2015年11月10日(火)
11月6日に発売を迎えた『CoD BOIII(コール オブ デューティ ブラックオプス3)』で、4人協力プレイが可能な“ゾンビモード”をあえて1人で遊んでみました。
本作は、FPSの代名詞ともいえる『コール オブ デューティ』シリーズの最新作。ゲーム全体の話はまとめ記事を読んでいただくとして、早速ゾンビモードの中身を紹介しつつ、プレイの感想や攻略情報をお届けしていきます。
“ゾンビモード”は、最大4人協力プレイができる『CoD BO』シリーズの人気コンテンツ。本編とは世界観やルールが異なり、半サイボーグ兵や戦闘機などは登場しません。ただFPSという点のみが共通した、まったく別のゲームという認識でいいでしょう。
作品ごとにゾンビモードの世界観は異なり、『BO3』では1940年代のアメリカを題材としたフィルム・ノワール調の世界が舞台に。とある罪を犯した4人の男女が、謎の人物によってゾンビが蔓延する場所に集められてしまい、そこからの生還を図るというのがストーリーの大枠です。
世界観といえば、要所に“クトゥルフ神話”の影響が見て取れる点にも注目。クトゥルフ神話は、アメリカの小説家であるハワード・フィリップス・ラヴクラフトが作り上げた架空神話で、タコやイカなど軟体生物をモチーフにした異形の者たちが登場します。
最近は日本でも認知度が上がっているようで、本作にはゾンビ以外にも、こういった異形の怪物が現れたりします。
モード名からして、群がるゾンビを倒すことは想像できると思いますが、実はこのモード、アクションテクニックだけでなく“スコアの運用”と“謎を解く閃き力”がとても重要になります。
▲操作キャラクターは4人。任意に選べませんが、プレイした感じでは性能差はないように思えたので、あまり気にしなくていいかもしれません。 |
基本的な流れは、フィールドのいたるところからわくゾンビを倒しつつ、謎を解いていくというものに。ゾンビはウェーブ形式で襲ってきて、一定数を倒すと、短時間のインターバルを置いて再びゾンビが群がってきます。
特定の場所にはバリケードが築かれており、ゾンビの侵入を遅らせる効果があります。破壊されても直せますが、直している最中も襲われるので、周囲の安全を確認してから修復しましょう。
▲バリケード修復中も油断できず、かなりの緊張感があります。 |
ゾンビを倒したり、バリケードを修復したりすることで“スコア”を獲得できます。スコアはいわゆるお金と同じで大きく3つの用途があり、どう使っていくかが攻略のカギになります。
使い道のひとつは“武器の入手”です。壁に白線で描かれた武器のシルエットを調べれば、スコアと引き換えに新たな武器を獲得できます。強力な武器ほど多くのスコアを要するため、貯めるべきか、すぐに使うべきかが悩みどころ。
▲使用している武器と同じシルエットを調べれば、弾薬の補充もできます。 |
2つ目の用途は“移動エリアの拡張”です。フィールド上のさまざまな地点はフェンスでふさがれていますが、スコアを消費して開放できるのです。解かなければならない謎がフェンスの向こう側にある場合が多く、ゲームを進めるためにフェンスの除去は欠かせません。
それに、ウェーブが進むにつれて出現するゾンビの数が増えてくるので、逃げ場を確保するという意味でも重要です。同時に、ゾンビの出現場所も増えて大変なことになっていくのですが(笑)。
3つ目は“自身のパワーアップ”です。力尽きても一度だけ生き返ることができる“リバイブ”や、走れる距離を伸ばす“スタミナアップ”など、キャラクターに効果をおよぼすものを自動販売機で購入できます。
