2015年11月17日(火)

『MHF-G』G9の目玉・ラヴィエンテ猛狂期の詳細は!? G級進化武器の詳細や新スキル、遷悠種ベリオロスに迫る

文:る~ぱ

 カプコンがサービス中のオンラインハンティングアクション『モンスターハンター フロンティアG』。11月18日に実施される大型アップデート“G9”についての開発者へのインタビューを掲載する。

『モンスターハンター フロンティアG』

 “G9”ではラヴィエンテ猛狂期(もうきょうき)が姿を現す。さらに、新モンスター・トリドクレスや第四の遷悠種・ベリオロスの登場、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とのコラボや定期開催イベントのリファインなどが行われる。

 今回はG9アップデートについて、宮下輝樹プロデューサーと、関野亮央運営プロデューサーに、その内容をうかがった。G級のラヴィエンテに興味がある人だけでなく、ラヴィエンテに挑んだことがないという人もぜひご覧いただきたい。

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▲左が宮下さんで、右が関野さん。

ラヴィエンテは地下アイドル!? 遊びやすさとおもしろさを両立した狩り

――やはり今回のアップデートの目玉はG級ラヴィエンテことラヴィエンテ猛狂期になるのでしょうか?

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宮下:そうですね。少しでも早くラヴィエンテ猛狂期に挑戦したい、というハンターさんのために、公認ネットカフェで先行体験会をやらせてもらいました。来てくれたハンターさんは今までのラヴィエンテを知っていた人たちばかりでしたが、皆さん楽しんで狩猟してくれたので、手ごたえは感じています。

 単調な狩猟風景を変えたくて“ラヴィエンテの背中に乗れる”とか“フィールドが変化するギミック”などが追加されています。それらを驚きながらプレイしてくれたのは素直にうれしかったですね。

関野:皆さんで1体のラヴィエンテ猛狂期に挑んだのですが、初めて会った人なのにワイワイ話しながらプレイしていましたね。それ自体はうれしいのですが、「本番想定でチャット使ってくださいね」とお願いすることもありました(笑)。

――参加したハンターさんの評判はどうでしたか?

関野:「よくも悪くもラヴィエンテらしい」という声が多かったですね。そういう意味ではいい感じにまとまったのかなと。

宮下:これまでのラヴィエンテの雰囲気を残しつつも、目新しい要素がいっぱい入っています。

――参加人数や大討伐フェイズはこれまでと同じ仕様になるのでしょうか?

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宮下:ラヴィエンテ猛狂期に関しては参加人数の変化はありません。24~32人で挑戦できます。フェイズ(進行度)は少し減らして5つになっています。

関野:現状のフェイズの多さが「ラヴィエンテは時間がかかる」という印象につながっていると思うので、そこは減らしています。フィールドが変化するメリハリもあるので、体感的には短く感じると思いますよ。

――ラヴィエンテに関する修正は、これまでの意見・要望からきているのでしょうか?

関野:先ほどもお話ししましたが、「ラヴィエンテは大変そう」というイメージを払拭したいという意図があります。ラヴィエンテは“シーズン7”で実装されているのですが、現在は進化武器はあまり使われていませんし、システム的な部分で二の足を踏んでいる人も多いと思います。

 いざ挑戦してみようにも、参加するにはいろいろなお作法があって大変そうと、感じているのではないでしょうか? その一方で一部には熱狂的なファンがいるという、地下アイドルのような存在です(笑)。

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宮下:そのため、押さえなくてはいけないポイントがすごく多かったです。やり込み要素は残しつつ、ライトなハンターさんにも遊んでもらえるようにチーム内でも議論を重ねました。

 先ほどのフェイズの話もそうですが、攻撃力や体力などを試行錯誤して調整したバージョンを先行体験会でプレイしてもらいました。想定していた時間で討伐してもらえたので、そこはうまくいったのかなと。あと、ラヴィエンテ猛狂期に対する報酬に対してご意見をいただきましたが、これもおおむね好評をいただいています。

――討伐時間はどれぐらいになるのでしょうか?

