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2016年2月17日(水)

アニメ『ふらいんぐうぃっち』先行場面写真が公開。木幡真琴役の篠田みなみさんらのインタビューを掲載

文:るやま

 4月放送開始予定のTVアニメ『ふらいんぐうぃっち』のPV第1弾や先行場面写真、アフレコ後キャストインタビューなどが公開されました。

『ふらいんぐうぃっち』

 本作は、石塚千尋さん作の同名タイトルコミックをアニメ化したもの。女子高校生魔女・木幡真琴が、青森の豊かな自然の中で友人たちとのんびり、時々不可思議な毎日を過ごしていく物語が描かれます。

 4月より日本テレビ、青森放送他で放送開始され、初回放送日は日本テレビが4月9日の、青森放送が4月15日の深夜となっています。

■イントロダクション

 青森で魔女はじめました。

 青森――。豊かな自然に囲まれたその土地では時折、ちょっと不可思議な出来事が起こる。

 木幡真琴15歳、魔女。黒猫のチトと一緒に横浜からやってきた彼女は、青森の親戚の家で魔女の修行をはじめます。今はまだ空をとぶくらいしかできないけれど、又いとこの圭や千夏たちと毎日げんきに暮らしています。

PV第1弾と先行場面写真が公開

●動画:アニメ『ふらいんぐうぃっち』PV第1弾

『ふらいんぐうぃっち』
『ふらいんぐうぃっち』
『ふらいんぐうぃっち』
『ふらいんぐうぃっち』
『ふらいんぐうぃっち』
『ふらいんぐうぃっち』

アフレコ後キャストインタビュー第1弾が到着

 木幡真琴役の篠田みなみさん、倉本千夏役の鈴木絵理さん、倉本圭役の菅原慎介さんの、第1話のアフレコを終えてのインタビューを掲載します。

『ふらいんぐうぃっち』
▲左から、鈴木絵理さん、篠田みなみさん、菅原慎介さん。

――原作に対しての印象や感想をお聞かせください。

篠田:ゆったりとした雰囲気で、読んでいるうちにリラックスできる作品だなという印象を受けました。独特のテンポの中に、クスリと笑える場面や、魔法というアクセントが入っていたりして、読んでいて飽きない、夢中にさせてくれる作品です。

 そして何より、『ふらいんぐうぃっち』を読んで、青森に行ってのんびりしてみたいなと思いました。

鈴木:日常的な世界観と魔法というファンタジーの要素がうまく溶け合っていて、不思議な雰囲気を持っているなと。親しみのあるキャラクターたちと、自然の景色が描かれていて、魔女は本当にいるんじゃないかと思わせてくれるような作品です。

 あと、私も青森を訪ねたいです(笑)。

菅原:いわゆる日常系といわれる漫画を読むのは、この『ふらいんぐうぃっち』が初めてだったのですが、ゆったりとしたテンポの作品なのに、気付いたら一気に読み進めていました。

 描かれているキャラクターも特徴的で、普段の日常を切り取って表現しているのが、読んでいておもしろかったです。そして僕も青森に行きたくなりました(笑)。

――演じられているキャラクターの印象をお聞かせください。また、演じられたキャラクター以外で好きな(気になった)キャラクターもいましたら教えてください。

篠田:真琴ちゃんはすごくのんびりしていて、マイペースな女の子です。ストレートの黒髪でスタイルがよくて、実際にいそうでいない感じの子だなと。周りを巻き込むほどマイペースなんですけど、でも憎めないというか、自然体なかわいさを持っている子だなと思いました。

 気になっているキャラクターは倉本圭くんのお父さんですね(笑)。あの津軽弁を生で聞けると思うと、今から楽しみです。あとチトさんも気になりますね。何をしゃべっているんだろうなと(笑)。

 真琴ちゃんはチトさんとの掛け合いが多いので、こうやってしゃべってるんだろうなと考えながら演技するのがすごく楽しいです。

鈴木:千夏ちゃんはマイペースで、自分の思っていることをそのまま口に出しちゃう場面もあって、すごく子供らしい子供だなと。それに、第1話には圭くんの言ったギャグに反応して千夏ちゃんが乗っていくところもあったりして、おもしろい子だなと思いました。

