2016年2月23日(火)
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、同協会が主催する“東京ゲームショウ 2016”の開催発表会を本日2月23日に実施しました。
“東京ゲームショウ”は、毎年秋に千葉県・幕張メッセにて開催されている、コンピュータゲームに関する世界最大規模の見本市。今年は9月15~18日の4日間にかけて開催され、うち前半2日間が関係者のみに開放されるビジネスデイ、後半2日間が一般公開日となります。
“TGS2016”のテーマは、“エンターテインメントが変わる。未来が変わる。”に決定。このテーマには、多様な楽しみ方や新しい技術で、国境や世代など多くの壁を越えて、ゲームが今まさにエンターテインメントの価値を変えようとしている、という思いが込められています。
インターネットやスマートフォンの普及、ゲーム実況やe-Sportsの発展、VRをはじめとした新しい技術の登場。
いま、GAMEは“遊び”だけではなく、エンターテインメントの価値を大きく変えようとしています。
世代や性別、時間や空間、言葉や国境、あらゆる壁を乗り越えて、暮らしに、文化に、そして社会にイノベーションをもたらす。
これがGAMEの持つチカラです。
誰もが想像できなかった未来を、現実に。
TOKYO GAME SHOW 2016新しい世界は、ここからはじまります。
発表会ではCESA会長の岡村秀樹氏が登壇し、インターネットでの番組配信などを通じてイベントの場所や会場などの限界を超えて情報を発信したいという意気込みについて話しました。
続いて登壇した共催・日経BP社の代表取締役社長の長田公平氏は、海外からの参加者の増加などを通じて“東京ゲームショウ”の国際化を感じていることについて語りました。
▲岡村秀樹氏 |
▲長田公平氏 |
前年度“東京ゲームショウ 2015”の出展社数は480社、総出展小間数は2,009小間となり、“東京ゲームショウ 2014”の記録を上回り過去最多を記録。来場者数は268,446人で、“東京ゲームショウ 2013”に次いで歴代2位という結果になりました。
また、海外出展社数は全体の約半分を占める243社、海外メディアは34か国の地域から1,419人が来場。どちらも過去最多となっており、国際的なイベント認知度が向上していることがわかります。
1996年に始まった東京ゲームショウは、今年で20周年を迎えます。昨年は、過去最多となる480の企業・団体が出展し、歴代2位の約27万人の来場者数を記録するなど、東京ゲームショウは日本から世界に向けて最新の情報を発信する国際的なイベントとして成長してきました。
TGS2016では、20周年記念として企画展や記念講演などが予定されています。
ドワンゴが特別協力企業として同イベントをサポートします。同社が運営する日本最大級の動画サービス“niconico”の“ニコニコ生放送”を中心に、7月から事前特別番組を放送する他、イベント会期中の主催者および出展社の公式番組配信をサポートするとのこと
TGS2016では、いよいよ市場に登場するVR(バーチャルリアリティ)関連の製品・タイトルを展示する“VRコーナー”や人工知能関連の先端技術・サービスを持つ企業が出展する“AIコーナー”など、近年関心が高まる分野のコーナーが新設されます。
海外出展エリアには、これまで出展誘致を強化してきた東南アジアに加え、東欧・中南米の企業を対象とした“東欧ニュースターズコーナー”、“ラテンニュースターズコーナー”も新設されます。
また、来場者からの要望が多い“試遊”の機会を増やすべく、“VRコーナー”内には、主催者企画として試遊専用エリア“VR体験ゾーン”が設置される他、親子で楽しめるファミリーゲームパーク(旧:ファミリーコーナー)は、入場対象を中学生以下とその家族に広げ、タイトルラインアップが拡充されます。
リアルイベントの充実だけでなく、最新情報を国内外に広く発信するため、公式動画チャンネルのコンテンツを大幅に拡充。TGS2016に特別協力するドワンゴは、同社が運営する動画サービス“niconico”で、従来の会期中の番組配信に加え、会期前の7月から特別番組を放送します。
また、会期中の出展社の公式生放送を無償で配信サポート。海外向け英語オリジナル番組の制作は、Tokyo Otaku Modeが協力するとのこと。
※無償配信サポートは40小間以上での出展など条件があります。
【ホール1~8】
ゲームソフトを中心としたデジタル・エンターテインメントの関連製品/サービスを紹介するコーナーです。4日間出展されます。
iOS、Androidなどのスマートフォンや各種タブレットなどのスマートデバイス向けゲームと、携帯端末やPCブラウザなどで楽しめるゲームを紹介するコーナーです。4日間出展されます。
主に女性ユーザーをターゲットにした恋愛シミュレーションゲームなどを紹介するコーナーです。4日間出展されます。
家族で楽しめるゲームソフトや関連製品を紹介するコーナーです。今年から入場年齢制限を中学生以下とその家族に拡大。小学生以下の限定エリアや物販/専用フードコートも用意されています。
