2015年10月14日(水)
ユービーアイソフトより11月12日に発売されるPS4/Xbox One用ソフト『アサシン クリード シンジケート』(PC版は発売日未定)。この記事では、本作の見どころである双子の主人公や時代設定を中心にゲームの概要を紹介する。
『アサシン クリード(アサクリ)』は、歴史の影で繰り広げられているアサシン(暗殺者)たちとテンプル騎士団との対決を描いた、ステルスアクションゲームの人気シリーズ。今作のコンセプトは原点回帰となり、ストーリー重視のシングルプレイにすべての要素が集約されている。
▲近年の『アサクリ』にあったオンライン対戦や協力ミッションなどのマルチプレイ要素を撤廃。最新ハードの性能をグラフィックや演出などに費やし、重厚なストーリーが描かれる。 |
世界中のさまざまな地域や時代で物語が展開されてきた『アサクリ』シリーズだが、本作では“ヴィクトリア朝時代”と呼ばれる19世紀のロンドンが舞台だ。産業革命がもたらす貧富の差――その闇を打ち破るべく、双子のアサシンが暗躍する。
主人公は、ジェイコブ・フライ&エヴィー・フライという双子の姉弟。双子という点もそうだが、2人の主人公が1つの作品で同時に活躍するのはシリーズ初となる。
メインストーリーにかかわるミッションを除き、サイドミッションやオープンワールドの探索では、ジェイコブとエヴィーの好きな方を選んで操作できる。それぞれでアクションや得意分野が異なるため、臨機応変に使い分けることが重要だ。
▲バッキンガム宮殿からホワイトチャペルまで、ロンドンの広大な街を双子のアサシンが駆け巡る。 |
“労働者たちの運命を変える”という目的は同じだが、2人の思想や性格はまったくの別モノ。この姉弟の間でどのようなやり取りが繰り広げられるかにも注目したい。
●ジェイコブ・フライ(声優:平川大輔)
暗殺者とギャングのリーダー、2つの顔を持つ男。反抗的な性格で向こうみずなところがあるが、信念を持って行動する。
ロンドン郊外のアサシン教団で生まれ育った彼は、とある事件をきっかけに暗黒街に乗り込み、ストリートギャング“ルークス”のリーダーにのし上がる。そして仲間とともに、ロンドンの富裕層とその背後に潜むテンプル騎士団に立ち向かうのだった。
▲ジェイコブは“ククリ”と呼ばれる独特な形状のナイフをはじめ、ブレスナックルやソードスティックなどの武器を操る格闘戦がメイン。ルークスの仲間を率いて集団戦を行うことも可能だ。 |
●エヴィー・フライ(声優:嶋村侑)
ジェイコブの双子の姉。論理的な思考に基づいて冷静沈着に行動するという、弟とは正反対の性格だ。
そのためジェイコブとはしばしば意見が衝突することもあるが、ルークスを率いる弟のことを姉として陰から支えている。
▲正面から戦いを挑むタイプのジェイコブに対して、エヴィーはアサシンらしい隠密行動を得意とする。 |
先に紹介したように、本作の舞台は“ヴィクトリア朝時代”と呼ばれる19世紀ロンドンだ。“ビッグ・ベン”と呼ばれる英国国会議事堂の時計台、ロイヤルファミリーの居城であるバッキンガム宮殿など、ロンドンの名所の数々がリアルに再現されている。
▲19世紀のロンドンは、工業の発達で無数の工場が建ち並び、蒸気機関の煙突から立ち上る煙で満たされていた。大英帝国の絶頂期となる経済や文化の繁栄ぶりと、その裏返しである貧富の格差といった社会問題の双方を2人の主人公の目を通して体験できる。 |
▲ロンドン市内の道路には無数の馬車が行き交っており、それを奪って乗り回すことも、屋根を飛び移って戦うことも自由自在だ。画面の奥には時計台“ビッグ・ベン”の姿が見える。 |
この時代のイギリスでは、産業革命によって工業が高度に発達し、馬車や蒸気船、鉄道といった交通機関が普及している。本作でも、馬車を奪ってロンドン市街を駆け巡ったり、高速で走る鉄道の屋根の上で格闘を繰り広げたりする、産業革命期のロンドンならではのアクションを体験できる。
▲馬車を使った移動や戦闘は、本作おける重要な要素となっている。馬車を走らせながら拳銃で隣の馬車を狙い撃つことができる他、馬車によるストリートレースもあるようだ。 |
▲鉄道の屋根の上で敵の集団を迎え撃つジェイコブ。列車だけでなく、人混みであふれる駅のなどもミッションの舞台に。 |
このように、本作ではこれまでの『アサクリ』よりもずっと現在の社会に近い“近代”で行動することになる。剣を持ち歩くだけでも周囲から怪しまれてしまうため、ナイフや拳銃といった目立ちにくい武器で戦わなければならない。
近代が舞台ということで、主人公たちの装備もさらなる進化を遂げている。ジェイコブやエヴィーが左腕に装着している“アサシン・ガントレット”には、従来のアサシンブレードに加えて、新ガジェットの“ロープランチャー”が内蔵されている。
ロープランチャーで近くの建物に向かってロープを射出すれば、幅の広い道路の上を渡って向こう側の屋根まで移動したり、高い建物の壁をのぼったりできる。これまで以上に多彩で素早い移動が可能になったことで、暗殺や逃走のバリエーションもさらに広がるはずだ。
▲新ガジェットの“ロープランチャー”を使って、離れた場所や建物の屋根に素早く移動。周囲を敵に囲まれた場合も、脱出がより容易になるだろう。 |
PS4/Xbox One版の初回生産限定特典として、追加ミッション“ディケンズとダーウィンの企み”のシリアルコードが付属。数量限定ショップ特典は、オリジナルアートブックになる。
▲追加ミッション“ディケンズとダーウィンの企み”。 |
▲オリジナルアートブック。 |
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