2015年12月6日(日)
北米では2015年1月からスタートし、『EPISODE FINAL』まで発売されて高い評価を得ているアドベンチャーゲーム『Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)』。
フランスのDONTNOD Entertainmentが開発を手がけ、日本ではスクウェア・エニックスから発売が予定されている本作を、PSX会場で試遊プレイができると聞きつけて遊んでみました。
ストーリーの詳しい内容やキャラクターの紹介は過去の電撃オンラインの紹介記事やインタビューをご覧ください。
プレイレポートの前に、ヒロインの“マックス(Maxine Caulfield)”について紹介します。
▲マックス(日本版声優:たなか久美さん) |
彼女は、全寮制の高校に通う、ショートボブとそばかすがキュートな18歳の女の子。能力は高いのに内向的な性格が災いして、あまり学校では居心地がいいとは言えない様子。愛用のポラロイドカメラを持ち歩き、趣味の写真撮影をしながら過ごしています。
本作は、昨今ではよくある3Dタイプのアドベンチャーですが、キャラクターのビジュアルなどはリアルさを追求するのではなく、まるで水彩画のような、ある意味“雑”な描かれかたをしています。これがゲームとして、なかなかにハマっているのです。
物語の舞台はアメリカ・オレゴン州のハイスクールなワケで、当然キャラクターもアメリカ人。CGは本物に近づけるほどリアルにはなるのでしょうが、日本人の自分はそもそもアメリカの人のイメージが足りていないので、本作くらいのビジュアルが「アメリカの人ってこういうイメージ!」といった具合に、しっくりきました。
というか、キャラの表情を近くで見ると「わりと荒く描いてるのに、リアルに見えるのが凄いな」と感じるほど。
ゲームはまるでアメリカの学園ドラマのように進行するワケですが、会話したり何かに注目したりアイテムを見たり使ったり、という場面では、その人物やアイテムが白いチョークアートのようなイメージで強調されます。基本は“見る”ことしかできませんが、話したりアイテムを使ったり、アクションを起こすことも可能。
しかもそれらは、ストーリーの進行中にとてもスムーズに行えるので、物語の流れが壊れることもありません。例えば先生の講義中は、それなりに長い間先生のセリフがあるのですが、話し終わるまでに机の上のアイテムを見たり使ったり、という感じ。このあたりのバランスはとてもよかったです。
そして、とある事件に出会った時、マックスは時間を巻き戻す力を発動させます。そのアクションもかなり小気味よい! 巻き戻すまでの間、L2ボタンを押し続けるのですが、渦巻き型のアイコンが少しずつ変化していくのに合わせて、画面演出も「もどしてますよー!」的なビジュアルで盛り上げてくれます。
ガイドがかなりわかりやすく表示されるので、プレイヤーがそれらの操作で戸惑うことは少ないです。
そして、時間を巻き戻せるようになってからは“俺のターン!”といわんばかりに、楽しい選択肢のオンパレード。最初は答えられなかった先生の質問にバシッと答え、いじわるな同級生に一泡吹かせ……と、かなりスッとします。
そして肝心の“とある事件”を未然に防ごうとするマックス。ここでは単なる選択肢だけではなく、事件が起きるまでの短時間に“警報ベルを鳴らす”というアクションを起こす必要があります。道具を見つけ、拾い、使うといったところは、ちょっと手に汗握る瞬間。
とはいえ、失敗しても時間を巻き戻せるんですけどね。何度も繰り返せるとはいいつつも、ちゃんと緊張感あるシーンになっています。そして、事件を未然に防いだ……というところで試遊は終了。えー! この先どうなるの!?
今回の試遊では、そんな導入部分だったワケですが、過去を改変して自分の思い通りに進めると、今度はやりこめられた同級生や事件の被疑者側の心理がとても気になるのですよ。このままで収まるわけがない、と。当然、この先にいろいろと影響してくるだろうなっていうのを感じさせてくれます。
先ほど、操作系は非常にスムーズと書きましたが、システム周りもとてもよくできていて、人物のデータから過去のエピソードの確認まで、いつでもできるようになっています。物語を快適に楽しめるシステムというのはアドベンチャーの必須条項だと思うので、その点はご心配なく。
ちょっと残念な境遇の女の子が時間改変なんて最強の力を持ったとしたら……。どうなるのかは、皆さんの自身が確かめて下さい。期待は裏切らないことでしょう!
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