2015年12月21日(月)
『イグジストアーカイヴ』のシステムをレビュー!! スキル習得やコンボボーナスの追求にひたすらハマる!
PS4、PS Vitaで好評発売中の『イグジストアーカイヴ』のレビュー第2弾を掲載。今回はバトルや育成システムなど、本作のシステム面についてのレビューをお届けしていきます。
本作は、スパイク・チュンソフトとトライエースがタッグを組んで贈る、正統派のSFファンタジーRPG。ストーリーは“まさに王道!”といった感じで、個性豊かな12人の男女たち織り成す青春群像劇ということは、前回のレビューでお伝えした通りでございます。
しかし、ゲームとなればシステムが気になるのはゲーム好きとして当然の感情! なので、今回は『イグジスト・アーカイヴ』のシステム面オンリーのレビューを紹介していこうと思います。
▲OPアニメーションも主題歌の“Make a Wish”も最高すぎる。編集部で仕事しているときも脳内で口ずさんでいます。ゆーれる!(ゆーれる!) |
すでに発売しているゲームなので「今さらかよ!」と感じる人もいると思います。とはいえ、本作はすべての基本システムを解放するのに、それなりに時間がかかるのも事実。序盤で役立つ豆知識的なことも書こうと思うので、プレイ済みの人は復習の意味をこめて生暖かい目で読んでやってください! 逆にのんびりプレイしている人や、まだ購入を迷っている人などは目新しい発見もあると思うので、プレイの参考になれば幸いです。
多彩なアクションを駆使して、ダンジョンを探索!
RPGといえばダンジョン探索は欠かせません。本作のダンジョンはサイドビューの横スクロール型になっており、さまざまなギミックやシンボルエネミーが配置されています。 主人公の基本アクションは○で攻撃、×でジャンプ。シンボルエネミーに○で攻撃すると先制攻撃を仕掛けられます。最初はアクションの種類が少ないですが、物語が進行していくごとに使えるアクションが増えるのでご心配なく。
◆◇◆◇◆ダンジョン内で使える主なアクション◆◇◆◇◆
エリアル・ジャンプ |
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▲いわゆる2段ジャンプ。一番最初に解放されるアクションです。 |
バインド・スフィア |
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▲手から光弾を発射して、敵を拘束します。戦闘したくないときはこれで。 |
バースト・ジャンプ |
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▲光弾で拘束した敵が発射台となり、左スティックを倒した方向に高速移動できます。ステージによってはバースト・ジャンプの連鎖をうまく使って、目的地に到達するクエストもありますね。 |
序盤で解放されるアクションは、こんな感じです。目的地の到達や特定ターゲットの撃破など、クリア条件を満たすとダンジョンクリアになりリザルト画面に移行します。クリア後は“ダンジョン踏破率”や“アイテムポッド回収率”の評価があるのでダンジョンを隅々まで探索するといいことがあるわけですね!
▲リザルト画面はこちら。クエストに成功すると、一緒に出撃した仲間たちの感情度もアップします。 |
序盤のダンジョンはアクションが解放されてからじゃないと行けない場所が多いので、最初は行けないところがあっても無視してシナリオを進めた方がいいですよ。
ちなみにこれらのアクションは、メインシナリオで手に入る“存在結晶”を女神アマツメさまに与えると解放されていきます。解放されるのはアクションだけでなく、アイテムを生成できる“マテリアライズ”や、仲間が習得したスキルを共有できる“ラーニング”などの、システム要素も含まれています。
▲存在結晶とは、さまざまな人物の記憶が結晶化したもの。ゲームの序盤は、アマツメの力を取り戻すために、このアイテムを集めることが目的となります。マテリアライズの解放はLV30前後ぐらいの時期だから、序盤は回復アイテムを使いすぎない方がいいかも。 |
マップは広大ですが、L1で全体マップを確認できるし、光弾で敵を回避することもできるのでストレスなく探索できて好感触。また、音楽と風景が素晴らしいので、何度も来たくなるような作りに仕上がっています! メニュー画面でいつでも帰還できるのも親切設計ですね。
また、現在はver1.01のパッチが配信されており、一度通過しないと全体マップに表示されなかったマップ入り口が、通過しないでも表示されるようになっています。
コンボを考えるのが、すっげえ楽しい! アクティブチェインバトル!
本作のバトルシステムは仲間たちとコンボをつなげながら戦う、アクティブチェインバトルを採用。さまざまなRPGのバトルシステムを開発してきたトライエースさんが関わっているだけあり、安定のおもしろさを誇ります! 戦闘は攻撃を行う“アタックフェーズ”と、敵の攻撃を防御する“ガードフェーズ”を交互に繰り返すことで進行。
パーティ(最大4人)の行動はコントローラーの○、×、△、□ボタンに割り振られ、対応するボタンを押すことで攻撃や防御を行ってくれます。攻撃はAP(行動力)が底をつくまで攻撃を続けられ、適当にボタンを押しているだけでもコンボをバシバシつなげてくれますよ。
シンプルで爽快な操作性も魅力の1つではありますが、個人的にハマれるポイントとなったのはコンボボーナスの存在です。本作は、空中コンボを決めるとアイテムドロップ率が上昇する“ドロップジェム”、ダウンコンボを決めると経験値が上昇する“エクスペリエンスジェム”が手に入ります。敵を浮かせて適当なコンボを決めるだけで、大量のジェムがバラバラと出てくる様子は見ていて気分爽快!