宮下:秋葉原の先行体験会では50分~1時間で討伐を達成されていましたが、そこはぜひ挑戦してからのお楽しみということで。ただ、G級進化武器を強化していくなど、装備によって狩猟時間は短くなっていくと思います。

関野:あとは慣れですかね。弱点部位をいかに効率的に狙うか……ただ、このへんは他のモンスターと感覚的には同じだと思います。

――PS3版やWii U版など、Xbox 360をのぞくコンシューマ版のサービス開始から始めた人はラヴィエンテに挑戦したことがない人もいると思います。

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関野:タイミング的に進化武器に触れる必要がないですからね。「パローネ=キャラバンで何かやっているけど……」っていうイメージでしょうか。

宮下:そういった人にも遊んでもらいたいという課題もあって、既存のラヴィエンテは4人からでも挑戦できるようにリファインしました。初めての人はそこで練習してからG級にチャレンジすることもできますよ。

――ラヴィエンテが姿を見せてから5年間、試行錯誤があったわけですね。

宮下:本当の意味での試行錯誤はここ1年ぐらいですかね(笑)。

関野:ラヴィエンテをやったことがないハンターさんは、どうすればラヴィエンテに挑戦してくれるか、というアプローチからスタートしています。1年とはいえ、結構な時間でラヴィエンテと向き合っていましたね。

――開発スタッフでテストする時も、32人でやるのですか?

宮下:もちろんです! 開発メンバーで「これから32人で行きますー」って(笑)。それを後ろから見ながら「この絵面はダメだろう」とダメ出ししながら調整していきました。

――ラヴィエンテ猛狂期ならではのギミックについて可能な範囲で教えてください。

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宮下:実は10月30日に公開したPVにも全ギミックは入っていません。

関野:今回、宮下からPVについてギリギリまで注文が入っていましたね。

宮下:ゲームの流れを全部見せちゃうとつまらないので。一部を隠すとか見せ方を変えるとか、かなりいじっています。ですので、まだ出ていないものもあります。

――やはり“根性”つぶしはあるのでしょうか?

関野:もちろん(笑)。“根性”系はあまり役に立たないと思います。

宮下:見せていないものも含め、先行体験会での反響は大きかったです。

関野:2回目のプレイ以降はどうしても攻略に寄っていくと思うので、初回プレイはあまり深く考えずに楽しんでほしいですね。

――ある程度、力つきるのは想定内の難易度になっていると。

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宮下:そうですね。支援側のバランスもありますので、ある程度はやられてもらわないと(笑)。最初の1、2回はどんどんオチてください(笑)。

関野:ただ印象的には「時間はかかっても倒せた」ということになりやすいと思います。

宮下:ラヴィエンテ実装時のような「これは倒せない!」ということにはならないかと。

――初めてラヴィエンテに挑戦する人にアドバイスをいただけますか?

関野:そんなこともあろうかとお作法をまとめた解説動画を用意しましたので、そちらをぜひ一度ごらんください。

宮下:このムービーもかなり手間がかかっているのですが、それだけ我々も本気ということです。

――フィールドが崩れていくシーンが印象的でしたが、エリアが狭まるということなのでしょうか。

宮下:そういった意味合いもあるかもしれません。フェイズが進むとモンスターだけでなく、フィールドも凶悪になっていきます。

関野:そもそもあのラヴィエンテと戦わないといけないのに、フィールドにそこまで凶悪のものがあると大変なので、ある程度は調整しています。

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宮下:ただ単調にならないように、移動しないといけないアクションやギミックを用意しています。先行体験会での、「ここだと攻撃を回避できる」と気づいた人のしてやったり、という顔は印象的でしたね(笑)。

関野:オンラインゲームなので、そういった拡散も大事なので、ちょこちょこネタを仕込んでいます。

史上最強の名に間違いナシの“G級進化武器”

――G級進化武器は“史上最強”ということですが。

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宮下:いろいろ語弊もあるので、いままでは“最強”といううたい文句は避けていたんです。でも今回は解禁しようと。オンラインゲームなのでまわりもちょっとずつ強くなっていくでしょうが、しばらくは最強です!

関野:G9期間に限らず、しばらくは最強に君臨するというのがコンセプトです。ハンターが目指すべき性能として欲しくなる性能になっています。

宮下:性能を公開することは悩みもしました。出しちゃったらオチがついちゃいますし、何よりも今頑張って武器を作っている人のモチベーションがなくなってしまう可能性がある。

関野:でもコレ出さないと満足いくわけない。思い切った結果になりましたが、いい反響をもらえたと思います。

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――レベル100でこのパラメータということですが、どのあたりで既存のG級武器を超えるのでしょうか?

宮下:細かくは言えませんが、強化のハードルはかなり高めです。4種類あるので、1つ作っても複数持ちたくなるような設計にしているのがポイントですね。4種類でどれが最適解というのは皆さんの中で大いに議論してください。

――開発陣オススメの派生はありますか?

