2015年9月28日(月)
スクウェア・エニックスが2016年2月25日に発売を予定しているPS4/PS3用ソフト『スターオーシャン5 ‐Integrity and Faithlessness‐』。
東京ゲームショウ2015の一般公開日となる9月19日(土)には、本作のキャストが集結したステージイベントが行われ、新たにメインキャラクター2名や限定版の情報が公開された。
ステージイベント終了後、フィデル・カミューズ役の石川界人さん、リリア役の小倉唯さん、ヴィクトル・オークヴィル役の中村悠一さん、フィオーレ・ブルネリ役の遠藤綾さんに行ったインタビューの模様をお届けする。
▲左より、石川界人さん、小倉唯さん、遠藤綾さん、中村悠一さん。 |
──まずはTGSのステージイベントお疲れ様でした! 初めてキャストさんで集まって行うイベントだったと思いますが、いかがでしたか?
石川界人さん:ゲームの音声は1人1人個別で録るのが基本なので、TGSにみんなが集まり、キャラクターについて話せる場があるのはありがたいことです。『スターオーシャン』シリーズというビッグタイトルの続編ですので、とてもうれしく思っています。
遠藤綾さん:ゲーム収録時は、キャスト表にある声優さんの名前を見て「おお……」と思いながら収録していました。こうして実際に同じステージで話す機会があると、よりゲーム内容が鮮明になりますし、PRにもなってとても楽しかったです。
小倉唯さん:今回のステージで初めてキャストが発表されたキャラクターがいたり、いろんな情報が出たステージでした。来てくださったお客さんや記事を作ってくれるみなさんに対して、より『スターオーシャン5』の発売が楽しみになるイベントにできたかな、と思います。
中村悠一さん:収録は少し前に終わっているのですが、そのときには「あなたたちのキャスト発表はまだまだです」と言われていました。いつ僕が出ることを発表してもらえるんだと思っていたら、まさかステージ当日になるとは(笑)! そういう意味では肩の荷が下りたといいますか、みなさまにお伝えできてよかったです。
──ファンがいまかいまかと待ち続けていた人気シリーズの続編です。オファーが来たときの率直な感想を教えてください。
石川:僕はもともと『スターオーシャン4』をプレイしていて、すごく近未来的な部分がありながら、昔の文明も存在していたりするのがおもしろく、やりこんでいたんです。ちょっとでもこのシリーズに関われたらうれしいなと思っていたんですが、まさかの主役で!! 岸尾だいすけさんが演じていた役(※『SO4』主人公のエッジ・マーベリック)に肩を並べることができ、たいへんうれしい思いです。
遠藤:ゲームはあまりしないのですが、私でも知っているタイトルに参加でき、しかもパーティメンバーだなんてとても光栄です。
小倉:遠藤さんと同じように、私も普段からゲームをしているわけではありませんが、そんな私でも知っているビッグタイトルです。さっきステージ上でもお話にあがりましたけれど、来年でシリーズ20周年なんですよね。ほぼ私と同い年というところに衝撃を受けましたし、そんなに長くファンから愛されるタイトルに出演できてうれしいです。はやくリリアの謎をみなさんに解明していただきたいです!
中村:僕はゲームをやるのでシリーズはもちろん知っていました。『スターオーシャン4』からずいぶん時間が経っていたので、リメイクや移植ではなく新作が出るというところに驚きましたし、PS4で出すというところに意気込みを感じられますよね。携帯機とかソーシャルゲームが多いなか、据置のRPGというのはめずらしくなってきているので、1ゲーマーとしても注目しています。
──最初にご自身のキャラクターのイラストを見たときの印象を教えてください。
石川:キャラクターのイメージカラーも相まって、冷静というよりは冷徹なキャラなのかなと思いました。ただ、実際に台本を読んで、ディレクターさんともお話をしていくなかで、冷たいやつではないということがわかりました。名前の由来からも“誠実”という印象です。
遠藤:パッと見は魔女っ子みたいな感じだったので、かわいらしい“女の子”かなと思いきや“女性”でした。収録中は、私自身セクシー推しというイメージはそれほどなくて、説明役だったり、フィデルにちょっかいを出したりと、いいお姉さんという感じです。
小倉:リリアは資料をいただいたときからこんな感じで、まず民族衣装みたいな服装が変わってるなーと。顔を見ると子どもらしい、純真無垢な女の子という印象を受けますが、リリアに関しては秘密がたくさんあるので、ゲームが進むにつれて少しずつどんな子なのかがわかっていきます。最初は心を開いてくれないかもしれませんが、最後にはいい意味での“子どもらしさ”を見せてくれると思います。
中村:ヴィクトルは主人公のフィデルより少し年上で、かっこいい先輩の立ち位置。久々に正統派なキャラを演じることができて楽しかったんですが、一番最初に、自分がどの役をやるかわからない状態でキャラ表を見たときに、僕はこっち(※未発表キャラクター)だと思ってたんですよね。スタッフがヴィクトルのような役もいけると信じてくれてるなら、がんばろうと(笑)。
──キャラクターを演じるうえで苦労した点や、心がけたところはありますか?
