2016年2月13日(土)
『いけにえと雪のセツナ』情報まとめ。登場キャラやバトルシステムをおさらい(音楽先行公開あり)
“とりもどそう。ボクたちのRPG”をスローガンとして、スクウェア・エニックスが2016年2月18日に発売するPS4/PS Vita用RPG『いけにえと雪のセツナ』。
本作はスクウェア・エニックスが設立した日本発のRPG専門スタジオ“Tokyo RPG Factory”の第1弾タイトル。純国産RPGが隆盛を極めた1990年代。今でも記憶に残る当時のRPGのプレイフィールを追及し、“記憶に残る物語”、“記憶に残るゲーム体験を”の理念のもとに開発が進められています。
発売まで約1週間と迫った今回は、これまで公開された情報をまとめて掲載する他、新たに法石自体の強化についての情報をお届けします。
▼『いけにえと雪のセツナ』ストーリー
その島には、古来より伝わる習わしがあった。
十年に一度いけにを捧げ、魔物の被害を抑制する。このいけにえの儀式により、島の平穏は保たれてきた。
ところが、次の儀式の年を待たずして、魔物の被害が急増し始めたのだ。
事態を重く見た島の人々は、例外であるものの再度いけにえを捧げることで魔物たちを集めようと考えた。
いけにえの名は“セツナ”。極めて高い魔力を持つ18歳の少女。いけにえの儀式が行われる“最果ての地”へ“セツナ”は護衛隊とともに旅立ってゆく――。
キャラクター紹介
◆セツナ
いけにえとして、最果ての地に赴く宿命を背負った少女。島の人々のために自らの命を捧げることにためらいはありません。素直で純粋。危険な旅のただ中であっても、自分より護衛隊の心配をするほどのお人好し。
しかし、いけにえとしての宿命を果たすという信念が、彼女を何よりも強くさせます。
・セツナの特徴
回復魔法とサポート技を使いこなす守りの要。円月輪や天属性の攻撃魔法も強力。
▲ケアルガ:パーティ全員のHPを大きく回復。 |
▲誘導:敵の攻撃対象を選択したキャラクターに誘導します。 |
▲レボルヴ:攻撃対象にHITすると同時に高速回転する円月輪が連続してダメージを与えます。 |
▲サンダガ:天属性の攻撃魔法。強烈な雷が敵全体に降り注ぎます。 |
◆主人公
腕利きの傭兵。ある任務で島に赴いた際、セツナと出会ったことにより、護衛隊の1人としていけにえの旅に同行することとなります。運命の出会いは、死地へと向かういけにえの少女を護りぬくという天命を彼にもたらすことになります。
・主人公の特徴
強力な物理攻撃技に加え、回復魔法にサポート技まで使いこなすオールラウンダー。
▲回転斬り:自ら回転しながらの斬撃。攻撃範囲も広く、HITした敵をふっ飛ばします。 |
▲叫ぶ:咆哮をあげ、味方の全能力を上昇させます。 |
▲オーラ:対象の状態異常とHPを回復します。 |
▲軌跡:斬りあげると同時に光柱を発生させ、連続でダメージを与えます。 |
◆クオン
セツナが“いけにえ”となる以前、村を訪れた謎多き旅人。今では護衛隊を代表する戦士として、村人の厚い信頼を得、セツナからは姉のように慕われています。
この旅に対する思いは誰よりも強く、絶対に失敗できないという責任と使命感から、寡黙で何を考えているかわからない主人公にはきつく当たることもしばしば。
・クオンの特徴
素早さを生かした連続攻撃に加え、行動順を管理する技も使いこなします。
▲ダッシュ斬り:攻撃対象に高速で突進しての斬撃。 |
▲ヘイスト:対象のATBゲージの増加速度を上昇させます。 |
▲天衣無縫:攻撃後ATBゲージがたまった状態で、すぐに次の行動が可能。 |
▲みだれ斬り:素早さを生かした高速の連続攻撃。 |
◆ヨミ
かつていけにえの旅の護衛をし、成功させた老練の剣士。普段は必要以上に陽気にふるまっていることもあり、皆からは腑抜けになったと思われています。
