2016年3月1日(火)
カプコンが5月12日に発売するPS4/PC用ソフト『バイオハザード アンブレラコア』を体験したレポートをお届けします。
本作は『バイオハザード』の世界観をモチーフに、PvPの対戦型シューティングに特化したタイトル。演出やリスポーンなどの要素を減らすことで、よりストイックなゲーム性になっているのが特徴です。ストーリー要素はほとんどありませんが、世界観はシリーズ作品をモチーフとしており、シリーズをプレイしている人は思わずニヤリとできるギミックも多数用意されています。
今回は、発売に先駆けて体験した本作の模様をレポート。ゲームモードや勝負の駆け引きについてお届けしていきます。
これまでに判明していたゲームモード・ワンライフマッチに加えて、新たなモードが明らかとなりました。
●ワンライフマッチ……本作のメインモード。チーム戦でリスポーンなしの一発勝負。最後に残ったプレイヤーが所属するチームの勝利となる。
●マルチミッション……ワンライフマッチと同じくチーム戦だが、こちらはリスポーンがある。ゾンビを倒す、アイテムを集める、拠点を守るなど、さまざまなルール(ミッション)のもと、ポイントを稼いでいく。5戦のうち、3戦を先取したチームが勝利となる。
ワンライフマッチやマルチミッションの舞台となるのは、かつて研究所で現在は廃墟と化した“アンブレララボ”を始めとしたさまざまなマップ。内部は高低差のある多層構造となっており、上の階層から相手の頭上を襲撃したり、ダクトを匍匐(ほふく)前進で進み相手の背後を取ったりと地形を利用した立ち回りが重要になります。
▲ダクト内を移動して相手に接近、背後からゾンビバイルで一撃! といった戦術も有効。 |
プレイヤーが装備する武装はメインアームとサブアーム、ゾンビバイルの3種類。メインアームは連射力や威力に優れており、あらゆる局面で頼りになりそう。片手で扱えるサブアームは威力こそ劣るものの、攻撃時に左手に装備したベイトシールドでガードしながら攻撃できます。そのため、敵に見つかった際のとっさの応戦時にはとても役立ちました。
ゾンビバイルは斧のような武器。攻撃を当てるには接近する必要はありますが、威力がとても高く、一撃で相手プレイヤーを仕留めることができます。通常のTPSでは接近する前の射撃戦で勝負が決まることがほとんどですが、隠れる場所の多い本作では必然的に接近戦になりやすく、ゾンビバイルが役立つ場面も多かったです。
攻撃する以外にも、ガラス窓を割ってそこから侵入したり、段差をよじ登る際に使ったりと、さまざまなアクションで利用されます。
ステージには壁や遮蔽物が数多く設置されており、そこから身を隠しつつ攻撃することもできます。本作では“アナログカバー”が導入されており、トリガーの押す強さでどれだけ身を乗り出すかを調整可能。当然、身を乗り出せば出すほど射撃精度は上がりますが、そのぶん反撃も受けやすくなります。
攻撃と防御、どちらを重視するかをボタン1つで対応することができます。さらに、身を出す際に上から出すのか、下から出すのかも自在。相手が狙ってきたら、一度身を引っ込めて下から出すというのも有効かと。
ステージにはゾンビが徘徊しており、このゾンビをどう利用or対処していくかが攻略のカギとなります。マルチミッションでは“ゾンビを倒してアイテムを集める”といったルールもありますが、やみくもに目の前のゾンビを倒しまくればOK、かというとそういうわけにはいきません。
銃撃を行えば当然銃声が発生するので、それは相手に自分の位置を教えることになります。そうなると、敵プレイヤーから襲われる危険性が高まり、倒されてしまうとせっかく集めたアイテムを奪われてしまうことに。かといってプレイヤーばかり狙っていても思うようにポイントを稼げないため、このあたりの駆け引きが本作の魅力の1つとなっています。
▲画面下のレーダーに注目。敵の射撃音が反応しており、相手の位置をつかむことができる。 |
ゲーム開始時はゾンビから不可視化する装置・ゾンビジャマーを装備しているため、こちらから攻撃をしかけない限りゾンビから襲われることはありません。しかし、敵の攻撃でゾンビジャマーを破壊されるとゾンビからも襲われることになるため、とたんにピンチになります。