ただし、どの自動販売機も電源が切れており、どこかで電力を供給しなければ使えません。これは1つの謎解き要素で、後述する“ビーストモード”が必要になります。
また、『BO3』から“ゴブルガム”という新要素が導入されています。ゴブルガムの種類は多岐にわたり、購入して使用するとさまざまな効果を発揮します。
▲どこか懐かしい感じのするゴブルガムの販売機。駄菓子屋やデパートなどで似たようなものを見かけた人もいるのでは? |
ゴブルガムはゲーム開始前に好きなものを5つをセットでき、購入時にその中からランダムで選ばれて出てくる仕組みのようです。スコアを消費するうえに、望んだガムが出る確証はないといった博打性が高い要素ですが、それだけに強力な効果が多いように感じました。
【ゴブルガムの種類(初期)】
・スイフト……エイム時の移動、エイム切り替え速度が上昇する(即時発動:3ラウンド継続)
・武器の恵み……死亡時の銃を所持したままリスポーンする(即時発動:次のリスポーンまで持続)
・凝固材……失血速度が遅くなる(即時発動:20分継続)
・カメレオン……10秒間ゾンビから見えなくなる(任意発動)
・ストック……弾薬が武器のマガジンではなく、ストックから補充される(即時発動:5分間)
・せっかち……次のラウンド開始時ではなく、現在のラウンド終了間近にリスポーンする(即時発動:失血するまで持続)
・凶暴化……近接攻撃でゾンビに与えるダメージが5倍になる(即時発動:2分30秒持続)
・空間転送……ランダムな地点まで瞬時に移動する。衝撃波が近くのゾンビを吹き飛ばし、プレイヤーを守る(任意発動)
・耐爆……額発ダメージがゼロになる(即時発動:3ラウンド持続)
・エリート兵……武器切り替え、近接攻撃状態からの復帰、リロード、アイテム使用速度が上昇する(即時発動:3ラウンド持続)
・スプリント……ダッシュ中に銃撃できる(即時発動:3ラウンド持続)
・高速処理……スペシャルウェポンのチャージ速度が上がる(即時発動:10分持続)
・高打率……代替弾薬タイプの発動率が上昇する(即時発動:1ラウンド持続)
・オトリ……全てのゾンビが10秒間プレイヤーを狙ってくる(任意発動)
・逆錬金術……10ポイント獲得ごとに、ポイントの代わりに使用中の武器の弾薬が1つ増える(任意発動)
ここまで説明したように、獲得したスコアは主に“武器の入手”“エリアの拡張”“自身のパワーアップ”の3つに使えます。エリアの拡張をしないと逃げ場がなくなり、かといって拡張ばかりしていたら対抗する戦力が足りず全滅することに。どれにどのタイミングで使用するかはプレイヤーしだいです。
●ゾンビも目をそむける怪物に変身して謎解き
自動販売機の電力供給の話にもチラっと出ましたが、“ビーストモード”を端的にいうと自身が怪物に変身した状態のことです。
フィールドに点在する祭壇を調べることで、ビーストモードが発動します。その間、プレイヤーキャラは触手が生えた異形の姿になり、ゾンビから襲われなくなります。
▲画面内にチラチラと映りこむ触手から、禁断の領域に踏み込んでしまった感じが。あなたは人間ヤメますか。 |
ビーストモードは時間制限こそありますが、強力な近接攻撃の他、触手や電撃を使った多彩な攻撃が可能! 鎖で閉じられた扉や箱をこじ開けたり、電撃攻撃を活用して電力を復旧させたりと、謎解きに大きく絡んできます。
▲フィールドに怪しげな祭壇がちらほら。一度祭壇を利用するとしばらく使用不可能になるため、ビーストモードをどう使うかも攻略のカギとなりそうです。 |
ちなみに、ビーストモードの効果が切れると祭壇の場所に戻されるため、ビーストモードの無敵状態を利用してゴールを目指すことはできなくなっています。残念!
