2016年3月10日(木)
ユービーアイソフトから3月10日に発売されたPS4/Xbox One/PC用ソフト『The Division(ディビジョン)』。シューターファンが大きな期待を寄せている本作ですが、シューター未経験者でもすんなり入れる手軽さも持ち合わせています。
そこで今回は、クローズド&オープンベータで体験できた要素をもとに、序盤の流れやゲームプレイのコツを紹介します! RPGシューターということで独自の要素も多いので、初心者はもちろん歴戦のシューターファンの方々も改めて確認しておきましょう。
なお、原稿執筆時点では製品版をプレイできていないため、写真はベータテスト時のものの流用となります。こちらの点のみご容赦ください。
基本的なFPSなどでは、素早く移動しながら相手を見つけ次第倒す“やられる前にやれ”スタイルが主流。ですがRPG要素が取り入れられた本作では、ヘッドショット(※1)をしても自分と相手のレベル差によっては一撃で倒せません。むしろRPGのように地道に攻撃を当てて体力を削っていく戦い方が主流となります。
基本的に味方より敵の数が多いため、攻撃は身を隠しながら行うことになります。カバーアクション(※2)で被弾を抑えつつ、スキを突いて反撃していくといいでしょう。
本作ではボタンをひと押しするだけでカバーアクションに移行できる他、カバー状態のまま角を曲がったり、離れたカバーポイントまで自動的に移動したりと使い勝手がいいのが特徴。命中率は下がりますが、銃だけのぞかせて射撃もできるため、敵の射撃が激しい場合はこの形で応戦してもいいでしょう。
※1:頭部に射撃を当てること。大抵のシューターでは1発で相手を倒せる
※2:障害物の陰に身を隠し、敵の攻撃を避けること
▲基本はカバー状態から身を乗り出して射撃! 敵がグレネードを投げてきたり、接近戦を仕掛けてきたら素早く離れましょう。 |
▲離れた場所にカーソルを合わせ、表示されたボタンを押し続けると、自動的にその場所まで走ってカバーポジションを取ってくれます。身を隠しながら進みたい時に便利! |
敵の位置を調査するものや体力を回復するもの、防御に使えるものなど、本作には多彩なスキルが登場します。ただし、このうちのセットできるは3つのみ。使えるスキルが少ない序盤はともかく、ゲームが進むにつれ何をセットするか悩むことになるでしょう。
ベータテストでは一部のスキルしか使用できなかったため、すべてとはいきませんが、各スキルの使用感を簡単に紹介していきます。
▲スキルは拠点の施設を整えることで開放されていきます。また、スキルの効果を変更するMODも用意されているので、自分のプレイスタイルに合ったものを選びましょう。 |
ちなみに、私が初心者にオススメするのは敵の位置がわかる“パルス”と体力回復スキル“ファーストエイド”。敵の攻撃を予想しやすくなる&倒されにくくなるため、堅実な立ち回りが可能なのが利点です。これを基本に、慣れたら他のスキルを試してみて、自分にあったスキル構成を見つけていくのはいかがでしょうか?
【パルス】
▲周囲一帯をスキャンし、敵をハイライト表示。敵に対して与えるダメージを増加させる効果などもある。オススメその1 |
【ファーストエイド】
▲自分の体力を回復させるスキル。また、銃のように射出し、味方を回復することもできる。オススメその2 |
【粘着爆弾】
▲任意で起爆できる爆弾を射出。敵に直接張り付けたり、床や壁に設置してトラップのように使うことも可能。使う人の考え方次第で、幅が広がりそう。 |
【タレット】
▲小型の自動機銃を設置して敵を攻撃させる。自分の足元や障害物の上に置ける他、投げることでやや離れた場所にも設置できる。 |
【バリスティックシールド】
▲大きな盾を展開し、正面からの攻撃を受けとめる。盾は耐久力がなくなるまで継続して攻撃を防げるが、拳銃などのサイドアームでしか攻撃できなくなる。 |
また、スキル以外にも本作には戦闘時に使用できるアイテムが存在します。体力を回復できる“治療キット”や、各種グレネードなどが代表ですね。治療キットはワンプッシュで体力を回復できる優れものですが、回復にやや時間がかかるため障害物に身を隠して使いましょう。
グレネードは投擲場所を示すマーカーが出るため、うまく敵の集団に投げ込めれば絶大な効果を発揮します。敵はグレネードの爆発範囲から逃げようとするため、それを加味して投げるポイントを考えるのがコツです。
▲グレネードには、さまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。が、最初は“敵が固まっていたらとりあえず投げてみる”くらいで大丈夫でしょう。 |
本作では、ミッションを達成したり敵を倒したりして経験値を得ることで、キャラクターのレベルが上がっていきます。この辺はRPG要素が強い部分で、シューターとしての腕があっても自分よりはるかに高いレベルの敵にはかなわないでしょう。そのため、まずはキャラクターのレベルを上げることが目標となります。
