2016年1月22日(金)
2015年のベストCSゲーム&アプリを電撃オンライン読者の投票で決める“電撃オンラインアワード2015”。本記事では、アクアプラスより発売され、アニメも好評放映中のPS4/PS3/PS Vita用ソフト『うたわれるもの 偽りの仮面』をピックアップ!
“電撃オンラインアワード2015”では、2015年に発売されたコンシューマソフトや同年に皆さんが夢中になってプレイしたスマホアプリへの投票を行っています。投票していただいた方には抽選でギフト・カードのプレゼントも! 皆さんのお気に入りのタイトルをぜひ教えてくださいね!
さて、ここからはネタバレしないよう極力配慮したうえで、本作の魅力について語っていこうと思います。
本作のジャンルはシミュレーションRPGですが、シミュレーションパートの比重はそこまで大きくなく、基本的にはアドベンチャーパートを中心に展開していきます。
シミュレーションパートの難易度も抑えめなので「シミュレーションはあまり得意じゃないけれど、物語やキャラクターが気になる!」という人でも楽しめる作品になっています。
ちなみに僕は、主人公のハクを演じる藤原啓治さんの名演に惹かれて本作を購入しました。働きたくないといいながらしぶしぶ働き、ヒロインのクオンに財布のヒモを握られているその姿に、某有名アニメのサラリーマンの姿を重ねた人も多いのではないでしょうか(笑)。
本作は、『うたわれるもの』シリーズの第2作目となっており、前作『うたわれるもの 散りゆく者への子守唄』と共通の世界観の物語が展開していきます。獣耳や尻尾の生えたヒトが一般的という、ケモミミ好きにはたまらないファンタジー色強めの世界です。
なお、シリーズ経験者には、おなじみのキャラクターたちが多数登場するのも魅力的なポイントとなっています。
▲卓越した剣の腕を誇るカルラなど、前作の人気キャラクターたちが続々と登場。物語が進むと、前作の舞台であるトゥスクルとの関連も強くなるので、前作経験者は要注目! |
前作の舞台であるトゥスクルがどこか古代の日本風であったのに対して、本作の舞台となるヤマトは中世の大陸のような街並みが特徴的。トゥスクルが群雄割拠であるならば、ヤマトは強大な国力を武器に複数の国家を従えているといったイメージですね。
トゥスクルと深くかかわる展開はあるものの、基本的なストーリーはヤマトを中心に進んでいくので、前作をプレイしていなくても物語が理解できないということはありません。まずは本作をプレイしてみて、細部の設定などが気になったら前作をプレイしてみるというのもOKです!
ちなみに、序盤には前作をオマージュした展開が多数登場します。本作のプレイ後にもう一度前作をプレイすると、新たな発見を楽しめるのではないかと思います。
▲“ヒロインの尻尾をつかんで怒られる”、“武器として鉄扇を託される”など、前作の序盤を想起させるシーンが満載。主人公が記憶喪失から始まるのも、前作と同様です。 |
本作の戦闘システムは、シミュレーションRPGとしては極めてオーソドックスなタイプのもの。同ジャンルを遊んだことのある人であれば、システム面で迷うこともないでしょう。UIやチュートリアルが親切なので、シミュレーションRPG初心者でも安心です。
基本的なシステムは前作と同じですが、ゲームの途中で難易度変更が可能だったり、任意のターン数ぶん戦闘を過去に戻せる“巻き戻し”を使えたりと、あらゆる面でプレイしやすくなっています。
“連撃”関連のシステムもパワーアップ! 従来同様にタイミングを合わせることで連続攻撃が発生する他、円形のバーが一周するタイミングに合わせてボタンを入力するとクリティカルが発生する“チャージ連撃”が追加。
さらに敵からの攻撃を受ける際、2つのバーが重なるタイミングでボタンを入力することで敵の攻撃の回避や防御ができる“錬技”も実装されており、より深みのあるバトルを楽しめるようになっています。
▲“連撃”や“錬技”は、タイミングさえ合わせれば誰でもカンタンに発動させることができます。 |
