1月10日にポートメッセなごやで開催されたイベント“ファンタシースター感謝祭2016 名古屋会場”。そちらで発表された模様や会場の様子をレポートする。

　本イベントは、PS Vita/PC用オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』のファン感謝祭。ステージイベントや物販コーナーなどが用意され、ゲームをプレイしている人だけでなく、知らない人でも楽しめるイベントだ。

　名古屋会場のステージには、『PSO2』シリーズプロデューサー・酒井智史さん、シリーズディレクター・木村裕也さん、エピソード4ディレクター・濱崎大輝さんが登壇。さらに桃井はるこさんや会一太郎さん、榎本温子さん、DFガールズの小原莉子さん、アークス広報隊の清水あいりさんも出演し、会場を盛り上げた。

スペシャルステージ

　参加していたコスプレイヤーが壇上にて紹介された。その後、東京会場で発表された情報として、3月21日の決勝会場にて第4回“PSO2 コスプレコンテスト”の開催が改めて公開された。コンテスト入賞者には10,000AC、優勝者には20,000ACがプレゼントされる。

　続いて、1月27日に開始する“EPISODE4”の情報が判明。東京会場で明かされた情報の後には、既存部分の改善点が公開となった。

　アイテムパックが150までACで拡張可能となる。各キャラに無料倉庫が300追加され、ACで最大で1000まで拡張できる。プレミアム倉庫も400まで拡張となる。

　また、マイセット保存数が12に、サポートパートナーの上限が5体に増加される。他にも、倉庫の初期カーソル位置を設定可能になることや、リリパリウム使用が便利になること、誤操作防止なども判明した。

　続いて、複合テクニックが交換ショップに並ぶことや、チュートリアルがより親切になることが発表された。おすすめクエストクリアでは、プレゼントとしてアイテムをもらえるように。フォトンブースターやラムダグラインダー、後述するボーナスキーなどをもらえるかもしれないので期待しておこう。EP4ではロビーからクラリスクレイスがいなくなるが、複合テクニックは交換ショップでもらえるという。なお、交換に必要なフォトンスフィアは50個予定。

　アークス職員の服がリニューアルされ、レイヤリングウェアになる。あわせて、一部NPCの服もリニューアルされる。イオは髪型が変更され、腰回りが若干太くなるようだ。市民の衣装もリニューアルされ、後々は市民の服も着られるようになるとのこと。

　既存クラスに新スキルが追加される。その中のいくつかはメインクラス専用で、サブとして使えるものも、効果は落ちるものもあるという。追加スキルは、新しい体験ができるようなコンセプトになっているとのこと。

　ハンターの新スキルはチャージパリングで、チャージ始めにジャストガードできるガードポイントがあるようだ。ファイターの“テックアーツJAPPセイブ”は異なるPAやテクニックを連続でジャストアタックすることで、PP消費が低減される。

　特殊弾装填中のダイブロールシュートが通常攻撃になるのは、レンジャーの“キープロールシュート”。ガンナーの“Tマシンガンアーツチャージ”は、異なるPAにつなげるとチャージ時間がなくなるという特殊なものだ。

　フォースの“ロッドシュート”は、PP回復に便利なスキル。レベルを5にするとより便利になるという。テクターの“ウォンドギアエレメント”は、法撃爆発で状態異常を付与する。属性によって状態異常が異なる。

　ギア発動時にPP回復率がアップするのは、ブレイバーの“カタナギアブースト”。最大で150までアップする。バウンサーの“ワンモアジャンプ”は、2段ジャンプ時の法撃爆発を当てれば何度でもジャンプ可能というもの。ダーカーウォールも越えられるほどになるようだ。

　新スクラッチ“マエストロサモナー”が1月29日より配信となる。音楽家をイメージしたのがサモナーの衣装コンセプトになっているようだ。なお、レイヤリングウェアは全種族着られる。

　新たにスクラッチ回数ボーナスが発表された。こちらは、規定回数を引けばオマケアイテムを確実に入手できるシステム。ノーマルとゴールドで内容が変わり、ここで手に入るアイテムはトレード禁止となるようだ。

　ラグオルメモリで交換できるアイテムがEP4から追加される。『PSO』ファンにはたまらないアイテムとして、リコとフロウウェンのアイテムが登場。また、タクトの迷彩として“＊C.A.R.D.”も予定されている。

　おすすめクエストで“ボーナスキー”を手に入れるとプレイできる新要素が“ボーナスクエスト”。この“ボーナスクエスト”はソロで4分ほどのクエストで、クエスト内では豪華なアイテムを入手可能。