このゾンビジャマーの存在により“背後から被弾したけど距離を取って仕切り直し”というシューティングゲームにありがちな場面が減り、より緊張感のある戦闘が展開します。
プレイヤーが装備できる武器も豊富。威力は高いけど射程は短いショットガンや、射撃時に頭部をシールドで防ぐハンドガンなど、さまざまな武器が用意されており、プレイスタイルやルールに応じて自由に選択できます。
またサイレンサーやスコープを装着することでカスタマイズすることも。グレネードは単純にダメージを与えるものの他に、視界を奪うものや一時的にゾンビジャマーを無効化するものなど、種類が豊富。グレネード1つでも多彩な戦術をとれそうです。
キャラクターの外見は衣装やカラーリング、デカールなどでカスタマイズできます。より目立つ衣装に変更することも可能ですが、そうすると相手から視認しやすくなり狙われやすくなってしまう場合も。ゲームの世界でも戦場で派手な色にするには、それ相応のスキルが求められそうです。
以前に公開されていたステージでは、研究室のような屋内が戦場となっていましたが、さまざなステージが公開されています。『4』の舞台となった“発端の村”、『5』に登場した“キジュジュ自治区12区域”などが用意されています。
開発バージョンなので実装されるかどうかは未定ですが、新たな対戦モードも確認できました。さらに『4』『5』以外にも過去作MAPがあるとか!? さらに実装されるかどうかは未定だが、夜間のマップも見られました。
暗闇に覆われるため、ライトを使わないと目の前すら確認することは困難。しかし、ライトを点灯させると相手に見つかりやすくなるため、ライトを使うタイミングも重要になります。
さらにステージによっては、ケルベロスやカラスといったゾンビ以外のクリーチャーも出現するため、どう対処していくかも攻略のカギになりそうです。
普通のTPSとは異なるのが、敵味方に影響を与えるゾンビ。敵のゾンビジャマーを破壊してゾンビに敵を襲わせる、あえてゾンビを倒さず弾除けの盾に使う、など本作ならではの戦術や駆け引きがおもしろいところ。
『バイオハザード』の名を冠してはいますが、本作はオンラインがメインであり対戦にフォーカスされている本作。シリーズ作品のような物語を追うプレイはないものの、徘徊するゾンビやシリーズをモチーフにしたステージなど、『バイオハザード』“らしさ”はしっかり用意されています。
チーム戦というルールから、求められるスキルや覚える知識など、ハードルを感じるかも知れない本作ですが、そのぶん勝てた時の喜びはひとしお。アイコンやジェスチャーで意思を疎通し、うまく行った時の気持ちよさは爽快の一言です。TPS好きな人はもちろん、『バイオハザード』シリーズ好きな人にも挑戦してもらいたいタイトルになっています。
3月12日にUDX秋葉原南ウィング6FホールA&Bで、3月19日にグッドウィルEDM本店4Fで、4月2日にアニマックスCAFE大阪日本橋で体験会が開催されます。6人でのマルチプレイの体験も用意されていて、こちらは応募制。詳しくは公式サイトで確認してください。
■“『バイオハザード アンブレラコア』先行体験会 三都市キャラバン 東京会場”開催概要
【開催日程】3月12日
【開催スケジュール】
・当選者限定入場イベント 13:00~16:30
・フリー入場イベント 17:00~19:00
【会場】UDX秋葉原南ウィング6FホールA&B
■“『バイオハザード アンブレラコア』先行体験会 三都市キャラバン 名古屋・大阪会場”開催概要
【開催日程】
・名古屋会場:3月19日(グッドウィルEDM本店4F)
・大阪会場:4月2日(アニマックスCAFE大阪日本橋)
【開催スケジュール】
・当選者限定入場イベント、フリー入場イベントともに13:00~17:00
■注意事項
・会場で体験できるのはPC版。
・天候その他の理由で、予告なくイベント内容を変更・中止することがある。
・生放送出演者や内容については、予告なく変更となる場合がある。
・試遊する内容やノベルティが変更される場合がある。
・当日は各種取材が入る予定がある。
・会場の様子、来場者が写り込む可能性がある。
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