2015年12月16日(水)
『もし、この世界に神様がいるとするならば。』弓倉ネジ役・浪川大輔さんインタビュー完全版
“もし神様がこの世界にいるとするならば。私の願いは、たった一つ。彼と一緒に、生まれ変わりたい。”――Rejetが贈る純愛乙女ゲーム『もし、この世界に神様がいるとするならば。』より、弓倉ネジ役・浪川大輔さんの収録後インタビューが到着。電撃Girl’sStyle12月号に掲載されたインタビューの完全版をお届け!
▲通常版ジャケットイラスト | ▲弓倉ネジ(声:浪川大輔)/明るい性格で友人も多いムードメーカー的存在。陸上部のエースで将来を有望視されているが、気が強く口の悪さが問題になることも。 |
――収録を終えての感想をお願いいたします。
セリフの量が膨大でしたので、それぞれのキャラのシナリオのボュームが、かなりある作品に仕上がっています。僕が演じたネジは非常に元気で、感情の起伏が激しい子でしたので、ついていくのが大変でした。あと、彼は本当に走るのが好きなんだなと感じるほど、つねに走っています。
――わずかな時間も活用して走るなど、努力家なのかなと思ったのですが……。
努力家というより、単純に走るのが好きなんだと思います(笑)。とにかく、走っていたい人なんですよ。また、ネジは少し斜めに構えているような見た目から悪い子に見えてしまうかもしれませんが、実際はすごく素直ないい子ですね。なので、彼の外見のイメージでプレイされた方は、内面とのギャップを感じるかもしれません。
――どんなところがいい子だと感じましたか?
主人公のことをかわいいと思っている男友だちから、彼女を紹介してほしいと合コンのセッティングをネジが頼まれる場面があるんです。でも、主人公が社交的ではないことを知っているネジは、彼女に嫌な想いをさせてしまうのではと悩み、でも、友だちからの頼みだしと悩んでしまうんです。
もし、そんな頼みを受けたなら、例えば「今度、友だちと飲むんだけど、一緒にどう?」など、さらっと聞いてみるだけ聞いてみるとか、いろいろやりようがあると思うんですけれど、それすらもうまくできないんです。そういった面は不器用ではありますが、相手の気持ちを考えられる子なんだと思いました。
――すごくいい子ですね。
そうなんですよ。でも、いい子なだけに大変なことになってしまうんです。本作は、神話がからんだ壮大な世界観になっているのですが、ネジはそんな世界にかなり振り回されてしまいます。それこそ、自分が壊されていくような状況にもおちいるのですが、彼はそんな状況さえまっすぐに向き合おうとするんです。その結果、ネジは大変なことに……。
ネジはどの言葉もそのままストレートに受けてしまう子なので、かなり苦しんでしまうんです。その姿を見ると、やっぱりある程度かわす技術のようなものは、大人になったら身につけないといけないなとつい思ってしまいました(笑)。
――公式サイトのショートストーリーで、ネジが「女の子にモテたい」と発言していました。モテるタイプに見えるのですが、モテていないのですか?
モテていないわけではないですが、モテていることに気づいていないんだと思います。主人公のことが大好きすぎて、ほかの子が目に入らないのかも。もしくは、彼はだいたい走っていますので、走っていて周りの子が目に入らないという可能性もあります(笑)。
――思い込んだら一直線なタイプなのでしょうか?
そうですね。ネジは、目の前のことに対して120パーセントの力を出すようなタイプです。なので、計算高さはないですし、そういうのもできない子だと思います。
――同級生の男の子たちのなかでは、ネジはどんなポジションでしたか?
ネジは仲間意識が強く、みんなとワイワイしているのが好きなんですね。仲間たちのなかでもよくしゃべるほうなので、みんなのムードメーカー的な存在だと思います。その一方で、彼はとにかく一番になりたいという考えを持っている子なんです。でも、ネジは自分が口にした言葉が、いい雰囲気につながっていればいいなぐらいの感じなので、決して口が達者なわけではないんです。
そのため、ツッコミを入れたり、相手をいじっているようなセリフもありますが、いつの間にか立場が逆転して、いじられている側になっているという、イジられキャラでもあります(笑)。なので、一番を目指している彼ではありますが、ボスにはなれない人ですね。
――本当は、リーダーとしてみんなを引っ張っていきたいという感じなのでしょうか?
