2016年2月5日(金)

『デスノート 2016』は東出昌大さん、池松壮亮さん、菅田将暉さん演じる天才同士の三つ巴対決!

文:るやま

 今秋に公開予定の映画『デスノート 2016』について、キャストなどの最新情報が公開されました。

『デスノート 2016』

 本作は、原作『DEATH NOTE』で描かれた月とLの死から10年後の現代を舞台に、原作に存在しながらも使われることのなかった“6冊ルール”の採用、小畑健さん監修による新たな死神の登場など、まったく新しい物語が描かれます。

 デスノート対策本部特別チームの捜査官であり主人公の“三島創”を東出昌大さんが、三島とともにデスノートを追う世界的探偵“竜崎”を池松壮亮さんが、三島や竜崎をも翻弄する狂気の天才・サイバーテロリストの“紫苑優輝”を菅田将暉さんが演じることが明らかになりました。

『デスノート 2016』

【ストーリー】

 デスノートを駆使して世の中に野放しになっていた凶悪犯を次々と死に追いやったキラこと夜神月と、命を懸けてキラを食い止めたLとの天才同士の対決から10年。再び、死神が地上にデスノートをばらまき、世界中が大混乱に陥っていた。

 夜神総一郎が立ち上げた“デスノート対策本部”は存続していた。すでに亡くなった夜神総一郎の跡を継ぐべく、キラ事件に精通した三島を筆頭に、唯一10年前のキラ事件を経験した松田他5人の対策特別チームの捜査官たちを中心に、警視庁内に本部を構えていたのだ。

 ロシア、ウォール街、そして渋谷でのデスノートによる大量殺人が行われる中、世界的私立探偵にして“Lの正統な後継者”竜崎が加わって事件解明に当たり、地上には6冊のデスノートが存在することが判明する。

 その矢先に、キラウィルスと呼ばれるコンピューターウィルスが世界中に拡散された。そのメッセージとは、「他の所有者に次ぐ。速やかに私に差し出せ」と、デスノートの提出を呼びかけるものだった……。

 6冊のデスノートをすべて手にした者が地上を制する。キラ復活を望む者、それを阻止する者たちとの究極の争奪戦の幕が切って落とされた!

キャスト、制作陣からのコメントを掲載

【三島創(みしま・つくる)役:東出昌大さん】

 今回の『デスノート』も天才対天才の対決を描いていて、しかも僕ら3人の人間関係が複雑に絡み合った天才同士の三つ巴の戦いになっています。

 もともと原作世代なので、前作の映画も観ていたし、その10年後を演じる意義やプレッシャーも感じますが、きっと池松くん、菅田くんと共演できたからこその物語になっていると思います。

 前作で『デスノート』の持つ極限のテーマに魅力を感じてご覧になっていた方は、もちろん今回も楽しんでいただけると思いますし、ここから観始める方でも楽しめる作品になっていると思います。

【竜崎(りゅうざき)役:池松壮亮さん】

 人間はとても愚かで弱い生き物だということを、改めてもう一度『デスノート』に教えてもらっているような気がします。

 前作から10年を経て、新たな監督スタッフキャストで、前作を超えるべく日々撮影に挑んでいます。たくさんの人にワクワクしてもらえるようなエンターテイメントとして、それからこの御時世にやる意味を込めて、この作品を送り出せたらなと思っています。

 松山さんの作り出した歴史に残るLという凄いキャラクターを継承しつつ、やるからにははるかに凌駕するつもりで頑張ります。駄目だったらネットで叩いてください。

【紫苑優輝(しえん・ゆうき)役:菅田将暉さん】

 前作をいち観客として観ていたので、衣裳合わせの時や死神の造形物などを見て、「あっ、これが『デスノート』の世界なんだ」と素直に興奮しました。

 僕が演じる紫苑はキラを崇拝するサイバーテロリスト。役作りをする上で原作に出てくるLの2人の後継者=メロとニアからイメージを抽出しました。

 原作の夜神月とLの戦いからつながる後半の物語も僕は大好きなので、そこに登場するメロとニアのトリッキーなキャラクターに現代っ子感を少し足したイメージです。

 演じる上で日々本当に自問自答していますが、前作を凌駕する作品になればと思っています。

【佐藤信介監督】

 デスノートをめぐる、人間のぶつかり合いを、描きたいと思っていました。6冊のデスノートを巡って、3者のぶつかり合いを描きたいと。

 東出さんは、この役にぴったりでした。キャラクターばかりでなく、立ち姿、そしてその人間性において。この映画の柱を支え、この物語を現実的なものに着地させられたのは、豪快かつ繊細な、東出さんのパワーによります。