レベルを上げるためにはミッションやサイドミッション、ミニクエスト的な“エンカウント”と呼ばれるものを受注していくのが近道。
まずは拠点で“JTFオフィサー”という人物や“状況ボード”を探しましょう。オフィサーやボードにアクセスすることで、周囲のエリアのサイドミッションやエンカウントなどがマップに記されます。これをしないと自分の足で歩いて探さなければいけないため、新しい拠点に着いたらまずこの2つ(JTFオフィサーと状況ボード)を探すのがオススメです。
▲オフィサーに話すと周辺のサイドミッションがマップに表示、状況ボードにはエンカウントが表示されます。 |
▲マップを開いて目的地を指定すれば、そこまでのルートを画面上で指示してくれるため、それに従って進めば迷わずに到着可能です。 |
また、メインミッションには難易度設定があり、一度クリアしたミッションの難易度を上げて再び挑戦することも可能です。当然敵が強くなるため、1人ではクリアが難しい場合もありますが……。
そんな時はマッチング機能を利用して、他のプレイヤーとチームを組むのも有効です。他に『ディビジョン』をプレイしているフレンドがいれば、いっしょに行動してサブミッションやエンカウントをこなしていくこともできるため、フレンドがいたら誘ってみるといいかもしれません。
▲他のプレイヤーといっしょにプレイしていると、万が一倒れた場合でも蘇生してもらえる可能性があります。倒されてもあきらめずに味方の方向へ這っていきましょう。 |
レベルと同時に、装備品の性能も重要な要素。装備品にはレアリティがあり、アイコンが緑や青色で表示されるものは少しいい性能を持っています。さらに上の紫色の装備などもあるので、よりよい装備を入手したらどんどん交換していきましょう。装備のレア度は、白<緑<青<紫<黄の5つで、右に行くほどレアリティが高くなっています。
ただし、武器は銃の種類によって戦い方が大きく変わってしまうため、自分に合わないと思ったらあえて交換しないのも選択のうち。防具には単純な防御力の他に、ステータスに影響を与える数値が別途設定されているので、こちらも参考にしたいですね。
▲防具には基礎防御力の他に、与ダメージが上昇する“銃器”、HPが増加する“スタミナ”、スキル性能に関わる“電子機器”の数値が設定されています。銃撃戦の苦手な人は“スタミナ”重視がオススメ。 |
他のプレイヤーに対する攻撃が解禁されている“ダークゾーン”。ここでは手に入れたものは、回収ヘリを呼んで運び出してもらうまでは自分の物にはなりません。
さらに、回収ヘリを呼ぶと周囲のプレイヤーにそれが伝わってしまいます。つまり、せっかく苦労して手に入れた装備を、他のプレイヤーに奪われる可能性があるということ! ヘリ到着までの時間は1分30秒。このドキドキして過ごす時間こそが、本作のだいご味でもあります。
このあたりについては、以前掲載したレビューや、『The Division』実況動画をご覧いただければ、魅力や緊張感が伝わるのではないかと思います。
こう聞くと恐ろしげに感じますが、ベータテストでは積極的に他のプレイヤーを襲う人は予想よりかなり少なく、普通にアイテムの回収が可能でした。
むしろ1度のヘリで回収できるのは4人分の荷物だけなうえ、呼んだプレイヤーだけでなくその場にいるすべてのプレイヤーが対象なため、我先にと回収品をくくり付ける“ヘリの回収枠争奪戦”が繰り広げられていたのが印象的でした。
▲回収ロープに群がるプレイヤーたち。この競争に負けるともう一度回収ヘリを呼ばなければならず、再度緊張の1分30秒を体験することに……(笑)。 |
とはいえ、誰も襲ってこないとは限らないですし、今まで味方だったプレイヤーが後ろを向いた瞬間に襲ってくるかもしれません。しかし、ダークゾーンで手に入るアイテムは強力なものが多く、非常に魅力的。
ある程度レベルと装備が整ったら、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。フレンドとチームを組んで行けば、より安全ですしね!
▲他プレイヤーを襲ったプレイヤーは“ローグ”と認定され、一定時間懸賞金がかけられます。ローグの位置はミニマップ上で赤いドクロのアイコンで示され、逃げるか追うかはプレイヤーの選択次第です。 |
製品版ではより多くのミッションが追加され、この流れの通りにいかないかもしれません。しかしレベルを上げてよりよいアイテムを探すという強くなるための考え方は同じだと思いますので、どんどん敵を倒し、いい装備をそろえてニューヨークいちのツワモノを目指してくださいね
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