2015年10月30日(金)
西塔 鼎先生が執筆する電撃文庫『ウォーロック・プリンセス 戦争殺しの姫君と六人の家臣たち』の紹介記事をお届けします。
外交の表舞台には立たず、戦争の火種となる人物や組織を排除している謎の部隊。そのメンバーは国民に慕われる可憐な姫君と6人の家臣たちだった――!? 熱いバトルを体感したい読者のみなさんは、この物語をどうぞ!!
舞台は巨大な大陸の中央に位置するスヴァイゼ王国。この国は東西を敵対する強国に挟まれながら、どちらにも味方せずに中立を貫いています。いわば、平和の要。
主人公のユーリ・ベルツは国境沿いの田舎町にある大衆食堂で、コック見習いをしている青年です。得意料理(?)は死ぬほどまずいオムレツ……。
しかし、そのオムレツを美味しいと絶賛する若い女性客が現れます。この美少女こそ、16歳の若さでこの国の元首を務める第一王女のイーリス姫。彼女の計らいでユーリは宮廷料理人にスカウトされますが、実際に配属されたのはなんと姫直属の私設部隊――。
そこで彼は自分が戦争を未然に防ぐために国中を飛び回る部隊、つまり、“戦争殺し”のエキスパート集団へ勧誘されたことを知るのです。
戦車を自在に操る凄腕メイド、お色気満点の魔術使い、ツンデレ魔法騎士、シブい初老の狙撃手、クールな諜報係――。多彩な能力を持つ姫の家臣たちと新人のユーリに舞い込む任務の数々とは?
銃火器と魔術が共存する世界観は、ミリタリーとファンタジーの配合が絶妙!! 魔力体の結晶“エリクシウム”をエネルギーにする戦車や、術式を使う魔法騎士たちの活躍に胸躍ること請け合いです。
“戦争殺し”の私設部隊を率いるイーリス姫は、平和への想いが人一倍強い少女です。それは父親である国王を大戦で亡くし、十代の若さでスヴァイゼ王国の元首となった過去があるから……。
清楚で金色の髪が美しいお嬢様風の外見からは想像できないけど、他国のひと癖もふた癖もある王族たちと対等に渡り合う度胸もあるんですよ!! その上、平和の実現のために自ら現場に赴く行動派。ただ守られているだけのお姫様ではないところが彼女の魅力です♪
一方、プライベートでは素肌に白いシャツ1枚でユーリのベッドに潜り込んだり、“お仕置き”と称してギュッと抱きついてきたり、ドキドキのスキンシップが多め。これだから、自分の魅力に気づいてない天然系の美少女は困ります(いい意味で)。
国民の前では常にしっかり者の姫が、ユーリだけに見せる素顔にも注目してください!!
(C)西塔 鼎/ KADOKAWA CORPORATION 2015
イラスト:九(いちじく)
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