2015年11月4日(水)
セガゲームスが配信するスマートフォン用RPG『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』。11月5日から、第2部・1章~6章のキャラクターたちが登場するクエスト“絆の新大陸 ショートストーリーズ”が実装されます。今回は、『チェンクロ』総合ディレクター・松永純氏に実装の経緯やシナリオの魅力について伺いました。
▲『チェインクロニクル』総合ディレクターの松永純氏。 |
――10月16日のニコ生で発表された“絆の新大陸 ショートストーリーズ”ですが、どういう形で配信されるのでしょうか。
11月5日から、1日1話ずつ配信されます。30日間連続で!
――もしかして……土日も毎日ですか?
はい。チーム一同、めちゃくちゃ気合が入ってます! ボリュームはチャプターが3つから4つあり、内容はどの話もキャラクタークエストと同じぐらい濃い内容になってるんです。
――クエストの登場場所は“はじまりの島”になるのでしょうか?
いえ、第2部から登場した大陸各地に追加クエストとして配信されます。形式はクリア型のフリークエストになります。期間も限定ではないので、いつでも遊べるのですが、今回の配信キャンペーン中の一定期間内に全話クリアすると、報酬ももらえるようになっているので、ぜひイベントとして楽しんでいただければと思います!
――クエストの消費APはどれくらいになりますか?
まだ調整中なのですが、基本的には遊びやすい形で……と考えております。そもそも第2部は、メインストーリーも含めて全体的な消費APを軽くしたいと思っていまして。ショートストーリーズの開始にあわせて、AP軽減の運営対応を行ってもらうつもりです。それに合わせて、今回のショートストーリーズも比較的遊びやすい値にしてもらうつもりではいます。
――想定しているクリア可能なレベル帯はどれぐらいですか?
それぞれの発生場所のフリークエストと同程度以下の難易度を考えております。今回はストーリーを堪能してもらうのが目的なので、めちゃくちゃ簡単というわけではありませんが、たどり着けたのであればクリアは難しくないという方針で調整をしてもらっています。
――そうすると、第2部のシナリオがますます厚くなりますね。
そうですね。2部の各大陸のキャラ同士が、さまざまにかかわってドラマを繰りひろげます。今までは各大陸は独立した世界として描かれていたのですが、それが今回のシナリオによって、世界観的につながっていくイメージですね。たとえば、ケ者たちが鉄煙の大陸に上陸しちゃったりとか。いろんな展開が待っているので楽しみにしていただければと思います。
――そもそも今回ショートストーリーズを実装した理由を教えていただけますか。
一番大きいのは、率直に“絆の新大陸”という『チェンクロ』第2部の物語をもっとユーザーさんに楽しんでいただきたいと思ったからです。メインの物語がいよいよクライマックスに突入しますが、その前に“絆の新大陸”をもっと盛り上げたいなという思いがありました。以前、電撃さんで人気投票をやっていただいた時にも思ったのですが、第2部のキャラクターにもっと頑張ってもらいたいな……と。
――確かに、人気投票の上位は第1部のキャラクターたちでしたね。先日のニコ生でヨシツグやヴェルナーの殿堂入りも発表されましたし。
当然のことなのですが、ユーザーさんたちにとっては、初期に出会ったキャラクターの印象、愛着がとても強いんですよね。
――まだ第2部にたどり着いていないユーザーさんもいますしね。
そうなんですよね。それもあって、運営チームも第2部中心のイベントを開催しづらかったんです。なるべく多くのお客様に楽しんでいただくために、これまでは第1部を中心にイベントを開催してきました。でも、もっと第2部を盛り上げたいという想いは常々あって。それは私だけではなく、スタッフ皆が思っているんです。そういう思いもあって、クライマックスに突入する前に第2部のキャラクターの魅力をドーンと出そうと。
――それにしても、毎日1話更新で30話というのはすごいボリュームですね。
第2部まで進んでいたとしても、これまでは第2部のキャラクターたちと触れ合う機会が少なかったと思います。バルトロやレオンなど、魅力的なキャラは本当にたくさんいて。ですが、実際彼らが活躍できる場を用意しきれていなかった。一方でヴェルナーなんて出ずっぱりですからね(笑)。彼は彼で人気キャラですからもちろんいいのですが、第2部のキャラたちにもそういう機会を用意して、ユーザーさんにたくさん彼らの物語を見ていただきたいと思ったんです。
