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2016年3月2日(水)

ゲームの過去と未来を楽しめる企画展“GAME ON”は本日3月2日より開催。展示内容をレポート

文:Taka

 “ゲーム”をテーマにした企画展“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”が、3月2日~5月30日に東京・お台場の日本科学未来館で開催されます。本記事では、一般公開に先駆けて開催されたプレス内覧会の模様をお届けします。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”

 “GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”は、コンピュータやインターネットなどの情報技術とともに進化を続け、世界中のエンターテイメントを変えたテレビゲームの進化を一望する企画展です。

 プレス内覧会では、内田まほろさんと遠藤諭さんが登壇し、本企画展の概要を紹介。内田まほろさんは、本企画展についで「ステージごとにテーマがあります。これらに秘められたステージのテーマをご自分で感じて、未来へのゲームを体験できるようにしてあります」とコメントしました。

 また遠藤諭さんは、「日本のテクノロジーのよさなどを見ることができます。さまざまな『ゲーム&ウオッチ』など貴重なゲーム機やゲームも展示もしてあるので、ぜひ見ていってほしいです」と、この企画展の見どころを語りました。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲内田まほろさん。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲遠藤諭さん。

ゲーム世界にいると感じるような工夫された展示方法にも注目!

 来場者を出迎えてくれるのは“start”と書かれた入り口。まるでゲームをプレイし始める時のようなワクワクした気持ちで中に入ると、見たことあるようなゲームコントローラーのボタンがずらりと並んでいます。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲どこかで見たことがあるボタンが勢ぞろい!

 少しばかり細い通路を抜けると、各ステージに分かれた展示コーナーが。ステージでは、各テーマごとに分かれた展示物を見ることができます。

 まずはステージ1を確認。ステージ1のテーマは“プレイの誕生”ということで、ゲーム始まりとなる原型となるゲームが展示されています。『PONG』という名前の卓球ゲームや『パックマン』など、著者が生まれる前のゲームが勢ぞろいしていました。初めて見るゲームに、ワクワクドキドキしながら次のステージに移動。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲卓球ゲーム『PONG』。ボールが飛んできて、パドルに当てるとボールを返せます。もし返せないと、相手の得点になってしまいます。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲『パックマン』
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲私が今のゲームのグラフィックの美しさに驚くように、このゲームで驚いた時代があるのだとプレイして改めて実感しました。

 隣のステージ2のテーマは“ゲームセンターでプレイ”。『スペースインベーダー』が中心に置かれていました。その周囲には、著者が子どものころに見たことがあるゲームの姿が。なお展示物のゲームは基本的に遊べるので、腕に自身がある人は『スペースインベーダー』に挑戦して、スコアをお友だちと競ってみては?

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲『スペースインベーダー』。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲著者の母が、喫茶店の待ち時間にやりこんだというゲーム。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲実際にプレイしてみると、やっていることは迫りくる敵を撃つだけなのですが、止めたくても止めらない、妙なおもしろさがあります。

 ステージ1、2では時代を感じる懐かしのゲームを楽しめました。ステージ3“いろいろプレイ”では、ゲームの進化を感じられる作品が展示されています。各ゲームジャンルにおける特徴的な作品が楽しめました。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲さまざまなジャンルのゲームが展示されています。最新のものから懐かしのものまで勢ぞろい!

 ここでのオススメは、2002年にXboxで発売された『鉄騎』。起動時に使うスイッチから脱出ボタンなど、この作品のためだけに徹底的に作りこまれた専用コントローラーが特徴のゲームです。

 1人のパイロットとして、Vertical Tank(VT)という戦闘用二足歩行のロボットの操縦を体験できます。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲まさか展示されているとは思いませんでした! 実際プレイをすればわかりますが、時代を先取りしたゲームです。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲ペダルまで備えつけられている本格仕様。ここに立ち寄った際には実際にプレイして、本作のすごさを味わっていただきたいです。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲もちろん『鉄騎』以外にも、さまざまな作品が展示されています。自分のお気に入りのジャンルを探してみるのも、楽しいかもしれないですね。

 ステージ4“おうちでプレイ”では、貴重な家庭用ゲーム機を見ることができます。ここでの目玉は、1972年に発売された『マグナボックス・オデッセイ』です。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲『ブラウンボックウス』など、自分が見たことがない貴重な家庭用ゲーム機を見ることができました。

