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2015年9月29日(火)

【電撃PS】『ネプテューヌ』5周年記念アーティストインタビュー! 連載3回目はnaoさんが登場

文:電撃PlayStation

 8月で5周年を迎えた『ネプテューヌ』シリーズにかかわるアーティストへのインタビューを掲載していく連載企画。第3回目は『超次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団』の主題歌を担当するアイドルカレッジのメンバーが、naoさんに突撃取材! ここでは電撃PS Vol.597に掲載された内容のロングバージョンをお届けする。

『ネプテューヌ』
▲シリーズ最新作『超次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団』の主題歌『ビーマイ☆ゾンビ』のCDジャケット。ゲームの発売は10月15日、CDの発売は10月7日。
『ネプテューヌ』
▲ナンバリング最新作『ネプテューヌVII』など、『ネプ』作品で多数の楽曲を担当するnaoさん。
『ネプテューヌ』
▲アイドルカレッジのメンバー・南千紗登さん(左)、中島優衣さん(中)、河東杏樹さん(右)。

:5周年を迎えた『ネプテューヌ』シリーズを振り返ってみていかがですか?

nao:私自身も『ネプテューヌ』と一緒に成長してきました。長いようで短かった5年間、『ネプ』のキャラたちはもう娘みたいなもので、「みんな大きくなったね!」と、親戚のおじさんのような心境です(笑)。

中島:『超次元ゲイム ネプテューヌ』(無印)の主題歌が決まったときはどうでしたか。

nao:企画書を読んだ段階では、どんな作品なのかよくわかりませんでした。ただ、ネプテューヌのキャラクター性と、デザインのかわいさが際立っていたので「ぜひやらせてください!」と申し出たんです。伊藤賢治さんの作曲の『流星のビヴロスト』(『無印』OP)と、このゲームが合わさったらどんなどんな風になるんだろう、とニヤニヤしていたのを覚えています。

:私たちアイドルカレッジは『神次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth3 V CENTURY』のEDテーマ『トゥルーエンド プレイヤー』で『ネプテューヌ』と出会いました。先ほどnaoさんがおっしゃられたように、私たちもまずキャラクターのかわいさに心をひかれ、アニメの放送後などには「見た? 誰推し?」「あたしネプギアちゃん!」という話をするぐらいはまりました。ほかにも、キャラクターたちが女神化してガラっと印象が変わるところにも魅力的ですよね。

中島:私はアニメやゲームが好きなので、『ネプテューヌ』のことは『Re;Birth3』以前から知ってました。アイドルカレッジには、アニメが好きな人ってあまりいないんですが、登場するキャラクターのかわいさや楽曲の良さから、「ネプテューヌいいね」ってハマった子がたくさんいますよ。

河東:絵のかわいさはもちろんのこと、naoさんが楽曲で表現する『ネプテューヌ』の世界観や、ちょっとセクシーな感じがいいですよね。

『ネプテューヌ』

nao:アイドル自身が“推し”とか発言するのはなかなかめずらしい光景ね(笑)。

河東:担当されたなかで、とくに思い入れのある作品や楽曲はありますか?

nao:どの『ネプテューヌ』シリーズにも際立ったテーマがあって、たとえば『超次元ゲイム ネプテューヌmk2』だったら妹女神たちの成長物語。憧れのお姉ちゃんたちみたいになれるようにがんばる、というテーマがあります。

 そのなかで、一番印象深いのは『新次元ゲイム ネプテューヌVII』で“天王星うずめ”が出てきたことですね。ネプテューヌという強い存在がいながら、こんなにも主人公っぽいキャラクターが出るのかとビックリしました。「え、誰うずめちゃんて?」見た目的にはオレンジで渦……あっ(察し)みたいな(笑)。

 ちょうどそのころ、『Re;Birth3』が出るっていう話も進んでいまして、その主題歌である『Rave:tech(^_^)New;world』はうずめちゃんの影響を大きく受けています。この曲は私がサウンドプロデュースのようなことをしているので、わかる人にはとことんわかるおもしろくなる歌詞にしつつ、うずめ、そしてネプテューヌを意識した曲に仕上げました。うずめちゃんのなかの人である本多真梨子さんと話したり、『VII』の主題歌『相対性VISION』を歌うことでうずめの葛藤を肌で感じ、私のネプ愛がさらに深まった曲でもあります。

 とはいえ、『相対性VISION』は志倉千代丸先生が直々に曲を書いてくださっているので、それはもう曲も歌詞もバッチリですよ! そんな具合にどの曲も魅力がたくさんあるので甲乙つけがたく、やはり親戚のおじさんのような気持ちになります(笑)。

