2015年12月11日(金)
2015年12月1日から12月14日にかけて、ネクソンが運営するMMORPG『Tree of Savior(ツリーオブセイヴァー)』の2次クローズドベータテスト(CBT2)が行われています。ファンタジーの世界を舞台に、暖かみのある2Dのキャラクターたちが登場する本作。昔からMMORPGをプレイしてきた方は、そのグラフィックにどこか懐かしさも感じられるのではないでしょうか。
今回の記事では、CBT2で『Tree of Savior』を実際にプレイしたファーストインプレッションをお届け。クラシカルな見た目ながら、今風に洗練された遊びやすいシステムなどを紹介しましょう。
プレイヤーが最初に選択できるクラス(職業)は、近接戦闘が得意なソードマン、弓による遠距離攻撃を行うアーチャー、魔法で敵を攻撃するウィザード、味方の補助や回復を得意とするクレリックの4種類。クラスレベルを上げることで転職ができますが、ソードマンから派生するクラスは近接攻撃メインというように、スキルなどはだいぶ変わるものの大まかな特徴は変わりません。
▲初期4クラスの能力値。キャラメイクでは髪型と髪の色などを選択できます。 |
大剣好きの筆者はソードマンを選択して、いよいよゲームスタートです。まず最初に移動方法などのチュートリアルが発生します。
▲デフォルトのキー設定では、↑↓←→の方向キーで移動し、Zキーで攻撃、Xキーでジャンプと設定されています。 |
初期設定はキーボードでの操作に特化しており、A~LとQ~Oの英字キーがスキルやアイテムのショートカットになっています。なお、他にマウスとゲームパッドにも対応しているので、やりにくかったらそちらに変えてみるのもいいですね。
▲↑と→など2つ同時押しで斜めに移動。同じ方向を2連打するとダッシュに。なおダッシュなどの行動をするとスタミナを消費します。消費したスタミナは、時間経過かフィールド上のルーツクリスタルを破壊することで回復できます。 |
キャラクターには、キャラレベルとクラスレベルの2つのレベルがあります。このうちキャラレベルは、力や体力といったキャラクター本来のステータスに関わってきます。キャラレベルがアップすると、自分の好きなステータスを1つ上げることができます。
▲自由にステータスを割り振りできるので、力の強いウィザードなどかなり偏った育て方も可能。この自由さも、結構クラシカルな感じ。 |
クラスレベルは、今就いているクラスのレベルを示します。クラスレベルが上がると、スキルポイントを獲得でき、スキルの習得や強化が可能になります。また、クラスレベル15まで育てれば、転職が可能になります。転職については、また後述しますね。
ゲームの序盤は、女神の啓示を受けて“クラペダ”の街を目指すことになります。もちろんスムーズに街へと行けるはずもなく、途中でさまざまなトラブルが発生。それらを解決しながら、クラペダへと進んでいきます。
▲フィールドはそれぞれ独立しており、異なるフィールドに進むとローディングが発生するセパレートタイプ。また出現する敵の強さに応じて推奨レベルが決められているので、次のフィールドに進むときの目安にできます。 |
▲ストーリーの根幹となるメインクエストを進めることで、ゲームは進行していきます。 |
▲ソードマンは武器の間合いが短いので、敵にしっかりと接近して攻撃。敵からの攻撃は赤いアイコンで示されるので、手動でササっと避けられます。 |
メインクエスト以外にも、道中ではさまざまなサブクエストも発生します。経験アップアイテムなどをもらえるので、積極的に受けると育成がはかどります。
▲サブクエストは、該当NPCに話しかけることで発生します。地道にモンスターを倒すより断然早くキャラクターを育てられるので、ドシドシ受けていきましょう! |
メインクエストやサブクエストを進めていくと、巨大なボスモンスターがかなり頻繁に登場します。ザコモンスターより強いですが、対策さえすれば意外と楽に倒せるので、恐れずにバシバシと攻撃しましょう。
▲赤い矢印や円は、次に来る攻撃の範囲を示しています。これを避けながら、攻撃→回避→攻撃と、ヒット&アウェイで攻撃するのが基本的な戦い方です。 |
▲ボスの周囲に攻撃不能やダメージを与えてくるトラップがある場合も。特に攻撃不能は致命的なので、破壊するか、その効果範囲に近寄らないなどの対応が必要です。 |
メインクエストとサブクエストの両方を進めていけば、レベル上げの“狩り”をしなくても、適度にレベルアップしていくのは好印象ですね。異なるボスモンスターがドンドン登場するので、フィールドのクエストも飽きずにプレイできます。
また、レベル20ぐらいで最初のダンジョンが出現します。ここでは1階ごとに仕掛けを解き、かつボスも倒さなければならないので、緊迫感のある戦いを体感できます。
▲メインクエストの流れで入るダンジョンは、すべての仕掛けを解き、最後のボスを倒すのが目的です。序盤のダンジョンだと、だいたい1~2時間程度でクリアできます。 |
▲最初のダンジョンをクリアすると、プレイヤーの真の使命が明らかに! |
▲異変の元凶たる魔王が降臨! 推奨レベル40のダンジョンでは、魔王との最初のバトルが待ち受けます。 |