 気になっているのは、第1話に出てくるマンドレイクですね(笑)。本当に青森にいそうな感じがして、実際に探しに行きたくなります(笑)。

菅原:圭は、妹の千夏ちゃんと同じマイペースで、“我が道を行く”というか、周囲を気にしないのか気にしているのか、演じていてもわからないくらいです。でも、根っことなる部分では他の人のことをちゃんと見ているなという印象を受けました。

 気になっているのは、倉本一家ですね。家訓とか聞いてみたいです(笑)。圭と千夏のマイペースさは、きっとそこににあるんじゃないかって思いました。あと、犬養さんの人間に戻った時の姿がどれだけ美人に表現されるか楽しみです(笑)。

――第1話のアフレコを終えられての感想をお聞かせください。また第1話で印象的だったシーンやセリフはありますか?

篠田:私は『ふらいんぐうぃっち』でTVアニメで初めて役名の付いたキャラクターをいただいたんです。なので、収録が始まる前から緊張でドキドキしていました。けれど、現場の皆様が優しく支えてくださったので、落ち着いて演じることができました。

 収録では「そのシーンの真琴は相手のキャラクターにテンションを合わせなくていいよ」とご指示をいただいて、真琴はそこまでマイペースだったのかと再確認しました。

 第1話で真琴が“ふらいんぐ”するシーンは、感動的で印象に残っています。皆さんも楽しみにしていてくださいね。

鈴木:千夏ちゃんが真琴ちゃんのホウキに乗せてもらって喜ぶシーンがあるのですが、台本には2、3ページにわたって“ずっとアドリブ”って書いてあったので、頑張っています(笑)。

 その場面では「シンプルな言葉でいきましょう」とご指示をいただいたので、あくまで子どもらしく、素直な気持ちで演じていきました。第1話では、千夏ちゃんが真琴ちゃんに心を開いていく様子も描かれているので、そこも注目してほしいです。

菅原:キャラクターを表現するということを考えさせられました。ふんどしを締め直すじゃないですけど、そういう決意で、もっと圭と向き合っていきたいなと思います。

 印象的だったのは、千夏が真琴と買い物に行くときに圭が言った「俺もドーナツ食べたい!」ってセリフですね。彼のマイペースなところがよく表れていると思います。あとは、やっぱりマンドレイクでしょうか。すごく叫んでらっしゃったので(笑)。

――本作は東北を舞台に描かれていますが、東北に限らず、皆さんのご実家や田舎について、思い出話などはありますか。

篠田:私は千葉に住んでいるのですが、方言として“あおなじみ”という言葉があるんです。私はその言葉を知らなくて、友だちに「あおなじみができた」と言われて「幼なじみができたの?」って思ってしまって(笑)。

 よくよく聞くと“青あざ”のことを“あおなじみ”と言っていたんです。そういったこともあって、千葉にも方言があるんだと知りました。なので、『ふらいんぐうぃっち』にどんな方言が出てくるのか、すごく楽しみにしています。

鈴木:私の両親の実家がどちらも秋田で、よく小さい時は雪でかまくらを作ったり、田んぼに入ったり、東北限定の物を食べたりしていました。なので、地元ならではの温かさというのは、『ふらいんぐうぃっち』を見ていて懐かしく感じます。

 秋田と青森では、また違いもあると思うので、この作品を通して青森のよさを知っていけたらなと思います。

菅原:僕の両親は岩手出身で、役が決まったときに「青森にはこんな方言があるよ」って実際に両親にしゃべってみたら「同じ東北だからわかると思ったけど、やっぱり青森の言葉はわからないね」と言われました。

 それで今度は岩手の方言をしゃべってみたら「あんた、やっぱり岩手の血、入ってるわ」って(笑)。実際に岩手で暮らしたわけではなく、両親の実家に遊びに行くくらいでしたが、自然と故郷の方言が言えるようになっていたのかなと思うと、圭にはシンパシーを感じますね。

――作中にはさまざまな魔法が登場しますが、実際にあったら使ってみたい魔法はありますか?

篠田:料理の味付けを完璧にしてくれる魔法があったらなと(笑)。最近、料理を始めようかなと思っているので、“塩、こしょう、醤油、全部OK!”みたいな魔法があれば便利だな思いますね(笑)。

鈴木:ヒーリングの魔法を使いたいですね。冬になると乾燥で喉がガサガサしてしまうので、軽く手を当てたら治る、みたいな。

菅原:いくら食べても太らない魔法があればと、本当に思いますね。こうして取材を受けたり写真を撮っていただいたりする際に、魔法を使えればと思います(笑)。

――東北地方にはさまざまな特産、お祭りなどもありますが、皆さんはどんな印象をお持ちですか?