 『マグナボックス・オデッセイ』は、初めて作られた家庭用ゲーム機です。この企画展では、このように貴重な物を見ることができます。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲『マグナボックス・オデッセイ』。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲ラルフ・ベアが作った『ブラウンボックウス』。『マグナボックス・オデッセイ』の原型ともいえる物だそうです。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”

 ステージ5“どこでもだれでもプレイ”では、携帯ゲーム機が展示されています。3DSやPS Vitaといった現在主流ものから、遠藤諭さんオススメの『ゲーム&ウオッチ』60機モデルなど、さまざまな携帯ゲーム機を見られます。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲本や古い雑誌で見たことがある『ゲーム&ウオッチ』を実際に見るのは初めてでした。これだけで、興奮が止まりません。私にとって最初の携帯ゲーム機は、モノクロの画面のゲームボーイでした。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”

 ステージ6“アートでプレイ”では、コンセプトスケッチやデザイン資料などが展示されています。また、音楽に拘ったPS用ゲーム『パラッパラッパー』や映画化したPSゲーム『トゥームレイダー』のプレイが可能となっています。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”

 そして、ステージ7“作ってプレイ”。ここでは、PS4用ゲーム『マインクラフト』で作成された日本科学未来館を冒険することができます。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”

 初めにゲームの説明を受け、操作方法を教わります。その後、『マインクラフト』で作られた日本科学未来館を探検して宝箱を探す、という指令を受けました。

 しかし、広大な日本科学未来館をやみくもに探すのは大変……と思っていたら、お姉さんがヒントをくれました!

 ヒントをもとに、手分けしてお宝探しをスタート。著者は、自分が担当の6階に意気揚々向かい、そのまま一般の人が入れない7階に突撃しました。普段は行くこともできない気になる場所も探索できるのは『マインクラフト』だけ!

 しかしプレイヤーに与えられた時間は少しです。もっと探検したい……という欲を抑えつけ、慌てて宝箱を探すために6階へ戻りました。幸い、制限時間ギリギリに宝箱を発見できました。危ない危ない。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲案内役のスタッフのお姉さん。丁寧に操作を教えてくれました。そして、道に迷った著者を助けてくれました。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”

 回収した宝箱には、ローマ字で1文字だけ描かれたアイテムがありました。この1文字は、すべて合わせると1つの単語になるのですが、それは実際に体験してのお楽しみということで、自分の目で確かめてみてください。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲シンボルゾーンのGeo-Cosmosまで丁寧に再現されています。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲実際のGeo-Cosmos。

 『マインクラフト』の体験が終わった後は、ステージ8“みんなでプレイ”へGO。ここでは、インターネットを使ったプレイやマルチプレイが楽しめるゲームが展示されています。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲『サターンボンバーマン』。昔、友だちの家で行いった時によくプレイしていました。懐かしい……!
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲『Ingress(イングレス)』

 ネクストステージ“未来をプレイ”では、PS VRやPS3『グランツーリスモ6』を本物の車に乗ったような気分で楽しめる機体が展示されています。レースゲームを普段やらない著者も、この機体に興味がわくほど徹底的に作りこまれていて感動しました。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲PS VRの実機は初めて見ました!
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲『グランツーリスモ6』。本格的な運転が楽しめます。プレイして……本気で家に欲しいと思いました(笑)。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲『Pokemon GO』の映像も見ることができます。

 一通り楽しんだ後は、もちろんお土産コーナーへ。『マインクラフト』のグッズや『ゲームってなんでおもしろい?』といった著名人のインタビューが収録された本などを購入できます。

“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲『マインクラフト』のグッズなどがあります。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲『ゲームってなんでおもしろい?』。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲ゲームの歴史なども読むことができ、企画展をより深く知るのにおすすめな1冊です。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲懐かしのゲーム機の形をしたものもあります。
“GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~”
▲展示しきれないゲームを紹介するために、過去に登場したゲームの名前が表示されるスクリーン。場所は、お土産コーナーのすぐ近くにあります。もしかしたら、お気に入りの1作の名前が見つかるかもしれないです。

 本企画展は、本日3月2日から5月30日まで開催されます。ゲームの過去を知ることで、今後ゲームをより深く楽しめること間違いなし!

 ダイバーシティ東京のすぐ近くにあるので、ゲームの過去と未来を感じにぜひ足を運んでみてください。

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