引っ張っていきたいというよりも、ただ一番になりたいだけなんです。恐らく、ネジはほめられて伸びるタイプでしょうね。「スゴイね!」と言われていると、「俺のこと、そんなふうに思っちゃう?」って、うれしくなって、どんどんがんばるタイプだと思います。
――九鬼兄弟との関係は、いかがでしたか?
ネジは話したこともない相手を、最初から嫌うようなことはしない。とりあえずいつも通りの自分のペースで接していきます。なので、かなりミステリアスな九鬼兄弟たちに対しても、ネジは態度をかえるようなことはしませんでしたが、彼らにはかなり振り回されてしまうんじゃないかなと思います。
――本作には戦いもあるとのことなのですが、戦いでのネジはどんな感じですか?
どんな相手にも、立ち向かっていく強さがありました。戦略を練るタイプじゃないからというのもあるかもしれませんが(笑)、自分や仲間なら成し遂げられるという強い信念を持っていました。
――主人公との恋愛はいかがでしたか?
主人公は人を思いやる気持ちを持った優しい性格の子なのですが、そんな彼女とネジは同じ委員会に入ることになるんですね。ネジは主人公にほとんど一目惚れだったとは思いますが、少しずつ彼女と接していくうちに、好きだという気持ちが大きくなっていったのだと思います。彼らの恋愛は駆け引きもなく、とても純粋な恋愛に感じました。
先ほど、ネジが一番になりたい人だとお話ししましたが、単純に一番になりたいというのもあるとは思いますが、一番になって彼女にほめてほしいという気持ちもあるんじゃないかな? 主人公に自分を見てほしい、そして彼女のためならがんばれるという部分は、昔ながらのヒーローみたいですよね。
また、彼は奥手ではないですが、アプローチがうまいとはいえないですし、ウソも下手ですが、ネジのそういう部分をかわいいなと思っていただければうれしいです。
――印象に残ったシーンを教えてください。
衝撃的なシーンだらけではありましたが、ネジは一貫してネジのままでした。いろいろなことに巻き込まて、さまざまな事件が起きても、ネジはネジのままでいられたというのは印象深いです。また、乙女ゲームではありますが、大きな壁を乗り越えていくなかでの仲間たちとの友情なども描かれていきますので、恋愛以外のシーンにもぜひ注目していただきたいです。
――本作には「もし神様がこの世界にいるとするならば。私の願いは、たった一つ。彼と一緒に、生まれ変わりたい。」というキャッチコピーがあります。もしご自身が何か1つ神様にお願いをするなら、どんなことを願いますか?
暴飲暴食をしても、平気な体が欲しいです。この年齢になりますと、夜中に食べるラーメンとか気になっちゃうんですよ。まぁ、食べてるんですけどね(笑)。罪悪感を感じながら食べるのも悪くはないのですが、いろいろ内臓や消化機能が若いときに比べておとろえていきますから……。そうだ、若さだ! 若さがほしいです! 外見などはこのままでもいいので、体だけ若くしてもらえたらありがたいですね。
――最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。
セリフの量が本当に多かったので、スタジオにレギュラーのように通いました(笑)。そのぶん、演者としてやりがいがありましたし、プレイしていただくみなさんにはやりごたえがある作品になっていると思います。また、何度も遊んでいただき、いろいろな角度から見ることで、今まで見えなかったものが見えてきたりする要素も盛り込まれています。それぞれのキャラクターたちの人生がきっちり描かれていますので、彼らと一緒に歩んでいただけるとうれしいなと思います。
(C)2015 Rejet
データ
- ▼『もし、この世界に神様がいるとするならば。』ダウンロード版
- ■メーカー:Rejet
- ■対応機種:PS Vita
- ■発売日:2016年2月25日
- ■価格:5,023円+税