　ボーナスキーには、金と銀が存在。銀の入手難度は、オススメクエストを1日3つフルに遊べば3日ほどで手に入るとのこと。金は1週間に1回くらいの入手難度になるようだ。

　新エネミーのエンペ・ラッピーはここでのみ会えるという。金のクエストの最後に登場し、モフモフされると体力が回復する他、ゴロゴロしてくる攻撃もするとのこと。ボーナスキーは入手後、1週間で期限が切れるため、早めに使っておこう。

　新アイテムを入手できる“幻創石カガセオ”はボーナスクエストだと、より手に入りやすいようだ。ボーナスクエストでは、バウンサーとブレイバーをイメージしたユニットがドロップすることも。

　カガセオを使って手に入る武器は★13。その中の1つであるミリタリー系は、弱点へのダメージに倍率アップ、クリティカル時に倍率アップという特徴がある。局所的には強いが、総合力としてはオフスティアシリーズのほうが上とのこと。

　クオツ系はダメージとPP回復量、PP量が30％以上の時にダメージアップする。

　勇者的なロボットが使うような見た目のセイガー系は、時間経過でHPが回復＆ダメージアップという特徴を持つ。

　続いて、サモナーの実機プレイが行われた。

　サモナーの攻撃時、ペットとアークスの距離がある程度離れると手元に帰ってくる。ペットの回復はレスタで可能。武器切り替えと同じような感じでペットの変更が可能だ。

　初心者に向けたクラスでもあるため、JAはなしとのこと。ペットのHPがゼロになると気絶。ワンダは他のペットよりも短く30秒で復活するが、トリムとサリーは上級者向けで60秒かかるようだ。

　サリーは遠距離タイプで補助が可能。ダメージゾーンを発生させたり、ジェルンの効果を与えたりなどができる。

　ペットにはバトルでの経験値が直接入ることはないかわりに、エッグをあげると経験値が入る。ペットには空腹度があり、5個までたまるという。なお、ACで合成可能数を回復可能。50ACで初回5個回復でき、さらに経験値ボーナスが入るとのこと。

　キャンディーボックスの初期の形はペットによって異なる。自由に入れられるワク以外に、ペットLv50でオープンする“ゼリーキューブ”、キャラメルクラッシャーを使ってワクを削除する“キャラメルキューブ”、絶対にあかないワク“ペーパーキューブ”が存在。

　ペットラボは、アイテムラボの隣に新設される。ボックスにセットするキャンディーは、圧縮することでサイズを縮小できる。なお、圧縮に失敗しても大きさが元に戻ることはない。

　また、レイヤリングウェアの実機プレイも行われた。インナーウェアは下着のようなもので、ベースウェアは上下セットの中着。Tシャツとスカートなどが該当する。この2つはチケットによる登録制となる。アウターウェアは上着で、こちらは今までのコスチュームと同様のアイテムとなり、カラーチェンジ可能。

開発チームにこれが聞きたい!!

Q：EP4でプレイヤーがコールドスリープから目覚めますが、同じ装置を使用している『ファンタシースター ノヴァ』との関連性はありますか？

木村：コールドスリープの仕組み自体は『ノヴァ』の設定と同じものなんですが、ただストーリー的な絡みは基本ないと思っていただいていいと思います。同じテクノロジーが使われているというくらいの認識でいてくれれば。なので『ノヴァ』を知らないと楽しめないとかもまったくないです。

Q：EP4用の新オープニングはいつですか？

木村：PS4版のサービスがあるので……その時に……パッケージに合わせてじゃないですかね？（笑）

Q：サモナーのペットのエッグには、レアドロップブーストは乗りますか？　抽選数のこととかいろいろ知りたいです。

濱崎：他の武器などと同じように、レアドロップブーストは乗ります。抽選回数も他のドロップと同じ仕組みを使っておりますので、撃破数に応じて抽選回数が増えるといった感じです。あとは、メインクラスがサモナーの人はドロップしやすい設定になっています。

会：抽選が他の武器とかに食われることはない？

濱崎：そうですね。

Q：『PSO2es』にサモナーが追加された時、ペットを使えるのですか？

木村：『es』に関しては、サモナーは追加されません。ただ、ペットの育成はできるようになっています。PC版、PS Vita版ではエッグを合成して経験値を手に入れてレベルアップを行えますが、『es』でも同じことができます。