護衛隊では、かつての経験を生かし、皆にアドバイスをするなど世話好きな一面も見せます。彼もまたクオンと同じようにセツナの安全を第一に考え、陰日向となり付き従います。
・ヨミの特徴
高い攻撃力と防御力を誇る、突出した物理アタッカー。カウンター技も使いこなします。
▲挑発:味方を遠ざけ、敵の攻撃を自分に集めます。 |
▲ジャンプ斬り:巨大な刀を地面に叩きつけ、広範囲に衝撃波を発生させる強烈な一撃。 |
▲竜巻斬り:竜巻を発生させるほどの斬撃で敵を自分の周囲に吸い寄せます。 |
▲倍返し:敵の魔法攻撃の威力を倍増して跳ね返します。 |
◆キール
人里離れた山奥に住む、謎多き一族の少年。里の者に大切に育てられたキールは天真爛漫に育つも、外の世界への羨望から、家出同然に里を出るのでした。
どんな絶望的な状況でも希望を信じ、ポジティブにふるまうムードメーカーでもあります。
・キールの特徴
高位の呪文を使いこなす魔術師。強力な火属性の呪文で敵をなぎ払います。
▲ファイガ:巨大な火球で敵全体に大ダメージ。 |
▲エンファイア:対象の攻撃に火属性を付加します。 |
▲ドレイン:敵のHPを吸収します。 |
▲フレア:敵の防御を無視する強力な火属性魔法。 |
◆ジュリオン
旧王家一族の血筋に連なる子孫。ひとつのことに執着し、己の信念は曲げることはない、一途というよりも頑固な性格。品位と高潔さをあわせ持つ騎士の鏡のような人物ですが、どこか謎めいた佇まいは、秘めたる過去を思わせます。
・ジュリオンの特徴
槍による立体的な攻撃を得意とするアタッカー。水属性の呪文も使いこなします。
▲ジャンプ:天高くジャンプし、敵の真上から落下し大ダメージを与えます。 |
▲バーサク:闘争本能を暴走させ、攻撃力を限界まで引き上げます。その代償として防御力は低下。 |
▲凍結槍:高速で槍を投げダメージを与えるとともに、対象を凍結状態にします。 |
▲アイス:水属性の攻撃魔法。 |
◆大鎌の男
いくどとなく主人公たちの前に立ちはだかる謎の男。感情を持たず、目的を完遂するためだけに行動しています。彼の目的はただ1つ。いけにえの抹殺です。
【ライターコメント】
バトル中の入れ替えなしとなると、メンバーの選択は悩ましいところです。キャラやストーリーに感情移入しがちな筆者の場合、ついついインパクトの強い初期メンバーを固定してしまいがち。
本作でもそうなるかなと思っていたのですが、他のキャラもかなり魅力的。性能面でも、物理攻撃のみのゴリ押しが通用しない場面も多々あったので、魔法に秀でたキールはメインパーティ確定です。
セツナは回復役として不動かと思いきや、エンド(主人公のデフォルトの名前)が使うオーラが思いのほか便利で、“打たれ強い回復役”としても活躍してくれます。
残り1人は迷いどころで、今のところはヨミが心強いものの、このままではパーティが暑苦しい(!?)ので、ジュリオンの合流を心待ちにしています。
クオンも素直ないい子ではあるのですが、いかんせん、スピード特化型のキャラは、いざという時に大きな一撃をもらってしまうと……という懸念が心配性の筆者にはありますね。
往年のRPGを踏襲したプレイ感
最果ての地へ向かう護衛隊は、さまざまな街を訪れ、準備を整え、荒ぶる魔物たちを討伐しながら、その歩みを進めることになります。徐々に成長を実感できるRPGの基本的な楽しみが追求されています。
▲バトルの基本は、多くのRPGユーザーが慣れ親しんだコマンド選択式のバトルが採用。 |
●アクティブタイムバトル
スクウェアRPGの特徴でもあったアクティブタイムバトル(ATB)。本作では『クロノ・トリガー』のATB2.0をベースに、新たにバトルシステムを設計。コマンド選択式ながらも緊張感あふれるバトルを堪能できます。
▲ATBゲージがたまると行動可能。 |
▲ATBゲージがたまったキャラクターが複数いる場合、行動順は任意に指定可能。 |
敵とキャラクターの位置関係によっては、範囲ダメージを与えたり、攻撃の軌跡上にいる敵にもダメージを与えたりすることも。行動入力のタイミングを工夫することで、より有利に戦うことも可能です。
