2015年11月13日(金)
『ビーナスイレブンびびっど!』開発の裏側をプロデューサーにびびっど直撃!
アメージングのスマートフォン用アプリ『ビーナスイレブンびびっど!』は、Android版が配信1週間で10万DLを突破するなど注目を集めている美少女育成サッカーシミュレーションゲームです(iOS版は近日配信予定)。本作の開発を手がけるアメージングの砂田貴文プロデューサーに、電撃オンライン編集部のみょんがインタビューを行いました! ゲームの魅力などをたっぷり語っていただきましたので、ぜひご覧ください。
▲プロデューサーの砂田貴文さん。 |
▲「アメージングといったらオレ様は外せんだろう!」と、アメージングのご意見番(?)アメージングマシン・ドスも乱入。 |
アメージングの思いが詰まったアプリ『ビーナスイレブンびびっど!』
――まずは『ビーナスイレブンびびっど!』を開発することになった経緯を教えてください。
弊社アメージングがスマホのアプリに本格的に力を入れていこうとした時、1作目は何にしようかという話になったんです。その時に、2013年の11月までmobageでサービスをしていた『ビーナス』シリーズの1つ『ビーナスイレブン』にしようという声が社内に多く、決定しました。何より、弊社代表とリードキャラクターデザイナーの思い入れがとても強い作品だったんです。
――『ビーナス』シリーズが長く愛されている、その人気の秘訣とは?
最初に制作した『ビーナスリーグ』から『ビーナスイレブン』、『ビーナスアカデミー』など、何作にもわたってキャラクターを登場させることを継続してきたことですね。それに加え、社内のキャラクターデザイナーが切磋琢磨して、クオリティを上げてきたことも受け入れられる理由になったと思います。
弊社では、昔から華麗さで人を魅了する美麗系というよりもアニメ塗りの方向性にすることで、絵としてでなくキャラクターとして受け取っていただけるようにしてきました。それがよりユーザーさんの印象に残って、長く愛していただけたのではないかなと思います。
――シリーズのファンがニヤッとできる要素はあるのでしょうか?
ズバリ、キャラクターですね。シリーズのファンであるユーザーさんから、あのキャラが欲しい、このキャラは必ず入れてくれという声があるんです。しっかりと期待に応えられるようにしてありますので、そこはニヤッとしていただけるのではないかと。まだ過去作から登場するキャラクターで発表していない子もいるのですが、そこはぜひ楽しみにしていてください!
あとは……過去作というわけではないのですが、ファミコン世代のユーザーさんはシステムの部分でニヤリとしてもらえるかもしれません(笑)。
▲「アメージングのブログでは、オレ様がアミーゴスをニヤリとさせるけどな」とドスさん。 |
――今作で初めて『ビーナス』シリーズ作品に触れる方もプレイを楽しめるのでしょうか?
もちろん、そうですね。試合中はミニキャラがかわいく動いて、見ているだけでもわくわくしていただけるように作っています。
特に試合は、キャラクターごとに多彩なスキルを持っているので、自分のサッカーのイメージとキャラクターのスキルをうまく照らし合わせてチームを編成して遊んでいただければと。そこは自由度が高くなるように作っているつもりです。ゆくゆくは選手ごとの得意ポジションもアイテムで替えられるようにしていきますので、好きにキャラクターやチームをカスタマイズしていただきたいですね。
もちろん、編成や指示が苦手という方に向けてオススメ編成やセミオートモードも用意しています。アプリとして、何もしなくても遊べるように、何でもできるようにしていて、ライトユーザーでもヘビーユーザーでも楽しめるようになっています。
――本作のやり込み要素の高さに驚いたのですが、システム導入の経緯をお聞かせください。
経営や育成などの要素はmobageでサービスしていた頃からあったのですが、実はアプリ化するにあたって外してシンプルにしようかという意見がありました。けれど、ただ単にサッカーゲームというだけでは足りないなと。また、経営ゲーム好きの社長から入れてほしいという要望もあって入れることになりました。好きなキャラクターを育成してカスタマイズすることで、もっと愛着がわきますしね。
日本人はコツコツ型が好きだと思うんです。自分好みのキャラクターであれば、もっと育成したいという気持ちはあると思いますし、本作ではキャラクター性を深く掘り下げているつもりではあります。相関図的にも、姉妹、この子とこの子は仲がよいなどの設定をしています。試合中でも、関係性の濃い間柄だからこその掛け合いも用意しているんですよ。
ただ、サッカーに詳しいスタッフにアドバイスをもらいながら作っているのですがシステム的にまだ不十分なところもありまして……。先日の先行プレイの際に、バックパスが多いなどいろいろお叱りを受けてですね、「なぜそこで打たない!」をアプリの前でリアルにユーザーさんにやらせてしまったという。そこは本当に申し訳ありませんでしたということで、いただいた言葉を受け止めて修正しました。
――他にも導入したい要素はありますか?
