2015年12月2日(水)

『レインボーシックス シージ』プレイの感想。天井や壁からも敵がくるスリリングな心理戦がたまらない!

文:コジ

 PS4/Xbox One/PC用ソフト『レインボーシックス シージ』の12月10日発売まで待ち切れず、北米時間11月25日~29日開催のオープンβテスト(PC版)に単身で乗り込んでみました。

『レインボーシックス シージ』

 オープンβでプレイできたモードは、5対5のマルチプレイ“TDM-爆弾(チームデスマッチの爆弾解除)”と、5人協力プレイのテロリストハント“爆弾解除”の2つ。テロリストハントは1人でも遊べたので、まずはそこでしっかりと操作系を覚えることに。

『レインボーシックス シージ』
▲最初に選んだオペレーターはサッチャー。範囲内の電子機器を全て停止させるEMPグレネードを使うのですが、肝心の電子機器がどこにあるのかわからず……。
『レインボーシックス シージ』
▲そこで、電子機器を探知できるIQをチョイス。彼女を使うことで、罠の設置場所の傾向がなんとなくわかり、サッチャーをうまく使えるようになりました。

【テロハント】前半戦と後半戦のギャップが刺激的

 テロリストハント“爆弾解除”の目的は、建物内にある2つの爆弾を解除すること。それを守るテロリスト集団“ホワイトマスク”は、基本的にマップ中央の大きな建物に立て篭もっています。

 プレイの流れとしては、まずテロリストを倒しながら1つ目の爆弾が設置されている場所へ。爆弾解除システムを作動させると、周囲から無数のテロリストがその部屋へ次々と突入してきます。

『レインボーシックス シージ』

 その猛攻に45秒間耐えると1つ目の爆弾解除に成功。弾薬を補給したあと2つ目の爆弾設置場所に向かい、同様に解除します。

 プレイしていて楽しいと感じたポイントは、他のFPSにはない戦術の幅広さ。爆弾が設置された建物に侵入する際、ロープでラベリングしてどの窓からでも内部に突入が可能です。

『レインボーシックス シージ』

 これをうまく使うと、扉を派手に破壊してテロリストの注意を引き付け、別の味方が窓から浸入して挟み撃ちにできます。窓や扉に限らず、壁や床に穴を開けて浸入経路を確保することもできるので、戦術を試行錯誤していく楽しみが尽きません。

 テロリストの罠もかなり巧妙で、やり応え抜群。AIがとても優秀で、まるで人が操っているかのように、死角に爆弾を設置したり、有刺鉄線を廊下に張り巡らせたりし、そう簡単に侵入を許してはくれません。

 ひとつひとつ罠を破壊して慎重に進むか、別のルートを探すか、いろいろ工夫のしがいがあります。

『レインボーシックス シージ』

 そうして爆弾解除システムを作動した後は、激しい銃撃戦に。無数のテロリストがいっせいに部屋に突入してくるので、プレイヤーが分担して侵入経路を押さえる必要があります。

 ここで生存している味方が少ないと、猛攻に耐えるのは至難の技。爆弾解除システムを作動させるにも、生存者が全員が集まってから実行するのが大事だと感じました。

 爆弾に到達するまでの緊迫した前半戦と、テロリストとの乱戦になる爆弾解除中の後半戦。このメリハリがテロリストハント“爆弾解除”の魅力といえるでしょう。

『レインボーシックス シージ』

【マルチプレイ】予測不能な侵入に驚きの連続

 操作に慣れてきたところで、5vs5のマルチプレイで腕試し。爆弾解除が目的のオフェンス側と、それを阻止するディフェンス側に分かれ、攻守を交代しながら3ラウンド先取したほうが勝ちです。

『レインボーシックス シージ』

 マッチ開始後、オフェンス側はドローンを操作して建物内部を偵察、一方のディフェンス側は罠の設置を行う他、オフェンス側が操るドローンを破壊して敵に情報を与えないことが目的です。すべてのドローンが破壊されるか、一定時間が経つとメインの戦闘に突入します。

 オフェンス側は、最初の偵察で爆弾の位置や守りを固めている場所の目安は大体わかるものの、それ以外はまったくの未知。ディフェンス側は、オフェンス側がどこから建物内に浸入してくるかわからない状況になり、お互い緊迫した状況に。

『レインボーシックス シージ』

 オフェンス側を体験して感じたのは、設置した罠の解除に手間取っていたり、集団で1カ所からの浸入にこだわっていたりすると、かなり分が悪いということ。そもそも1度やられると復帰できないので、上記のような状況で、1人が倒された後に立て続けにやられるケースが多々ありました。

 人数の差が勝敗を分ける最大のポイントになるのですが、集団行動が正しいかどうかは考えもの。時には、単独でオトリになることが、チームを勝利に導くこともありますし、実に奥が深いです。

 ディフェンス側は、爆弾までのあらゆる浸入経路を押さえるという、やるべきことは明確なのですが、その浸入できる場所が多すぎて……。天井や窓など警戒すべきポイントが多く、「そんなところから!」と驚かされることばかりで、とてもスリリングでした。

『レインボーシックス シージ』

 オープンβでは、爆弾を解除する前にどちらかが全滅する形での決着が多く、ワイヤーアクションが加わった従来のFPSのような感覚でプレイしている人が多かったイメージ。ですが、オフェンス側もディフェンス側ももしうまく連携が取れていて、各種ガジェットを使いこなしていれば、また違った展開になるのかもしれません。

 『レインボーシックス シージ』を知った時は、難しいFPSというイメージがありましたが、実際にやってみてそうは感じませんでした。各オペレーターの役割がはっきりしているので海外の人とも連携できましたし、作戦がうまくいった時の気持ちよさは最高です。

 体力が回復せずリスポーンもないので、ちょっとした油断から一気にチーム全滅の危機に陥ってしまうこともあり、その緊張はたまらないものがあります。12月10日の発売後、世界中の人たちといろいろな戦術を練って遊べると思うと、とても楽しみです。

『レインボーシックス シージ』

データ

▼『レインボーシックス シージ』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:Windows
■ジャンル:STG
■配信日:2015年12月10日
■価格:7,500円+税

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