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2015年11月10日(火)

『WoT』公式e-Sports大会“Pacific Rumble”を制したのはEL Gaming。ワイルドカードの日本勢も大健闘!

文:田中尚道

 11月7日、ベルサール秋葉原で『World of Tanks』(以下、WoT)の公式e-Sports大会“Pasific Rumble”が行われた。本大会は、北米(NA)の2チームとアジア太平洋地域(APAC)の2チーム、そして日本代表チームが賞金100,000ドルをかけて戦うものだ。

『World of Tanks』
『World of Tanks』

 ルールはチームバトルに準拠し、7対7で54ポイントのTierポイントの中で車両をチョイスして戦う。NAからは“Noble eSports”と“High Woltage Caballers”、APACからは“EL Gaming”と“KONGDOG”、そして日本代表からは“Caren Tiger”の5チームが出場した。

『World of Tanks』
▲EL Gaming(APAC)
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▲KONGDOO(APAC)
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▲Noble eSports(NA)
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▲High Woltage Caballers(NA)
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▲Caren Tiger(日本)

 試合は決勝が7本先取、それ以外では5本先取することで勝利となる。

 第1マッチはCaren Tiger対KONGDOGの対戦。公式大会で勝利したことのない日本チームが不利かと思われたが、お互いに4本を取った後の5戦目でCaren Tigerが勝利を収め、公式大会初の2回戦に進出した。

『World of Tanks』
▲日本代表のCaren Tiger。公式大会初勝利の快挙を成し遂げた。

 第2マッチはHigh Woltage Caballers対EL Gaming。こちらも互いに4本ずつを取った末、変幻自在の戦法を展開したEL Gamingが最終マッチを制し勝利。

 第3マッチはCaren Tiger対Noble eSports。対戦相手を徹底的に研究して試合に臨んだロジカルなNoble eSportsが、終始Caren Tigerを翻弄(ほんろう)し、5対0で日本勢を下した。『WoT』において強豪を数多く抱えるNAの地域、そのなかでも選り抜きの強豪チームということもあり、高い実力を見せた試合となった。

 そして迎えた決勝戦。APACのEL GamingとNAのNoble eSportsといった前評判通りの強豪同士の対戦となった。試合は、EL Gamingの変幻自在のスタイルに翻弄され、Noble eSportsはペースが掴めず連続して5本を落としてしまう。

 まさかのストレート勝ちかと思われたが、そこは強豪同士の戦い。Noble eSportsもペースを取り戻してそこから連勝し、逆にEL Gamingを追い詰めていく。

 堅い布陣に苦戦するEL Gamingだったが、EL Gamingが6本、Noble eSports5本を取った12試合目、EL Gamingがチームの持ち味を生かして、Noble eSportsの車両を次々と撃破して見事勝利。

 さすがは世界有数のプレイヤーたちだけあって、その動きは淀みなく、まるでムービーを見ているかのようだった。

 そして、避弾や射撃の命中精度など基本的なテクニックのレベルももちろん高いのだが、ラミング、ジャンプによる回避など通常見ることのできないスーパーテクニックも炸裂し、会場はつねに歓声と拍手にあふれていたのも印象的だった。

 9時間以上に及ぶバトルを制したAPACのEL Gaming。今後もこういった熱いバトルを堪能できる大会の開催に期待したい。

『World of Tanks』
▲優勝したEL Gaming。中国人プレイヤーで構成されたチームで、近年目覚ましい進歩を遂げている。世界大会での活躍にも期待大だ。

(C) Wargaming.net

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