要素が多すぎてもどれから触ったらいいのか迷うと思うので、今は導入しているシステムでしっかりと運営していきたいですね。そのあと、ユーザーさんの反応を見て今後の展開は考えていきたいと思っています。
▲「オレ様は、いつか本作が実在クラブチームとコラボできればと思っている!」と今後の野望を話すドスさん。 |
あの子もこの子もみんな魅力的♪ 登場キャラクターに要注目!
――本作では、どのくらいの数のキャラクターが登場するのでしょうか?
初期ですとNPCも含めて120人くらいです。ですが、弊社のゲームでは少ないほうですよ。過去に私がやらせていただいた『ビーナスランページ』では最終的には1,000人強いましたからね(笑)。ただ今回は、1人に対してグッと愛情を注げるようにしました。キャラクターごとにいろいろな衣装を用意して、さらに衣装にシナリオも付けたんです。
シナリオではやはりそのキャラクターとラブラブなやりとりをしていけるように作ってはいたのですが、妙に全員キャラ立てが厳しくて……。中にはラブラブじゃなくて当たりのきつい子もいたりして。その子は最終調整でマイルドになりました(笑)。
――マイルドに(笑)。キャラクターごとに衣装のバリエーションやシナリオが楽しめるんですね。
そうです。人気キャラクターを決めるランキング企画をします。上位のキャラクターは、デザイナーが必死に描いて数カ月後に特別な衣装を獲得するというものをやりたいなと。サンタ服が欲しいのは誰だランキング、のようなイメージですね。
――衣装へのこだわりがすごくあるなと感じました。
極力、女の子が実際に着たいと思えるような服にしてあげたいと思っています。アニメっぽい見栄えもいいけど、自分が女の子だった時に着られる服にしてあげて欲しいという話はデザイナーにしています。
ユニフォームに関しては、スポーツウェアとしても成立するデザインにしていますね。まだ表に出していないですけれど、オリジナルユニフォームも用意してあります。また、会話パートに出てくる他のチームのユニフォームもありますので、デザイナーは大変だったでしょうね(笑)。でも、楽しみながら描いていました。
▲ユニフォームをはじめ、さまざまな衣装パターンが用意されています。 |
▲ドスさんの着ているTシャツも、オリジナルで作成した一点物だそうです! |
――衣装も素晴らしいですが、シナリオもおもしろいですよね!
