2015年12月10日(木)
ユービーアイソフトより本日12月10日に発売された、PS4/Xbox One/PC用タクティカルシューター『レインボーシックス シージ』。本作をプレイした電撃のライター5人によるレビューをお届けします。
このゲームは、世界5カ国の特殊部隊からさまざまな能力を持つ隊員(オペレーター)でチームを構成し、テロリストの鎮圧や人質の救出など多彩なミッションに挑んでいくFPSです。
それぞれのライターは、本作のどこに魅力を感じたのか? 5vs5の対戦モード“マルチプレイ”や最大5人協力プレイが可能な“テロハント”を遊んだ感想をぜひチェックしてください。
【文】hororo
【好きなゲームジャンル】FPS、TPS、アクションなど海外のゲームが中心
『レインボーシックス』シリーズは初ですが、かなりチーム戦を意識した作りという印象がありました。
普段はいろいろなFPSのゲームを遊んでいますが、屋内戦メインというのがまず新鮮。そして、攻めるにしろ、守るにしろ、手段が豊富にあることに驚きました。
攻撃側には、扉を爆破する、天井からラぺリングで降りる、ドローンで内部を偵察するなど、多彩な手段があります。対して防衛側は、そういった突入経路を想定してバリケードを組んだり、有刺鉄線で足止めを狙ったりできます。監視カメラを使って突入の様子をチェックできるのもおもしろいですね。
▲監視カメラに映った敵をマークすることも可能。攻撃側はカメラの破壊もでき、まさに情報戦! |
オペレーターの個性も立っているのもポイントです。それぞれが専用のガジェットを持っており、攻撃側ではハンマーで壁を壊す、トラップを見破る、特殊なドローンを使って偵察&攻撃するなどの効果を活用しました。防衛側では、ブービートラップや機銃を設置できるオペレーターが大活躍。
個人的に、偵察で相手チームの手を読んだうえでどう裏をかくか、という駆け引きが非常にアツかったです。こうした作戦遂行に、チーム連携は必須! ということで、フレンド5人を集めてボイスチャットで連係しながらの戦いは、最高に楽しめると思います。
【文】タニシ
【好きなゲームジャンル】TPSタイプのアクションゲーム。銃器やメカなど、格好いいものが大好き!
ハッキリ言って超こだわったリアルなFPSです! 何がリアルかというと「やべっ、ダメージを受けた!」なんて思う余裕もなく、あっけなく死亡するところ!
ヘッドショットであったり、相手が仕掛けた爆薬であったり、曲がり角での不意な遭遇であったり……。いつ何が起こって自分がやられるかわからない、あらゆる事態を想定して動かなければならない、といった緊張感が常につきまといます。戦場に立ったことはもちろんありませんが、「これが本物の戦場か」という説得力がありました。
▲シチュエーションは民家、飛行機、雪山のロッジ、クラブハウスとさまざま。相手の数や配置も、人質解放や爆弾解体といった内容で大きく異なります。 |
屋内戦がメインのため、派手な爆撃や長距離狙撃の活躍の機会は少なく、ショットガンやサブマシンガンといった近距離向きの武器が主体になります。
テロハントを中心にプレイしましたが、正直COMの性能を侮っていました……。慎重に歩かないと、足音ですら壁越しの相手に気付かれます。不用意な銃声やバリケードを破壊音などもってのほか!
逆にそれらの音を陽動として利用し、相手の配置を動かしたりすることも可能です。それほどリアルに作り込まれた本作は、まさに究極のゴッコ遊び! “1人の隊員に徹底的になりきる”のが最大の魅力だと感じました。
【ユート】ユート
【好きなゲームジャンル】アクション、FPS。直感的な操作で楽しめるゲームが大好物
破壊可能な壁や床などが多数あり、攻撃側の時はどのルートから攻め込むか、防衛側の時はどこの守りを補強するかを考えるのが楽しかったです。オーソドックスなFPSと比べて、戦術をより意識した遊びを味わえました。
マルチプレイは、最大5vs5というやや少人数の戦いで、かつオペレーターごとの個性が大きく違うのがポイント。障害物の破壊が得意なキャラもいれば、攻撃を防ぐのが得意なキャラもいます。それを生かす立ち回りとチーム編成が、少人数でも奥深い戦術を可能にしているのだと思いました。
▲エイムにやや難ありな自分は、シールドを持つキャラで仲間を守りつつ敵を殴り殺すことに喜びを感じていました。 |
全員がアタッカーでガーッと勢いで攻めるFPSもいいですが、本作は緻密な戦術とチームワーク、そして役割の意識が勝利へとつながります。このじっくりと戦う感覚は、一度プレイしたらやみつきになりますよ!
【文】Ak
【好きなゲームジャンル】ジャンルを問わず、世界観の重厚なゲームが特に好き。
マルチプレイもテロハントも、陣営によって戦術がガラリと変わるのがおもしろいですね。1戦のプレイ時間はそう長くないので、死亡へのプレッシャーがそれほど高くはなく、FPS初心者にはありがたいと思いました。
ほとんどの壁を破壊可能なのも好印象。もちろん、慎重に索敵しながら進んだほうが生存率は高くなりますが、強引に壁をぶっ壊して敵を一掃するというプレイも、爽快感バツグン!
何度かプレイしてみて、“1人が扉を壊して全員で進む”“ドローンで敵や爆弾を見つけてから戦術を話し合う”など、うまく仲間内で連携をとって戦術がハマったときはかなり気持ちよかったです。
壁をぶっ壊す→スモークグレネードを投げる→人質を救出する→素早く脱出という流れで華麗に任務を成功させた時は、個人的歴代ベストプレイだと思いました(笑)。
戦術を突き詰めていきたくなる自由度の高さが、このゲームの何よりの魅力です。気心の知れたフレンド同士で、ボイスチャットしながら楽しめたら最高ですね!