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関野:武器種によって違うと思います。無難なのは攻撃力特化の“燦然”(さんぜん)ですが、ランスの場合はリーチ特化もアリだと思います。

宮下:いい意味で、選択で迷ってほしいですね。G級直前まで鍛えてから、周りの評判や様子を見てから決めるというのもアリかと。

――防具“ラヴィ:猛シリーズ”のスキル“不退ノ構”は何かの間違いでしょうか?

関野:間違っていません(笑)。武器だけでなく、防具も振り切っていますね。現在だと、スキル構成がほぼ固定化しているのでそこに一石を投じた感じですね。ちょっと石が大きすぎるかもしれませんが(笑)。

宮下:いろいろ入れていたら長くなったので、スキルの説明はまさかのリスト化です。

――現状のプレイヤーが発動させているであろう火力系スキルがほとんど入っていますね。

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関野:火力に特化しているのでだいたいありますね。逆に、付けておけば安心という防御系のスキルは軒並み無効化する両極端さが特徴です。

宮下:まさかのアイテムまで無効化という思い切ったシステムも搭載しています。ただ、攻撃力は高いので人気は出ると思います。

――これもGXレベル7まで強化できるのでしょうか?

関野:強化の流れは通常のG級防具と同じですがハードルはそれ以上です。ただG級進化武器ほどではないので、武器を強化していくなかで大部分はそろうと思います。他のモンスターの素材集めは、ラヴィエンテの息抜きになってくれれば。ずっとラヴィエンテにならないようにということで。

――“ラヴィ:猛シリーズ”は精錬できるのでしょうか?

関野:できます。“不退”のスキルポイントが全部位2ポイントずつ付いています。なお、“不退ノ構”はしばらく“ラヴィ:猛シリーズ”のみになると思います。

――“元気のみなもと”は無効化されないのでしょうか?

関野:“元気のみなもと”の効果はありません。

――“不退ノ構”で空いたスペースに火力スキルを詰め込むとすごいことになりそうです。

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宮下:スキルもかなり思い切ったものになっています。G級進化武器のことを指して“最強”の号令をかけたのですが、「G9アップデート全部最強で行く!」とスタッフも燃え、いろいろすごいことに(笑)。

関野:ただ防御系のスキルが発動しない点を補う必要は出てくると思います。あとは100%を超えた会心率で攻撃力が上昇する“閃転”というスキルがあるので、どこまで会心率を上げるのか、という選択もあります。

宮下:アップデートごとにスキル構成を入れ替えてもらいましたが、今回はかなり大きく変化しそうです。

――そのラヴィエンテを倒すには『G9プレミアムパッケージ』の装備があると便利だと。

関野:宣伝ありがとうございます(笑)。パッケージ装備は初めてラヴィエンテに行く時のお作法に近しいところがありますね。武器は使いやすさを重視していて、防具は防げるようになっておくとだいぶ楽になるスキルが最低ラインとして発動しています。

新モンスターが続々登場! 遷悠種ベリオロスが決まった経緯とは!?

――新モンスターのトリドクレスは、フォロクルル以来の鳥竜種です。

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関野:最初にビジュアルが完成して、スタッフから「これを飛竜種にしていいですか?」と言われたのがトリドクレスとの出会いでした。パッと見、骨格は飛竜種なのですが、「どう考えても鳥竜種だろう!」と返しました。

宮下:いつのまにか名前に“トリ”が入っていましたからね。何度か突っ込んだのですが、こだわりですね(笑)

――どのようなコンセプトのモンスターなのでしょうか?

関野:今回のアップデートのメインはラヴィエンテですが、ラヴィエンテ以外の魅力も必要というのが始まりです。雷属性のモンスターは本作だと埋もれがちですが、最終的にはいいモンスターに仕上がったと思います。HR100から挑戦できますし、比較的とっつきやすいモンスターになっています。

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宮下:派手さはあるけど慣れれば挑める、鳥竜種なので体力もそれなり……そこまでストレスなく狩れると思います。

――ラヴィエンテの箸休め的にも狩ってもらいたいと。

宮下:そうですね。実装時期も一週間遅らせて11月25日に狩猟解禁ですので、気分転換に挑戦してもらいたいですね。鳥竜種としてはアクションも凝っていて、雷を使った動きとかバリエーションが豊富です。

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関野:いやらしいモンスターが多い本作の中では比較的強さはおとなしめかなと。でも、武器と防具、スキルはウケそうなものを選びました。

――第4の遷悠種ベリオロスについて教えてください。

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宮下:ジンオウガから始まって、イビルジョー、ブラキディオスと続いて、キャッチーなモンスターを入れたくて白羽の矢が立ちました。人気の理由が防具のデザインだったので、ちょっと状況を見つつ、12月で冬ですしタイミング的にはバッチリかなと。

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――ベリオロスを見ると、ナルガクルガも期待したいところですが。

宮下:それはちょっと待ってください(苦笑)。

――似ているシルエットで同じく氷属性の飛竜種としてデュラガウアがいるので、ベリオロスは来ないと思っていました。

宮下:そこはあまり関係ありませんね。人気があって皆さんの要望が強いモンスターや、それ以外でも変化球を狙って実装していきます。

――ナンバリングシリーズのベリオロスとは動きもだいぶ違うのでしょうか?

