『LoVA』と『ローゼンメイデン』のコラボ記念！ 真紅と水銀燈の人気声優にインタビュー

文：葛城亮

　スクウェア・エニックスがサービス中のPC用マルチ対戦アクション『LORD of VERMILION ARENA』（以下、LoVA）とのコラボ企画で、人気アニメ『ローゼンメイデン』の人気キャラクター・真紅と水銀燈がゲーム内に登場しています。

　今回、およそ2年ぶりに演じることになった真紅役の沢城みゆきさん、水銀燈役の田中理恵さんに熱い思いを電撃だけに語っていただきました。

真紅役の沢城みゆきさんインタビュー

▲声優の沢城みゆきさん。

▲『LoVA』の使い魔として登場する真紅。『ローゼンメイデン』シリーズの第5ドールであり、女王様気質でプライドが高く、紅茶にうるさい。

――真紅を演じるのは久しぶりですね。

　アニメは約2年前になりますので、コラボの機会をいただいて久しぶりに演じられることができました。ありがたいことです。

――沢城さんと付き合いの長いキャラクターになりますが、沢城さんにとってどんな存在ですか？

　真紅は、アニメの1期と2期では印象が異なっていますし、原作の初期と最近ではまた違っていて、とらえどころのないキャラクターだと思います。

　あの赤い洋服と歩くたびに上下するツインテールを後ろから何とか追いかけている感じで、真紅のすべてをつかみきれていない印象ですね。

――久しぶりに真紅を演じてみて、今と昔では心境に変化はございましたか？

　初期のころは、「生きることって戦うことでしょう？」というセリフを、私が口にしたところで様になるのかな？　と悩んだこともありました。試されているというか、1つのハードルだったように感じます。

　それから少し時間を経て、彼女の“アリスゲーム”や“お父様”へのやりきれない想いなどを知ってからは、私のほうから真紅にエールを送りたいと思うようになりました。少しずつ役との関係性が変わっていったんだなと感じます。

――沢城さんにとってライバルキャラの水銀燈はどのような存在ですか？

　真紅と水銀燈はお互いを思いやる気持ちを持っているけど、2人とも意地っ張りだからそれを表現できなくて。仲がいいのか悪いのか、何とも言えない関係という印象です。

　ただ、その関係性の妙というのが、魅力だとも思います。私にとっては、田中理恵さんが演じる役の中で、水銀燈が一番好きなキャラクターです。理恵さんが一番キラキラしている印象さえある、大好きな役です（笑）。

――田中理恵さんも真紅が一番好きだとおっしゃっていました。この2人の関係性も視聴者にとって魅力的です。

　似ているところもありますが、水銀燈の方が真紅より優しいんだと思います。他人のことを思いやることができる女の子ですから。真紅は自分のことでいっぱいいっぱいなので、少し独りよがりかもしれませんね。

――『LoVA』では、真紅と水銀燈が協力して敵と戦うことも可能です。2人の夢の共闘について、どのように思われますか？

　こんなに気持ちよく共闘できるのは、アニメではなかったことだと思いますので、ファンの方々は、ぜひゲームのほうをプレイしていただければと思います。

――最後に、電撃オンラインの読者にメッセージをお願いします。

　今回、『LoVA』というとてもにぎやかなゲームに真紅をお招きいただき、久しぶりに演じる機会をいただきました。本当にありがとうございます。

　『LoVA』のユーザーさんはもちろんですが、『ローゼンメイデン』のファンの皆さんも、ぜひゲーム内で真紅と水銀燈を従えて戦っていただけたらうれしいです。真紅のことを、これからもよろしくお願いします！

田中理恵さんインタビュー

▲声優の田中理恵さん。

▲『LoVA』の使い魔として登場する水銀燈。全部で7体存在する“ローゼンメイデン”シリーズの第1ドールであり、長姉にあたる存在。冷酷非情かつ好戦的だが、優しい一面も持つ。

