News

2016年1月4日(月)

『テイルズ オブ ベルセリア』物語のカギは羅針盤、櫛、リンゴ。ライフィセットのプロフィールも判明

文:イズミン

 バンダイナムコエンターテインメントは、PS4/PS3用ソフト『テイルズ オブ ベルセリア』のキャラクター設定や戦闘システムなどの新情報を公開しました。

『テイルズ オブ ベルセリア』

 本作は、今年で20周年を迎える『テイルズ オブ』シリーズの最新作。極寒や常夏など多様シチュエーションを持つ世界を舞台に、シリーズ初となる単独女性主人公で物語が展開します。キャラクターデザインに、いのまたむつみ氏と藤島康介氏の2人に加え、奥村大悟氏、岩本稔氏が参加し、アニメーション制作をufotableが担当しています。

 強い感情を宿し前へと突き進むベルベットと、感情を捨て、理(ことわり)を貫くことで世界に秩序をもたらさんとする者たちとの対立。誰もが抱く感情と理性の葛藤が描かれていきます。

物語の舞台とプロローグ

 物語の舞台は、後にグリンウッドと呼ばれる、ウェイストランドという世界の中央に広がる大陸。この大陸を、海を越えて統治する大国“ミッドガンド聖導王国”。いくつかの大地と無数の諸島からなり、それらは“領”と呼ばれる管轄区としてまとめられています。

 同じ王国内でも北方と南方では寒暖差が激しく、土地による気候差も大きいです。気候差は文化体系にも影響しており、建物の様式や人々の暮らしも、領によってさまざまとなっています。近年は世界的に寒冷化が進んでおり、特に北方地域は積雪に埋まりつつあります。

 ミッドガンド聖導王国では造船と航海の技術が発展しており、各地の交易も盛んに行われています。海洋部は海流や気象の変動が激しいため、交易船は特定の航路を使用しますが、それらを狙う海賊も出没するとのこと。

『テイルズ オブ ベルセリア』
『テイルズ オブ ベルセリア』

プロローグ

 これは伝承の始まり。

 そして、遥か先の未来では忘れ去られた真実の物語――。

 3年前。業魔病と呼ばれる人を魔物へ変える奇病により、世界は混乱の時代を迎えていた。

 ミッドガンド聖導王国の辺境の村に暮らすベルベットは、厳しい状況の中でも家族と助けあい、あたたかな日々を送っていた。

 しかし、緋色の月が昇る夜、彼女を取り巻くすべてのものが一変する。

 信頼していた人に裏切られ、愛する肉親を奪われただけでなく、謎の力に飲み込まれた彼女の左手は、魔物を喰らう力を持つ魔の手へと変貌を遂げた――。

 現在。時は流れ、3年後。

 救世主の登場によって、秩序ある世界を取り戻しつつある王国を1人の女性が駆け抜ける――。

 彼女の名はベルベット・クラウ。その瞳には、彼女からすべてを奪った救世主への激情を宿していた――。

“物語”のカギと用語

 本作では、“羅針盤”、“櫛”、“リンゴ”の3つが物語・キャラクターに深く関わっていくとのことです。ストーリーやキャラクターについての用語も公開されました。

『テイルズ オブ ベルセリア』
▲“羅針盤”
『テイルズ オブ ベルセリア』
▲“櫛”
『テイルズ オブ ベルセリア』
▲“リンゴ”

●業魔病

 人間が魔物に変貌する病気です。病に冒された人の多くは狂暴化して人を襲うようになりますが、中には理性を保ったままでいられる人間もいるようです。

●業魔

 人間が魔物に変貌した姿です。動物が業魔病に感染する事例も確認されています。

●聖隷

 自然の力を利用した術を扱う種族で、自我を持たず、人間に使い魔のように使役されています。

●緋の夜

 緋色の月が昇る夜で、業魔病と何らかの関係があると言われているようですが……

キャラクター紹介

▼ベルベット・クラウ
性別:女性/年齢:19歳/身長:170cm
武器:刺突刃/戦闘タイプ:刺突剣士/種族:業魔?
声優:佐藤利奈/キャラクターデザイン:いのまたむつみ