石川:各キャラに個別のシナリオ(※シリーズではプライベートアクションと呼ばれる)がありまして、選択肢の数だけその心情を描くのは難しかったですね。そのキャラが普段言わないようなセリフも言ったりするので、そのバリエーションを準備するのが大変でした。ただ、納得するまでやらせていただける現場だったので、「ディレクターさんがそこまで言ってくださるなら僕もこういう引き出しがあります」と、お互いすりあわせながら高めあって収録することができました。
遠藤:“じゅいんじゅつし(呪印術士)”(笑)。だけだったらまだいいんですけど、セリフ間にこの単語があったり、次の行にいくとまたいた!(笑)とか。この言いにくさからは逃れられませんでした。キャラクター的にはお姉さんになりすぎず、セクシーになりすぎず、子どもっぽくなりすぎずみたいな、スレスレなところがたいへんでしたね。
小倉:リリアはいろいろな秘密があるので、演じていて心苦しい場面もありました。最初は言葉をあまり発しない、息でお芝居をするというところから、最後には、子どもらしく無邪気にみんなを引っ張っていくほど成長していくので、その変化がむずかしくもあり、楽しくもありました。
中村:僕のキャラクターはほかのみんなと違うというか、“国に寄ってる”キャラです。軍人なので部下も多いですし、会話をする人間が多いんですね。それぞれのキャラクターに対して距離感だとか関係性を考えるのがたいへんでした。とくに主人公はシナリオのなかで絆を深めていきますから、声のかけ方も序盤と差異をつけるなど、気を配りました。
──“このキャラクターとの絡みに注目!”というキャラクターを挙げてもらえますか?
石川:フィデルはやっぱりミキでしょうね。最初から最後まで、いつも側についてまわって、兄妹のような幼なじみの関係がどうなっていくのかだとか。人の印象って、接してくうちに変わっていくものだと思いますから、それがどうなっていくのかは見物です。
遠藤:とあるキャラクターに飲みに誘われちゃう話が印象に残っていて、プライべートな話がおもしろかったです。堅そうなヴィクトルとも、まじめな話をしているだけではなかったので、いろんなキャラクターとの絡みを見てほしいです。
小倉:リリアもミキです。ミキは本当にリリアによくしてくれて、お姉さんどころかお母さんレベルで気にかけてくれるんです。リリアが一番心を開いているのはミキなのかなと思います。収録時にミキの声を聞く機会があったのですが、それがもう本当に自分の子どものような感じで接してくれていて、そのミキの想いが私もすごくうれしかったです。
あと、リリアだけはとあるキャラのことを“おじさん”って呼ぶところですね。台本でキャラ名が書いてあっても、「ここは“おじさん”で」と修正されることがたくさんありました(笑)。
中村:その“おじさん”ですかね。立場が近いので、素を出せるとまではいきませんが、リラックスできる場面が多かったかなーと。別に難しい話をしてるわけではなく、“人生観”みたいな、30過ぎぐらいの2人のおっさんが飲み屋でする話もしてるんです。そういう会話ができるのって彼ぐらいでしょう。
──最後に、ココを見てほしい! というキャラクターの魅力を教えてください。
石川:“熱い”ところが前面に押し出されやすいキャラですが、彼の“誠実さ”がどこにあるか、ぜひプレイして見つけてほしいと思います。どうぞフィデルをよろしくお願いします。
遠藤:ちょっと不思議な雰囲気だとか、魔女っぽくてピチピチな見た目も楽しんでいただければ。お姉さんみたいにやさしく面倒見のいいところがあるので、おしりやおっぱいだけでなく(笑)、性格にも注目してください。
小倉:リリアのポイントは“秘密”です。おそらくみなさんの想像を超える、衝撃的な秘密になります。プレイすれば「なるほど、こういうことだったのか」と楽しんでいただけると思うので、ぜひ遊んでみてくださいね。
中村:情報初出しということで、ヴィクトルは堅物、まじめなところがピックアップされがちですけど、そういう人間が個性的なメンバーと絡んだときに生まれる魅力が多数あります。ぜひ遊んでもらって、今出ている情報よりも深くキャラクターを知っていただきたいと思います。
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