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2015年9月30日(水)

【電撃PS】『ネプテューヌ』5周年記念アーティストインタビュー! 連載4回目は桃井はるこさんを直撃

文:電撃PlayStation

 8月に5周年を迎えた『ネプテューヌ』シリーズ。電撃PlayStation Vol.597では、シリーズの楽曲に携わったアーティストへのインタビューを掲載した。

『ネプテューヌ』
▲10月15日に最新作『激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ』が発売となる『ネプテューヌ』シリーズ。5周年を迎えても、その勢いは止まらない!

 ここでは、そのなかから桃井はるこさんへのインタビューのロングバージョンをお届け。『ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団』の主題歌を歌うアイドルカレッジのメンバーが話を聞いた。

『ネプテューヌ』
▲『ネプテューヌ』シリーズのさまざまな楽曲に関わってきた桃井はるこさん。
『ネプテューヌ』
▲アイドルカレッジのメンバー・中島優衣さん(右)と稲葉美咲さん(左)。

■ライブで歌ったときも盛り上がるような曲に

中島:シリーズ5周年と聞いていかがですか?

桃井:長かったような、あっという間の5年間でした。アフィリア・サーガが初めて担当したゲームの主題歌が『超次元ゲイム ネプテューヌ』(無印)のED曲で、その作詞をさせていただいたのが私と『ネプテューヌ』の出会いです。

稲葉:ゲームを制作しているコンパイルハートさんとはどんなやり取りをしたのでしょうか?

桃井:世界観やキャラクターの設定やシナリオなどの資料を見せていただいて、イメージを共有するためのキーワードをいただきました。ゲーム用語を入れてほしいというご提案がありましたが、それ以外はけっこう自由に作詞させていただきましたよ。

中島:桃井さんは私たちアイカレの曲でも作詞をしていただいて、アイカレメンバーは桃井さんのことが大好きです! 桃井さんは作詞の際にどんなことに気をつけているんですか?

桃井:『ネプテューヌ』の場合、ゲーム用語を上手く、リズムよく取り入れることですね。ゲームが好きな人って、自分の日常生活についても、ゲーム用語でSNSに書いたりしますよね。そんなイメージです。ちなみに『恋をゲームにしないで!』(『無印ED』)は、じつは『はーい!ステップジュン』という私が大好きな80年代のアニメのED曲をイメージして作詞しました。テクノポップでかわいいんです。

稲葉:そういえば、曲の途中にセリフが入っていますよね。『ネプテューヌ☆サガして』(TVアニメ『超次元ゲイム ネプテューヌ』ED)にもセリフが入っています。

桃井:『ネプテューヌ☆サガして』の歌詞は、最初にできたものから一度書き直したんですよ。アニメの主題歌だから、“ネプテューヌ”という単語をもっとアピールしようと思って、曲名とサビの歌詞にも入れました。“サガして”の部分は、アフィリア・サーガとかけたからカタカナなんですけど、気づいてもらえたかな?(笑)

中島:曲によっては、歌詞を何度も書き直すということもあるのでしょうか?

桃井:私の場合は、だいたい一発目でうまくいくことが多いですね。修正するときも、歌詞をもっとカンタンな言葉に置き換えたりするぐらいです。『ネプテューヌ』の曲に限りませんが、どの曲を手掛けるときも、ライブで歌って盛り上がれるようにというのは意識しています。あと、曲全体のなかでもDメロはとくに歌詞を大事にしていて、心に響く言葉を選んでいます。

『ネプテューヌ』

中島:『ネプテューヌ』の主題歌の人気はどんなところにあると感じていますか?

桃井:うーん、ゲーム好きな人みんなに共感してもらえそうなメタファーと、前向きさかな? どの曲もとても前向きですよね。聴くと元気になれる。ライブでもきっとすんなり気持ちがこめられるんじゃないかな?

稲葉:わかります! 『ネプテューヌ』の曲はライブで歌っても心地よくて、ゲームファンも一般の方も楽しいと言ってくれます。

中島:『ネプテューヌ』のファンとアイカレのファンが、主題歌を通じてお互いもう一方に興味を持ってくれるのがうれしいです。

桃井:それから、あまり普通は歌詞に使われないようなゲーム用語が出てくるのも、おもろしいと思ってもらえたらうれしいです。『ヴィーナス☆女神っくす!』(『神次元ゲイム ネプテューヌV』)では、けっこうそのあたりを意識しました。歌ってくれたアフィリア・サーガのメンバーも「ここはどういう意味なんですか?」とかいろいろと質問してくれましたよ。

稲葉:ちなみに桃井さんは、ほかの『ネプテューヌ』アーティストとの交流はありますか?

桃井:志倉千代丸さんとやらせてもらっている『THE WORKS』というラジオ番組で、いろんな方にゲストに来てもらっていますね。naoさんや彩音さんとも、そこで交流がありました。この前、アイカレさんが歌う『ビーマイ☆ゾンビ』(『激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団』OP)も流しましたよ。

中島:曲を流していただけてうれしいです。業界の大先輩である桃井さんから、アイドルカレッジに何かアドバイスをいただけないですか?

桃井:難しいですね……(笑)。思い出話になりますが、私は中学生の頃、受験勉強もせずにゲームばかりしていました。高校受験前日には『ストリートファイターII』の大会イベントがあって、さすがに行きませんでしたけど、そっちに気が向いちゃうような学生でした(笑)。そんなゲーム好きが、今ではこうやって『ネプテューヌ』の曲を書いてたりします。この業界では何が役立つかわからないので、どんな経験もムダにならないと思って大事にしてください。

中島稲葉:ありがとうございます!!

『ネプテューヌ』

中島:ところで、桃井さんが『ネプテューヌ』で好きなキャラは誰ですか?

桃井:やっぱりネプテューヌかな。ほんわかした姿と、変身したお姉さん姿とのギャップにときめいちゃう!

稲葉:私にとって桃井さんの曲といえば『あのコが、髪を、切らない理由。』(アイドルカレッジの楽曲)なんですけど、この曲はどんな気持ちで作詞したんですか?

桃井:ああ、アイカレさんが新体制になって初めて出した曲ですね。『あのコが、髪を、切らない理由。』は、今までの歩みをバッサリ捨てるのではなく、いいところは残して次に生かしていこうという想いを込めました。“健気な女の子の歌”を目指しましたね。

稲葉:『あのコが、髪を、切らない理由。』は、ちょうど私がメンバーに入って初のシングルだったので、すごく思い出に残ってるんです。毎回ライブで歌うたびに、歌詞が心に刺さってジーンときます。

桃井:がんばって作ってよかった(笑)。アイカレさんが新生して最初の曲だからプレッシャーもあったけど、苦労のかいあって報われました。

稲葉:最後に、ご自身にとって『ネプテューヌ』とはどんな作品ですか?

桃井:キャラクターたちが朗らかでさわやかなお色気があり、どんなジャンルのゲームにもなれる、懐の深い作品ですね。この5年で外国に行くことが多かったのですが、海外ゲーマーからも『ネプテューヌ』は大人気なんです。「続編はいつ出ますか?」と私に聞く人も(笑)。この先もみんなで盛り上げていきたいですね!

『ネプテューヌ』

(C)2015 IDEA FACTORY / COMPILE HEART / TAMSOFT

データ

▼『電撃PlayStation Vol.599』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年9月24日
■定価:694円+税
 
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