出演者が語る『金色のコルダ4』の魅力。土岐蓬生役・石川英郎さんインタビュー完全版
『コルダ』シリーズに出演するキャストのみなさんに直撃インタビュー! 最新作『金色のコルダ4』に対する熱い思いを語っていただきました。今回は、電撃Girl’sStyle2月号に掲載された土岐蓬生役・石川英郎さんのインタビュー完全版をお届け。
――収録を終えたご感想をお願いします。
『コルダ3』になって土岐蓬生という役をいただいてから何作品も出演しているので、そんなにトラブルもなくすんなり終わった感じがします。ただ、あまり声を張らない役なのでノイズとの戦いでした。腹筋を使うとお腹が空いているわけじゃないのに消化音が鳴ってしまい、どんなにいいセリフを言っていても台無しになるんですよ(笑)。そこに今回は苦戦しました。
――本作には「片想い」などの新要素が増えていますが、土岐の新たな発見はありましたか?
基本的に想定内でした。じつは土岐蓬生という役は浮世離れした性格や話し方だったので、自分の中に入ってくるまでに時間がけっこうかかったんですよ。その後何作品もやっていくうちに、段々と土岐くんがどんなふうに主人公と距離を置くのかが体に染み込んできました。成長してもしなくても、それが彼の性格だと理解したので、どんな土岐くんも僕の中では大差ありません。
「片想い」という要素は加わりましたが、彼は好きな相手だけではなく女性にはみんな優しいので、態度はあまり変わらないと思います。
――では新要素「片想い」にかけまして、石川さんご自身の片想いエピソードを教えてください。
小学5年生のときに、通っていた塾に百人一首が得意な女の子がいたんです。どうやったら振り向いてもらえるかなと考えた結果、がんばって百人一首を全部覚えました。それから塾で百人一首の大会があったのですが僕は順調に勝ち進み、決勝戦でその子と戦って優勝したんですよ(笑)。塾側は女の子が勝つと思っていたので1位の賞品が女子用でした。2位になった女の子と賞品を交換して、そこからコミュニケーションが始まりました。
――まだ『コルダ』を遊んだことがない人に、本作のオススメポイントを教えてください。
『コルダ4』はシステムも前作とは少し違っていますし、途中の物語ではなく新しいゲームだと思っていただいて問題ありません。まずは『コルダ4』を思いきりプレイしていただいて、興味がわいたらそこからシリーズのほかのタイトルで遊んでもらえたらと思います。みなさんにとって『コルダ4』が、シリーズの窓口を広げるきっかけになったらうれしいです。
――では、土岐のオススメポイントをあげるならどこになりますか?
『コルダ3』や、IFを描いた『AnotherSky』でも共通して言えることだと思うのですが、土岐くんは恋愛を遊びだと思っているところがあるんですよね。だから近づいてみたり離れてみたりして、主人公との距離感を楽しんでいます。その距離感はみなさんの想像にお任せしますといった感じでわからないようにしているので、その雰囲気を楽しんでください。ただ1つ言えるのは、土岐くんの言葉通りに受け取らないでくださいということです。リアルな恋愛と同じような感覚で接してください。
――本作では、他校の生徒ともアンサンブルが組めるようになりました。土岐は誰との会話が多かったですか?
榊と一緒に話すという場面もあったのですが、2人は本当に合わないんだなと思いました(笑)。じつは土岐くんは『コルダ4』でヴィオラを弾くようになるのですが、それからはさらに関係が悪化した感じです。あと意外だったのは天宮と絡むと、土岐がとってもスローになること。お互いのことを、空気だと思っているのかと思うぐらい何も干渉しないんですよ。そのなかに入る主人公……という構図がとてもおもしろかったです。
――石川さんご自身がアンサンブルを組むとしたら、誰となら仲よくやっていけそうですか?
榊以外かな(笑)。自分の弾ける楽器によるとは思いますが、音楽って1つのものに対してみんなで奏でることになるじゃないですか。仲が悪い人が出てきても、求めるものが一緒なら誰とでも切磋琢磨してできる気がします。そういう意味では、榊ともうまく付き合えるかもしれませんね。キャラクターで考えるなら、火積と仲よくなれそう。
昔僕は音楽大学に通っていたのですが、ピアノの練習をして声楽を習いながら柔道部のキャプテンをやっていたんですよ。だから「お前ピアノ弾くの!?」とか言われたりして(笑)。火積に相通ずるものがあるので「お前の気持ち、わかるぜ」と言ったりして仲よくできそうな気がします。
――最後に読者のみなさまへメッセージをお願いします。
とうとう『コルダ4』まできました。『コルダ3』からでも7本目なんですね! 土岐くんともだいぶ長いおつき合いになってきましたが、まだまだ続くことでしょう。僕らもユーザーのみなさんも歳をとっていきますが、心はいつまでも最初の出会いと同じままおつき合いいただけたらうれしいです。『コルダ4』以降も、『金色のコルダ』の世界と土岐くん、そして声優陣も合わせてこれからもよろしくお願いします。
キャラクターデザイン:呉由姫
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