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宮下:遷悠種はもともとの動きを入れつつ、本作らしいアクションを組み込むコンセプトなので、ベリオロスもそうなっています。ベリオロスを知っている人は「ああやっぱりベリオロスだ」と思いながら「なんだこれ!」という感じになるかと。

関野:遷悠種特有の根性無効攻撃は挑戦してからのお楽しみで(笑)。大技はないと寂しいですからね。

――遷悠種についてですが、これまで実装されたモンスターについてはユーザーからどのような反響がありましたか?

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宮下:大きかったのはBGMですね。専用BGMがあるモンスターは盛り上がります。あとは達成時のBGMとか。あとは本作らしいアクションが入っていて楽しいという声がありますね。「中にはもっと恐暴にしてくれ」というハンターさんもいらっしゃいました(笑)。

関野:その手の要望は実装当日が一番多いですね。一番熱量高いハンターさんたちが「もっとはっちゃけてほしい」とリクエストしてくれます。とくにイビルジョーが(笑)。

――イビルジョーはもう少し変化があるのかなと思っていました。

宮下:イビルジョーはもともとの攻撃パターンが少ないので、イビルジョーを選んだ時はもっと変化をつけよう思っていましたが、あれが限界でした(苦笑)。ただ、イビルジョーはこれで終りません! “餓え喰らうイビルジョー”というのを用意していますし、さらに、もっと凶悪なイビルジョーも準備していますよ(笑)。

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関野:そういう意味ではジンオウガやブラキディオスはウケがよかったです。ただ、ブラキディオスに関しては、爆破属性がせっかくの新要素なので、もっと振り切ってもよかったという声もありました。

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宮下:ジンオウガは一週間で70万体討伐という驚異のスピードでした。ベリオロスもこのぐらい討伐していただけるとうれしいですね。

――G級進化武器のインパクトが大きいのですが、遷悠武器の強化などは予定されているのでしょうか?

宮下:現状は予定ありません。

――わかりました。G級対応や特異個体モンスターはどういったスケジュールで実装されるのでしょうか?

関野:アップデート当日がラヴィエンテ猛狂期で、翌週はトリドクレス、12月中旬がベリオロスなので、その後にちょこちょこと実装していきます。順番もある程度決まっていますが、目新しさやラヴィエンテ猛狂期に向けたスキルの組み合わせなど、動向を見つつ、解禁タイミングを調整していきたいとは思っています。

――実装時は素材を集めやすくなるイベントなどは行われるのでしょうか?

宮下:素材集めというよりも、狩猟解禁イベントとして、クエストに行きたくなるような形を考えています。

――今回の特異個体&G級モンスターは、『MHF-G』オリジナルモンスターばかりですが意図はあるのでしょうか?

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宮下:たまたまです(笑)。この手のバリエーションは製作途中でスケジュールを変更することもありますね。特異個体のヴォルガノス亜種は実はG8の予定だったのですが、G8そのものがかなりのボリュームになりましたので、このタイミングに変更しました。

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関野:言われたからというわけではないですが、勝手知ったるモンスターたちなので、特性を生かした内容になっているとは思います。G級エスピナス亜種は持ち味を伸ばして凶悪になっています。「ちょっとヤダな」と懐かしい印象がよみがえるような感じになっています。ぜひ一回は上手に焼かれてください(笑)。特異個体のヒプノック希少種はいやらしさが増しています。

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宮下:空中でいろいろやらかしていますね。

関野:鳥竜種に手厚いアップデートです(笑)。

武器のバランス調整とリファイン内容について

――大剣と太刀の強化コンセプトについて教えてください。

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関野:太刀に関しては早い段階で決まっていて、残りは結構悩みましたね。「大剣は今でも十分強いだろう」という発表した時の反響も予想していました。

 武器の調整も恒例となってきたので、ここを調整してほしいというピンポイントの意見をもらえるようになりました。狩猟笛は「あえて強くしなくていいから旋律のバリエーションとかも検討して欲しい!」といった、より具体的なご要望も(笑)。

――穿龍棍実装時から考えると、武器のバランスはかなり取れてきていると感じますが、新武器種の予定などはありますか?