▲“連撃”のフィニッシュでは必殺技が発動! キャラクターのカットインがカッコいいので、あえて敵にトドメを刺さずに見入ってしまうこともしばしば。 |
すでに終えた戦闘を再度プレイすることも可能なので、レベル上げもお手軽に行えます。終盤の戦闘のなかには歯応えのあるものもありますが、難易度“普通”であれば、それほど苦戦せずにプレイできるのではないでしょうか。
物語の先が気になって仕方なかった僕としては、戦闘をサクサク進められるのはとてもありがたく感じました。
本作の物語は、記憶喪失の主人公・ハクが雪山で目覚めてからヒロインのクオンに助けられ、都に職探しに向かうというのが序盤の流れ。戦闘も挿入されますが、世界の命運を背負うといったこともなく、ライトなノリで物語は進行していきます。
都に到着して“ある仕事”を始めてからもコミカルな展開が続きます。女性キャラクターの比率が高く、華やかなのもイイ! 恋愛要素はそれほど強くありませんが、コメディ色の強いギャルゲーが好きな人であれば必ず楽しめるハズです。
▲都でのハクの仕事はドタバタ展開が多め。なかには、肌色多めのお色気シーン(男女問わず)も! |
しかし、中盤のとある出来事をきっかけに、物語の雰囲気は一変。戦乱の世に巻き込まれる主人公たちの活躍が描かれ、舞台もヤマトから他の地域へと広がっていきます。序盤はシリアス、中盤以降にコミカルな展開が多かった前作とは逆の構図ですね。
本作では、中盤以降にシリアスな物語がハイスピードで展開していきますので、ぜひ一気にプレイすることをオススメします。
主人公のハクは、前作の主人公・ハクオロと比べると軽薄でなまけものな印象を受けますが、中盤以降はその器の大きさに魅力を感じられるシーンが多くなっていきます。腕っぷしは大して強くないのに、存在感ではハクオロに負けていないのがすごい!
また、記憶喪失であるハクの隠された過去が、物語の本筋と深くかかわることを知った時には、かなりの衝撃を受けました。まさかあの人物がハクの……! もちろん、詳しくは言えませんけどね! ぜひプレイして確認してみてください。
終盤の展開で初めてサブタイトルの意味がわかるというのも前作と同じ。“偽りの仮面”が何を意味するのかが判明するシーンは、かなり熱いです!
なお、冒頭でも触れましたが、本作は『うたわれるもの』シリーズの第2作目なので、物語が完全には終結しません。クライマックスの展開は熱いですが、「そこからが一番見たいんだよ!」というところでエンディングを迎えてしまうのがもどかしい! 一刻も早く、次回作をプレイしたい気持ちです。
そして次回作『うたわれるもの 二人の白皇』は、2016年9月21日に発売予定。この記事を書いている段階ではほとんど情報がありませんが、僕自身、続報に期待しています!
サブタイトルから、シリーズ1作目との関連性も予想されるので、発売前に前作と本作をしっかりプレイしておいて、最終章に備えておきましょう!
▲超重要人物である仮面の男、オシュトル。遊び終えてみると、本作はハクとオシュトルの物語であったように感じました。 |
ファン投票で2015年のコンシューマソフト&アプリを決める“電撃オンラインアワード2015”にぜひご投票ください! 対象タイトルは、2015年に発売されたコンシューマソフトと同年に皆さんが遊んでおもしろかったと感じたスマホアプリです。
アプリについては、2015年以前に配信されたアプリも対象となるので、皆さんが名作だと思うものを教えてください。
投票していただいた方の中から抽選で10名様にPS Store、ニンテンドー eショップ、Xbox live、iTunesかGoogle playで使えるギフト・カード(5,000円分)をプレゼントいたします。締切は2016年2月28日(日)24:00まで。ぜひ、あなたの2015年のベストコンシューマソフト&アプリに投票してください!
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