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2015年10月10日(土)

『TIGER & BUNNY』ハリウッド実写映画化。ロン・ハワード氏らのコメントを掲載

文:そみん

 アメリカで行われたニューヨーク・コミコン2015の“サンライズ・BN Pictures”パネル会場で、『TIGER & BUNNY』のハリウッド実写映画化プロジェクトが始動したことが発表されました。

『TIGER & BUNNY』

 これはAll Nippon Entertainment Worksが発表したもので、巨匠ロン・ハワード氏率いるイマジン・エンターテインメント(Imagine)とバンダイナムコピクチャーズとともに共同でプロジェクトをスタートしたとのこと。

 制作に携わるのは『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』の監督で、TVドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のプロデューサーを担当したロン・ハワード氏が所属するイマジン・エンターテインメント。

『TIGER & BUNNY』
▲ロン・ハワード氏。

 『TIGER & BUNNY』は、TVアニメ業界では珍しいキャラクタープレイスメントという広告手法を本格導入したことでTVや新聞などでも取り上げられて話題となり、ビジネス界からも注目されて大ヒットしました。

 さらに“東京国際アニメフェア2012・第11回東京アニメアワード”でテレビ部門最優秀作品賞、キャラクターデザイン賞(桂正和氏)、声優賞(平田広明氏)を受賞。そして、今年“東京アニメアワードフェスティバル2015”でもファン投票No.1を獲得しアニメファン賞に輝くなど数々のアニメ賞を受賞し、多くの熱狂的なファンに愛されている、日本を代表する大人気アニメーション作品です。

 発表にはANEW、Imagine、さらには原作『TIGER & BUNNY』のプロデューサー尾崎雅之氏などがそろって登壇。日本のクリエイター陣をはじめ、実写リメイクのプロデューサーを務めるロン・ハワード氏らのメッセージビデオも上映されました。

 オリジナル版のクリエイター、さとうけいいち氏(TVシリーズ監督)は「とてもワクワクしています。ロン・ハワードの『TIGER & BUNNY』僕も楽しみにしています。」とコメント。

 米たにヨシトモ氏(劇場版監督)も「日本で愛された『TIGER & BUNNY』が世界でもっともっと愛されると嬉しいです」、西田征史氏(シリーズ構成・ストーリーディレクター)も「ファンの皆さんと育てた作品がどう生まれ変わっていくのか楽しみです」とコメントを行い、桂正和氏(キャラクター・ヒーローデザイン原案)からも「実写化ということですごく驚いています。デザイナーとしてヒーロー・スーツがどうなるのかすごく楽しみです!」と、一様に実写リメイク化への期待を寄せていました。

 製作総指揮を執るロン・ハワード氏からも「尾崎プロデューサーはじめ、原作クリエイターの皆さんとは同志だと思っています。世界中で観て頂けるように作品作りを共同でしていきます!」と宣言があり、この『TIGER & BUNNY』の新たな展開に心躍らせるファンと共に会場は大きな期待に包まれていました。

ANEW:シニア・バイスプレジデント アンマリー・ベイリー氏のコメント

 日本で初めて『TIGER & BUNNY』を観た瞬間から、作品の虜になりました。

 訴求力のあるストーリー展開や、ダイナミックなキャラクターに加え、スーパーヒーロー作品の中でも今までにないコンセプト、それら全てに惹かれました。

 積極的に実写リメイク権取得に動いた結果、さとうけいいち監督や尾崎プロデューサーをはじめとする原作チームから信頼を寄せていただきました。これほど愛されているキャラクター達を新たな観客に届けることを許していただけて光栄です。

Imagine:共同代表 ロン・ハワード氏のコメント

 BN Picturesと、ANEWとともに『TIGER & BUNNY』をプロデュースすることを、最高に嬉しく思います。ANEWから本作の提案を受けた時、即座にコンセプトに惹かれました。

 斬新で、日本でも大きな成功を収めた作品であり、これほどユニークで力強い要素が多く盛り込まれた素晴らしいバディ作品は見たことがありません。

 タイガーとバーナビーの人物像は非常に奥が深くダイナミックで、心理的に複雑に絡み合った関係性を持っています。彼らを全世界の映画ファンに知ってもらうことに一役買えることを光栄に思います。

Imagine:共同代表 ブライアン・グレイザー氏のコメント

 『TIGER & BUNNY』のクリエイターの方々は、ストーリーテリングの世界における我々の同志だと思っています。

 今後、ハリウッドを皮切りに『TIGER & BUNNY』を全世界に展開するに当たり、彼らと協業することで、本プロジェクトはさらに豊かに、そして、さらに強いものになっていきます!

BN Pictures:常務取締役 尾崎雅之氏のコメント

 『TIGER & BUNNY』のハリウッド実写リメイクは、アニメーションの企画開発の段階から秘かな希望として胸の内にありましたが、ご縁も含めてさまざまな条件が整わない限りはOKできるものではありませんので、現実的には難しいだろうと考えておりました。

 ANEW様からのご提案で最も印象に残ったのは、実は条件云々ではなく、何より作品に対する敬意と深い愛でした。数年にわたって様々な局面を共に乗り越えられたのは、アンマリーさんをはじめとするANEWスタッフの“タイバニ愛”があったからこそだと思っております。

 交渉の過程で最も重視したポイントは、原作チームによるクオリティコントロールが可能であるかという点と原作アニメの継続展開における自由度の高さです。これまで作品を支えてくださったファンの方々を裏切ることはできませんから。

 また、Imagine様は圧倒的な実績を誇る世界的なプロダクションであり、さとう監督をはじめ我々一同は、ロン・ハワードさん、ブライアン・グレイザーさんが生み出して来られた作品を敬愛しております。

 ロンさんをはじめとするImagineの皆さんとお会いして、クリエイティブな情熱を肌で感じることができました。ANEWとImagineの両社は、『TIGER & BUNNY』という作品を改めて世界中の老若男女にお届けする為の最高のパートナーであると確信しております。

(C) BNP/T&B PARTNERS
(C) BNP/T&B MOVIE PARTNERS