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2015年11月26日(木)

『ディズニーインフィニティ3.0』のキーマンを直撃。『スター・ウォーズ』の世界を取り入れるまでの経緯とは?

文:電撃オンライン

 映画『スター・ウォーズ』の世界を追体験できる“プレイセット”と、オープンワールドを自由にクリエイトできる“トイ・ボックス”の2つが楽しめるPS4/PS3/Wii U『ディズニーインフィニティ3.0』。今回は、本作のキーマンであるジョン・ヴィニャッキ氏のインタビューをお届けしていきます。

・ジョン・ヴィニャッキ(John Vignocchi)氏とは?

『ディズニーインフィニティ3.0』
▲ジョン・ヴィニャッキ氏。

 ジョン・ヴィニャッキ氏は、『ディズニーインフィニティ』のバイス・プレジデント(Vice President, Disney Infinity, Disney Interactive)を務めています。ゲームのデザイン、製作、ビジネス・デベロップメントの分野で10年以上の経歴を持ち、ディズニー・インタラクティブではアバランチ・ソフトウェアのチームや、各映画製作チームと連携し、ディズニーインフィニティにさまざまなストーリーやキャラクターの息吹を吹き込んできました。

 そんなジョン・ヴィニャッキ氏(※インタビュー中ではJV)は、どんな思いで本作の制作に携わったのでしょうか? インタビューでは、『スター・ウォーズ』の世界観を取り込むまでにどんな経緯があったのかについてもフォーカスしていますので、ファンはぜひチェックしてください。

『ディズニーインフィニティ3.0』

――今回のバージョンから『ディズニーインフィニティ』の世界に世界的にポピュラーな『スター・ウォーズ』のフランチャイズが加わりました。ファンにとってはまさに夢の組み合わせとも言えるタイトルとなりましたが、それを実現するまでの開発の背景などをお聞かせ願えませんか?

JV:私たちが最初の『ディズニーインフィニティ』を完成させたころ、ルーカスフィルムがDisney傘下に入ることが発表されました。

 その時には、すでにマーベルをフィーチャーした『ディズニーインフィニティ2.0』の開発が始まっていたのですが、その後すぐ私たちはルーカスフィルムと会って、『ディズニーインフィニティ』は『スター・ウォーズ』サーガのすべてをゲームに取り込める唯一のプロダクトだと考えていて、なんとしても『スター・ウォーズ』を『ディズニーインフィニティ』に欲しいと訴え続けたんです。

 度重なる交渉の結果、彼らは『スター・ウォーズ』のインフィニティへの導入に合意してくれました……それも、アニメーションシリーズの一部だけではなく、なんと当時まだ誰も詳しい情報を知らなかった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も含めてです。こうして、『ディズニーインフィニティ』には7つの『スター・ウォーズ』の映画と2つのアニメーションシリーズが含まれることになったわけです。

『ディズニーインフィニティ3.0』
『ディズニーインフィニティ3.0』
●『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』とは?

 12月18日に公開される映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は『スター・ウォーズ』の新たなる3部作の第1弾です。『ジェダイの帰還』から約30年後を舞台に“まったく新しい愛と戦いの物語”が描かれます。

 砂漠の惑星で暮らす孤独なヒロイン・レイの運命は、ある出会いによって一変することに。旧シリーズの不朽のキャラクターたちに加えて、重要なカギを握るドロイド BB-8、ストームトルーパーの脱走兵フィンなどが登場します。

 また、十字型のライトセーバーを操るカイロ・レンは世界中が注目する悪役です。

――『ディズニーインフィニティ3.0』は、ルーカスフィルム、マーベル、ディズニーとディズニー/ピクサーのユニバースを横断してまとめているプロダクトですが、この信じられない共演がゲーマーたちの間でどのような化学反応(の連鎖)を起こし得るのかお聞かせください。

JV:『ディズニーインフィニティ』がユニークなのは、プレイヤーが自ら創りあげたコンテンツを彼ら独自のストーリーで展開できる点です。我々のシステムは日本語のテキストエディターにも対応していますので、皆さんのストーリーを伝えながら他の日本のユーザーにダウンロードして楽しんでもらえるのです。

