2015年9月19日(土)

『New みんなのGOLF』はPS4でここまで進化! セッションレポートと開発コメントをお届け【TGS2015】

文:電撃PlayStation

 『みんGOL』の略称で知られる『みんなのGOLF』は、世界累計販売本数が1400万本を超えるNo.1コンシューマーゴルフゲーム。ここでは、現在開催中の東京ゲームショウ会場で行われた、最新作のPS4用ソフト『New みんなのGOLF』のメディア向けセッションの模様をお届けする。

PS4『New みんなのGOLF』

 登壇したのは、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの長井伸樹シニアプロデューサーと小番芳範プロデューサー。以下、両氏の言葉から見えてきた『New みんGOL』の姿を紹介する。

今作の総合コンセプトは“原点回帰”

 『みんGOL』はシリーズを重ねるうちに、コア層(ゴルフへの理解度やゴルフゲーム習熟度が高いプレイヤー)をターゲットにしていったところが少なからずあった。

 そこで最新作は初心にかえり、“誰でも、自分なりのみんゴルファー人生を楽しめる場”として、『みんGOL』を再出発させたい。そんな思いがこのコンセプトにつながったという。

PS4『New みんなのGOLF』

 もちろんこれは、単純に難易度を下げるという意味ではない。釣りやカートといったアビリティ要素の充実、ファッションやギア(クラブ&ボール)をコレクションする楽しみ、チャットによるほかのプレイヤーとのコミュニケーションなど、ゴルフで好スコアを出す以外にも『みんGOL』の楽しみ方を用意しているという意味だ。

 詳細は明かされなかったが、“1ホールから”ゴルフ、チーム戦ゴルフ、変則ルールゴルフといった、プレイヤーの腕前に関係なくゴルフを楽しめる要素もあるという。これら“エンジョイゴルフ的な楽しみ”の豊富な点が、本作の一番の特徴と考えてよさそうだ。

コア層向けの要素をなくしたわけではない

 “原点回帰”を総合コンセプトにしたからといって、コア層の“ゴルフアスリート的な楽しみ”を無視するわけではない。『みんGOL』制作スタッフがゴルフへのこだわりを捨てるわけなどないからだ。

 用意されたキャラクターでラウンドするこれまでの『みんGOL』とは異なり、今作ではプレイヤーの分身であるアバターがそのままラウンドするシステムになっている。このアバターはラウンドした内容に応じて成長していくため、どう育てるかは人それぞれ。能力を生かした攻略ルートを考えたり、低い能力をカバーしながらのラウンドは、コア層が得意とするところだろう。

 今作の特徴の1つである“9ホール一体型のオープンワールド”では、『みんGOL5』のように隣接したホールを利用して攻めることも可能。それだけに、これまで以上に攻略のしがいがあるはずだ。

PS4『New みんなのGOLF』

 さらに、これまでのシリーズ作品と同様に、風の強さや方向、天候なども本作では変わるが、新たにコース内のアンジュレーション(起伏)も運営サイドで変えられるとのこと。これは、同じホールであっても日によって違う顔を見せるということだろうか? チャレンジ大会出場、ライバルとの対戦、増えるギャラリー、全国大会といったキーワードも確認できた。

 なお、この“9ホール一体型のオープンワールド”は、ゴルフコースであると同時にロビーでもある。チャットやアビリティなども、同じフィールド内で行われる。現時点では64人まで同時に入れるが、最終的な人数は未定。処理に余裕を持たせるために、この人数は今後少なくなるかもしれないとのこと。定員以上のプレイヤーが接続した場合、2つ目以降の異なるコースに入ることとなるようだ。

小番プロデューサーによる実機でのプレイも

 今回の実演は、開発中の暫定バージョン(撮影不可)だったため、レポート形式でプレイ内容を紹介。

 まず最初に、アバターの作成画面が登場。頭部などのブロックごとにパーツを選び、着せ替え感覚でサクサクと外見を作り上げていった。『みんGOL6』などのオンラインロビーでプレイヤーが操作するロビーキャラの作成を、さらに大きくバージョンアップさせた印象だ。アバター作成を複雑にすると、細かく設定できる反面、面倒くさく感じる人が出てくるので、そのバランスに悩んでいるとのこと。

 続いて、オンライン接続して“9ホール一体型のオープンワールド”に先ほど作成したアバターが出現。フィールド内を自由に歩いたり、走り回ったり、クリーク(小川)をジャンプで飛び越えたりして、コースの広さと、アバターが行える自由度の高さを公開。

 呼び出し式のメニューを開くと、カートを呼び出すコマンドが出現。選択するとアバターがカートに乗り込んだ姿に変わり、そのままフィールド内をあちこち疾走。ほかのアバターたちが集まっていたり、画面内をほかのアバター(プレイヤー)が打ったボールが飛んでゆくところが見える。画面内に見えるアバターたちは、実際にリアルタイムで人が操作しているとのこと。

 その後、ラウンドしているグループのところでカートを降りてアバター単体の姿に戻ると、ティグラウンドが空くのを待つ。しばらくするとティグラウンドが空いたのでゴルフを開始! すると、画面は見慣れたゴルフのショットシーンに。画面下にショットゲージが表示され、これまでと同じシステム(に見えた)でショット。

 画面レイアウトは『みんGOL6』の“従来ショット”に似ていた。ゲージ内に10分割と4分割の刻みが上下に分かれて表示されていたり、パワーモードの残り回数表示があったことも確認できた。

 以上で、およそ6分に渡る実演が終了。まだまだ開発途中とのことなので、今後の発表でどうなるのかが楽しみだ。

PS4『New みんなのGOLF』

開発スタッフからのコメント

【小番芳範プロデューサー(写真左)】

 PSP版から『みんGOL』を担当していますが、これまでで一番“大きく変えよう”という意思が表れている作品です。このことが一番伝わってほしいことですし、期待していただきたいところです。裏切られることはないと思います。

【長井伸樹シニアプロデューサー(写真右)】

 開発を担当されているクラップハンズさんの“本当に変えたいんだ”、“次の次元に行きたいんだ”という思いを強く感じています。従来のファンの方を絶対に裏切らないものになると思いますし、新しい方も取り込んでいきたい。新しくなった『みんGOL』をぜひとも多くの方に楽しんでいただきたいと思っています。

 なお、9月24日(木)発売の『電撃PS Vol.599』では、『New みんなのGOLF』のより詳しい情報を公開。さらに、クラップハンズの村守将志氏、小番芳範プロデューサー、長井伸樹シニアプロデューサーのキーマン3名へのロングインタビューも掲載している。こちらも楽しみにしてほしい。

■東京ゲームショウ2015 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2015年9月17日~18日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2015年9月19日~20日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

データ

▼『電撃PlayStation Vol.599』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年9月24日
■定価:694円+税
 
■『電撃PlayStation Vol.599』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『New みんなのGOLF』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS4
■ジャンル:スポーツ
■発売日:2016年
■希望小売価格:未定

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