▲バルトロ |
――第2部も、味のあるキャラクターが多いですよね。
そうなんですよ。だから、もうまとめて第2部の魅力をドーンとお伝えしようと思いまして。以前やった外伝などの形式だと、どうしても出せるキャラ数が限られるので、30話すべて別々のキャラクターたちの掛け合いを楽しんでもらおう!と思ったわけです。
――でもこれだけ人数がいると、掛け合いをするキャラの組み合わせを考えるのが大変だったのでは……。
実はそうでもないんですよ。開発チームが超盛り上がりまして、ネタ出しはあまり苦労しなかったんです(笑)。やっぱりみんなやりたかったんですね。普段のイベントや追加キャラのシナリオを作る業務もあるので、はじめは20話くらいが限界かな、それなら月~金更新で1カ月……と思っていたのですが、シナリオ担当のスタッフが「いや、30話いけます!」と言ってくれて。
プロットを作る時も盛り上がりました。シナリオ以外の担当者も、『チェンクロ』第2部に対する思いがあるだろうから、担当にこだわらずみんなからアイデアを募集したんです。そうしたら、3日で80本も出てきました(笑)。逆に30本に絞るのが大変でしたよ。
――おお、80本全部見たいです!(笑)
本当にどれもおもしろそうだったんですけど、泣く泣く切ったものが多かったです。この話もすごいおもしろいけど、こっちの話と登場人物が被るのでやめようとか。でも、やっぱりレオンのストーリーは前後編必要だよね……といった感じでキャラクターの人気と、話のジャンルや展開のボリューム感とで、バランスをとったりしました。
――……ということは、レオンは2話あるんですか?
はい。本来は1話の予定だったんですけど、ブレストしていくうちに、出ていたアイデアがレオンを中心に合体していって、いつの間にか2話になりました(笑)。下手をしたら3話になりそうだったので慌てて止めました。みんなレオンが好きすぎです(笑)。
――80本ほど出てきたアイデアの中で、人気のキャラは誰ですか?
バルトロはかなり入っていましたね。あと、これは第1部の時もそうだったんですけど、書く側は妙な設定のオッサンに愛着が沸いたりするんですよね。今回は、アブエロが妙に人気でした(笑)
――アブエロ! オッサンキャラは愛される傾向にあるかもしれませんね。
オーガスタスも人気です。それに、アルトルムも人気ですし……おっさんばっかりですね。今紹介したキャラたちが、放っておくと4話とか5話とか出そうだったので、バランス調整のために泣く泣く削ったりしましたね。いや、ほんと全部おもしろそうだったんですよ。
▲アブエロ |
▲オーガスタス |
▲アルトルム |
――人気投票の上位も男性キャラばかりですし、もっと男性キャラを増やしてほしいという声もありますよね。みんなカッコいいオッサンが好きなんですね。
手元に欲しいキャラとしては女性キャラのほうが多いはずなんですけどね。だからこそ、今回のようにストーリーで見せられるというのは、人気の男性キャラにとって最適だと思うのです。オッサンたちも、バランスよく出していきたいと思います! もちろん、それ以外にも幅広いストーリーを用意できているかなと思います。女性キャラも、ユギギがカワイイ話から、ロッタがおもしろい話までいろいろあります。まあ、まだ絶賛執筆中なんですけどね(笑)。
新しい試みなので、みんなドキドキしていますよ。毎日これだけの内容のシナリオが30日続けて出る……なんていうことは、やったことありませんから。他でも見かけないと思います。でも、『チェンクロ』って、やっぱりストーリーが売りですから、ストーリーをユーザーさんに楽しんでいただきたいんです。
そして、挑戦するならやっぱりストーリーで挑戦をしたい。ユーザーさんを驚かせるなら、ストーリーで驚かせたいんです。たとえば、突然ギルド対戦システムを導入したり、水着キャンペーンをやってみたり……そういう驚きって、『チェンクロ』でやるものとはちょっと違うと思うんです。
――ああ、確かに『チェンクロ』で水着キャンペーンはちょっと違和感ありますね。
1つのタイトルをずっとやっていく上で、ユーザーさんに驚きを提供することは必要だと思います。だけど、そちらの方向ではないな、と。やっぱりストーリーでちゃんと驚いてもらわなければならないと思った時に、毎日更新という今回のチャレンジを思いつき、スタッフに話したらみんな乗り気になってくれたので、ここまで用意ができたのだと思います。
【11月5日~14日配信のショートストーリーズ概要】
■1話:11月5日(木)公開
タイトル:大海の掟
発生場所:夜明けの大海
内容:夜明けの海商会、その仕事内容に迫る!