私がチェックしていても、ふふっと笑ってしまうのもがありますね。『ビーナスランページ』はハードなほうですが、他の『ビーナスイレブン』や『ビーナスアカデミー』などはコメディタッチなんですね。会社的にコメディ路線が得意なんです。社長もよく、「大阪の会社なんやから笑かしにかからなアカン!」ということはよく言っています(笑)。そこが王道路線とはひと味違う、楽しく読めるところだと思います。
イベントについても、サッカーには海外遠征がありますので、ブラジルやイングランドに行くなどおもしろいものを考えて仕込みたいなと思っています。
――砂田プロデューサーの好きなキャラクターを教えてください。
個人的に重野ゆうかさんですね。社長をはじめ、実はこの子のことを好きな人は多いんですよ。本作では試合時に他のユーザーさんのキャラクターを1人レンタルできるのですが、社長のデータを見るとレンタルできる選手がこの子だったんです(笑)。一般ユーザーの方に先行プレイをしていただいた時も、好きなキャラクターの上位にこの子がいたので、意外に人気は高いのかもしれませんね。
▲重野ゆうか |
――本作には有名な声優さんたちが多数参加されていますが、ボイスはどのようなところで聞けるのでしょうか。
さすがにフルボイスではないのですが、シナリオの途中で「キャハハ」などの合いの手が入ります。ゲームの中でもしゃべってくれますよ。“オーナールーム”に表示されたキャラクターをタップすると、セリフを言ってくれます。
キャラクターごとにお気に入りの設定ができ、オーナールームには優先度高い順に出てきますので、自分なりのカスタマイズでしていただければと。ゲーム中のスキル発動でも言ってくれます。セリフの数で言うと、1人当たり100パターンくらい用意していますね。
声優さんといえば、植野姉妹の姉、植野ゆうなというキャラクターがいるのですが、描いたデザイナーが声優の井上喜久子さんのことがめちゃくちゃ好きなんですよ。そのデザイナーの夢が自分の描いたキャラクターの声を井上喜久子さんにしていただくことで、十何年来の夢が叶ったととても喜んでいました。収録にも参加して見守っていましたね(笑)。
▲インタビュー終盤になるにつれドスさんのハイテンションな動きに慣れたのか、何もないかのように話す砂田プロデューサー。 |
――それでは、ファンに向けてひと言お願いいたします。
『ビーナス』シリーズを昔から遊んでいただいている方につきましては、昔なじみのキャラクターが出てきますし、そのキャラクターが今度は声をひっさげて登場します。そこで、もっと愛していただければと思います。
サッカーが好きなユーザーさんがきっちりと遊べるように、深く遊べるようにもライトに遊べるようにもしています。その辺りをたっぷり本作で味わっていただければなと思いますので、ご期待ください!
――ありがとうございました!
▲インタビューの最後には、絆の深まった3人でそろってパシャリ。 |
みょんの野望、爆発!
インタビューを終え、「私も『ビーナスイレブン』の中に入って個性豊かなキャラクターたちと一緒にサッカーがやりたい……!」と思ったみょん。なんと無謀にも砂田プロデューサーに、「私にキャラクターボイスをやらせてください!」とお願いしたのです!
みょんの熱意に打たれたのか、砂田プロデューサーは「リフティングを10回成功したら考えましょう!」と、みょんミッション略してMyossion(みょっしょん)を発令する。はたして、みょんはミッションをクリアできるのでしょうか。その結果は……?
▲「見てろ! リフティングはこうやるんだ!」と、ドスさんがみょんにリフティングを披露。 |
後日、リフティングに挑戦するが……。
『ビーナスイレブンびびっど!』のキャラクターボイス出演をかけて、リフティング10回に挑むことになったみょん。前回の記事に登場した電撃応援団に負けまいと、オリジナルの電撃ユニフォームを作成して登場!
▲『ビーナスイレブン』のユニフォームカラーを再現した特注品。自分の名前が未央なので、背番号は“30(ミオ)”。 |
オリジナルユニフォームで意気揚々と現れたみょん。だが、「リフティングってどうやるんですか?」とまさかの衝撃発言が飛び出す! どうやらサッカーをまったくやったことがないのに、このミッションに挑むようです。いくらなんでも無謀すぎるだろ……。しかし、人間やれば何でもできる!? 奇跡を信じて、数時間にわたるリフティングの猛特訓が始まった。
▲ボールを手でさわっちゃダメ。基本中の基本です……。 |
▲途中でギブアップしそうになるが、ゲームへの出演を諦めきれない。立つんだ、みょん! |
陽が暮れるまでみょんの猛特訓は続いたが、リフティング回数はたったの7回という結果に……。残念ながらミッション失敗ということで、『ビーナスイレブンびびっど!』の出演交渉権を得ることはできなかった。リベンジを誓うみょんは、ボールと友達になるところから再スタートするのであった。……よければ、みょんのtwitterのフォローをお願いします!
▲電撃応援団に憧れて作った。後悔はしていない。 |
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