本コーナーへの入場は、中学生以下とその家族に限定されています。また、一般公開日のみ出展されるコーナーとなっています。
未来のクリエイターのために、ゲームスクール、大学、通信教育などの教育機関を紹介するコーナーです。4日間出展されます。
AI(人工知能)技術を使ったソフトウェア、関連ハードウェア、ゲーム、サービスなどを展示するコーナーです。4日間出展されます。
セットトップボックス(STB)などの専用ハードウェア、専用ゲームソフト、サービスなどを展示するコーナーです。4日間出展されます。
【ホール9~11】
前回までの主催者によるe-Sports競技会中心のコーナーから、ゲームタイトル、周辺機器、関連サービスの展示を中心としたコーナーにリニューアルされています。同コーナーでは出展社によるe-Sports大会を実施できる大型ステージも設けられます。4日間出展されます。
コントローラ、キーボード、マウス、ヘッドフォンなど、家庭用ゲーム機や携帯型ゲーム機、PCゲームなどと連動したデバイスや関連グッズを紹介するコーナーです。4日間出展されます。
ゲーム関連グッズやゲームソフトの販売を目的としたコーナーです。4日間出展するブースと一般公開日のみ出展するブースがあります。
独立系(インディー)開発者を出展対象とする、あらゆるプラットフォーム向けの完全オリジナゲームを紹介するコーナーです。
出展プランは個人でも出展できる安価な“タイプ A”(応募後選考あり)と、法人のみ先着順で申し込める“タイプ B”があります。各出展プランは公式サイトをご確認ください。
コスプレエリア内に設置するコスプレ関連商品を展示、販売するコーナーです。一般公開日のみ出展するコーナーです。
VR(仮想現実)技術を使ったソフトウェア、関連ハードウェア、ゲーム、サービスなどを展示するコーナーです。4日間出展されます。
【BtoB向け出展コーナー・主催者企画(予定):ホール1~8】
“ビジネスソリューションコーナー”は、ゲーム関連のBtoB企業を対象とする展示コーナーです。
“クラウド/データセンターパビリオン” は、ソーシャルゲームやネットワークゲームのインフラ環境を支援するクラウド/データセンターサービスを紹介するコーナーです。4日間出展するブースとビジネスデイのみ出展するブースがあります。
アジア圏で有望なゲームベンチャーなど、ゲーム業界の新星“ニュースター”となる企業を紹介するコーナーです。各国・地域のメディアパートナーと協力し、日本企業に向けたPRも実施する予定です。4日間出展するブースとビジネスデイのみ出展するブースがあります。
高度なゲーム開発教育を行う工科大学が充実している東欧各国(ポーランド、クロアチア、チェコ、ルーマニアなど)から、ゲームベンチャー企業を紹介します。4日間出展するブースとビジネスデイのみ出展するブースがあります。
新興著しい中南米市場(ブラジル、アルゼンチン、チリ、コロンビア、コスタリカ、メキシコなど)から、ゲームベンチャー企業を紹介します。4日間出展するブースとビジネスデイのみ出展するブースがあります。
【ビジネスデイのみ開催する企画】
アジア圏を中核としたゲームビジネスの拡大を目指し、アジアのゲーム産業のトップが一堂に会する国際的なカンファレンスを開催する予定です。
ゲームのプロトタイプをはじめとした各種アイデアを発表する国際的な祭典です。全世界から広くアイデアを募集し、優秀な作品はゲーム業界関係者の前で、プレゼンテーションできます。
ビジネスデイの業界関係者に対しゲーム産業の最新技術動向やビジネス動向にフォーカスしたカンファレンスを開催します。
ビジネスデイ2日目(9月16日)夕方より、海外の来場者・出展社と、国内出展社のビジネス交流を目的としたネットワーキングパーティーを開催します。
【その他】
ホール1~8とホール9~11の中間にあるイベントホールがフードコート/休憩エリアになります。スタンド約5,000席を開放し、食事の他休憩エリアとしても利用できます。
また、各ホール2階にもベンチを設置する予定です。これにより“座って休める場所”が大幅に拡大します。
※2016年2月23日現在で予定している内容です。今後の準備状況、出展申込状況により、内容や設置ホールを変更する場合があります。
※各コーナーや主催者企画の詳細は、今後の公開されるとのことです。
■“東京ゲームショウ 2016”開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2016年9月15日・16日10:00~17:00
一般公開日……2016年9月17日・18日10:00~17:00
※一般公開日は、状況により9:30に開場する場合があります。
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料
(C)2002-2016 CESA/Nikkei Business Publications, Inc. All rights reserved