登場キャラ:デューク、ミラ、バルトロ、メレディス、ジャン、ハンジ
■2話:11月6日(金)公開
タイトル:公正商人繁盛期
発生場所:ケ者の大陸
内容:コンスタンサがケ者たちとの交易を開始。そこで見たものとは?
登場キャラ:コンスタンサ、ビゾゾエ、クルルア、キララネ
■3話:11月7日(土)公開
タイトル:海底散歩
発生場所:夜明けの大海
内容:海底には楽しい場所がたくさん……?
登場キャラ:ドミニック、ヘリシティー、セラカ、レガレ
■4話:11月8日(日)公開
タイトル:夢の逸品
発生場所:罪の大陸
内容:ゼハティの最高傑作、ついに完成!?
登場キャラ:ゼハティ、バルトロ、キース、タチアナ、ランドルフ
■5話:11月9日(月)公開
タイトル:義勇軍の音楽隊
発生場所:ケ者の大陸
内容:義勇軍が奏でる、美しい音色。それを邪魔するのは意外な人物だった。
登場キャラ:シャントゥール、ユギギ、ビゾゾエ、イリーネ、ボルサ、ミラジェン
■6話:11月10日(火)公開
タイトル:義勇軍漂流記1
発生場所:夜明けの大海
内容:義勇軍の船が無人島に漂着……(続く)
登場キャラ:ハヴェル、アラクネー、リュキシー、ティア
■7話:11月11日(水)公開
タイトル:義勇軍漂流記2
発生場所:夜明けの大海
内容:無人島でのサバイバル生活! どうなる義勇軍!?
登場キャラ:イラリオン、ハヴェル、アラクネー、リュキシー、ティア
■8話:11月12日(木)公開
タイトル:文化の萌芽
発生場所:薄命の大陸
内容:薄命の民が見つける、自分たちの大陸の文化とは?
登場キャラ:ドリ、ロズ、ザラ、チル、フイ
■9話:11月13日(金)公開
タイトル:よみがえる勇者!
発生場所:夜明けの大海
内容:復活した古の勇者にバトルマニアたちが勝負を挑もうとするが……!?
登場キャラ:アブエロ、ヴァリー、グララオ
■10話:11月14日(土)公開
タイトル:開催!海風GP!
発生場所:海風の港
内容:大海最速は誰だ!? 海のスピード自慢たちが大海を所狭しと駆け巡る!