篠田:役をいただいたときに、真っ先に青森の旅行雑誌を買いに行って、最近は毎日読んでいます。いろいろと読んでいるうちに、アップルパイが食べたいなと(笑)。あとは、恐山を一度見に行ってみたいです。

鈴木:青森出身の友だちが、いつもお土産でラベルにねぶたの絵がついているりんごジュースをくれるんですが、甘い、すっぱい、レギュラーの3種類の味があるんですよ。それほどりんごにこだわっているということで、本場で食べてみたいです。

菅原:昔、青森出身の友だちから青森のお米を差し入れでもらって、皆で食べたんですが、これがまたおいしくて、それ以来“送られてきたお米を食べる会”みたいなことをやっていました。

 あとは、りんごを丸ごと使ったお菓子があるそうで、親から「青森に行く機会があれば買って来い」と言われています(笑)。

――3人とも本作が初めての共演とうかがっています。実際に会われての印象をお聞かせください。

篠田:鈴木さんはすごくしっかりとされていて、収録の合間も声をかけてくださったりと、よく助けていただきました。それと、背の低い私よりさらに小さいなって(笑)。

 菅原さんは、印象としてはマイペースなのかなと。本作で初めてお会いして、まだまだ知らない部分があるので、これから知っていきたいなと思います(笑)。

鈴木:篠田さんは背の低い方だというのは知っていたので、会う前から親近感がわいていました(笑)。演技では、真琴ちゃんそのままだなという印象で、ゆったりとした空気がキャラクターに合っているなと思います。

 菅原さんは、圭くんみたいに優しい包容力があるというか、あまり怒らないだろうなというイメージを、一緒にアフレコしていて思いました。役どころとしても千夏のお兄ちゃんとして、優しく接してくれて、すごくやりやすかったです。

菅原:篠田さんはマイペースで、真琴や圭よりマイペースなんじゃないかと思いました(笑)。鈴木さんはすごくしっかりされていて、役としては兄と妹ですが、キャスト的には僕が弟なんじゃないかって感じるくらいです。

 なので、もっとお兄ちゃんとして、ちゃんとしないとなと思いました。収録では、2人にリードしてもらいながらの演技になっていたので、僕も頑張っていきたいと思います。

――篠田さんは初主演のアニメになりますが、意気込みなどありましたらお願いします。

篠田:初めての主演ということで不安もありましたが、第1話収録での現場を見て、これから頑張っていこうという決意が固まりました。

 まだ未熟な私ですが、真琴の魅力を最大限引き出せていけるように、演じていきたいと思います。よろしくお願いします。

――アニメを視聴される皆さんへ、一言お願いします。

篠田:真琴役として、一歩一歩、成長していきたいと思います。みんなが青森のことを、そして作品のことを好きになってくれるように、微力ながら頑張っていきますので、これから『ふらいんぐうぃっち』をよろしくお願いします。

鈴木:千夏ちゃんの演技はアドリブも多く、自由に演じさせていただける役なので、子どもらしい元気さやマイペースさを表現できたらと思います。

 役が決まった際、ディレクターさんが「ナチュラルなお芝居をするかたをキャスティングしました」と言ってくださったので、自然な演技でやっているところをぜひ注目してください。

菅原:『ふらいんぐうぃっち』は本当におもしろい、いいキャラクターがたくさんいる楽しい作品なので、皆さんに知っていただけるように、僕は何でもやります!

 例えば、友だちに宣伝したり……あと、りんごも食べます(笑)。

■TVアニメ『ふらいんぐうぃっち』スタッフ

【原作】
・石塚千尋
【監督】
・桜美かつし
【シリーズ構成】
・赤尾でこ
【キャラクターデザイン】
・安野将人
【美術監督】
・奥村泰浩(ムーンフラワー)
【色彩設計】
・安藤智美
【撮影監督】
・大河内喜夫
【音響監督】
・岩浪美和
【音響効果】
・小山恭正
【録音調整】
・星野賢爾
【音楽】
・出羽良彰
【アニメーション制作】
・J.C.STAFF

(C)石塚千尋・講談社/「ふらいんぐうぃっち」製作委員会

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