プレイヤーキャラクターは、クラスレベルを15まで上げると転職が可能になります。転職可能なクラスは、最初に選んだ職業によって決まっており、例えばソードマン系からアーチャー系へといった転職はできません。
▲ソードマンがクラスレベル15で転職できるのは、ハイランダーとペルタストの2種類。同じ職業であるソードマンに再度転職することもできます。同じ職業に転職した場合、クラスレベルは1に戻りますが、新たなスキルを習得することができます。 |
筆者はソードマンからの転職で、両手剣を扱うハイランダーを選択。もう一方のペルタストは、片手剣と盾を持ち、攻防に優れたクラスです。このように同じ系統でも、習得スキルに大きく違いがでてきます。
▲ハイランダーのクラスレベルが15になったので、再度転職。次は3クラス目なので、片手槍を使うホプライトと攻撃特化のバーバリアンが選択肢に浮上しました。もちろん、このままハイランダーでいるのもOKです。 |
ソードマンやアーチャーなど1つの系列につき、転職可能なクラスは10種類。なお、各クラスは、後から登場するクラスが強いとは限りません。転職は、“習得したスキルは転職後も使用できる”というメリットを生かすためのものですね。
ソードマン系だと、バーバリアンで攻撃特化のバフを、スクワイアで支援を習得した後に、メインとなるカタクラフトに戻るというように、自分の好きなスキルを習得するのが転職の主な目的です。特に、クラスによって習得魔法が大きく変わるウィザードとクレリックは、どう転職していくかで大きく個性がでてきます。
▲各職業には、スキルと特性の2つの特徴があります。特性はパッシブスキルのようなもので、装備できる武器防具や、スキルの強化などに関わります。 |
▲転職試験も千差万別。中には、マスターとガチンコ勝負をするものも。 |
MMOでお馴染みの装備品の強化ですが、本作では鍛冶による強化とジェムによる強化の2種類があります。鍛冶は金床を使って武器防具を強化し、成功すると+1の数値がつき能力が底上げされます。ジェムは装備品に装着するアイテムで、付ける装備品によって攻撃力や防御力などが上昇します。
▲一定値までは100%成功しますが、それ以上だと失敗することも。なお強化に失敗すると、装備品のポテンシャルという数値が1下がります。ポテンシャルは有限なので、強化回数の多い装備品の作成はなかなか困難です。 |
製造書があれば、自作の装備品も作れます。作るときに装備品の名前とメモを登録できるので、個性のある名前をつければ、職人として名をはせることもできるかも?
▲電撃のリングを作ってみました。経歴的なメモが自分で書けるのもおもしろいですね。 |
強化や製造がめんどくさい! という人は、露店やオークションで装備品を購入するのがおすすめです。特にオークションは気軽に登録できるぶん、お手頃価格の装備品も多いので、欲しいものがあったらちょくちょくのぞいておきたいですね。
▲オークション画面はこちら。アイテムや装備品の種類、レベル帯、価格などで検索できるので、お目当てのものを探しやすいです。 |
本作では、パーティプレイや対人戦などの普通のバトル以外に、モンスターカードを使ったカードバトルも楽しめます。カードはモンスターを倒したときに獲得でき、さらにカードの育成も可能です。
▲カードバトルでは、所有するカードを賭けて戦うとか。今回のプレイでは挑戦できませんでしたが、友人との暇つぶしに楽しめそうです。 |
序盤からボスがガンガン登場し、転職レベルにもすぐに到達できる本作。MMO黎明期を思わせるやさしい雰囲気の2Dグラフィックながら、ドット絵のアニメーションで細かい動きを表現しており、逆に新鮮さを感じることも。
バトルでも、敵をずっと殴り続けるといった単調さはなく、ダッシュやジャンプを駆使して敵の攻撃を避け、敵の方向を向きながらスキルを叩き込むというように、メリハリのきいたアクションを楽しめます。
また、この手のMMORPGで気になるのが移動方法です。最近はクエストの移動すべてがワンクリックで済むような自動移動が多いですが、本作ではクエスト先までは自分で移動する必要があります。ただしクエストクリア後は、ワンボタンで報告者までワープすることが可能となっており、同じ道のりを戻らなくてもよくなっています。
他にも、各フィールドに設置された女神像を活性化することで、そこへワープする機能を使うことができます。女神像はダンジョン内にもあるので、わざわざ長い道のりを往復する必要はなく、移動に関するストレスはほぼありませんでした。
クラシカルな外観から、思わず昔遊んだMMORPGを思い出した『Tree of Savior』。しかし、アクションの豊富さやノーストレスな移動、UIなど、しっかりと現代風に洗練されていると感じました。
CBT2はこれまでは事前に登録した人しか遊べませんでしたが、本日12月11日から負荷テストのためNEXON IDを所持していれば誰でも参加できるようになりました。筆者のように昔MMORPGにハマっていた方も、この機会に一度プレイしてみてはいかがでしょうか。
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