登場キャラ:バラクーダ、トルトゥガ、サーポ、トゥバラオ
【11月15日~12月4日配信のショートストーリーズ概要】
話数 | 日付 | 曜日 | タイトル | 発生場所 |
11 | 11月15日 | 日 | お嬢様たちの午後 | 夜明けの大海 |
12 | 11月16日 | 月 | 機関車 VS 筋肉 | 鉄煙の大陸 |
13 | 11月17日 | 火 | 義勇軍殺人事件 | 罪の大陸 |
14 | 11月18日 | 水 | 大興行試合開催! | 夜明けの大海 |
15 | 11月19日 | 木 | 猫と虎 | ケ者の大陸 |
16 | 11月20日 | 金 | 鉄煙旅行記 | 鉄煙の大陸 |
17 | 11月21日 | 土 | 弁当を届けに | 夜明けの大海 |
18 | 11月22日 | 日 | ロマンを求めて | 夜明けの大海 |
19 | 11月23日 | 月 | レオン所長になる1 | 罪の大陸 |
20 | 11月24日 | 火 | レオン所長になる2 | 罪の大陸 |
21 | 11月25日 | 水 | 海を鎮める舞と歌 | 夜明けの大海 |
22 | 11月26日 | 木 | 大海一の酒豪 | 夜明けの大海 |
23 | 11月27日 | 金 | またたびパニック | ケ者の大陸 |
24 | 11月28日 | 土 | マン・オブ・ヒゲ | 鉄煙の大陸 |
25 | 11月29日 | 日 | やってきたほうき星 | 薄命の大陸 |
26 | 11月30日 | 月 | みんななかよし | ケ者の大陸 |
27 | 12月1日 | 火 | ドミニックの宝物 | 夜明けの大海 |
28 | 12月2日 | 水 | プリズンファーム | 罪の大陸 |
29 | 12月3日 | 木 | 老人と錆 | 鉄煙の大陸 |
30 | 12月4日 | 金 | 支える者たち | 夜明けの大海 |
――今ショートストーリーズのタイトルリストを見ていて、“義勇軍殺人事件”という話がとても気になったのですが……!
30話もやるんだったらミステリーも欲しいな、と。いろんなジャンルの物語を入れたいと思いました。シリアスだけというのも重たいですから、全方向やりますよ。
――昨日読んだストーリーと、今日読んだストーリーで、まったく毛色が違うものになるんですね。
30日間飽きないような流れで提供できたらいいなと思っています。まずはぜひ、タイトルリストを見てみてほしいです。リストを眺めるだけで、ワクワクできるものになっていると思うので!
――気に入っているストーリーはありますか?
まだ制作中なんですけど、途中経過の中でいいますと……まだ途中なのに、結構かなりありますね。今回やってみてすごいよかったのは、たくさんのキャラクターがいる『チェンクロ』だからこそできる“同じ特徴のキャラ同士が集合した”ストーリーですね。
今回は基本的に、絆の新大陸の世界観を深めたいという思いがあるので、たとえば“大海の掟”という、夜明けの海商会の1日が見られるようなお話は王道で用意しています。そうすると、その話で出てくるキャラは、商会のキャラたちになります。レオンが所長になる話は、監獄にいるキャラが出ますし。当然ですけど納得のキャストで、意外性はないですよね。
だけどそれだけではなくて、意外な組み合わせも今回はかなり入っています。ただし、なんの脈略もなく突然組み合わせられるのではなくて、組み合わせにはきちんと共通点を持たせるようなプロットを作っています。その中で、『同じキャラ特徴のキャラが集まる』話が、いろいろおもしろくて。わかりやすいタイトルですと“マン・オブ・ヒゲ”とか(笑)。ヒゲがテーマの話なんですけれど……。
――ヒゲ……そう言われると、ヒゲキャラって結構たくさんいますよね(笑)。
▲意外と多いヒゲキャラ。どのキャラがフィーチャーされるのでしょうか? |
この話は、開発のオッサン好きが暴走した結果できたんですが、たまにはこういうのもいいかなと思います。個人的にその中で、すごくおもしろいなと思っているのが、“みんななかよし”というタイトルの話です。義勇軍の中でも会話が苦手な、いわゆるコミュニケーションが苦手な人たちだけが密室に取り残されるという物語で……(笑)。
――コミュニケーションが苦手……といいますと、あっ、何人か思いつきます!