 きっと、日本のプレイヤーが『スター・ウォーズ』のキャラクターを使って作成したスタジオジブリのストーリーを展開するなど、おもしろい化学反応が期待できるのではないでしょうか。

『ディズニーインフィニティ3.0』 『ディズニーインフィニティ3.0』
『ディズニーインフィニティ3.0』 『ディズニーインフィニティ3.0』

――読者のために、『スター・ウォーズ』や『インサイド・ヘッド』のプレイセットの注目点などを教えていただけますか?また、今後追加されるプレイセットについてもお聞かせください。

JV:今回のプレイセットのハイライトとしては、まず『スター・ウォーズ』プレイセットでは映画に登場するライトセイバーのコンバットと、ユニークな乗り物で飛んだり地上を移動できる点ですね。

『ディズニーインフィニティ3.0』
『ディズニーインフィニティ3.0』 『ディズニーインフィニティ3.0』
『ディズニーインフィニティ3.0』

 『インサイド・ヘッド』プレイセットは、マリオやレイマンのシリーズに代表されるプラットフォーマー系のゲームなので、『スター・ウォーズ』よりも女性やキッズのプレイヤーにアピールする部分が大きいでしょう。米国やヨーロッパでは、『ディズニーインフィニティ』全ユーザーの50%近い大変多くの女の子のプレイヤーがいます。私どもにとってゲームのジャンルに多様性を持たせることは大変重要と考えています。

『ディズニーインフィニティ3.0』
『ディズニーインフィニティ3.0』

――新しいトイ・ボックスHUBの仕様と使い方を教えてください。

JV:トイ・ボックスはゲームの中心となる部分です。新しいトイ・ボックスでは、バトル・運転・建設・走り方や農業まで、提供される本当にたくさんの機能をプレイヤーの皆さんにわかりやすく教えてくれます。『ディズニーインフィニティ』ではやることがたくさんあって、まるでそれ自体がゲームプラットフォームになっているとも言えるのです。

『ディズニーインフィニティ3.0』 『ディズニーインフィニティ3.0』
『ディズニーインフィニティ3.0』 『ディズニーインフィニティ3.0』

――『3.0』を出すにあたって、新しい消費者層ターゲットへのリーチを想定されていますか? その場合、『3.0』が初めてというユーザーと既存のユーザーへのメッセージをお聞かせください。

JV:『ディズニーインフィニティ』はどんなユーザー層にも必ず何らかのコンテンツを提供できるプロダクトです。

 例えば、私どもは『ディズニーインフィニティ』というゲームが一つのゲーム機であるかのようにプラットフォームとして成り立つようデザインしてきました。時を追うごとにディズニーは新しい映画とアニメーションシリーズを世に送り出していますが、私たちはそれらを独立したゲーム・エクスペリエンスとして『ディズニーインフィニティ』に追加しています。

 『スター・ウォーズ』のようなスペースバトルゲーム、インサイド・ヘッドのようなプラットフォーミングゲームがその例です。これらはまだ始まりに過ぎませんが、私たちは日本のゲームファンの皆さんに『ディズニーインフィニティ』をプレイしていただけることを誇りに思い、そして私たちのゲームを好きになっていただければと思っています。

 読者の皆さんからの『ディズニーインフィニティ』で展開して欲しい新しいジャンルのアイデアのコメントは大歓迎です。ぜひ、皆さんの声を聞かせてください!(ジョン・ヴィニャッキ氏のTwitterアカウント @JohnVignocchi

動画:『ディズニーインフィニティ3.0』Overview トレーラー

 インタビューはいかがだったでしょうか? 『スター・ウォーズ』シリーズのプレイセットは、スターター・パックに同梱されている“共和国の終焉”プレイセット以外にも、エピソード4~6をモチーフにした“帝国への反撃”プレイセット(11月12日発売)に加え、12月18日に全世界同時刻公開される映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のプレイセットが映画公開と同時の12月18日に発売される予定です。

 またAmazon限定商品として『インサイド・ヘッド』のプレイセットも12月18日に発売されるので、こちらも注目しておいてくださいね。

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