2015年12月17日(木)
『幻影異聞録♯FE』を遊んだ感想をお届け。アトラスらしさと『FE』らしさが融合した作品を評価
どうも、コールです。この記事では、12月26日に発売されるWii U用ソフト『幻影異聞録♯FE』をご紹介したいと思います。
本作は、任天堂の『ファイアーエムブレム』シリーズと、『真・女神転生』シリーズなど、独特の世界観でファンを魅了し続けるアトラスとのコラボレーションが実現した、完全新作RPGなのです。
舞台は細かく作りこまれた現代の渋谷
アトラス作品の魅力といえば、やっぱり外せないのはその世界観だと思います。これまでの作品でも実在する大都市を舞台にしたことで、ゲームの中の世界に入り込みやすかったという方も多かったのではないでしょうか。
本作の舞台となるのは渋谷の街。巨大なスクランブル交差点や有名な忠犬の像など、細かいところまで緻密に作りこまれています。
▲巨大な広告塔やモニターなど、本当に渋谷そのもの。街中を歩き回っているといろんな人の会話なども聞こえてきます。 |
この作りこまれた渋谷の街で、高校生の蒼井樹たちが芸能事務所に所属するタレントとして活動しながら、人々を襲う謎の影“ミラージュ”と戦っていきます。同じ事務所には、主人公の友人である織部つばさや赤城斗馬らも所属。もちろん彼らもバトルに参加してバリバリ戦います。
▲右から主人公の蒼井樹。ヒロインの織部つばさ。親友の赤城斗馬。事務所の社長の志摩﨑舞子さんです。 |
▲同じ事務所に所属している若手女優・弓弦エレオノーラ。彼女も弓を手に戦ってくれます。 |
“セッション”がバトルのカギに! 戦略性が増した“プレスターンバトル”!!
アトラスのRPGのバトルといえば、敵の弱点を突いたり攻撃をかわしたりすると、攻撃回数が増加する“プレスターンバトル”が特徴的。
本作でもこのバトルシステムは継承されています。敵の弱点を突く攻撃を当てると、“セッション”という連携攻撃が発動。弱点を突いた攻撃に対応した追撃を、仲間たちが次々に繰り出していきます。
▲風が弱点の敵に対して風属性で攻撃。するとその属性の攻撃に対応した仲間が追撃開始! さらにその追撃に対応した仲間が追撃!! さらにさらにその攻撃に対応した仲間が……。という具合に、次々に連携攻撃が発動していくのです。 |
ハマれば一方的に攻撃ができて気分爽快なのですが、この“セッション”はもちろん敵サイドも繰り出してきます。
そのため、ザコ戦といえども油断ができないバトルが展開されます。挑むダンジョンに出現する敵の素早さや攻撃の属性などによって、メンバーを入れ替えながら戦うなど、爽快かつ頭を使ったバトルが楽しめるのです。
クロムやシーダなどの『FE』キャラクターが、樹たちに戦う力を与える!
さて、バトルの説明をしたところで、普通の高校生であるはずの樹たちがどうやって異形の影と戦うのか気になった方もいるハズ。そこで出てくるのが、『FE』シリーズに登場するクロムやシーダたちなのです!
敵と同じミラージュと呼ばれる異形の存在になったクロムたちは、それぞれを象徴する武器に姿を変えることができます。その武器に姿を変えたクロムらを手にして、樹たちは初めてミラージュと戦うことができるようになるのです。
▲武器に姿を変えたクロムたちを手にすると、樹たちの姿も変化。各キャラをイメージするコスチュームを身にまとう。 |
バトルを重ねていくと、武器に姿を変えたクロムたちはさまざまなスキルを習得していきます。
習得するのは“ジオ”や“ブフ”といったアトラス作品にはおなじみの魔法や、騎馬系の敵に大ダメージを与える“ホースキラー”など、『FE』らしい○○キラー系などなど。こうしたスキルを仲間との連携の流れも考えて習得させていくと、覚えれば覚えるほど多彩な連携パターンができていくのです。
敵を倒すことで手に入るアイテムを使えば、クロムたちを新たな武器の姿に変えられる“カルネージ・ユニティ”ができるようになります。こうして違う武器の姿になることで、新たなスキルを習得していくことができます。
▲カルネージ・ユニティーを行ってくれるのは、『FE』シリーズではおなじみのチキ。 |
▲彼女の力でクロムたちは新たな力を手に入れることができるのです。 |
さて、アトラスと『FE』のそれぞれの“らしさ”に絞って紹介してきましたが、少しでも興味を持っていただけたでしょうか? もちろんまだまだ紹介しきれていない部分は山ほどあります。それらをひっくるめて、RPGとしての完成度の高さはハンパじゃありません!
『FE』ならではのキャラの魅力に加え、アトラスならではのバトルの奥深さも楽しめる他、難易度も選択でき多くの人が楽しめるようになっている『幻影異聞録♯FE』。ガッツリのめり込む1本としていかがですかな?
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