▲リズムよくボタンを押していくだけで、爽快なコンボを決められます! |
しかも、本作ではアイテムドロップ率を次回以降の戦闘にも引き継げるので、うまく連戦すればドロップアイテムの数がすごいことになります。敵が落とす装備品はステータス補正の変わる“称号”がつくため、良品を求め出して、戦闘がやめられなくっなている人も多いでしょう!
とはいえ、ドロップ率が上昇すると、同時に敵の攻撃を受けた際にドロップ率がリセットされる(通称:ボーナス・バースト)確率を示す“ブレイブリスク”も上昇するので、気は抜けません。敵の攻撃をガードすればボーナス・バーストは防げるので、防御の重要性も高まってくるわけですね。
▲ストーリーが進行すると“デモンズ・グリード”と呼ばれる超必殺技も使用可能! グリード・ゲージが溜まっていればいつでも発動できるので、対ボス戦でお世話になります。 |
▲アタックフェーズ中は自由に隊列を変えられます。前衛の体力が減ったら体力に余裕のあるキャラに交代するなど、戦略的に活用していきましょう。 |
序盤はとりあえず、まゆらに頼りましょう!
とはいえ、序盤はスキルも回復手段も少ないので、まだプレイし始めたばかりの人は「本当にそんなサクサク戦闘が進む? 敵の数も多いし、ジリ貧じゃない? あと、魔法やブレス攻撃でボーナス・バースト防げなくない?」と思う人もいるでしょう。
でぇじょうぶだ! まゆらのクラスがLV2になれば、すべて解決してくれる! まゆらのクラス“ストーム・マギ”をLV2にすると、全体回復魔法の“ライトキュア”と広範囲の魔法の“エア・グラビティ”を習得。回復はいわずもがな、“エア・グラビティ”には敵を引き寄せる効果があり、コンボの始動技に超便利なのです。
序盤はエアグラビティで敵を1カ所にまとめる→浮かせ技orダウン技→適当に攻撃でコンボボーナスも稼げるし、複数の敵も1ターンで撃破できます! 集団戦に苦戦している人は、ぜひ試しみてくださいね。
▲“エア・グラビティ”と“ライトキュア”は序盤の要。まゆらは早めにクラスのLVをあげちゃいましょう。 |
ちなみに、魔法やブレスなど、通常ガード防げない攻撃はサポートスキル“マジックガード”や“ハーフガード”で防げます。カナタや小春が覚えるので、ボーナス・バーストを防ぎたい人は早めに習得しちゃうのがベストかと。全員に覚えさせる場合はラーニングが必須となるので、しっかり感情度をあげておきましょう。
スキル習得でパーティを育成!
パーティの育成はレベルアップのほか、SP(スキルポイント)を消費して多彩なスキル習得することもできます。スキルの種類はクラス、アタック、ガード、サポート、ドロップの5種類。いやー、どれも効果的なものばかりでガチで迷います!
▲スキルを習得するたびに新たなスキルが解放されるので、気になって習得しまくるといつのまにかSPがからっぽに(笑)。スキルの性能を確認しつつ、セーブ&ロードを繰り返しちゃうせいで、シナリオが進みませんぜ! でも、こういう作業が好きなんだ! |
攻撃アクションの種類を増やすクラスや、消費SPの安いドロップスキルあたりが安定だけど、アクション好きとしては“敵を打ち上げる効果”や“吹き飛ばす効果”を付加するアタックスキルが非常に気になるわけで……。そんな感じでプレイヤーのバトルスタイルに応じてアクションを拡張できるのが、ステキな育成システムなのです。ver1.01からはスキル効果がより詳細に記載されているので、複数で効果が重複するスキルなど、セットアップがよりしやすくなっています。
しかも、特定のスキルを習得すると新たなスキルが解放されることもあるので、気になってセーブ&ロードを繰り返して確認した人もいそう。かくいう俺もその1人で、序盤で解放できるスキルを表にまとめていました。12月24日発売の電撃PSの攻略ページでも掲載しているので、気になる人はそちらもぜひチェックを!
流れで宣伝してしまいましたが、それぞれのスキルのバランスがよく、しっかりプレイヤーを迷わせてくれるところが素晴らしいと思いました。やはり、RPGの育成はこうでなくちゃね!
▲ガチで迷っている人は、とりあえずクラスのLVをあげればOK。とくに魔法使いは魔法の種類を増やさないと戦略の幅が広がらないからね。 |
システムオンリーのため、堅苦しい文章になってしまいましたが、自身の感想としてはこんな感じになります。本当は俺だって、萌えキャラ(断言)のヤマトガと愉快な仲間たちの日常を語りたかったんや……。それはさておき、バトルシステムのオモシロさはガチなんで、アクション好きの人はハマリまくれると思います。
アタックスキルの効果、攻撃アクションの性能、仲間たちと連携する順番など考えるとコンボの幅が無限大すぎて……ワクワクが止まらないよぉぉ!
とりあえず、本作はいろいろとアクションやシステムを解放してからが本番なんで、レベル上げ&アイテム集めに励みつつ、のんびりプレイするのが吉だと思いますよ。
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