実は探してみると、第2章の中だけでもそういうキャラって何人もいるんですよ。これって『チェンクロ』ならではですよね。ヒゲのキャラだけで1話作れるとか、コミュニケーションが苦手なキャラだけで1話分集められるとか。ヒゲはともかく、あまりしゃべらないキャラって、普通は登場人物の中で1人だけじゃないですか。
『チェンクロ』には今、600以上のキャラクターがいます。第2部だけでも200くらいの数になるんですけれども、やはりそれだけいるとこういう組み合わせが楽しめるんですね。そして化学反応のように、おもしろいやりとりが生まれることがあるんです。たとえば、さっきのストーリーだと、誰もしゃべらずにずっと「……」がえんえん続くみたいな(笑)。
――それ、どうやって話が進むのでしょうか……?
それは読んでみてのお楽しみで。ちなみに、そこには主人公もいます。
――主人公も!?
そうです。いつも代わりにしゃべってくれるピリカがいない中で、主人公が一体どうするのか。こういう組み合わせでも物語って生まれるんだなぁと思いました。しゃべるのが得意ではないキャラクターにも、どうしてしゃべれないのかパーソナリティーがいろいろあるわけです。
たとえばエレメンガルトはそもそも設定上しゃべることのできないキャラだったりするんですけれど、単純に気弱だからしゃべれない子もいるわけじゃないですか。しゃべれない理由がいろいろある中で、だからこそ集まると「……」を繰りかえしながら、それぞれの感情が動いて物語が走っていくという。『チェンクロ』ならではの物語の作り方ができたなあと思っています。とにかく楽しいと思いますよ。
――楽しみにしています! バトルについて伺いたいのですが、ショートストーリーズのバトルシステムに新しい要素はありますか?
いいえ、そういうのは極力少なくしました。今回は本当にストーリーを楽しんでいただくためのものなので。じっくりストーリーを楽しみたいのに、いろいろ斬新なものが出てきたら、逆に疲れてしまうと思うんです。今回は物語重視なので、物語に夢中になっていただければと思います。
――このショートストーリーズをきっかけに、メインストーリーを進める方も出てきそうですよね。
インパクト重視のタイトルが多いので、それで気になって触れてもらえるとうれしいですね。イベント期間中はイベントページで一覧を見られるので、それでタイトルを見て誰が出てくるのか予想していただければと。シリアスなものもちゃんとありますが、そうでないものはわりと振り切れているものが多いので笑っていただければと(笑)。
――個人的に、第1部と第2部のキャラクターが絡むストーリーを見たいなと思うのですが。
そうですね。開発チームとしても、それはとてもやりたいと思っています。今回も、たまに1部のキャラが絡んだりしてますが、やはり彼らが出ると楽しいですね。なので今回のこの初の試みでどんな反応をいただけるのか、ですね。そして、第2部のキャラクターの魅力をみんなに知ってもらってからだとも思っています。今は人気の第1部、実力の第2部みたいになっていますから(笑)。そこをもう少し近づけて、その上で第1部と第2部のキャラクターが絡むストーリーを見たいという声が大きければ、ぜひたっぷりとやってみたいです。
今まで3カ月に1章のスパンで新章を追加してきまして、当然ユーザーの皆さんから反応をたくさんいただけるんですけど、どうしてもキャラクターの性能についての感想が多いんですね。ストーリーやキャラクタークエストに関しては、ネタバレになるからかあまりネット上のユーザーさん同士の会話に出てこない部分があって。
でもオフイベントでユーザーさんとご挨拶させてもらった時、「このキャラのクエストよかったです」と多くの方に言っていただきまして。あらためてストーリーに対する熱量というものを自覚しています。ですので今回、一大イベントという形で提供させてもらって、ユーザーさんの反応をしっかり見たいなと。よかったという声をたくさんもらえたら、こういうイベントをもっと積極的にやっていきたいですね。
――シリアスありギャグありと、いろいろなジャンルのエピソードがあるだけに、どんな反応がくるのか楽しみですね。