 池松さんは、『砂時計』という映画で、8年前にご一緒していました。今度はあの時とまったく異質な役。しかしこの役を池松さんは、想像以上の人物に育てられました。

 菅田さんは、変幻自在、自由闊達な役者です。自然味を保ちながらも、奇抜なフィクションをも演じられる、まさに“映画”が欲する役者だと思いました。

 デスノートを巡っての3者のぶつかり合いを、ぜひ楽しんでいただきたいです。

原作・大場つぐみさんと佐藤貴博プロデューサーのコメントが到着

【『デスノート』原作:大場つぐみさん】

 6冊のデスノートということは死神もたくさん出てくることになり、もうそれだけでおもしろいに決まっています!

 そしてその6冊のノートや死神たちと豪華キャスト(東出昌大さん、池松壮亮さん、菅田将暉さん)がどう絡みどんな話になるのか!? 今からワクワクドキドキが止まりません!

【佐藤貴博プロデューサー】

 2008年にスピンオフの『L change of the WorLd』を製作した際のインタビューで、“夜神月の物語”は『デスノート』で完全に完結したけれど、“Lの物語”はまだ終わっていない、Lの物語をやりきるために『L change of the WorLd』の製作を決意しました……と答えていました。

 つまり月とLの物語は終わったけれども、“デスノートの物語”はまだ終わっていない……と、ある時気付いたんです。

 10年前と現在で大きく違うのは、日本人もテロや戦争の脅威をリアルに感じられる時代になってしまったこと。

 夜神月が主人公の『デスノート』は法律で裁けない犯罪者を裁く話でしたが、今回はさらにその先の“戦争をやめられない人間たち”、“暴力や恐怖で物事を解決しようとする人間たち”という世界で実際に起きている問題にも立ち向かわなければならない。そこに、もう一度『デスノート』をやる意味があると思ったんです。

 そして、今回もノートのルールは変えないというのは絶対の決めごとにしました。そのルールを検証していく中で、“6冊ルール”を見つけたんです。そこで我々から“6冊ルール”を使いたいと提案し、大場つぐみ先生にもアイデアをいただきながらストーリーを練り上げていきました。

 6冊のノートを人間界に落とした死神の思惑と、ノートを持ってしまった人間たちの思惑が食い違っていくことが物語の軸となっています。2006年の映画の10年後を描いているので、2006年の映画で起きたことは全部そのまま事実として受け継がれています。

 つまり、Lと月がお互いの命を懸けて戦って、事件が終結してから10年後のリアル・シミュレーションという位置付けです。

 本作は月とLの次世代の物語でもあるので、才能あふれる若い役者たちがモチベーションを高く持って挑めるキャラクターを作ったつもりです。

 今回の主人公の三島(東出昌大さん)は刑事です。物語を加速度的に進行させるために、デスノートに最短距離でかかわることのできる人間であり、前作との変化として、デスノートを使う人間ではなく、デスノートを追う人間を主人公にしたかったんです。

 それで月とはまた違う、天才というよりは実直な秀才と言える三島のキャラクターを作りました。次に考えたのがLの後継者。Lが残していた遺伝子から誕生した竜崎(池松壮亮さん)です。前作の月とLは完全に対立していましたが、今回の三島と竜崎はともに捜査をする関係。しかし、そこには対立と疑念がある……という構図です。

 さらに2人と対峙し翻弄するもう1人の天才も登場します。サイバーテロリストの紫苑(菅田将暉さん)です。天才VS天才VS天才という、前作よりパワーアップさせた三つ巴の頭脳戦を楽しんでいただきたいです。

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