2015年12月22日(火)
バンダイナムコエンターテインメントが2016年に稼働予定のトレーディングアーケード用ソフト『機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー』のクローズドベータテストのレポートをお届けします。
◆『機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー』とは?
『機動戦士ガンダム カードビルダー』シリーズとしては久々の新作が2016年に稼働します。
“宇宙世紀を、再構築(リビルド)せよ。”というキャッピコピーが示す通り、『機動戦士ガンダム』シリーズの“宇宙世紀”を舞台とするあらゆる作品からキャラクターやモビルスーツが参戦。タッチパネルに対応したマルチディスプレイの新型筐体で、かつてない規模で熱戦が展開されます。
本タイトルは、『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズの開発運営において高い実績と経験を持ち合わせるバンダイナムコスタジオVSTGプロジェクトと、こだわりのある作品作りに定評のあるフロム・ソフトウェアが開発を担当しています。
2015年11月下旬、『機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー』のクローズドベータテストが実施された。同テストには、応募者のなかから抽選で選ばれた複数名が参加。CPU戦と、参加者同士での対戦プレイを体験してもらった。
対戦プレイにおいては、2016年の稼動開始時に実装予定のカードの一部を使い、各々デッキを構成した上で戦っている。なお、参加者のなかには、2015年7月と8月に行われたアルファロケテストにて、本作のプレイ経験がある人も含まれていた。
クローズドベータテストでは、アルファロケテストを経て、新要素の実装ならびに各種機能の調整が行われている。テスト参加者の声とともに、それらを紹介していこう。
本作には、1人で気軽に遊べるCPU戦の“ミッションモード”と、全国のユーザーまたは店舗内でのバトルを楽しめる“対戦モード”が用意されている。
▲ゲームモード選択画面。 |
アルファロケテストではCPU戦のみ実装されていたため、対戦プレイを体験できるのは今回が初。参加者からは、“CPU戦とはスピード感や駆け引きが大きく変わる”、“覚えることは多いが、理解すればするほど楽しくなる”といった意見が挙がった。
▲バトルで直接動かすユニットは最大3つ。対戦では、CPU戦以上に素早いカード操作を行うユーザーが多かった。 |
なお、対戦は複数回行われたため、参加者もテスト終了時にはゲームへの理解度が深まった様子。
後述の新たな攻撃方法を試したり、画面内の表示情報を確認したりと、細かい部分までチェックしている人も多かった。
本作の敵ユニットを攻撃する方法には、フィールド上で敵をロックオンすれば自動的に行われる“通常攻撃”と、強力かつ個別のカットシーンが挿入される“ストライクアタック”、アシストデッキとの連携による大ダメージが期待できる“ストライクオペレーション”の3つが存在する。
そのうち“ストライクアタック”はアルファロケテストの参加者から寄せられた“もっとMSごとの演出をたくさん見たい”、“バトルの展開にメリハリがほしい”などの意見を元に追加された要素だ。
▲ストライクアタック発動時には、テンポのよいカットイン演出が発生。 |
“ストライクアタック”は、敵ユニットをロックして通常攻撃を当て続けた後、専用のゲージがいっぱいになったときに物理ボタンを叩くと発動できる。
威力が高いうえ、敵に“スペックブレイク”という能力低下効果を付与できる。比較的頻繁に発動可能なため、いかに敵をロックするかと、それにどう対処するかの、新たな駆け引きが生まれた。
クローズドベータテストの参加者からは“バトルのテンポがよくなった”、“ボタンを叩く機会が多くなりカードビルダーらしくなった”、“大きなダメージを狙える要素と、バトル中に考えるべきことが増えて、より戦略的になった”、“MSごとに演出が違うので、いろいろ見てみたくなる”などの意見が挙がった。
▲命中すれば大きなダメージが期待できるストライクアタック。各MSに用意されたデモシーンのダイナミックな演出も大きな魅力だ。 |
そのほか、ストライクアタックならびにストライクオペレーション使用後、タッチパネル上のカードを現在地から遠くに置くとダッシュができる機能も追加。
いったん敵から離れる、一気に距離を詰めるといった行動が可能になり、早速使いこなして優位に立ち回る参加者もいた。
本作のユニットは、メカニックカード1枚とパイロットカード1枚で構成される。
バトル中に直接動かすのは、最大3組のメインユニットだが、メインユニットそれぞれに対し、援護役のアシストユニットを編成できる。アシストユニットは、フィールド上で攻撃を行う“TROOPER(トルーパー)”と、ストライクオペレーション時に攻撃・防御に参加する“STRIKER(ストライカー)”の2種類がある。
こちらも、それぞれ最大3ユニットを編成できるため、デッキ構成は非常に自由度が高いのだ。
▲メインユニット編制画面。メカニックカードとパイロットカードを組み合わせて、ゲーム中に操作するユニットを最大3機まで編制できる。 |
前述のとおり、参加者には、稼動時に実装予定のカードの一部を用いて自由にデッキを組んでもらったのだが、 “これならロマンデッキも追求できそう”、“低コストのユニットだけで高コストのデッキに立ち向かえるのがよい” “使ってみたいMSが多いので、持ち帰ってじっくり考えたい”、“組んで試して、というトライ&エラーはやり応えがありそう”と、熟考する様子が見られた。
最終的に選んだカードは、パラメータ重視、好きなMS中心、原作を再現したチーム、スキルの相性を考えて、など、ユーザーごとにさまざまだった。
▲アシストユニット編制画面。メインユニット1体に対し、TROOPER3体とSTRIKER3体を編成できる。コスト次第ではあるが、1つのデッキには最大で21体のユニットを使用可能だ。 |
なお、稼動後は、ゲーム中だけでなく、本作の連動Webサイトでもアシストユニットの編制が可能になる予定。同サイトを利用すれば、ゲームセンターだけではなく自宅や出先でもじっくりとデッキ編成を考えられるだろう。
上記のほかにも、ロックオン対象を示すラインや、ダメージ表示の仕方、ストライクオペレーション発動前に表示されるゲージといったユーザーインターフェースも、アルファロケテストの参加者から挙がった意見を元に改善が行われている。
今回のクローズドベータテストを踏まえ、新たな調整や機能追加も進行中とのことだ。
2016年の本稼動に向けて、今後は情報の発信ペースもアップするようだ。まずは、近日中にゲームやカードに関する新たな情報が、各種媒体および公式サイトで公開予定とのこと。
同じタイミングで、本作に関する重要な発表も予定されているようなので、期待してほしい。
『機動戦士ガンダム U.C.カードビルダー』の本稼働時に使用できるプロモーションレアカード“RX-78-2 ガンダム”が初回特典として世界最速封入される、PS Vita『機動戦士ガンダム EXTREME VS-FORCE』が12月23日に発売される。ここでしか手に入らない限定カードなので、ぜひチェックしてほしい。
▲プロモーションレアカード“RX-78-2 ガンダム”。 |
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