『テイルズ オブ ベルセリア』

「あたしはあきらめない。何度だって、あいつらに喰らいついてやる」

 かつては、飾り気のないとても気さくな性格で、豊かな感性と家族への愛情をもつ少女でしたが、3年前に起きたある事件をきっかけに一変。笑顔を浮かべることはほとんどなくなり、代わりに怒りと憎しみという、冷たい感情を宿すようになります。

 本来の優しさを抑え込み、図らずも冷たい激情を燃やすこととなった彼女は、やがて世界を大きく揺るがす存在となっていきます。

 包帯で覆われた左手は、事件の日に彼女を飲み込んだ謎の力によって、人外のものへと変貌しています。この左手は、業魔同様に人間離れした力を発揮しますが、どうやら通常の業魔とは異なる能力を持つようです。

『テイルズ オブ ベルセリア』
▲人外のものへと変貌した左手。通常の業魔とは異なる能力を持つようですが……?
『テイルズ オブ ベルセリア』
『テイルズ オブ ベルセリア』

▼ライフィセット
性別:男性/年齢:10歳/身長:142cm
武器:紙葉/戦闘タイプ:聖隷術士/種族:聖隷
声優:浅倉杏美/キャラクターデザイン:岩本稔

『テイルズ オブ ベルセリア』

「だって、一人で苦しむのは辛いでしょ?」

 生まれて以来、名前も与えられないまま術を使用する道具として使われてきた少年です。主の命令に従う以外の生き方を知らず、無感情で自分の意見を持つこともありませんでした。

 最初は意思を持たない振る舞いでベルベットをイラだたせますが、旅を経ていろいろなことを学び、心と意志を成長させていきます。その存在は次第に、激情を宿して進み続けるベルベットの支えとなっていきます。

『テイルズ オブ ベルセリア』
『テイルズ オブ ベルセリア』

多様性が増したシチュエーション

 雪が降り積もる街や常夏の島、紅葉、夕日など、これまでのシリーズに比べ、シチュエーションの多様性が増し、世界観に広がりを持たせ、冒険をするワクワク感を高められるような工夫がされているとのことです。

『テイルズ オブ ベルセリア』
▲“ミッドガンド聖導王国”の領内にある、とある街です。
『テイルズ オブ ベルセリア』
▲“ミッドガンド聖導王国”の領内にある砂浜です。
『テイルズ オブ ベルセリア』
▲通常の帆船とは違う特別な帆船のようです。
『テイルズ オブ ベルセリア』
▲“ミッドガンド聖導王国”の領内にある、とある地方の森です。
『テイルズ オブ ベルセリア』
『テイルズ オブ ベルセリア』

新たに進化を遂げたリニアモーションバトルシステム

 従来のリニアモーションバトルシステム(LMBS)のよさはそのまま継承し、新たに“フリーランベースのキャラクター操作”、“自由なカメラ操作”、“4つのボタンへの攻撃の割り振り”の要素を取り入れることで、LMBSがさらに進化しました。

『テイルズ オブ ベルセリア』

 フリーランによるキャラクター操作をベースとし、従来の左スティックと○もしくは×ボタンの組み合わせで術技が発動するスタイルから、○×△□の4つのボタンに術技をセットして敵と戦うスタイルになっています。

 これにより、左スティックは移動操作に集中することができ、攻撃に関しては、ボタンにセットした術技の組み合わせることで、従来と同様、直感的に術技を連携させることが可能です。

『テイルズ オブ ベルセリア』
『テイルズ オブ ベルセリア』

 また、今作から戦闘中のカメラ操作が、プレイヤーの手で自由に行えるようになりました。自分のプレイやすいカメラにしたり、カッコいいアングルでプレイしたりすることが可能となり、より自由度の高い『テイルズ オブ』の戦闘が体感できます。

 従来のリニアモーションバトルシステムのよさはそのまま継承しており、アクションが苦手な人でも手軽に戦闘を楽しむことができます。アクションが得意な人でも、十分やりごたえのある戦闘プレイを楽しめます。

『テイルズ オブ ベルセリア』
『テイルズ オブ ベルセリア』

(C)いのまたむつみ
(C)藤島康介
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

データ

関連サイト