:『ネプ』シリーズを遊ぶにあたって、第1作の移植である『超次次元ゲイム ネプテューヌRe;Birth1』からプレイされた方もたくさんいると思われます。こちらの主題歌『ミラクル!ぽーたぶる☆ミッション』についての思い出をお聞かせください。

nao:『ミラクル!ぽーたぶる☆ミッション』は優等生な曲で、“まじめに明るさを追求”したらこうなった、という感じですね。そのうえで歌詞に遊びを持たせようとして、けっこう悩みました。普段はプリンだなんだって大騒ぎしてるネプテューヌも、女神化するとかっこよくなる二面性を持ってますし、かわいさとかっこよさのバランスを考慮しています。

河東:『ネプテューヌ』シリーズだからこそ、こだわっている部分はありますか?

nao:やっぱり二面性、かわいさとかっこよさの両立は意識している点です。そしてユーザーがゲームをプレイしたあとに歌詞の新しい解釈を見つけて、「そういう意味だったのか!」となる“志倉方式”を目指しています。

 あとは『ネプ』ならではのメタ要素だとか、今までのゲームの歴史もなるべく入れ込んだり、なんだかんだケンカしつつも手を取り合う女神たちの暖かさだとか、絆といった“リンク感”も表現できるように心がけています。アイカレちゃんにもそういうこだわりはあるでしょ?

:私の場合は、『トゥルーエンド プレイヤー』がまったく新しいタイプの曲だったので、挑戦というか、変身願望のような“私も女神になりたい”という感情がこもってます。

中島:アイカレを知らない人が曲を聞いたあとで、「この曲を歌ってるのアイドルだったんだ!」「やるじゃんアイドル!」と思われるくらいのレベルでありたいです。私は以前髪が長かったんですけど、ブランちゃんにあわせて短く切ったんですよ!

『ネプテューヌ』

河東:『激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団』のOP曲『ビーマイ☆ゾンビ』はかわいくはっちゃける曲ですが、ED曲の『BEFUNYOUANDQN』はかっこよくてちょっとセクシーな曲。これも、『ネプテューヌ』が持つ二面性を表現しています。

nao:アイカレちゃんが『激ブラ』の主題歌を担当するって聞いたとき、なんとなくかわいらしい曲かなって思ってたんです。私自身が実際に、ピコピコした音というか、テクノポップのオーダーをされることが多かったので。でもミュージックビデオを見たら全然そんなことなくてかっこよかったし、なんかすごく運動神経いい子がいるよね!?

:アイカレにはアクロバットできる子が2人います!

nao:ぐるんぐるん回っててビックリ(笑)。そういったパフォーマンスも含め、個人的にも『ネプ』ユーザーの心に引っかかってほしい曲だと思いました。

アイカレ一同:ありがとうございます。

中島:naoさんはゲーム中でも“5pb.ちゃん”として活躍されています。演じるうえで苦労された点はありますか。

nao:声優は子どものころからの夢で、漫画を音読して自分の声を録音し、練習していたほどです。今みたいに便利なレコーダーなんてなかったので、カラオケセットみたいなものにテープを入れ、マイクで録音するんです。なのでエヴァンゲリオンの漫画は全巻2冊ずつ持ってます。練習する用と普通に読む用に。その結果、中学生ぐらいのときに私は悟りました、“私の声では声優になれない”と(笑)。そこでふと音楽の道を志し、“fripSide”を経るなどして今に至ります。

 私のなかではすっかりついえた夢でしたが、幸運にも“5pb.ちゃん”という役をいただきました。5pb.ちゃんは人見知りだけどステージに立つとハイテンションという、私にそっくりなキャラなんですよ。プロデューサーさんもはっきりとは言いませんが、「このキャラ私自身なんじゃねーかな!?」という親近感があります。

 私はしっかりとした声優の勉強をしていたわけではないので、現場ではたくさん注意されながら収録していましたね。声優もアーティストですから、私自身の幅を広げてくれたキャラでもあります。自分で自分を演じるような、むずがゆい部分もありますが。

『ネプテューヌ』

河東:お気に入りのキャラクターは誰でしょう?

nao:この流れだと、5pb.ちゃんって言わないとダメなんじゃないの(笑)。でも、あえてここは“ベールさん”かな!

河東:私もベールさんが好きです。かわいくてお姉さんらしいところが憧れます。最近まで私のキャッチフレーズは“ふわふわお姉さん”だったんですが、今は“ゆるふわお姉さん”に変えて、よりお姉さんっぽくしてるんです!

:私はアイリスハート!

中島:私も! なかの人(花澤香菜さん)も大好きです。

nao:女神化する前とのギャップがすごいよね。「女神様とお呼びっ! バシィッ」みたいな。

:最後に、naoさんにとって『ネプテューヌ』とはなんでしょう?

nao:私を成長させてくれたありがたい作品でもありますし、1人のファンとしても世界観とキャラクター性から目が離せない、大切な作品です!

『ネプテューヌ』

(C)SEGA
(C)コーエーテクモゲームス
(C)Nippon Ichi Software, Inc.
(C)2010 IDEA FACTORY (C)2010 COMPILE HEART

データ

▼『電撃PlayStation Vol.599』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年9月24日
■定価:694円+税
 
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