▲敵同士が近づいたタイミングを見計らって攻撃すれば同時にダメージを与えられます。 |
▲遠隔技や飛び道具なら同じ軌跡上に敵が重なるタイミングで貫通ダメージが発生します。 |
●刹那システム
刹那システムとは、バトル中にタイミングよくボタン入力を行うことで追加ダメージを与えたり、技や魔法の効果を拡張したりすることができるシステムです。
▲ATBゲージの横にある円形ゲージに注目。この刹那ゲージは“行動をした際”、“ダメージを受けた際”、“ATBがMAX状態での時間経過”などで蓄積します。 |
▲技が始動するタイミングでボタン入力。敵に追加ダメージを与えることに成功。 |
【ライターコメント】
バトルは安心安定のATBといったところで、バックアタック時の“ATBゲージMAX+刹那ゲージ1つおまけ”という恩恵が大きいです。
それぞれのクセをつかんでくると、敵を吹っ飛ばしながらうまくまとめて、威力の高い一撃に巻き込むなど、地味にテクニカルな戦いも楽しめます(移動コマンドがないので、攻撃の挙動を把握することが意外と重要)。
また本作では、どのようにとどめを刺したかによって、戦闘での報酬が変化します。
属性ダメージはもちろん、“セツナキル”といった刹那システムをともなう攻撃によるとどめや、敵HPのギリギリで倒す“ジャストキル”など、とどめの刺しかたは多数。
後述する拡張効果との兼ね合いもあるため、想像していた以上に奥が深いです。
法石を装備し、キャラクターをカスタマイズ
本作では武器の他に“法石”を装備することでキャラクターにさまざまな能力を付与できます。“法石”にはさまざまな効果が秘められており、キャラクター固有のコマンド魔法や技を発現させるもの、能力を上昇させるもの、攻撃時に状態異常を付与するものなど、自由度の高いカスタマイズが楽しめます。
▲法石を装備することで、法石に秘められた魔法が使用可能に。 |
▲装備可能な法石の数はレベルが上がることで増加します。 |
・魔法・技を発現させるタイプの“法石”に紐づけられた、刹那システム成功時の拡張効果を使いこなそう。
▲主人公の魔法“ウォール”。通常だと単体効果ですが、刹那システムによってパーティ全体に効果をもたらします。 |
▲セツナの技“セイクリッド”。単体攻撃技ですが、刹那システムでパーティに回復効果ももたらします。 |
▲ヨミの“挑発”。敵のターゲットを自分に向けます。刹那システム発動でさらにダメージカット効果が得られます。 |
・キャラクターのさまざまな能力を上昇させる“法石”を活用し、戦闘を有利に
▲クリティカル率上昇効果を持つ“真理の極み”を装備。与ダメージを確実にベースUPできます。 |
▲火属性の威力を上昇する“ファイアビット”でキールの魔力を最大限に引き出します。 |
▲攻撃範囲を拡大する“カロリック”を装備。通常攻撃でも複数の敵にダメージを与えやすくなります。 |
・バトルで役立つ能力を発現させる“法石”も多数存在
▲“ストーンビット”は石化付与効果を持つ。他にもさまざまな状態異常を付与する法石が存在します。 |
▲敵にトドメを刺した際にHPを回復する“ハーベスト”の法石。アタッカーにぜひ装備させたいところ。 |
▲受けたダメージを一定数跳ね返す“アベンジャー”を盾役に装備させれば、バトルはより有利になります。 |
・ステータスを上昇させる“法石”で長所を伸ばすも、短所を補うも自由自在
ヨミはHPが高く、挑発の法石を装備可能なため盾役に適任。挑発時に刹那システムで得られるダメージカット効果に加え、HPを上昇させる“生命の理”、物理防御上昇効果を得る“鉄壁の誓い”を装備することで、さらに盾役としての能力を高めることもできます。
[CHECK!!]素材を売却し、新たな“法石”を手に入れる
