盛り込んだ本作。試遊台ではオトモンにできなかったが、アオアシラやリオレウス、ドスイーオスなどと絆を深めた時にどう活躍するかが気になるところ。
『モンハン』の要素が目立つものの、基本的にはシンプルなRPGなのでシリーズ未経験者でも楽しめるハズ。“ナビルー”によるナビゲーション要素で目的やクエスト内容を確認できるのもうれしい。
TGS会期中のカプコンステージではアニメ化も発表されており、2016年の注目コンテンツになりそうだ。
●動画:『モンスターハンター ストーリーズ』最新PV
●動画:『モンスターハンター ストーリーズ』 ストーリー紹介映像
■東京ゲームショウ2015 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2015年9月17日~18日 各日10:00~17:00
一般公開日……2015年9月19日~20日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料
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