宮下:それは……もうちょっとお待ちを。新武器種を作るのはかなり大変なんですよ(苦笑)。天ノ型、嵐ノ型もありますし、実装タイミングで武器も何十本も作らないといけません。

――最初は地ノ型だけでもいいのではないでしょうか?

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宮下:ホントですか? 最初はそんなふうに言っていても「絶対欲しい」という声が出てきますよ(苦笑)。

関野:穿龍棍もかなり時間がかかってできたので、もう少し待っていただければ何かしらの答えを出せると思います。

――期待しています! 状態異常の調整は双剣を意識した修正なのでしょうか?

関野:アプローチの違いですが、一撃ごとに判定を行うことで、より立ち回りを意識してもらったり、より効果を出すためになります。特に双剣の麻痺と睡眠はゲーム内の値を上げましたので、恩恵の影響は大きいと思います。

――リファインは猟団で挑戦するものが目立っていますね。

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宮下:ラヴィエンテが大人数で挑むコンテンツなので、猟団をからめたテコ入れをしたいと思い、定期開催イベントにからめました。どちらにしてもラヴィエンテに行くには人がいるし、定期開催イベントも人がいる。運営としては猟団に入っていただき、みんなでワイワイ楽しんでもらいたいですね。

――狩人珠に9段階目のスキルが追加されました。

関野:大きくわけると複合系と、対ラヴィエンテ猛狂期のようなスキルになります。ラヴィエンテを考慮すると9段階目があると予想していたハンターさんも多かったと思います。ただ、必須というわけではないので、1つの目標にしていただければと。

――素材の入手ガイドはありがたいと思います。

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宮下:実はあれは手作業でやっているんです。発表したら、「直接クエストに行けるようにしてほしい」というさらなる要望もありました。それも最初は考えたのですが、クエストの種類が多いため今の形に落ち着きました。全素材に何かしらのコメントが入っています。

関野:確かに直接行ければ利便性は上がるのですが、工房に居ついてしまい、広場に人がいなくなるのも困りものかと。ただ、受注だけはできてもいいかなとは考えています。

――今からそういったシステムを導入すること自体は可能なのですか?

宮下:技術的には可能です。とはいえ青い空を見ることなく進めるハンターライフは要検討かなと(笑)。

――年末年始に向けたイベントはありますか?

宮下:恒例になっている迎春祭などの他に、いろいろなキャンペーンを用意しています。また、年末と年始に1つずつ開発運営レポート動画版を用意したいと思っていますので、そこで新情報を出せればなと。

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関野:今回はアップデート前に動画を出せなかったので、新しい情報の出しどころを悩んでいました。なので年末年始には2016年の要素をちょこちょこ出していく予定です。

宮下:年始は2月のアップデートや次回大型アップデートに関する話がメインですね。

――次の大型アップデートは『MHF-G』として1つの節目だと思いますが、何かサプライズはあるのでしょうか?

宮下:詳しくは言えませんが、いろいろと仕込んでいるところです。

――『MHF-G』について新規ユーザーを導入する施策は予定していますか?

宮下:施策としてはCAP(カプ)をチャージすると両方のアイテムを入手できる、などを考えています。それであれば『ドラゴンズドグマ オンライン』のプレイヤーも『MHF-G』にちょっと来てくれ、その逆もあるのかなと。

 あとアプリの『モンスターハンター エクスプロア』も人気なので、そことのコラボができないかと前向きに考えています。ユーザーの取り合いではなく、どのタイトルも楽しめるようなものにしていく予定です。その辺を踏まえるとカプリンクの機能も充実させたいですね。

――最後にユーザーに向けてメッセージをお願いします。

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関野:8年目を迎えましたし、老舗のプライドみたいなものを意識しつつ、新しいことにもチャレンジしていきたいです。まずはこれまで遊んでくれている人たちに満足いただいて、リファインが少しでも響いたら、離れていた人にも戻ってきてほしいですね。定期開催イベントの狩人祭など賑わいを見せているので、引き続き、定期開催イベントにも注力していければと考えています。

宮下:G9アップデートはラヴィエンテ中心になっていますが、コミュニティや猟団にも力を入れています。G級進化武器を目的として、既存ユーザーはもちろん、新規ユーザーも追いつきやすいようにしているので、ぜひプレイしてみてください。

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