戦利品として入手することができる“法石”の元となる素材。この素材をショップに売却することで、新たな“法石”が入手可能になります。
【1】戦利品として素材を入手
【2】ショップに売却
【3】新たな“法石”が交換可能に
新たな“法石”に必要な素材数はショップで確認できます。
キャラクターの連携で技も強力に
キャラクター同士の連携を用いることで、通常よりも強力な技を繰り出すことができます。連携は最大3人で行うことも可能です。
・ヒール:主人公×セツナ
パーティメンバーのHP・MPを回復します。
・エックス斬り:主人公×クオン
2人同時に高速ダッシュ攻撃を繰り出します。圧倒的な速度のためXの軌跡が見えるといいます。
・アイスガ斬り:主人公×ジュリオン
上位の水属性魔法と強力な斬撃を同時に敵に叩きこみます。
・ファイガ斬り:主人公×キール
強力な火属性魔法と斬撃で同時攻撃します。
・ドレイン斬り:主人公×キール
敵に大ダメージを与えつつ、HPを吸収します。
●3人連携
さらに、3人の力をあわせることで圧倒的威力を誇る、究極の連携が発動します。
▲ギャラクシー:主人公×セツナ×キール |
▲グランドクロス:主人公×セツナ×クオン |
▲天地崩壊:セツナ×ヨミ×キール |
・連携においても、“刹那システム”を発動可能
▲連携の発動タイミングにあわせボタン入力。追加効果を得ます。 |
▲もとより強力な連携に、さらに追加ダメージを上乗せ。 |
法器を用いたキャラクターの強化
本作では、法石の組み合わせによる抱負なキャラクターカスタマイズに加え、法石自体を強化する“昇華”と“昇華”を発生させる“法器”を駆使することで、さらに自由度の高いキャラクターカスタマイズができます。
・法器とは?
法石の装備枠を拡張させるアイテム。また、法石を強化する“昇華”の効果を引き出します。
▲法器には法石をはめ込むための封穴の数、昇華時に得られる効果などが設定されています。 |
・昇華とは?
戦闘中に魔法や技を使い、さらに刹那システムを発動した際、まれに使ったスキルの法石を強化する“昇華”が発生します。昇華による法石の強化により、スキル自体の威力を上げる、クリティカル率を上昇させる、必要MPを軽減するなど、法石にさまざまな効果を付与できます。
戦闘終了後に発生した昇華効果を法石に付与するか選択可能。1つの法石に対し、10回まで昇華効果を付与できます。バランス型にするか、特化型にするかも自由です。
お気に入りのスキルをどのように強化していくか、法器と法石の組み合わせで数多のカスタマイズが可能となります。
【ライターコメント】
とにかく物語を進めようと駆け足でプレイしていたため、法石集めや強化は満足がいくほど手を出せていません。それでも、刹那システムと絡めた効果の拡張は、毎戦闘ごとにそのありがたみを体感できます。
特に、回復効果を範囲化するのは基本中の基本になりつつあり……。
“昇華”については、いきなりやらかしました! 徹夜続きで寝ぼけていたこともあって、何も考えずに効果を付与せず終了。以降、なかなか“昇華”の機会に恵まれません。
まあ、単純に戦闘回数が足りていないだけと思いますが、今考えれば非常にもったいないことをしました!
よほどレアな素材が必要な法石以外は、じゃんじゃん同じ法石が手に入るので、まずはつけてみるのがオススメです。
実際にプレイしながら今回紹介したシステムを思い返してみると、パーティ編成ひとつとっても“人によって遊び方が変わる”といった開発陣のコメントが身にしみてわかりました。
【いけにえと雪のセツナ注目記事】
→『いけにえと雪のセツナ』の法石は『FFVII』のマテリアのようにキャラカスタマイズが楽しい!(音楽先行公開あり)
→ピアノが神がかった『いけにえと雪のセツナ』バトル曲を先行公開。新キャラを含めたバトル性能レビューも掲載
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