――水銀燈を久しぶりに演じてみた感想をお聞かせください。

　テレビアニメの放送が終わってから2年ぶりくらいに演じたので、「これで合ってるかな？」と内心ちょっとドキドキしていました。

　でも、演じてみると少しずつ感覚が戻ってきて、最後はやりすぎた感があるくらい、思いっきり演じさせていただきました。

――水銀燈について、どんな印象を抱いていますか？

　ダークだけども邪悪過ぎず、彼女自身にも弱い部分があって、そういうところが愛されるところなのだと思います。

――水銀燈の一番の魅力はどこだと思いますか？

　アニメや原作の漫画をご存じない方だと、水銀燈はツンツンしてトゲがある一匹狼みたいな女の子に見えると思います。

　周りには見せませんが、実は弱い一面もある少女で『ローゼンメイデン』のドールの中では、誰かに愛されたいと一番思っている寂しがり屋のドール。そういうところが、私は魅力的だと思います。

――水銀燈は付き合いの長いキャラクターだと思いますが、どういった存在でしょうか？

　水銀燈は、私が初めて担当した悪役キャラクターでした。それまでは、かわいい感じの役が多かったんです。

　当時、入念に役作りをしてオーディションに臨んだことを覚えています。水銀燈を演じてから、ダークなキャラを演じることが増えましたので、誇りに思える大切なキャラクターです。

――水銀燈と田中さんに共通点はありますか？

　水銀燈は、普段は意地悪でも肝心な時に助けてくれる優しいキャラクターなんです。私は自分から容赦なくぶった切るタイプなので、共通点はあまり思い浮かびません……（笑）。

　逆に共通点が見当たらないからこそ、水銀燈のツンデレっぽいところにすごく魅力を感じますね。

――今回のボイス収録で新しい発見はありましたか？

　水銀燈は一匹狼のイメージなので、誰かに指示を出すようなタイプではないと思っていました。そんな彼女がアナウンスで味方にさまざまな指示を出すのは新鮮でした。既に水銀燈を知っている『LoVA』プレイヤーの方も私と同じ感覚になるのではないでしょうか。

　水銀燈を知らないという方には「このキャラ、性格キツいな」って思われるか、指示されるのがだんだん快感になってくるかの、どちらかに分かれるのではないかと！　できたら後者の方がうれしいですね（笑）。

――“水銀党員”（※水銀燈ファンの総称）が増えそうですね（笑）

　ぜひ増えてほしいです！

――今回収録した台詞の中で印象に残ったもの、注目してほしい台詞はありますか？

　味方や施設に被害が出た時、水銀燈がプレイヤーに対して叱りつけるセリフがあるのですが、そこが聞きどころかなと。水銀党員向けのボイスなので実際に聴いていただいた時の反応が楽しみです（笑）。

――今回のコラボでは水銀燈のライバルである真紅も登場します。田中さんにとって真紅はどんな存在でしょうか？

　私は真紅がすごく好きで、演じている沢城みゆきちゃんのことも大好きなので、一言で言うなら“LOVE”です。愛してます（笑）。フィギュアは、水銀燈だけじゃなくて、実は真紅も持っています。

――ゲーム中では水銀燈と真紅が共闘することもできますね。

　アニメ第3期で雪華綺晶（きらきしょう）を倒すために2人が共闘するシーンがありますが、今回の収録では、そのあたりのエピソードからフィードバックして演技を構築したりしました。なので、ぜひ共闘も楽しんでほしいですね。

――最後に電撃オンラインの読者に向けてメッセージをお願いします。

　ゲーム内の水銀燈の映像を観せていただいたんですけど、等身が低めでとってもかわいいですし、衣装のディテールも忠実に再現されていると思いました。

　実装されたら皆さんにもぜひ使っていただいて、Twitterなどでご意見を聞いてみたいです。真紅とペアで！　どうぞよろしくお願いします。

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