ユーザーの皆さんに喜んでもらえるストーリーの広げ方というのは、さまざまだろうなと思っています。ifストーリーの『風雲!チェンクロ学園』もやってよかったですし、今回も反応が楽しみです。今回人気の高かったストーリーは長編にして広げたりするのもありかなと考えています。
本編だと3カ月に1回しかまとまった物語を提供できないという状況もありますから。このチャレンジにどんな反応がもらえるのか楽しみではありますね。
――魔神の過去など、敵側の話も見てみたいですね。
魔神は復刻の提供機会を作れないかという話はしているので、皆さんに提供できる形になったら改めてストーリーの盛り上げを行いたいですね。その時に、できれば過去の話なんかも用意できればおもしろいなと思っています。
ここから先は、第2部クライマックスが盛り上がってきたタイミングから第1部、魔神含めて『チェンクロ』の世界トータルで物語を広げていけたらと思っています。クライマックスに入りますといいつつも、もちろんまだまだ『チェンクロ』は続きますからね。
――12月実装の新章“年代記の大陸篇”に向けて、徐々に盛り上がっていきますね。
はい。運営とも、“クライマックスシリーズ”みたいな一塊でがっつり『チェンクロ』のクライマックスを楽しんでもらえるような見せ方をしたいという話はしています。定期的に追加するという形ではなく、ずっと継続的に盛り上がっているという見せ方で第2部の終盤をお見せできればなと。ですから、提供の仕方は少し変わる予定です。
まず“年代記の大陸篇”プロローグストーリーを先行で公開します。これは番外編的なものじゃなくて、メインストーリー3話分です。遊んでも遊ばなくてもいいのではなく、次の新章にしっかりつながる3話になっているので、メインストーリーとして楽しんでいただけます。
なのでこのプロローグは、鉄煙の大陸篇をクリアしていないと遊べません。ですから、まだクリアしていない方は、ぜひメインストーリーを進めていただければと! 3魔神などの人気NPCの出番もガッと増えて、決着もします。提供のタイミングは近づいていますので、ぜひ新章の展開にご期待ください!
――ニコ生で発表されました“探索”システムですが、これはいつ実装されるのでしょうか?
11月5日のアップデートでさっそく登場しますよ。
――おお、思っていたより早い実装ですね。探索の報酬はどういったものになるのでしょうか?
“探索”に行って獲ってくるものといったら、やはりアルカナよりも素材のようなもののほうが雰囲気に合っていると思うんですよね。そうすると、やはり目玉はレアな武器になるかと。探索した結果、その土地固有の武器を見つけたりできると楽しいんじゃないかなと思いまして。
――探索に行くキャラクターのレベルによって、獲ってくるアイテムは変わりますか?
そこらへんのルールを探るのも、こういったタイプの遊びの醍醐味だと思うので、ぜひいろいろ試してみてほしいです。とはいえ、基本的には簡単にできる内容になっています。。「成功率を上げるならこのキャラがいいよ」というヒントなんかも出ますし、それがエリアや時期によって変わるようにもなっていて、気軽に遊びつつもいろいろなキャラが探索に使えるようなシステムを目指しています。
――なるほど。ずっと同じキャラを行かせるよりも、いろいろなキャラを選べるほうが楽しいですよね。
11月5日のアップデートの目玉は探索システムになるのですが、他にも細かい部分を改修してより遊びやすくなります。それもあわせて、11月の『チェンクロ』を楽しんでいただければと思います。
――それでは、ファンに向けて最後にメッセージをお願いします!
今回がっつりと全30話用意できたことで、どんなファンの方にも楽しんでもらえる物語が用意できました。第2部すべての大陸で物語が起きますし、王道のキャラの組み合わせ、意外なキャラの組み合わせ、どちらもあります。物語のジャンルも、『チェンクロ』の世界が広がる話、ギャグ、アクション、果てはミステリまで様々なジャンルを網羅しています。そしてどの話も、『チェンクロ』のキャラと物語を、もっと楽しくするものになっています。
毎日、読み味の変わる話がどんどん更新されていく過程を、ライブで楽しんでいただけるとうれしいですね。ぜひ今月は『チェンクロ』の物語を、存分に味わってください!
(C)SEGA
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