▲さまざまな障害物をハンマーで破壊できる、オペレーターの“スレッジ”がお気に入り。シンプルな立ち回りで武器も強力なので、オンラインでの人気も高かったです。 |
【文】柏又
【好きなゲームジャンル】グラフィックでもシステムでもいいので、新しさを感じさせてくれるゲーム
テロハントは、最大5人でチームを組んでテロリスト(COM)と戦う協力プレイモード。4つのルールと11種類のマップが用意されており、オプションでやりたいマップとルールのオン/オフ設定が可能です。
どのマップもバリケードで封鎖された扉や窓、テロリストによって設置された障害物や仕掛け爆弾などがあちこちにあります。これらの障害物を破壊、もしくは回避しつつ、味方といっしょに目的を達成するのは非常に楽しいです。
オペレーターごとの装備による役割分担もあるので、簡単な連携ならボイスチャットなしでもできるのではないでしょうか。
緊迫感がある戦闘も本作の魅力。協力プレイとはいえ、味方への攻撃(フレンドリーファイア)も有効なため、援護射撃で味方を殺傷してしまう恐れがあります。特に、ダメージの大きい爆発物の扱いには注意したいですね。
▲集団行動は相撃ちになりやすいです。お互いに姿勢を変えたり、死角をカバーしあったりして協力できると、俄然おもしろくなってきます。 |
また、戦闘不能になってから一定時間蘇生を受けられないオペレーターは死亡とみなされます。マッチが終了するまで復活できず、敵の猛攻をかいくぐりながらの助け合いはとてもスリリングでした。ちなみに、死んでからもカメラを切り替えて敵のマーキングなどができます。
テロハントは、天候や目標の位置、敵の配置などがランダムで切り替わるので、同じマップとルールでも毎回異なるプレイ体験ができる点も見逃せません。気が付くとついつい遊びこんでしまう、中毒性の高いモードに仕上がっていました。
▲訓練施設や市街地、山荘など戦いの舞台はさまざま。場合によっては、毒ガスがたちこめる市街地を防毒装備を着けて出撃するシチュエーションも。 |
●相手の裏をかく読み合いがアツイ“マルチプレイ”
5対5で戦うマルチプレイモードのルールは、“人質”“爆弾”“エリア確保”の3つからランダムで選ばれます。いずれのルールも攻撃側と防衛側に分かれて戦うもので、目標を達成するか、相手を全滅させるかで勝利。
▲攻撃側は、最初にドローンを使って防衛側の様子を偵察できます。ここで目標の位置を特定できると、戦況が有利に。防衛側の時は、相手を迎え撃つ準備をしつつ攻撃側のドローンを見つけしだい破壊しましょう。 |
どのルールも全滅による決着が多くありましたが、相手を倒すことに夢中になっていると手薄になった目標を襲われたり、時間切れで敗北したりするケースも。あくまで目標の達成を念頭におきつつ、見つけた相手は確実に倒していくプレイが求められるでしょう。
やはり相手が人間なだけに、テロハントと比べて緊張感が半端なく高かったです。攻撃側では、事前の偵察で作戦目標を発見したとしても、相手がどのような配置についているかは実際に戦ってみないとわかりません。
目の前のバリケードを破って進むか、ラペリングで屋上や窓から侵入するか、それともドローン(無人偵察機)を使って内部をもう一度確認するか……。勝つための手段が非常に多く、頭を悩ませられます。
守る側も同様、これらの手段からどれを使って相手が侵攻してくるかを予想して、障害物やトラップを仕掛けます。その過程や、予期せぬ場所から現れるかもしれないというドキドキ感はたまらないものがありました。
▲防衛側は監視カメラにアクセスして周囲の状況を探ることができます。カメラはもちろん破壊可能で、攻撃側は見つけしだい監視カメラを破壊することが重要に。 |
これだけの要素を詰め込んでいても、戦いそのものは数分で決着するスピーディな展開も魅力。操作やルールに慣れるほど、奥深さが伝わるモードと言えるでしょう。
▲テロハントと異なり、撃ちあいの決着は一瞬で着きます。 |
協力のテロハントと対戦のマルチプレイ、双方の要素が高いレベルで完成された本作。特殊部隊ものとあって、ややハードルが高い印象を受けるかもしれませんが、数十分のプレイでそんな不安はかき消されました。緊張感のある戦いを求める人には、自信を持ってオススメできる1本です!
それぞれの目線でプレイの感想を語ってもらいましたが、いかがでしたでしょうか。人によって思うこと、感じることは違いますが、緊張感のある戦いと自由度の高い戦術が心に刺さったという意見が多かったように思えます。
最後に、ライター柏又からアドバイスを。本作には、テロハントとマルチプレイ以外に、1人で操作方法や各モードのルールを学べる“シチュエーションモード”があります。
このモードでは、操作方法や各モードのルールを学習していく過程で“名声ポイント”を獲得でき、それを使って特殊部隊員“オペレーター”をアンロックできます。オンラインの世界に入る前に、ここで知識を得て、好きなオペレーターを解除しておきましょう。
▲オペレーターをアンロックすると、彼らの装備にクローズアップしたムービーが流れます。装備について語る彼らのセリフが、中二っぽくてカッコイイ! |
なお、マルチプレイやテロハントでは、チーム内で同じオペレーターを選択できません。複数のオペレーターを使いこなせるように練習しておくのがおすすめです。
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