　さらに、『PSO2es』の方はチップを食べさせて成長させることもできるんです。行動力自体も『PSO2』とは別に管理されていて、『PSO2es』は独自の行動力（育成チャージ時間）を設定していますので、本編と『PSO2es』を両方やっていただくと、より成長させやすい形になっています。『PSO2es』ではキャンディーボックスはなく、経験値を育てるだけとなっています。

Q：EP4では東京が登場しますが、セガ本社や神室町は出てきますか？

木村：出てこないですね。神室町を出したらまさに『龍が如く』になっちゃいますしね。なお、現実の街を再現するにあたって、『龍が如く』チームにはかなりアドバイスをいただいています。世界観がファンタジーの『PSO2』と現実的な『龍が如く』だったので、開発チーム同士の交流が今まではそんなになかったんですが、今回はこちらがお願いして、いくつか素材をご提供いただきました。

酒井：セガ本社については『レンタヒーロー』で見てください。

Q：『ファンタシースターユニバース』のコラボをまたやったりしないのでしょうか？　ヴィヴィアンとか！

木村：じつは今年は『PSU』10周年なんですよ。それもあって、『PSU』関連のコラボをちょっと多めに実施していくつもりです。その中で、もしかしたらヴィヴィアンもあるかもなーくらいですかね。ユーザーから要望をいただいていますので、何かできるのではないかなと思います。

Q：もうすぐPS4でログインできるようになりますが、SEGA ID以外に必要なものはありますか？

木村：基本的にSEGA IDがまず必要なのと、プレイステーションネットワークID（SEN ID）が必要です。その2つがあれば、無料でプレイできます。もちろん、PS4本体が必要ですが、本体があればPlayStation Plusに入っていなくてもプレイできます。

会：PS4で別アカウントで入り直しはできないんですか？

木村：PS Vitaと一緒の仕組みです。

Q：誰とは言いませんが、いい育毛方法を教えてください。悩んでいます。

酒井：悩んでるの!?

桃井：えー、『PSO』関係ないじゃん。

会：「誰とは言いませんが」って聞く人によっては効果出てないってことになりますよね？　誰とは言わないけど

酒井：ちょっと待てーや！

桃井：裏話をしちゃうと、酒井さんは名古屋の方だから、ご実家に帰られたそうなんです。先ほど控室でみかんを私たちに付与されました。お母様が持って行けと……。

酒井：そうですね、箱で買っていたらしいので。

桃井：おいしかったです。

木村：何それ！

榎本：みかんかもしれないって話ですか？

桃井：柑橘類ってよいって言いません？

酒井：子どものころからそんなに髪の毛は多くなかったんですけど、「ワカメ食え」とか「ひじき食え」とか言われましたよ。効果があるかどうかはわからないんですけど。

小原：酒井さんはワカメ食べてきました？

酒井：食べましたよ。ワカメ、大好きです。だから効果はないってことなんですよ。

会：この空気感……。

酒井：ちょっと何これ！

（一同笑）

アークスグランプリ

　アークス最速を決める公式全国大会“アークスグランプリ”の名古屋大会が行われた。

　PS Vita部門の決勝はBoとRaの“まったり姉弟” VS. BrとBrの“ヘルメット工房”がぶつかった。ブレイバーのグレンテッセン、カタコン、弓でのボス処理など、機動力を生かした“ヘルメット工房”が、2：54：69で勝利した。

　PC部門の決勝に進んだのは、“四重走”と“ちくわ”。四重走のチーム構成はBr×2とRa×2で、一方のちくわはRaとBr×3であった。“ちくわ”が1：55：47で勝利したが、宣言していた1：40秒台には惜しくも届かなかった。

会場の様子

■“ファンタシースター感謝祭2016”概要
【開催スケジュール】
【来場、入場】来場自由、入場無料
●2015年12月23日　東京会場（幕張メッセ）
●2016年1月10日　名古屋会場（ポートメッセなごや）
●2016年1月17日　福岡会場（西日本総合展示場）
●2016年2月11日　札幌会場（アクセスサッポロ）
●2016年2月20日　大阪会場（インテックス大阪）
●2016年3月21日　決勝会場（有明コロシアム）
【開催時間】10：00～18：00（決勝会場を除く）

(C)SEGA

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データ

関連サイト

• “電撃PSO2”（電撃オンライン）
• PC版『ファンタシースターオンライン2』公式サイト
• PS Vita版『ファンタシースターオンライン2』公式サイト