本来ならゾンビモードは4人で協力するものですが、1人プレイでどこまでやれるか試してみました。あ、別に友だちがいないわけではないですよ。
腕慣らしに軽く2回遊んであっさり力尽きたわけですが、まず思ったのは初期武器のハンドガンではお話にならないこと。1体を倒すのにヘッドショットで2、3発はかかります。
この反省を生かし、まずはすぐに新しい武器を買うようにしました。スタート地点で手に入る武器は2種類のみですが、どちらもヘッドショットならゾンビを一撃で仕留められます。
バトルがたいぶラクになったものの、今度はスコアが足りなくてフェンスを開けられず、狭い路地で立ち往生するはめに! そのまま3ラウンド目を迎えると、溢れ出すゾンビの群れが殺到。人気者は困りますなぁ。
ここで出した結論は“1ラウンド目は即武器を買い、2ラウンド目までに稼いだスコアでフェンスを開放”という流れ。何度もやられることによって、自分の中で攻略法が構築されていく感覚は楽しいです!
ゾンビの攻撃が激しくなる3ラウンド目の対策として、ビーストモードでゾンビを撃滅しようと考えました。強力な力に酔いしれつつ戦っていたところ、ふと壁が怪しく光っていることに気がつきます。
近寄ってみると、鎖でがんじがらめにされた扉が目に入りました。もしかして? と思って殴ったとたん、鎖が壊れて扉が開いたではありませんか! そう、私はここでビーストモードの本当の意味に気が付き始めたのです。
試しにビーストモードでマップを見回ってみると、他にも壊せそうな場所や電気のマークが描かれた機械が、予想通り怪しく光っていました。ビーストモードは強力がゆえに、ついついゾンビをなぎ倒したくなるのですが、まさかそれが罠だったとは!
ここでようやく自動販売機の電源の入れ方を学び、“リバイブ”などのパワーアップを利用できるようになったのです。記事の途中では、あたかも知っていたかのような口ぶりで説明しましたけど(笑)。
さて、この“リバイブ”ですが、スコアを500失う代わりに戦闘不能になっても1回だけ復活できるという便利なパワーアップです。1人プレイでは死は即ゲームオーバーになるため、最優先で購入することに。おかげで、ある程度余裕をもって探索することができました。
ひとまず5~6時間ほどひたすらプレイしましたが、結論から言うと1人ではまったくクリアできる気がしません! プレイのたびに開くフェンスを変えて、マップをくまなく探索しても活路を見いだせず……。
さらに、意味深なアイテムは手に入るものの使い方がわからなかったり、そもそもよくわからないクトゥルフ的な像を見つけたりしても相談相手がいないため、謎は深まるばかり。
進めば進むほどゾンビの数も増し、とてもじゃないですが1人で太刀打ちできません。おまけにゾンビ以外の怪物も出てくる始末!
プレイして感じたのが、やっぱり1人でやるもんじゃないな、と。厳しいという理由だけでなく、気の知れたフレンドとボイスチャットで相談しながら遊べば数倍は楽しめるからです。
ゾンビを警戒しながら謎も解くための役割分担、限られたスコアというリソースの配分の相談など、協力プレイでしか味わえない魅力がたくさん詰まっています。
もちろん、自分のようにソロプレイにチャレンジしてみるのもアリです。かなりのやり応えを感じたので、FPSやアクションゲームに自信のある人にこそ体験してほしいですね。
最後に、ゾンビモードをプレイするうえで重要に感じたことをまとめておきます。あくまでソロプレイの体験をもとに書いたものですが、きっと協力プレイにも通じるものがあるハズ!
【ゾンビモード(ソロ)で生き残るための5カ条】
1.初期武器は危険! まずは武器を購入すべし
2.3ラウンド目までに次のエリアへのフェンスを開くべし
3.ビーストモードでの戦闘は最小限にし、扉の解放や電力供給に専念すべし
4.ゾンビを全滅させる前に周囲を探索すべし
5.逃げる時は広い場所や周回できる通路を選ぶべし
(C) 2015 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION, CALL OF DUTY, CALL OF DUTY BLACK OPS, and stylized roman numeral III are trademarks of Activision Publishing, Inc. Published and distributed by Sony Computer Entertainment Inc. in association with Activision.
データ