2015年11月26日(木)
旭 蓑雄先生が執筆する電撃文庫『MOE―召喚(め)しませ!おとめなえいたんご』の紹介記事をお届けします。
2050年の日本――そこでは英単語を“萌えキャラ”に擬人化したVRゲーム『えいたんご☆ますたぁ@Vあーる』が大流行していた!!
本作は仮想空間(VR)にプレイヤーが入り込んで遊ぶネットゲームが一般化した近未来を舞台に、MMOとMOEを愛するオタクたちの熱いゲームライフ描いた青春物語です。
主人公の高校生・ケイタは、数学とパズルと『えいたんご☆ますたぁ@Vあーる』に登場する単語キャラクター・explodeをこよなく愛する少年。彼は所属するギルドの仲間たちと協力して、explodeの入手クエストに挑むのですが……。
「エクスプロードの箱を秘めし、斑な墓地!? 聖祖が眠れぬ浅き闇、燃ゆる剣によって終わりへ!」――こんなクエスト名、ちょっと奇妙じゃないですか!? しかも、その内容がこれまた奇妙。19世紀のロンドンに暮らす英国貴族の隠された秘密を暴くこと、なんて……(もちろん、ゲーム内に構築された英国ですが!)。
キャラクター愛を熱く語ったり、腐女子との交流に戸惑ったり、ゲーム好きなら共感できる楽しいオタクトークが満載。その一方でクエストの謎を解くためのギミックには、本格的な暗号やアルファベットを使った言葉遊びが使われていて実に読み応えがあります。
萌え×謎解き。これは新しいノベルのスタイルかもしれません♪ そうそう、MOE=萌えだとばかり思っていると意表をつかれますよ!
本作で注目すべきは、explodeちゃんでしょう!! ケイタが愛するこの娘さんは、名の通り、explode(※爆発するの意)を擬人化したキャラクターです。ゲーム内で彼女を入手すると、モンスターや他のプレイヤーを爆発する攻撃スキルを入手できます。
でも、彼女の一番の魅力は愛らしい容姿と性格♪ 小柄な肉体にシルバーブロンドの髪。ホットパンツとニーハイストッキングの間にできる絶対領域がまぶしい……。この外見で子供っぽくツンデレ発言をするのですから、ユーザー人気の高さは想像がつきますよね?
中でも熱心なファンは“エクスプローディアン”と呼ばれ、ケイタもその1人です。エクスプローディアンの中では、ケイタの同級生の梨奈麻衣ちゃんがオススメ!! 彼女は自称・explodeの大ファンで、秋葉原でコスプレまでしているのだとか。
最初、ケイタは三次元美少女の麻衣ちゃんを警戒して、自分のオタク趣味を隠そうとします。どちらのほうがexplodeへの愛が深いか、ガチで張り合ったりもします。この2人のビミョーな関係も物語のスパイスになっているので、注目してくださいね♪
(C)旭 蓑雄/ KADOKAWA CORPORATION 2015
イラスト:keepout
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